氷川さん所のゆるふわなお姉ちゃん   作:雪月-dox-

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※リクエスト回…?攻め気味注意


風邪は何時も唐突に

PiPiPi…PiPiPi…

 

 

部屋に響く電子音と何時もの朝日で目を覚まし身体を動かそうとするとピクリとも動けない。寝惚けた眼で目の前を見ると紗夜ちゃんが私を抱き締めたまま寝息を静かに立てていた…んー…背中も温かいしうなじに吐息、と言うより唇が当たってるの感じるから日菜ちゃんも居るー?…何て考え乍らせめてスマートフォンのアラームを切ろうと手を伸ばそうとする

 

 

「ん…んぅー…届かない…」

 

 

…まぁ、いっか。そのうち止まるはず…。はふ…ぼーっとするしまた眠くなって来ちゃった…えっと、今日は…あ、学校…

 

 

「二人共起きてー?」

 

 

ゆさゆさと目の前の紗夜ちゃんを揺らすと『んぅ…』と声を漏らして目が開いた。私と同じ翡翠色の瞳で暫く見つめ合っていると

 

 

「…姉さん。熱、あります?」

 

「…ふぇ?」

 

 

そう言って紗夜ちゃんは自分の額を私の額に重ねて来る。あ…冷たくて気持ちいかも…

 

 

「…熱ですね。間違いなく」

 

「そ、そうかな…?取り合えず体温計を…」

 

 

そう紗夜ちゃんに言われると急に体中に怠さが広がって行く。何かを言おうとして口を開くけど声が出ない…意識が遠くなって行くのを感じ乍ら心配そうに私を撫でる紗夜ちゃんをぼーっと眺めて私は意識を手放した

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「…」

 

「あの…紗夜さん…大丈夫ですか…?」

 

「…」

 

「紗夜さん…?」

 

「…」

 

「さ、紗夜さん!」

 

 

耳元で名前を呼ばれてびくっ!と肩を跳ねさせてしまう。慌てて横を向けば心配そうに私を見る白金さんが立っていた

 

 

「す、すみません。少し考え事していました」

 

「い、いえ…私こそ…大きい声出してしまって…」

 

「そこまでしないと気が付かなかった私が悪いので気にしないで下さい…」

 

「その…次の授業は…移動教室なので…早く行かないと…」

 

 

白金さんの言う通り次の授業は化学、実験室に移動しないといけないわね…

 

 

「…夕凪さんが…心配ですか…?」

 

「…えぇ、あまり熱を出したり風邪を引かない分…昔から症状が酷くなる事があるので…」

 

 

だめね…姉さんが心配で集中出来ないわ。起きた後に直ぐに寝てしまったけど…久しぶりに見た姉さんの辛そうな顔が頭から離れない

 

 

「…あの、家族の看病を理由に早退も出来るんじゃないでしょうか…?」

 

「…でも…」

 

 

早退の理由としては十分かもしれませんが…迷う私に驚く事に白金さんは私の手を両手で包み見つめて来る

 

 

「午後の授業は…私がしっかりとノートを取っておきます…ですから…行ってあげて下さい!」

 

「…!分かりました。後で必ずお礼はします!」

 

 

白金さんにそう言って急いで鞄にノートや教科書を詰め込み私は職員室へ急ぎ足で向かった

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

結果として早退は簡単に出来ました、日菜に連絡すると抜け出して来そうだから黙って置きましょうか…担任からは『そう言う事は早く言いなさい』と言われ乍ら学校を後にした。帰り道にスポーツドリンクを購入し『帰りに寄ってくれ』と連絡を貰っていたのでマスターの喫茶店に行けばフルーツの盛り合わせを頂きました

 

 

「ただいま」

 

 

家に帰ると電気も点いておらず部屋から出ていない事が分かる。恐らくずっと寝ているのかもしれない

 

 

「…姉さん。入りますよ?」

 

 

制服を脱ぐのも惜しく真っすぐ姉さんの部屋に向かい、念の為にノックをしてドアを開ければベッドの上で苦しそうに荒い呼吸を繰り返す姉さんが居た。起こさない様に近寄りそっと冷却ジェルシートの上から姉さんの額に触れれば不快な熱が指に伝わる

 

 

「…取り替えないとですね」

 

 

持って来ていた新しいシートを額に張り直し姉さんを改めて見れば…頬を熱で紅潮させ荒い呼吸を繰り返している…寝汗を吸った下着は濡れており首筋にも汗が浮かんでいる。それに姉さんの香りも…

 

 

「…な、何を考えているの私は」

 

 

顔を左右に振っては煩悩を振り払う。元気な時にだってしてはいけないのですから…い、いえ。一度だけ色々しましたが反省しているのです…とは言えこのまま濡れた下着を着させて置くのは良くないですよね…?濡れタオルを用意しに一度一階に降り再び姉さんの部屋に戻る、変な緊張を感じながら布団を捲り

