氷川さん所のゆるふわなお姉ちゃん   作:雪月-dox-

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避暑地(心の霊のスポット)

MVと弾いてみたの動画の編集を紗夜ちゃんの作成したタイムテーブルで漸く終える事が出来た、吐息を漏らし乍らゲーミングチェアの上で背伸びをする…パキパキっと心地良い音を奏でた所で苦笑いを零した

 

 

「はふぅ…取り敢えず。出来た…後は皆に送って確認して貰おうっと」

 

 

Roseliaのグループに送信しては皆の反応を待ちつつメールのチェックをする。Roseliaのメンバー全員で考え出た答え…暫くはTritehederaに所属すると言う事なので、私も気合を入れてライブ告知等々頑張らないと…あれ?七深ちゃんからメールが来てる

 

 

『夕凪先輩ー。良かったこの日の夜に避暑地に行きませんかー?懐中電灯は持参して下さい』

 

 

夜に避暑地…?懐中電灯??不思議に思いながら予定を確認すれば丁度空いているので『行けるよー♫』と返信すると

 

 

『わーい♪それじゃ、当日は○○駅で待ってて下さい』

 

 

と返って来た。どこに行くんだろう?とこの時は深く考えずに盛り上がり始めたRoseliaの通話に参加する事に

 

今思えば用意して下さいと言われた懐中電灯以外の物で気が付けばよかったね…

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「あれ…?夕凪さん?」

 

「ましろちゃん?」

 

 

七深ちゃんに伝えられた時間に駅に向かうと見慣れたみ空色が見えて近寄るとやっぱりましろちゃんだった。けど…顔は青いし震えている様に見える…どうしたんだろう?

 

 

「えっと…夕凪さんもななみちゃんに呼ばれて?」

 

「そうだよー♪避暑地に行くって言ってたけど…?」

 

「…その、夜ですよね」

 

「うん?」

 

「懐中電灯と防刃手袋を持って来てと…」

 

「うんうん」

 

「ななみちゃん…怖い物が大好きですよね…?」

 

「…う、うん」

 

 

淡々と色の無い瞳で確認して行くましろちゃんに冷や汗を垂らしながら頷く。えっと…その情報だけを聞くと…

 

 

「わ、私達…心霊スポットに連れて行かれるんじゃ…」

 

「あー…そっか。…山とか登るのかなって思ってた…」

 

「う、ぅ…」

 

「だ、大丈夫だよ♪私も居るよー♪」

 

 

泣き出しそうなましろちゃんに慌てて近寄って手を握る。にこりと笑い掛ければぐすっとし乍らもこくこくと頷いてくれた。でも、心霊スポットに連れて行かれるとは思わなかったな

 

 

「あー!しろちゃん!抜け駆けー?」

 

「ななみちゃん…!?」

 

「こんばんはー♪あ…カメラ」

 

 

そう言い乍ら私の背中に飛び付いて来る七深ちゃんに驚くより手に持っているハンディビデオカメラが気になる。うん、撮る気満々だ!

 

 

「ふふー♪高画質で撮影出来る優れものですよー♪」

 

「そうなんだ。…それで、何処に行くの?」

 

 

信憑性を帯びて来たましろちゃんの考え…それを確認する為に七深ちゃんに聞いてみるとあっけらかんと

 

 

「廃病院です!出るって噂の!」

 

「か、帰る…」

 

「えー、しろちゃん帰っちゃうのー?」

 

「だ、だって…怖いし…危ないし…」

 

 

予想が的中すると同時に脱兎の如く逃走しようとしたましろちゃんはあっさりと七深ちゃんに捕まり涙目で抗議している

 

 

「大丈夫大丈夫♪私と夕凪先輩も居るし、怖くないよー♪」

 

「…本当に曲作りの役に立つの…?」

 

「絶対役に立つよー!」

 

「…じゃ、行く…」

 

 

七深ちゃんを信じたのかましろちゃんは静かに頷いた。私はそこまで怖い物は無いので問題無いけど…あ、野生動物とか別だよ?

