氷川さん所のゆるふわなお姉ちゃん   作:雪月-dox-

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※リクエスト回(しょーと)


小さくなっちゃった #2

「やっぱり寝ちゃったね?」

 

「えぇ。ぐっすりです…宇田川さん、ありがとうございました」

 

「いえいえ!あこも楽しかったですし!…この頃の夕凪さんはとっても活発な子だったんですね」

 

 

すやすや…と静かに寝息を立てる姉さんを優しく撫でその様子を微笑ましそうに今井さんが眺めている。あの後私達の歌を聞いた姉さんはすっごく喜んでくれた、そこまでは良かったのですがスタジオが広いと言う事もあり姉さんが宇田川さんに追い掛けっこをねだり、今は疲れてソファで寝てしまった

 

 

「ひゅー…ひゅー…」

 

「ぜぇ…ぜぇ…」

 

「あの…お二人もありがとうございました」

 

「も、問題無いわ…ひ、久しぶりに…走った…」

 

「は、はいぃ…」

 

 

床にぐったりと倒れる様に寝転ぶ湊さんと白金さんに頭を下げる。途中から無邪気な笑顔で追い掛けて来る姉さんに巻き込まれて一緒に走ったのだけど…最初はお二人共喜んで相手をしていましたが途中から死にそうな顔色になって焦りました…

 

 

「だ、大丈夫よ。…その、良い笑顔が見れたし…」

 

「私も、大丈夫です…楽しかったです」

 

 

二人はそう言って拳をこつんと当てるとガクリと気絶した。…え?気絶した!?

 

 

「…と、取り合えず少し休んでから出よっか?」

 

「そ、そうですね。…今井さん、一つ提案があります」

 

「ん-?」

 

「Roseliaの練習に走り込みを入れませんか?」

 

「あ、あはは…」

 

 

この惨状を見て思わずそう提案すると今井さんは乾いた声で笑い乍ら『アタシもかー…』と言っていましたが逃がしませんよ?気が付けば姉さんに寄り掛かれるように寝ている宇田川さん、そっと二人の寝ている姿をスマートフォンで撮影し後で巴さん送ろうと思いつつ先に片づけ始めた

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「あ!紗夜さん!こんばんはー!」

 

「え、えぇ…こんばんは。これから練習ですか?」

 

「楽器屋に行こうとしてたんです」

 

「そうなんですね」

 

 

帰り道を歩いているとAfterglowの皆さんと出会った、思わず背負っている姉さんを隠そうとしましたが遅かったようで青葉さんと巴さんの視線が姉さんに集中している

 

 

「紗夜さーん。もう一人妹さんがいたんですかー?」

 

「え、えぇ…まぁ、そんなところです」

 

「…??」

 

 

青葉さんに苦笑いし乍ら頷くともぞりと背負っている姉さんが動いた、顔を向けると眠そうな表情で顔を上げ私を見つめるとふにゃりと笑い乍ら擦り付いて来る

 

 

「わぁ…可愛い…!」

 

「うん!日菜先輩に似てるかな…?」

 

「そうか?目元とか紗夜さんに見えるけど」

 

 

上原さんと羽沢さんがその様子を見て声を漏らし会話を聞いていた巴さんが首を傾げ乍らそう言う、似ているも何も姉さんなんです。私達が姉さんに似ていると言うか…綺麗に分かれたと言いますか。私と日菜を合わせると姉さんになると言うか…不意に青葉さんを見ると驚いた様子で頷いて居る

 

 

「なるほどー。そう言う事でしたかー」

 

「モカ、何急に変な事言ってるの?」

 

「いえいえー。モカちゃんは天才なので分かっちゃったんですよねー。でも、言わないよー」

 

「いや、気にして無いし。別にいいよ」

 

 

隣の美竹さんと笑い乍ら私にサムズアップして来る青葉さん、え?本当にばれたんですか?