 

 

「ごめんなさい。お姉ちゃん」

 

 

先に謝りパジャマに手を掛けては首元のボタンから順番に外して…全て外し終えたパジャマを左右に捲り慎重に下着を上に引っ張って行く。何も考えずに出来るだけ無心になってやって居たのですが…えぇ、忘れて居ました…私よりも大きく柔らかい胸を過ぎようとした時、正確には触れない様にする為に一気に脱がした結果。私の視界に大きく揺れる綺麗な白い果実が…

 

 

「ぁ…」

 

 

そうです。お姉ちゃんは寝る時は付けない人でした…私は固まったままお姉ちゃんの胸を見つめてしまう…分かって居ます。これはダメ…ダメな事…何よりお姉ちゃんに悪い…そう何度も考えて下着を脱がし濡れタオルで腕から汗を拭いて行く

 

 

「ん…すぅ…すぅ…」

 

 

タオルで拭くたびに小さな声を漏らすお姉ちゃんに色々と削らているような感覚を覚えつつ丁寧に拭いて行く。お姉ちゃんの香り、良い匂いがする…………少しぐらい、良いですよね?ゆっくりと両手を胸に這わせて撫でれば柔らかな感触が指に伝わる…片手はお腹を撫で乍らお姉ちゃんの香りを吸い込む

 

 

「ぁ…ぅ…んっ…」

 

 

…何秒何分撫でていたのか分からない。…そろそろ止めないと…でも、もう少しだけ…首筋に顔を埋めて小さく舌を這わせ耳たぶを唇で食む、ゆっくりと耳全体を舌で撫でた後に頬に口付けをすると

 

 

「紗夜…ちゃん…?」

 

「っ…!?お、お姉ちゃん?」

 

「ふふ…お帰り…♪」

 

 

うっすらと瞼を開いたお姉ちゃんは私を見ると嬉しそうに頬を緩め再び寝息を立て始めた。冷静になると慌てて姉さんの身嗜みを整えては再び布団を掛ける。タオルを片付けようと立ち上がろうとすると不意に手を握られてしまった…暫くは此処に居ましょうか…気が付けば苦しそうな呼吸は収まっていた

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

あぅ…何だか紗夜ちゃんに迫れた気がする…夢の中でね?目を覚ますと体調は大分良くなっていた、身体を起こすと右手に違和感を感じて見れば日菜ちゃんが手を握ったままベッドに突っ伏していて、どうしよう…?と思って居ると日菜ちゃんが顔を上げた

 

 

「お姉ーちゃん。大丈夫…?」

 

「うん…だいぶ楽になったよ」

 

 

そう言うとぱぁぁ…っと明るい表情になる日菜ちゃんを優しく撫でると何時もの数倍控えめに抱き着いて来る。あぅ?寝汗が酷いから恥ずかしいよー?…すんすん、しないの!

 

 

「日菜ちゃん、お姉ちゃん恥ずかしいよ?」

 

「お姉ーちゃんは良い匂いだから良いのー♪」

 

 

恥ずかしい事を言う日菜ちゃんを両手で撫で回し無言の仕返しをしては支えられ乍らベッドから降りる。流石に一日中寝て居るとふら付いちゃった…

 

 

「ふふー♪」

 

「どうしたの?」

 

「お姉ーちゃんは色んな人に好かれてて嬉しいなーって、きっと驚くよー?」

 

 

日菜ちゃんの言葉に首を傾げ乍ら階段を降りて行くと何時もよりも少しだけ氷川家が騒がしい。居間のドアを開けると

 

 

「あ、体調は大丈夫?ご飯も作ったから食べれるなら食べてね♪マスターからフルーツも貰ったからさー♪」

 

「今井さんの指導の下調理したので失敗して居ないと思います」

 

「消化に良い物を作ったのでゆっくりと食べて下さい。お薬も日菜先輩が買って来たので」

 

 

エプロンを付けたリサちゃんと瑠唯ちゃん、つぐちゃんがキッチンから顔を覗かせ

 

 

「あら、聞いていたより元気そうで安心したわ。私…帰るわね」

 

「湊さん、逃げないで下さい。二泊三日のお泊り会なのでしょ?赤点を取らない為の勉強なんですから」

 

「…夕凪、助けて」

 

「ナギ姉おはよー!熱は大丈夫?」

 

「起きれる様になったんですね…良かった…」

 

「あ、何か飲みますか~?夕凪先輩ー?」

 

 

鬼教師になった紗夜ちゃんから逃げ惑い私を盾にする様に背中に抱き着いて来る友希那ちゃんと燐子ちゃんに勉強を見て貰っているあこちゃんに首を傾げてる七深ちゃんも居て

 

 

「湊さん、夕凪さんを盾にするのは流石にどうかと思う」

 

「うん…病み上がりだし…」

 

「…そうね。でも、美竹さん。逃げようとしてるのはなんでかしら?」

 

