モブなので恋愛よりドラゴン育成したいです ~どハマりしたゲームの世界に転生したので、赤ちゃん白竜を育ててみる。するとヒロインが「かわいい!」と近付いてきて……~ 作:メソポ・たみあ
結局、俺は翌日レオンと一緒に調教場でトレーニングすることとなった。
はい。
調教場で、
レオンと一緒に、
トレーニングを。
……別に変な意味じゃないからな!
ただ文字に起こすと、字面から危険な香りが漂うだけだ!
――だが幸か不幸か、翌日はクローディア&フレンとの合同トレーニングが予約済み。
ロゼとソリンも顔を出すと言っていた。
なのでレオンには「友人が一緒でよければ」という条件でOKした。
……ぶっちゃけ断ってもよかったんだけど、「どうか僕のモンスターを見てほしいんだ!」って凄いキラキラした目で言われちゃって……。
――それにレオンがこの世界の主人公なら、いずれは彼女たちとも出会うんだろうしさ。
そのファーストコンタクトに立ち会えるのは悪くない。
レオンとロゼたちが急接近する可能性は高いワケで――場合によっては、今後の身の振り方を弁える必要がある。
もしレオンとヒロインたちが親密になるなら、俺は謹んで距離を置こう。
なにせワイはモブなので、ええ。
主人公には勝てません。
……最近、本当にただのモブなのか自分でもわからんくなってきたけど。
怖……。
そんなこんなで――翌日。
「……今日はどんな一日になるんだろうな、スピカ……」
「きゅーん?」
なんだか朝から疲れてる?
と彼女は俺を心配してくれる。
なんていい子……。
その優しさが五臓六腑に染みわたる……。
――うむ、そうだな。
スピカに情けないところは見せられん。
親として、ワイはこの子の純情を守る義務があるんや!
彼女の
子供に不純なものを見せるのダメ、絶対!
そう思いつつ調教場の中で待っていると、
「ノエルくーん! お待たせー!」
遠くからレオンがやって来る。
どうやらクローディアたちよりも早く到着したようだ。
「おはよう、ノエルくん! 今日はいい天気だね!」
「お、おはよう……確かにいい天気だな……アハハ……」
「昨日からずっとワクワクして、あんまり寝られなかったよ。だからその……夜の間に、色々と準備してきちゃった……♪」
――怖い。
準備ってなに!?
モンスターのトレーニングの準備ですよね!?
主語を抜いて話すんじゃありません!!
……いや、アカン。
頑張れ俺。
こんな出会い頭から精神を乱されていては、とても一日持たんぞ……。
スピカの純情は俺が守るんだ!
漢を見せろノエル・リントヴルム!
喝ッ!!!
内心でそんな風に気合を入れ直していると――
「おーい、ノエルー!」
やや遅れて、ロゼ、ソリン、クローディア&フレンの四人が到着した。
いよいよ――主人公とヒロインたちのファーストコンタクトである。