氷川さん所のゆるふわなお姉ちゃん   作:雪月-dox-

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デート?ショッピング?

Pastel*Palettesのライブも一段落着き何時もの日常が戻って来た。何時も、と言っても変わった事もあるけど…例えば、コーチ役は続投になって今も事務所のスタジオに通っているの。プロデューサーさんともそこそこ話す様になったり、最近では日菜ちゃんに続いてアイドルかモデルにならないか?と話を持ち掛けられたり…丁重に断っているけどね?後はRoseliaのWebサイトを開設してそれを運営をしたり、衣装を作ったり…今まで以上に活発に活動しているよっ。…気が付けば私の周りは家族を含めて有名になってて皆サインを書いて貰えないか?って頼まれてたりして…ちょっとだけ慌ててるのを見るのが楽しかったり?

 

今ではガールズバンドファンの中では圧倒的人気を誇るRoselia、それに追いつく様にPastel*Palettesもプロバンドとして有名になり始めてAfterglowもメディアに出て居ないだけで人気は凄いんだよー♪最近だと花音ちゃんと美咲ちゃんが所属してるハロー、ハッピーワールド!やPoppin Partyと言うバンドも良く聞く様になったかな?

 

 

それで今日はオフの日…日当たりの良い私の部屋は真夏になるととても暑いから今はクーラーをフル活動させてNFOをプレイ中、流石にこの暑さの中外に出る気にはなれないので割とだらだらとしている。ディスプレイに表示される装備品の詳細を開き今装備しているアイテムと比較し追加で付いているボーナスを見比べる…ん-、5%高い値のこっちを使おうかな?そう考えていると私の脇の下から手が伸びて来る、びく!と身体を跳ねさせると同時に流れる様に胸を持ち上げる手にため息を吐いて

 

 

「ひーなーちゃん?」

 

「えへへ~…声を掛けても気が付かないからつい…♪」

 

 

勿論、紗夜ちゃんはしないので犯人は1人。顔を後ろに向けると舌をぺろっと出して笑う日菜ちゃんが居た

 

 

「もう…肩を揺らすとかあると思うよー?」

 

「お姉ーちゃんが無防備だから、るんっ♪って来ちゃった♪」

 

「むぅ、気が付かない私が悪いのかな…。それで、どうしたの?」

 

 

揉もうとする手を軽く叩くと離れてくれたので日菜ちゃんに聞けば、らんらんと輝く目で

 

 

「ショッピングモールいこ!」

 

「何か買うの?」

 

 

アロマオイルの材料が切れてのかな?と思い乍ら首を傾げて。あれ?でも、この前買って来てた気がしたけど…?

 

 

「ううん!デートだよっ!」

 

「ふぇ…?」

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「久しぶりに来たかも…?」

 

「お姉ーちゃんって意外とインドア派だよねー?」

 

「あはは…外が嫌いな訳じゃないけどお部屋に居る事の方が確かに多いかも…」

 

 

偶には休日も外に出ようかな?散歩とか朝早くなら暑く無いだろうし…あ、紗夜ちゃんか日菜ちゃんと一緒に寝ていたら早起き出来ないや

 

 

「るんっ♪って来た!お姉ーちゃんこっち行こ!」

 

「あ、日菜ちゃん。急に走ると危ないよ!?」

 

 

私の手を掴んで走り出す日菜ちゃんに引きずられる様に走り出す、ちょっとだけ懐かしい気分になり乍ら今日は日菜ちゃんの好きにさせよっとそう考えていると見えて来たのはアクセサリーショップだった。中に入ると私も目が引かれる様なデザインの物が沢山あって日菜ちゃんセンサーの精度にびっくり…折角なので私と紗夜ちゃん、日菜ちゃんでお揃いのデザインの翡翠色の石が付いた銀色のネックレスを購入しお店を出ると

 

 

「今度はこっちー!」

 

「ひゃっ!?」

 

 