「…巴が迎えに来るから」

 

「えっと…外には誰も居ませんでしたよ?…ひぃ!?」

 

 

玄関では逃げ出す数秒前の蘭ちゃんとその蘭ちゃんに睨まれて悲鳴を上げるましろちゃんが居て…

 

 

「えっと…皆どうしたの?」

 

「貴女が体調を崩したと聞いてRoseliaはお見舞いと勉強会、親睦会も含めて三泊二日の氷川家お泊り会よ。他の子達も貴女を心配してついて来たの、ましろは家の前でうろうろして居たから連れ込んだわ」

 

 

『愛されてるわね?』と言い乍ら抱き着いて頭を撫でて来る友希那ちゃんに慌てて離れようとするけど力が強まり断念

 

 

「あの…風邪が移っちゃうから離れた方が良いよ…?」

 

「大丈夫よ。私は健康体だし?」

 

 

耳元ですぅ…と吸い込むを音を聞いて頬を染めていると

 

 

「はいはい、夕凪が困っちゃうから離れようねー?」

 

 

リサちゃんがそれに気が付くと友希那ちゃんを私から引き離してくれた…ほっ

 

 

「はぁ…取り敢えず皆でご飯にしましょうか」

 

「わーい!リサちーの手料理だー♪」

 

 

紗夜ちゃんはため息交じりにそう言うと、るんっ♪と言い乍らテーブルに向かう日菜ちゃんとそれに付いて行く友希那ちゃん。食卓と居間のテーブルに分かれて座る事に…私は居間の方に紗夜ちゃんに誘導されリサちゃんと燐子ちゃんに挟まれる様に座った

 

 

「えっと…自分で食べれるよ…?」

 

「いえ…私が…したいので…」

 

「…あー…ん…美味しい…!」

 

「ホント?良かったー♪」

 

 

隣の燐子ちゃんは私にお粥の乗ったスプーンを差し出してくれてそれを咥える…雛になった気分でちょっと恥ずかしい

 

 

「食べれるだけで良いからね?」

 

「うん…ありがと…♪」

 

 

その後満足するまで燐子ちゃんに食べさせて貰い、正面に座るましろちゃんからはリンゴを食べさせて貰った。なんだろう…?皆の中で私に食べさせるのが流行ってるのかな?

 

 

「美竹さんは食べ終わったら少しだけ続けますからね?安心して下さい、簡単な数学の問題です」

 

「うぐっ…ひまりに変われば良かった…」

 

「が、頑張って!蘭ちゃん!私も分からない所があったら手伝うから!」

 

「あはは!おねーちゃんの勉強会は大変だぞー♪」

 

 

向こうでは死刑宣告を受けた人の様に青ざめる蘭ちゃんとそれを一生懸命応援するつぐちゃん、それを笑う日菜ちゃん

 

 

「涼しい顔をしてますけど湊さんは後2時間はやりますからね?」

 

「何を言っているのか分からないわ。私は夕凪の看病を…」

 

「私と日菜がやります、それに今井さんや白金さんも居ますし。宇田川さんも居ますから安心して任せて下さい」

 

「はい…」

 

「湊さん…」

 

「美竹さん、生きて」

 

「…何を言っているのですか貴女達は」

 

 

あ、友希那ちゃんと蘭ちゃんの間で不思議な友情が生まれて二人共青くなってる…が、頑張って…!

 

 

「宇田川さんも私が出来る範囲で教えましょうか…?倉田さんもどうでしょう?」

 

「え”…えーっと…お願いします…!」

 

「は、はい!私も分からない場所があったので…あ、いえ…勉強では無くて今日の課題で…」

 

「それじゃあ…広町も一緒に教えてあげるね~。ほーら、しろちゃんも緊張しないのー?」

 

 

瑠唯ちゃんに話し掛けられてあこちゃんは一瞬固まったけど、テストが近い事もあり慌てて頷き。ましろちゃんがおろおろし乍らも持って来ていた課題を見て貰いたそうにしているのを七深ちゃんが可笑しそうに笑っていた

 

 

「顔色…起きて来た時より良くなりましたね…」

 

「ふふ、美味しい料理のおかげと寂しかったからかな?」

 

 

食べ終えたタイミングで燐子ちゃんが私の顔を覗き込み嬉しそうに言う。やっぱり、体調が悪いと不安と寂しさで元気は無くなっちゃうから…そう思うと周りが騒がしいのは嬉しい…一部静かだけどね?

 

 

「皆、ありがとう…」

 

 

その後Roseliaメンバーで寝る部屋の争いが起きたり起きなかったり。流石に一緒に寝るのは断らせて貰ったよ?




紗夜=暴走した
日菜=何となく察した
友希那=良い香りよ?
ましろ=美竹さんコワイ
瑠唯,七深=少し未来のボーカルと出会った
千聖=仕事で行けない事を少し残念がった
夕凪=愛された

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