モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したので、赤ちゃん白竜を育ててみる。するとヒロインが「かわいい!」と近付いてきて……~   作:メソポ・たみあ

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第61話 クローディアという人

 

「風の噂で、キミがクローディアを調教師(テイマー)として教育していると聞いてね。今日は忠告に来てあげたんだ」

 

「忠告、だって……?」

 

「キミがクローディア・ベルメールをどんな人物と思っているかは知らないが、関わらない方がいい。人間のクズだよ、その女は」

 

 ディルクは俺に対し、とても冷たい声で言う。

 

 本当に、心の底からこの女が嫌いだ――。

 

 そんな想いが、言葉にこもっているかのように。

 

「身勝手で横暴で、自分以外の人間は全て家畜か奴隷だと思っている。婚約者だった私にすら乱暴な振る舞いを続けたんだぞ?」

 

「……」

 

「そんな奴と一緒にいたら、キミも人生を台無しにされてしまうよ」

 

 あまりに酷い言い様。

 

 けれどそんなことを言われても、クローディアは黙ったまま言い返そうとしない。

 

 一切の否定をしようとしないのだ。

 

 ただ悔しそうに、唇を固く結んだままにしている。

 

 ……まあ、ディルクの言っていることはわからんでもない。

 

 俺も元々クローディアに対してそういう認識を持ってたし。

 

 実際ダンプリでは擁護のしようがないゴミクズだったもんな。

 

 もしディルクの中のクローディア像がダンプリと同じなら、そりゃあ婚約破棄したくもなるかも。

 

 ……ただお前の隣にいるアルベナもかなり性悪だと思うんだが。

 

 なんだろう、結局は人って似たような性格の異性に行き着くのかな?

 

 俺はドラゴンにしか興味ないので知らんけど。

 

「きゅわぁ……」

 

 お母さん、大丈夫……?

 と、心配そうにフレンがクローディアの足を頭で小突く。

 

「フッ、調教師(テイマー)か……。そんなものに身をやつしてまでアリッサム家に取り入ろうとするなど、惨めだな」

 

「……なんとでも言えばいいわ。私は必ずベルメール家を再興してみせます」

 

「アハハ! 無理よ無理、絶対無理だわ! そんなことしてて大貴族になんて戻れるワケないじゃない! バッカじゃないの!?」

 

 んん~~~~~~。

 

 ○したい。

 いやもう伏せる必要もないか。

 

 殺したい。

 ショベル担いで学園の裏山に人知れず埋めてしまいたい。

 

 『フォルシティ魔導学園』に裏山なんてないけど。

 

 俺氏、今なら名探偵コ○ンの犯人になれる気がする。

 

 犯沢さんに俺はなりたい。

 

 ……つーかなんだ、なんだろう?

 

 アルベナの発言聞いてると、なんか妙にダンプリの方のクローディアを思い出すというか……。

 

 言葉の言い回しに違いはあるけど、ゲームの彼女もこんな感じなんだよな……。

 

 ムカつく……(#^ω^)ビキビキ

 

 っていうかクローディアをバカにする以前に、調教師(テイマー)をコケにした発言がマジで許せんのだが!?

 

 何様のつもりじゃおまんら!

 調教師(テイマー)舐めちょったら後悔するぜよ!

 

 

「――うるさいッ!!!」

 

 

「!」

 

 ――遂に、クローディアは叫んだ。

 

 まるで感情のダムが、勢いよく決壊するかの如く。

 

「私は、私はもうあの頃の私とは違うの! 世間知らずで愚かで、あの舞踏会の夜に婚約破棄された私はもう死にました! だから、だから生まれ変わって、絶対にベルメール家を再興するんですの! 絶対に!」

 

「……嘘だな。人間がそんな簡単に変われるものか。ましてお前のように傲慢な者が――」

 

「変われるよ」

 

 ――ディルクの言葉を、俺はハッキリとした口調で遮った。

 

 

「っていうか……クローディアはもう”変わった”から」

 

 

=====

 

(ヘイトキャラの)誉れは舞踏会で死にました……!

 

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