モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したので、赤ちゃん白竜を育ててみる。するとヒロインが「かわいい!」と近付いてきて……~   作:メソポ・たみあ

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第54話 女神フレイヤにあやかって

 

「な……名前、ですの……?」

 

「そうだ。親が子供に名前を付ける。自然なことだろ?」

 

 ――個人的に、この”名付け”をするか否かで愛情の持ち様は変わってくると思っている。

 

 自分で名前を考え、責任を持って呼んであげる。

 

 これはとても大事なことだと。

 

 事実モンスターに愛情を注げなかった見本として、いい例なのがマシューだ。

 

 モンスターをあくまでモンスターとしてしか見ようとせず、最後まで心を通わせることができなかった。

 

 ――育成するモンスターは道具じゃない。

 

 その認識を持てるようになるため、やっぱり名付けは重要。

 

 最初は形からってね。

 

「と言われましても……私モンスターに名前なんて付けたこと……」

 

「そう深く考える必要はない。その子も人間だと思えばいいのさ」

 

「人間……」

 

 そう言われて、クローディアは少しハッとする。

 

「そ、そういうことでしたら、ベルメール家の眷属として相応しい名を付けねばなりませんわね! 私に仕えるワケですし、セバスチャンとかクロードなんて――」

 

「……」

 

「……じょ、冗談、冗談ですわ! そんな怒らないでくださいまし!」

 

 育成するドラゴンは執事とちゃうぞコラ。

 

 むしろ育成に力を注ぐ間は、立場的には飼い主が執事で、ドラゴンが主人になるまである。

 

 彼らのために多大な時間を割かねばならないワケだから。

 

 そう考えると猫を飼う感覚に近いかもな。

 

 お猫様より色々と大変な部分は多いが。

 

 クローディアはしばし「う~ん……」と頭を悩ませる。

 そして、

 

「……よし、決めましたわ」

 

「きゅわっ?」

 

 クローディアは優しい声で「降りてらっしゃい」と手を差し出す。

 

 するとワイバーンの赤ちゃんはようやく頭から降りて、彼女の手の平にちょこんと乗った。

 

「あなたは男の子ですものね。では大いなる女神フレイヤのご加護があらんことを願って……”フレン”と名付けましょう」

 

「きゅわっ? きゅわわっ♡」

 

「わあっ、喜んでくれたみたいですね! よかったです!」

 

「ふふ、よろしくね。フレンくん」

 

「きゅーん♪」

 

「きゅわ~!」

 

「ふ、ふんだ……精々ベルメール家の役に立ってちょうだいな!」

 

 相変わらず素直じゃない照れ方をするクローディア。

 

 ――なるほど、フレイヤにあやかって”フレン”、か。

 うん、いい名前だ。

 

 きっとクローディアも愛着を持てることだろう。

 

「さて……それじゃクローディア、フレンを連れて少し外に出ないか?」

 

「え? どこに行くんですの?」

 

「調教場。――見ておきたいだろ? モンスターとしての、彼の実力ってヤツを」

 

 

==========

 

名前:フレン

種族:ワイバーン

性別:(おす)

年齢:0歳

レベル:1

 

体力:5

攻撃力:2

防御力:1

素早さ:5

知能:10

 

属性レベル

〔炎〕Lv:0

〔水〕Lv:0

〔風〕Lv:1

〔土〕Lv:0

〔光〕Lv:0

〔闇〕Lv:0

 

親密度:10(クローディアとの)

魅力:10

 

性格:勇敢

 

==========

 

 

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