モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したので、赤ちゃん白竜を育ててみる。するとヒロインが「かわいい!」と近付いてきて……~   作:メソポ・たみあ

28 / 90
第28話 アース・ドラゴン

 

 ――今なんて言った?

 

 ”ドラゴンを眷属化した”って言ったか?

 

 嘘だろ……!?

 ダンプリの展開と違うぞ!

 

「さあ舞い降りよ、我が眷属――アース・ドラゴン!」

 

「ブオオォォォンッ!」

 

 上空から雄叫びが響く。

 

 それと前後して――土色のゴツゴツとした肌を持ったドラゴンが、マシューの傍へと降り立った。

 

「――ッ! そんな、まさか……!?」

 

 ――アース・ドラゴン。

 

 名前が示す通り〔土〕の先天属性を持つドラゴンで、岩のような肌とトロンとした目が特徴的。

 

 身体はマシューより一回り大きいくらいで、イリエワニを彷彿とさせる。

 

 大きさから見てまだ成熟期前だろう。

 

 ドラゴン種的には、ホワイト・ドラゴンであるスピカより格下ではあるが――

 

「〈ステータス〉!」

 

 俺はアース・ドラゴンを睨んで画面を開く。

 

 

==========

 

名前:アース・ドラゴン

種族:アース・ドラゴン

性別:(おす)

年齢:15歳

レベル:20

 

体力:1500

攻撃力:450

防御力:700

素早さ:150

知能:25

 

属性レベル

〔炎〕Lv:0

〔水〕Lv:0

〔風〕Lv:0

〔土〕Lv:10

〔光〕Lv:0

〔闇〕Lv:0

 

親密度:5(マシューとの)

魅力:30

 

性格:頑固

 

==========

 

 

 やっぱり。

 レベルやステータスはスピカよりも高い。

 

 たぶん成長済みの個体を捕まえてきたのだろう。

 

 親密度が低いのがその証拠だ。

 

 ――難易度は極めて高いが、野良のドラゴンを捕まえて育成すること自体は不可能ではない。

 

 この場合の利点はドラゴンが既に育っているため、すぐに戦える能力値が備わっていること。

 

 逆に欠点は、成長してしまっているが故に理想的なステータスにしづらいことと、懐かせるのがかなり大変なこと。

 

 正直に言ってしまえば、欠点の方があまりにも大きい。

 

 ダンプリでモンスター育成を経験した者なら、ほぼ必ず卵から孵化させる。

 

 その方が強くできるし、なにより絆を深められることを知っているからな。

 

 絆と言えば……ステータス見て思ったけど、名前が”アース・ドラゴン”ってのどうにかしろよなぁ。

 

 大事な相棒に名前すら付けてあげてない辺り、愛情の程度が知れる。

 

 気に入らないね……。

 

「どうだ? この雄々しい姿……これでアリッサム家もお前も俺のものだな、フハハハハ!」

 

「あ、あり得ないわ! あんたなんかにドラゴンが従うワケない!」

 

「ほう? 事実、こうして従順な僕となっているのだがなぁ?」

 

 ロゼは否定しようとするが、アース・ドラゴンが彼の眷属化しているのは間違いない。

 

 もしそれができていないなら、気高いドラゴンが人の傍になどいるものか。

 

 どんなカラクリなのかは知らないが――。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。