再び日菜ちゃんに連れられて走り出すと今度はペットショップに来た。犬猫から始まりハムスターやハリネズミと言った小動物もいるんだよ…♪飼えないから見るだけだけどね?うん、この子…真っ白な文鳥がふわふわしてて可愛いなぁ…あ、目が合った

 

 

「…」

 

「…?」

 

 

文鳥と見つめ合っている籠の奥の方に居た文鳥は手前の足場に移動して来て私に向かって嘴を籠の間から突き出して来る。えっと、気に障る事しちゃったかな?そう考えていると何度も嘴を上下に動かして来るので恐る恐る人差し指を曲げては指の甲でなぞる様に撫でて上げてみる

 

 

「キューキュー」

 

「…気持ち良いのかな?」

 

 

目を閉じて可愛い鳴き声を上げる文鳥に頬を緩めていると、日菜ちゃんが隣でにこにこと笑っていた

 

 

「お姉ーちゃんって動物に好かれやすよねー?」

 

「そう?」

 

「うんっ!」

 

 

動物は嫌いじゃないけど私から触りに行こうとしたり見に行こうとしたり…関わる事が少なかったかも?好かれやすい、嫌われやすいと言った事は全く分からなかったりする。指を離すと文鳥は私の方に首を伸ばした後に先程と同じ足場に戻って行った

 

 

「あ、友希那ちゃんだ!」

 

「ん-?」

 

 

しばらく日菜ちゃんとペットショップを見て回っていると猫ちゃんコーナーに見慣れた銀髪の少女が頬をゆるゆるにさせて猫を眺めてるのが見えた

 

 

「にゃーんっ♪」

 

「にゃーん…っ!?ひ、日菜…」

 

「私も居るよー♪」

 

 

何時もの様に突撃して行くのかと思ったら友希那ちゃんの背後からこっそりと近付いて行く日菜ちゃん。何するんだろう?と見て居ると真後ろで猫の鳴き声をする日菜ちゃんに反応して『にゃーん』と一緒に言ってしまう友希那ちゃん、はっと気が付き後ろを振り向いた後に頬を真っ赤にし

 

 

「今のは聞かなかった事にしなさい。良いわね?」

 

「は~いっ♪」

 

「ふふ、可愛いよねー?」

 

「…えぇ。そうね」

 

 

友希那ちゃんの隣に立ち一緒に猫ちゃん達のいるケージを見る、指を揺らせばそれに反応し追い掛けて来る姿はとても可愛い。ちらりと隣を見れば指にじゃれつく猫を目で追い掛ける友希那ちゃんが見えた

 

 

「ねぇねぇ!折角だし、友希那ちゃんも一緒にどう?」

 

「一緒に?買い物かしら?」

 

「ううん!お姉ーちゃんとデート!」

 

 

日菜ちゃんのデート発言を聞くと友希那ちゃんが僅かに身を乗り出した後に考える様に顎に指を添える

 

 

「デート…私が居て良いのかしら?」

 

「ひ、日菜ちゃん…外で言われると恥ずかしいしデート?とはちょっと違うと思うよ…?」

 

 

日菜ちゃんの説明に恥ずかしそうに周りを見れば誰も私達の会話を聞いていなかったみたいでほっとして、友希那ちゃんを見れば考えが纏まったのか『行くわ、折角のお誘いだもの』と頷いていた

 

 

「え~?お姉ーちゃんは嫌?」

 

「うっ…嫌じゃないよ?」

 

 

悲しそうに私を見る日菜ちゃんに言葉を詰まらせた後に首を振れば嬉しそうに飛び跳ねながら抱き着いて来るのを頬が赤くなってるのを自覚しつつ抱き止めて

 

 

「えへへ~♪それじゃあ、レッツゴー!」

 

「えぇ、行きましょうか」

 

 

