モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したので、赤ちゃん白竜を育ててみる。するとヒロインが「かわいい!」と近付いてきて……~ 作:メソポ・たみあ
「ノ……ノエル・リントヴルム!?」
「あ、あんたどうしてここに……!?」
小高い岩の上に颯爽と現れた俺。
そんな俺の姿に驚きを隠せないディルクとアルベナ。
うーん……実に気持ちがいい。
これが日朝ヒーローが崖の上から登場する快感……!
一度やってみたかったんだよな!
「とうッ!」
岩の上から飛び降り、俺はドラゴン・タートルに対して並走。
このまま彼を沈静化することができたら、もう最高にかっこいい……!
そう思って巨体の横につくと、
「――ドラゴン・タートル! 俺の声が聞こえるか!?」
「フシュウウゥゥ……!」
「おーい! 聞こえてるかって!」
「フシュワアァ……!」
「鎮まれ! 鎮まりたまえ! 鎮まれってば!」
「フシュワアアアァァァッ!」
――あ、ダメだわ。
まるで聞く耳持ってもらえんわ。
俺はドラゴン
にもかかわらず、ドラゴン・タートルは完全にこちらを無視。
よっぽどトサカにきてるらしい。
普段温厚な人ほど怒ると――ってヤツだな。
「おいノエル・リントヴルム! 貴様一体なにをしに来た!?」
「う、うるさい! カッコつかなくて悪かったな!」
……一番理想的な展開はドラゴン・タートルを説得して止まってもらうことだったけど、あえなく失敗。
意思疎通が不可能となれば、ここはプランBでいこう。
「ディルク! 進行方向を変えろ! この先には街があるんだ!」
――ドラゴン・タートルの狙いはディルクとアルベナ。
彼らの行先さえ変えてしまえば、最悪の事態は避けられる。
流石のディルクでも、人が大勢暮らす街へこのまま突っ込むなんて真似は――
「ハッ、そんなの知っている! 街の衛兵たちにこいつをどうにかしてもらおうと思っているのだ!」
「……」
ダメでした、クズでした。
もうホントこいつ殴りたい。
マジでなに考えてんだよ!?
街を怪獣映画のロケ地にでもする気ですか!?
「衛兵にどうにかできるレベルじゃないって! 街が無茶苦茶になっちまうよ!」
「だからどうした!? 小さな街一つ潰れようが、私は痛くも痒くもない!」
「そうよそうよ! 自分の命が助かる方が大事だっつーの!」
――見捨てたい。
こいつら今すぐ見捨てたい。
見捨ててスピカと二人っきりで夢の国に逃避行したい。
彼女とス○ラッシュマウンテンに乗りたいなぁ。
ハハッ、ネ○ミーランドへようこそ!
……でもあかん。
見捨てたら『ハンプール』がしっちゃかめっちゃかになっちゃう。
ああもう、プランBも失敗!
この手段は本当の本当に使いたくなかったけど……プランC!
「――スピカ!」
「きゅーん!」
上空から軽やかな彼女の鳴き声が聞こえる。
ドラゴン・タートルよりもずっと速い速度で、その頭上を飛行しているのだ。
「額を狙うんだ! 〔ホーリー・バレット〕!」
「きゅるる……きゅきゅーんッ!」
彼女が吼えると同時に、スピカの全面に白色のオーラが発生。
オーラはまるでドリルのように渦巻き始め――スピカはそのまま、放たれた弾丸の如き速度で落下した。
ドラゴン・タートルの額、その一点目掛けて。
――ドラゴン・タートルは、上級ドラゴン種の中でも一際防御力が高い。
胴体の甲羅は生半可な攻撃など全て弾き返してしまう。
故に、狙うのは比較的ダメージが通りやすい急所。
頭部にクリティカルヒットを叩き込んで、気絶させることができれば――
「フシュワアァ……!」
「きゅーん!?」
「……マジ?」
――スピカの〔ホーリー・バレット〕は、確かに弱点である額に直撃したはずだった。
はずだったのに――ドラゴン・タートルは、一切のダメージを負った気配がない。
おい、まさか……!
「ス、〈ステータス〉!」
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名前:??
種族:ドラゴン・タートル
性別:
年齢:30歳
レベル:70
体力:13000
攻撃力:3500
防御力:9500
素早さ:200
知能:45
属性レベル
〔炎〕Lv:0
〔水〕Lv:30
〔風〕Lv:0
〔土〕Lv:0
〔光〕Lv:0
〔闇〕Lv:0
親密度:0
魅力:65
性格:めんどくさがり
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