氷川さん所のゆるふわなお姉ちゃん   作:雪月-dox-

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もう少し我が儘に

皆さんは属性と言うモノを聞いた事はありますか?物語やゲーム等には良く火や水と言ったキャラクター毎に属性なる物が付くのですが…現実世界のも属性と言うモノがあるそうです。いえ、あると言うよりはそう言った分け方?でしょうか。例えば日菜を「明るい活発」と言う属性になるそうです…私ですか?私の場合は湊さんと同じく「クールビューティー」です。…誰ですか!?今ポンコツって言ったのは!私と湊さんに失礼ですよ!?…こほん、私の事は置いて置くとして…姉の夕凪は今井さん曰く、癒し系だそうです

 

 

「紗夜ちゃん?どうかしたの?」

 

「いえ、何だか姉さんが嬉しそうにしていたので」

 

「ふふ♪さっきキャンプ用の食材を買いに行ったでしょ?その時にお友達が増えたんだー♪」

 

「お友達ですか?」

 

「うん。とっても良い子なんだけど、色々と悩んでたみたい」

 

 

そう言って鶏のもも肉を切る手を止めて話を始める姉さんの声に耳を傾けた

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

買い物を終えてキャンプ場のへの道を歩いていると大人しそうな可愛らしい眼鏡を掛けた女の子とすれ違った。すると足音がぴたりとすれ違った瞬間に止まったので不思議に思い振り返ると

 

 

「ひ、日菜さん!?」

 

「ふぇっ!?」

 

 

突然、その子が私を見ながら驚いた様に声を出したので私も驚いて声を漏らしてしまう。二人揃って恥ずかしそうに視線を泳がしてはどうしたんだろうと思い聞いてみる事に

 

 

「えっと…日菜ちゃんは私の妹だけど…お友達?」

 

「お姉さん…?え、あっと…い、いえ。その…ファンです!」

 

「ファン…?あ、もしかしてパスパレのファンなのかな?」

 

 

そう問い掛けるとこくこくと何度も頷く女の子が微笑ましくて小さく笑ってしまう

 

 

「そっか♪私は氷川夕凪、Roseliaの紗夜ちゃんとパスパレの日菜ちゃんのお姉さんだよー♪よろしくね?」

 

「お二人のお姉さん…!わ、私は鳰原令王那です!」

 

「令王那ちゃんだね♪んー…私で良ければ少しお話してみる?」

 

「お話…ですか?」

 

 

不思議そうに首を傾げる令王那ちゃんに頷いて

 

 

「うん、質問だったりお話したい事だったり…?」

 

「質問…そ、それじゃ!日菜ちゃんの普段とか聞いても…?あ、いえ、やっぱりだめです!ファンとしてあるまじき行為でした…」

 

「うふふ♪本当に個人的な事じゃなければ大丈夫だと思うよー?例えば…日菜ちゃんの好きな物とか?…は多分プロフィールに書いてあるよね…んー…」

 

「は、はい。確か…ジャンクフードが好きなんですよね?」

 

「うん♪…私の影響かな?」

 

「夕凪さんの?」

 

 

令王那ちゃんに頷き返しては『私の好きな食べ物もジャンクフードなの』と言うと

 

 

「夕凪さんの好きな物が好きになったんですね!」

 

「そんな感じかな…?後、甘えん坊なんだよー♪」

 

 

直ぐに抱き着いて来る事やパスパレの皆の活躍、彩ちゃんの面白話に日菜ちゃんがクイズ番組で無双した時の話しで盛り上がった。すると不意に令王那ちゃんの表情に影が差した

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

目の前で優し気に微笑む夕凪さんを見ていると本当に姉妹なんだ!と思ってしまう。笑った時や楽し気に話す時なんかは日菜さんにそっくりで…わ、私!憧れの人のお姉さんと話してる…!はっ!つまり、日菜さんにとっての憧れの人と話している?!いえ、それだけじゃないです…夕凪さんの話を聞いているとパスパレのファンと言うより…お友達からの視線でのお話が多い…やはり、夕凪さんも凄い人!?…お友達

 

 

「令王那ちゃん?大丈夫…?」

 

「えっ!はい!大丈夫ですよ!」

 

 

下から覗き込んで来る夕凪さんの綺麗な翡翠色の瞳を見つめてしまいどきっとしてしまう。可愛くて綺麗って最強ですよね!

 

 

「ねぇ…令王那ちゃん。令王那ちゃんは何でパスパレが好きなの?」

 

「え…?それは…私には無い輝きがあって、とても眩しく見えて…憧れたんです。でも、私は…自分とパスパレの皆さんを比べると不甲斐なさでいっぱいになるんです…」

 

 

夕凪さんの問い掛けに答え乍ら自然と胸に手を当ててしまう

 

 

「色んな人に慕われて不可能な事を成し遂げて行く姿に焦がれて…私は友達も居なくて、ただの優等生でしかなくて…お友達と言える人も居なくて…」

 

「そっか…アイドルとバンドを組み合わせたのがPastel*Palettes。勿論、前例は無い事だったの…だから、彩ちゃんも千聖ちゃんもイヴちゃんも麻弥ちゃんも…勿論、日菜ちゃんだって最初は良い結果が出なくて大変だったんだ。…バンドってね、どんな理由で作られても演奏している人が楽しくないと良い音が出ないの、ううん。バンドだけじゃない、音楽はそう言うモノ…勿論、技術だって大切だけど私は気持ちが大切なんだと思ってる」

 

 

