「お姉ーちゃん…♡」
「きゃっ!?」
お風呂上り薄着で部屋に戻るとベッドからバッ!と下着姿の燐子ちゃんが私に向かって飛び出して来る。思わず声を上げて驚きで固まっている間に抱き抱えられてしまう。柔らかく大きな燐子ちゃんの胸に挟み込まれては慌てて離れ様とするとしっかりと腕で腰を抑えられて抜け出すのが難しくなってしまった
「り、燐子ちゃん…急にどうしたの?…と言うより何でベッドから?」
「すんすん…お姉ちゃんの匂い♪えへ…えへへ…♡」
「先ずは服を着ようね?後、私の服を引っ張らないで?姉妹でこう言うのはいけないと思うの…ねぇ、話を聞こ?」
「最近流行ってるゲームの主人公がルールは破る為にある!て言ってるから大丈夫だよ!常識なんて破っちゃお!」
「そう言う意味で言ってるんじゃないと思うのだけど!?」
ぐいぐいっとベッドの方へと私を引き込もうと更に密着して来る燐子ちゃんの熱い吐息が頬を撫でる。脳内で色んな警鐘が鳴り響き背筋に冷や汗が流れるのを感じつつ視線を上に上げると燐子ちゃんと目が合った、チャンス…!
「えっと、暑いから離れてくれると嬉しいな」
「はぅ…?!」
くらりと後ろに倒れ掛ける燐子ちゃんの腕を引っ張りベッドに座らせる。私も吐息を漏らし危機から脱出して一安心…えっと、今ベッドから飛び出して来たのは燐子ちゃん。私の妹なんだけど…Roseliaって言うバンドのキーボードを担当してるの、内気で気弱だから最初は大丈夫かなー?って心配でクラスメイト兼Roseliaのギタリストの氷川紗夜ちゃんに手伝って貰ってこっそり練習を見に行ったりしていたんだけど…うん、立派になってお姉ちゃんは嬉しい♪…でも、代わりに大きな変化もあってね。前よりもこう…積極的になっちゃってね…一昨日起こった事は私の机の上に大人しい黒髪ロングヘアでお胸の大きなキャラクターが仲の良い同じ黒髪で身長の低い少女のキャラクターと※※※する薄い本が置いてあったり…勿論、私のじゃないよ!聞いたら素直に白状してくれました。何で置いたのー?って聞いたら『読んでくれたら欲情して貰えるかなって…』素直なのは良い事だけどそれを言われた私はどう返したら良いのか分からなくて暫く無言で燐子ちゃんの頬をジト目でつついた
「…ぎゅぅ。くんくん…♪」
「んっ…」
そんな事を考えている間に立ち直った燐子ちゃんが抱き着いて来る。さっきみたいな危ない雰囲気は感じないから落ち着いたんだと思う、多分
「お姉ちゃん、次のライブも来る…?」
「勿論行くよー?」
優しく撫で乍ら頷くと頬を緩ませて喜ぶ燐子ちゃんにほっこり…ん、ちょっと力強いよ…?
「えへへ…♪私のソロパートがあるから、聞いて欲しい」
「ふふ、はーい♪」
「…今日も一緒に寝ても良い…?」
「ん-?ん-…何もしないなら良いよ?」
「やった…♪」
「でも、服は着ようねー?」
ぐりぐりと私の胸に顔を埋めて擦り付いていた燐子ちゃんは渋々と離れて服を着てくれた、よかった…
「あ、お姉ちゃん。NFOのデイリーは終わってる?」
「忘れてた…!まだやってないっ」
♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪
「やっほー♪」
「こんばんは…」
「あ、りんりんとナギ姉だ!やっほー!」
「こんばんは。夕凪さん、燐子さん」
NFOを起動して通話アプリに参加すると既にあこちゃんと紗夜ちゃんが居た。…Roseliaの5分の3がNFOプレイヤーなのは驚きだよね?