 

 

「あ、ほら。急がないと閉まっちゃうよ?」

 

「あぁ!?そうだった!それじゃ、紗夜さん!また!」

 

「えぇ、また。演奏聞かせて下さい」

 

「勿論です、その時は夕凪さんも」

 

 

別れを言いながら離れて行くAfterglowの皆さんを見送り、降りたそうにしている姉さんを降ろすと手を繋いで来たので頬を緩めゆっくりと家路を歩き始めた

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「ただいまー!」

 

「お帰りなさい。夕飯は出来てるわよ」

 

 

仕事から帰宅した日菜の声にそう返すと『おねえーちゃんの手料理だー!』と言って風呂場の方へと消えて行く。全く…大げさなんだから

 

 

「先に座って居て下さい、私も飲み物を用意するので」

 

「はぁーい!」

 

 

元気な返事をする姉さん、可愛いしこのままで良いかもと思う反面。早く元に戻って欲しいと思う私も居る…ちょっとだけ複雑な気分ね…。

 

 

「とーう!」

 

「わー!」

 

 

物思いにふけっているとシャワーを終えた日菜が姉さんを抱き抱えてぐるぐる回った後にソファにダイブ。わしゃわしゃと姉さんを撫で回し嬉しそうな姉さんの声が上がる…て

 

 

「埃が舞うでしょ!」

 

「あいた?!」

 

 

用意した食べ物の近くで動き回る日菜を小突いて注意しすると『テヘペロ☆』とポーズを取って来た、イラっとしたので睨み付けると慌てて正座をしたのを見て溜息を吐く

 

 

「全く…冷めないうちに食べましょ?」

 

「はーい!」

 

「はーい♪」

 

 

元気な妹と姉に思わず頬を緩め乍ら少し賑やかに夕食を摂った。…明日には元に戻りそうな予感がしますね

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「掛けるよー?」

 

「うんっ!」

 

 

泡まみれになったお姉ーちゃんにぬるいお湯を掛けて泡を落として行く、ぎゅぅっと目を瞑る様子がすっごくるんっ♪って来て、撫で回したくなっちゃうけど今は我慢!…あ、やっぱり少しだけ撫で回した

 

 

「ん-?ひなちゃん、擽ったい」

 

「ぷにぷにだー♪」

 

 

綺麗になったお姉ーちゃんを両手で優しく撫でると笑い声が上がった、思っていた以上にくすぐったかったみたい。おねーちゃんに怒られる前に止めておこっと…

 

 

「あがろー?」

 

「うん♪出たらアイスだー♪」

 

「わーい♪」

 

 

喜んで脱衣所に出て行くお姉ーちゃんを追い掛けてバスタオルで拭いて行く。昔は三人で拭き合ってたっけ

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「もう寝ちゃった?」

 

「えぇ、夕方も少し寝ていたけど…はしゃいでたから」

 

 

アロマオイルを作って見たい番組を見る為にリビングに戻るとお姉ーちゃんはおねーちゃんに膝枕されながら小さく寝息を立ててた。すっごく安心した寝顔で…るんっ♪ってする

 

 

「ねね、おねーちゃん」

 

「…?どうしたの?」

 

 

優しくお姉ーちゃんを撫でているおねーちゃんに声を掛けてあたしの方を見た瞬間にスマートフォンのシャッターを切る。カシャっと音が鳴るとおねーちゃんは驚いた様子で固まり、微妙に不満そうな顔をした

 

 

「せめて撮って良いか駄目かの許可を確認しなさい」

 

「えぇー、絶対ダメって言うじゃん」

 

「当たり前よ」

 

 

ぶーっと言うとくすくすと笑うおねーちゃんに釣られてあたしも笑う。お姉ーちゃんを挟む様に隣に座り一緒に寝顔を眺める

 

 

「…戻るかな?」

 

「確証は無いけど…前に湊さんと入れ替わった時も次の日になれば戻っていたから大丈夫よ。…多分」

 

「何それー。でも、このままでもあたしは良いけどね」

 

「私は…ううん。どっちでも変わらないわ、怪我とか病気とか…しない様に支えるだけよ」

 

「わ、おねーちゃんらしい…」

 

「日菜、貴女もよ?」

 

「…るん♪」

 

 

お姉ーちゃんを起こさない様にあたしとおねーちゃんは一日が終わるまで楽しかった頃の昔話を続けた、色んなすれ違いでバラバラになりそうになったりしたけど…今は昔よりも仲良しだよ♪




夕凪=翌日、しっかり元通り
紗夜=起きたらふかふか
日菜=るんっ♪るるるぅぅぅん♫
友希那=体力の無さに落ち込んだ
リサ=持久力2位
あこ=発散も復帰も最速
燐子=走るって…とっても辛い
巴=送られて来た写真はホーム画面


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アンケート結果は自己責任で探してみてね!
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