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「とーちゃく!」

 

「…夕凪さん。腕を組んでも良いですか?」

 

「うん、本当に大丈夫…?」

 

 

電車に揺られて30分、緑の多い場所に来た私達は少しだけ山を登った。街灯も無い山道は肌寒く感じる程で確かに避暑地だなー、と思っていつつ七深ちゃんの声で前に明かりを向けてみると少しだけ荒れている廃墟が姿を現した。うん、雰囲気は凄いね…常に目尻に涙を溜めてるましろちゃんが私の左腕に抱き着いてぶるぶると震えているので優しく撫でると少しだけ収まった

 

 

「ん-…私は先輩の右側ー♪」

 

「良いよー♪でも、明かり持てないかも…」

 

「私達が照らしますから大丈夫です♪さ、探索探索ー♪」

 

 

元気な七深ちゃんに引っ張られる様に廃墟へと足を進めて行く、ロビー…なのかな?円状のカウンターがあり書類が散乱しているけどあまり見ない方が良いよね

 

 

「おぉ…ひんやり」

 

「うん、建物の中も涼しいね」

 

「…本当に涼しいだけですか…?」

 

 

ロビーの壁や床を照らして観察を始める七深ちゃんと何処となく非日常を感じさせる雰囲気からかましろちゃんも周りを照らして色々と見てるみたい。私は…二人の照らしてる場所を一緒に眺めてる…?

 

 

「先輩…?」

 

「これって、鈴かな?」

 

「そう…ですね。でも…何でストレッチャーに…?」

 

 

私に見つけた鈴を不思議そうに見つめながら近寄ろうとするましろちゃんの腕を咄嗟に掴んで引き戻す。何となく嫌な予感がしたのと…変に積極的になってる気がしたから

 

 

「ましろちゃん、余り近寄らない方が良いかも」

 

「え?あ、はい…何で近寄ろうとしたんだろう…私」

 

 

首を傾げては私の腕に再びくっ付くましろちゃんを見てほっと一安心…

 

 

「ロビーは見終わっちゃいましたし。他の場所も回りませんかー?」

 

「うん」

 

 

私達を引っ張る様に右側の通路に向かって歩き始める七深ちゃんにそう伝えるとこくりと頷いてくれた。…それにしても暗い場所…

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

通路を突き当りまであるいた、相変わらずななみちゃんは元気だけど夕凪さんからは緊張が伝わって来る。怖くて…と言うよりは警戒?してる感じで…優しげな垂れ目が少しだけ鋭い気もする。…さっきの鈴を見た時なんで近寄ろうと思ったんだろう?怖いはずなのに…

 

 

「二階もあるんですねー。エレベーターの跡は…危ないので近寄らないようにしましょう」

 

「そうだね…全体を見たい感じかな?」

 

「ん-…行ける所だけで良いですよー?私もここまで温暖差があると思わなかったのでー、少し寒くなって来ちゃいましたし」

 

「ふふ、避暑地にはなったけど次があるなら普通の場所にいこっか♪」

 

「えへへー、はーい♪」

 

 

嬉しそうに頬を緩めるななみちゃんと目が合うと『勿論、しろちゃんも行くんだからねー♪』と言われ、私も頬を緩めて頷いた。それから二階に私達は上ったけど…

 

 

「うわぁ…すっごい荒れてますね」

 

「危ないから探索するのは止めようか。三階は…階段は上れそう」

 

「…じめってしてますね」

 

 

二階に上がると見るだけで探索は出来ないと分かる程に荒れていた。ガラス片や取り壊そうとしたのか壁も崩れて通路が塞がっている。よく見れば三階の床が崩落してるみたい

 

 

「三階に行きましょうかー?」

 

「うんっ」

 

「はい…あ、足元気を付けてね?」

 

「大丈夫、大丈夫♪」

 

 

苔が生えて滑り易くなってる…あれ?ここだけ濡れてる…雨水かな?