気が付けば私を挟む様に左腕に絡み付いて来る友希那ちゃんと右腕を抱える日菜ちゃんの二人に引っ張られながらショッピングモールを回ってウィンドショッピングを楽しんだ。途中で楽器屋に寄って貰いベースやギターの弦を購入したり、何故か動物の耳が付いたカチューシャを私に被せようとする二人に懸命に抵抗するも最後はしっかりと被され写真まで撮られたり…SNSのバンドグループにアップされ暫くチャットが飛び交っていた

 

 

「んぅー!とってもるんっ♪ってした!」

 

「疲れたわ…」

 

「ずっと走ってばっかりだったね…」

 

 

日が暮れるまで楽しんで今はフードコートで休憩中、友希那ちゃんは日菜ちゃんの速度に追い付くのがやっとでぐったりとした様子でテーブルに突っ伏し流石に私も疲れちゃった。日菜ちゃんだけはまだまだ元気みたいだけど…

 

 

「ごめんごめん、ずっと走ってたよねー」

 

「そう思うなら歩いて欲しかったわ…でも、悪くないわね。偶になら」

 

 

そう言って日菜ちゃんが持って来た紅茶に口を付けてため息を吐く友希那ちゃん

 

 

「そう言えば、貴女も大変だったわね」

 

「ん-?」

 

「中継もされた初ライブの時の話しよ。Roseliaの皆でネット中継を見てたの」

 

 

そう言われると日菜ちゃんは苦笑いしし乍ら頬を掻いて私を見る

 

 

「うん、あの時は本当に大変だったよー。プロデューサー以外のスタッフなんて千聖ちゃんの事しか見てないしー、音源は止まっちゃうしねー。…でも、お姉ーちゃんが助けてくれたから今のパスパレがあって、毎日るんっ♪ってするんだー♪」

 

「そうなのね…アイドル声って言うのかしら?夕凪だとは思わなかったわ」

 

「あはは…彩ちゃんの練習を見てて途中から一緒に発声練習をしたの、その時に出来る様になって」

 

 

自分なりのアイドル声を出した時の彩ちゃんの反応は今でも思い出すと苦笑いが出てしまう、私の方を見たかと思うと今の声で名前を呼んで!ってお願いされてそれを見ていた千聖ちゃんも呼ばれたい組に参加、更にイヴちゃんがノリで参加し結局麻弥ちゃんが止めてくれるまで呼び続ける事に…

 

 

「今度聞かせて頂戴。勉強になるかもしれないわ」

 

「え?う、うん」

 

 

あれ?なんかデジャブ…?

 

 

「そろそろ帰りましょうか。リサが今日の話を聞きたそうに首を長くしてるわ」

 

「ふふ、そうだね。紗夜ちゃんが待ってるみたいだし」

 

「うん!今度はおねーちゃんも一緒だと良いなー♪」

 

 

そう言えば紗夜ちゃんは羽沢珈琲店に用事があるって言ってた様な…?

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「ど、どうかしら…?」

 

「おいしー!!」

 

「うん、甘過ぎないし美味しいよー♪」

 

 

家に帰ると紗夜ちゃんがお菓子作り教室で焼いて来たクッキーを出してくれた、サクサクとした触感に甘さは控えめのバタークッキー。つぐちゃんからも『初めてなのに凄く上手です!』って言って貰えたみたい♪

 

 

「良かった…後は形を整えれば誰にでもあげられますね」

 

「あたしはこのままでも良いけどなぁー?」

 

「妥協はしないわ。今井さんのクッキーは綺麗だし…」

 

 

むむ…と唸る紗夜ちゃんとクッキーを次々と口に入れて行く日菜ちゃん、それに気が付いた紗夜ちゃんが慌てて止める様子を私は楽しそうに眺めてた




日菜=割と満足
紗夜=今井さんの様なクッキーを…!
つぐみ=紗夜さんは几帳面
友希那=猫カフェ開店までは此処に通ってる
千聖=スタッフ整理済み
夕凪=後日筋肉痛

SNSバンドグループ=バンド仲間全員のグループ


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