確かに今はテレビで見ない日は無い位の人気を得ているPastel*Palettesだけど、最初の頃の話は聞いた事がある

 

 

「だからね。どんな事も周りを気にせずに先ずは自分達が楽しくなろ!って、アドバイスしたの。勿論、迷惑を掛けてしまう事があるかもしれない…だから、自分達も見ている人達も楽しく盛り上がってそれでいて迷惑の掛からないパフォーマンスを探す、そう考えて今も活動してるの」

 

「周りを気にせずに…」

 

「うん、今の令王那ちゃんは少しだけ我が儘になっても良いんじゃないかな?相手の話しに合わせるだけじゃなくて、私の話しも聞いて!って、話し掛けたり♪」

 

 

胸を抑える私の手に優しく温かい手が重ねられる、ぎゅ…と少しだけ握られると不思議とやる気が沸いて来る。周りを気にせず…楽しむ…!

 

 

「そ、それじゃ…今の私と夕凪さんはお友達でしょうか?」

 

「ん-?…令王那ちゃん。両手広げてー♪」

 

 

言われた通りに両手を広げると夕凪さんが抱き締めて来る。ふぁ…やわらかい…これがお姉さんの包容力…じゃなくて!?

 

 

「私達はもうお友達だよー♪同じ話題で盛り上がって、同じ事が好きなんだから♪後は…そうだ!連絡先の交換もしちゃう?」

 

「い、良いんですか!?」

 

「勿論だよ♪」

 

 

スマートフォンを取り出す夕凪さんに釣られて私もスマートフォンを取り出した

 

 

「私も…パスパレの皆さんの様に…輝けますか?」

 

「きっと出来るよ。令王那ちゃんもアイドル目指してみる?彩ちゃんが聞いたら喜ぶよー♪」

 

 

くすくすと笑う夕凪さんの言葉に本気で目指してみようと考えてしまう。パスパレの様になる…イヴさんの様にキーボードを弾いてみましょうか?エレクトーンが弾けるので全く弾けない状態にはならないはずですし…多分!

 

 

「やってみます…!私もパスパレの皆さんの様に頑張ってみます!」

 

「ふふ、その調子だよ♪もしも相談したい事とかあったら遠慮なく聞いてね?後は…Roseliaの応援もして欲しいなー。なんて…?」

 

「します!日菜ちゃんのお姉さん、紗夜さんが所属するバンドですよね?!」

 

「うん♪あ、じゃ…これ、良かったどうぞ♪」

 

 

夕凪さんがそう言うとスマートフォンが震えた。画面を見れば夕凪さんから一つの動画が送られて来ていた

 

 

「本当は良くないけど…今日撮影して軽く編集したRoseliaのMVになる動画と私と紗夜ちゃん、日菜ちゃんの弾いて歌ってみたの動画だよー♪」

 

「えぇ!?良いんですか!?」

 

 

それを聞いて驚いてしまいました。だって、今は何処にもない映像ですよ!?これから世に出る映像が私のスマートフォンに…!これは何をどうやっても漏洩する訳には行きません!

 

 

「ふふ、令王那ちゃんなら周りに見せたりしないと思うし…特別にね♪」

 

「一生の宝物にします!ありがとうございますっ!」

 

「数日後にはしっかりと編集した動画をこのアカウントで投稿するから楽しみにしててね♪」

 

「はいっ!」

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「って、事があったんだ~♪」

 

「だから、帰って来るのが遅かったんですね」

 

 

隠す所は隠して紗夜ちゃんに令王那ちゃんの事を話している内に下準備が終った。キャンプと言えばBBQ!カレーも良いけど今回はこっちにした

 

 

「ひ、日菜ちゃん!?火力が強過ぎじゃないかな?!」

 

「大丈夫大丈夫!30分ぐらいすれば熾火になるから、そしたら焼き始めよー♪」

 

「炭火…スミはあのスミなのでしょうか?」

 

「言い方は同じですが漢字が違いますよ?イヴさんの言っているスミはこの墨ですね」

 

「勉強になります!流石マヤさんです!」

 

「いえいえ…因みにオキビとは熾火と書きますよ」

 

「わぁ…!カッコイイ形です!」

 

「火の番は日菜ちゃんに任せて正解だったわね。それにしても手際が良いわね…」

 

 

パスパレの皆は火おこしと食べる場所を皆で用意して

 

 

「…リサ、変になったわ」

 

「わ…友希那。無理矢理刺した?」

 

「そ、そんな事ないわ」

 

「あこちゃん…お肉ばかり刺したらダメだよ…?」

 

「あこが食べるから大丈夫…!」

 

「ピーマンも食べようね…?」

 

「り、りんりんが何時もより厳しい…!?」

 

 

Roseliaの皆は串に食材を指しているけど食材を刺し過ぎてギチギチにしてる友希那ちゃんとお肉だけ、ピーマンだけの串を作り上げるあこちゃんに燐子ちゃんとリサちゃんが頭を抱えてた

 

 

「…姉さん、早く行きましょう。人参だけの串は嫌です」

 

「紗夜ちゃん…心の声が漏れてるよ?」




令王那=動画を見て直ぐに弾いてみたの動画投稿を開始
友希那=リサに手伝って貰い串は完成
あこ=ピーマン串と肉串を夕凪と燐子に食べさせられた
燐子,リサ=普通の串
紗夜=人参串は回避

パスパレ=日菜の提案でロシアン串に発展

夕凪=何故か大当たりを食べて辛さで泣いた

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