 

 

「三階は…やっぱり駄目ですねー。二階のアレは此処が崩落して塞がったみたいです」

 

 

ななみちゃんが照らした先は床が抜けており二階が見える。流石に怖くて覗けない…それに夕凪さんが私を前に行かせない様にしてるのか腕で抑えてくれてる

 

 

「ん-…出るって噂だったのにー…」

 

「そう簡単に現象には会えないかも…?」

 

「むぅ…?あれ、屋上もあるみたいですよー!」

 

 

不満そうにビデオカメラの映像を確認してはななみちゃんは溜息を吐いたけど、階段を見て嬉しそうに私達に言った。確かに上がれそうな状態の階段があり、屋上の為立ち入り禁止と書かれた看板が床に落ちていた

 

 

「鍵…掛かってないみたい」

 

「これは行くしかないですよー♪」

 

「で、でも…落ちたりしたら…危ないよ?」

 

「手すりには近寄らない事、出ても奥まで行っちゃだめだよ?」

 

「はーい!」

 

 

元気に返事をして早足で階段を上るななみちゃんを私と夕凪さんは追い掛けた。屋上に出ると夜の涼しい風が頬を撫でる…手すりは錆びていて所々ない部分もある、夕凪さんの言う通り近寄るのはよそう

 

 

「あ、二人共…♪上を見てー♪」

 

「「上?」」

 

 

嬉しそうにそう言う夕凪さんにななみちゃんと二人で首を傾げながら見上げると…幾つもの輝きが煌めく星屑が広がっていた。

 

 

「わぁ…綺麗」

 

「うん…とっても綺麗」

 

 

キラキラと輝く星を眺めていると夕凪さんが小さくだけどはっきりと聞こえる声音で歌を歌ってくれた。相変わらず凄い歌唱力だと思う。私も…何時かはあんな風に歌えるのかな…?…とても良い歌だと思う…私は好き

 

 

「その歌…初めて聞きました」

 

「私も初めて聞きました…新曲ですかー?」

 

「Starry Heavens…星空って名前だよ♪」

 

 

『良かったら、モニカで使ってみる?』と聞かれたので私は頷いた。瑠唯さんのバイオリンととても良く合いそうだと思ったから

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

その後三人で一階まで降りた後に七深ちゃんが私とましろちゃんを被写体に何枚か写真を撮影して、出ようとした時だった

 

 

「そろそろ帰ろっか。時間は…家に帰る頃には22時かな?」

 

「そうですねー。私も家に帰ったら動画と写真を確認しないと…」

 

「な、ななみちゃん…あまり張り切らなくていいからね。変なの映ってても困るし…」

 

 

チリン…

 

 

三人で会話をし乍ら歩いていると鈴の音が聞こえた。思わず立ち止まり振り返すと優しい風が廃病院から吹き私を包んだ

 

 

…アリガトウ

 

 

「え?」

 

「夕凪さん?」

 

「何かありましたかー?」

 

「う、ううん。何でもないよー♪」

 

 

立ち止まっている私を不思議そうに見る二人に笑いながらそう答えては再び廃墟を見る。…気の所為じゃなければ確かに…でも、何がありがとうなのか分からないし…そのありがとうは感謝なのか何か別の意味があるのか…私には分からない。…けど、嫌な感じはもうしないからきっと大丈夫だと思う

 

 

「ほうほ~う。そんな事があったんですねー」

 

「そうなんですよー、でも何も感じなかったので残念ですー。あ、でも、涼しかったですよー♪」

 

 

電車に乗って帰って来た私達は何時ものコンビニ…バイトのリサちゃんは七深ちゃんの会話内容を聞いてましろちゃんを連れて退避、七深ちゃんの話しを興味津々で聞いているのは同じくバイトのモカちゃん

 

 

「夕凪先輩は何かありました~?」

 

「そう言えば、最後立ち止まってましたけどー?」

 

「え?あー…うん。最後にちょっとだけね…でも、特別怖い事でもないし…私の勘違いの可能性の方が高いから…」

 

「え!?何かあったんですか!?」

 

 

私の言葉を聞いて食い気味に聞き返して来る七深ちゃんに最後にあった事を話すと

 

 

「夕凪先輩の歌に反応したとか…?」

 

「そんな事あるのかな…?」

 

「おぉー…しっかり現象が起きてた~」

 

 

結局、良く分からない現象が起きた。と言う事で纏まり、バイトが終わったリサちゃん達も含めて5人で帰る事に帰ったら紗夜ちゃんが塩を準備して待って居たのには驚いたけど…何処に行くか言ったっけ?

 




七深=次回からはお化け屋敷に
ましろ=しっかりと曲作りに活かせた
夕凪=塩まみれ
紗夜=第六感で察知


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