「ふっふっふ…昨日ついに装備が揃った新生聖堕天使の力を見せてやろう…!」
「…!?あの後ドロップしたんですか!」
「はい…そうみたいでお風呂に行く前にあこちゃんの装備を作ったんです」
「…今日の授業中に寝ていたりしませんよね?」
「ぇ!?ね、寝てないよ!しっかりノート書いたよ…!」
『あこー、声震えてるぞー』
『おねーちゃん!マイクが拾っちゃうって!?』
『あっははは!紗夜さんにはバレるって』
紗夜ちゃんの質問に震える声で答えるあこちゃんの方から巴ちゃんの声が聞こえる。昨日私が落ちた後もずっとアイテム掘りを燐子ちゃんとしてたみたい。…あれ?でも、朝起きたら私のベッドに燐子ちゃん居たよね…?…鍵掛けた記憶がある様な…?
「なるほど、やはりRoseliaで勉強合宿を実施した方が良いですね。今井さんと燐子さんは問題無いと思いますが湊さんと宇田川さんは危ないですよね?」
「ぅ…算数消えるべし、国語滅ぶべし…社会闇呑ま…」
「一週間ほどNFOはログインだけにしましょうか」
「そ、そんな~!」
『大丈夫です。テスト前一週間です、このぐらいは当たり前です』と一応の妥協案を出しつつもやる気満々の紗夜ちゃんに苦笑い、勉強合宿…あ、そうだ
「Roseliaの皆が良ければ私の家に泊まり込みで1日ぐらい勉強する?テスト期間中なら私も学校が早く終わると思うし…確か期間は被ってたよね?」
「お姉ちゃん…ナイス…」
「良いんですか?」
「りんりんとナギ姉のお家でお泊り会!?」
「うん、理由を説明すれば大丈夫だと思し私も手伝えるから♪…それに友希那ちゃんが真面目に勉強する気がしないし…」
「ご迷惑をお掛けします…」
『くしゅん…!…何だか馬鹿にされた気がするわ』
Roseliaのお泊り会の話しから変わり私のデイリークエストを終えた後…今は最近実装されたNFOのレイドボス攻略の話し、最大24人のプレイヤーで大型ボスを討伐する大型コンテンツなんだけど
「ボスの動きを読まないと攻撃をするのも難しいですね」
「そうですね…身体を回すだけでタンク職の皆さんが崩壊してしまうので…デバフを常に掛けておかないと」
「後は、あこが遠くから魔法で攻撃するとかかなぁ?」
「その場合はやっぱりヘイトが後衛職の人に向かない様にタンクと前衛でヘイトを稼がないとだね…」
一回目のレイドを終えた所で何か攻略の手掛かりは無いかと話し合い中…体力も攻撃力も桁違いだし毒状態になると治す前にやられてしまうので毒になるのがダメな感じ…
「それに集まるプレイヤーのレベルは統一されてますが装備やプレイヤースキルは完全にランダムですね」
「はい…中々大変なコンテンツです。でも、報酬は美味しいです」
「うんうん!強化の石板が一回で3個も落ちたよ!」
「ホントですか!?…あ、私も3個ありました」
「倒せればもっと美味しくて倒せなくても嬉しいコンテンツなんだねー。…むむ、倒したい…」
インベントリを確認すると確かに石板があった。流石に取引不可能アイテムになってるけどこれで私の装備も強化出来るから嬉しい♪
「もしかしたらある一定上の装備なら被ダメージを大きく減少出来るのかも?レイド限定の装備もあるみたいだし…!」
「…少し調べてみましたが、倒しきれなくても装備は落ちるみたいですね」
「それじゃ…」
「ほりほりだー!」
♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪
「お姉ちゃん!AOE!」
「うんっ!」
「紗夜さん!引っ張ります!」
「お願いします宇田川さん!ギリギリまで隣の方を庇います!」
巨大蜘蛛を中心に円状のAOEが表示されると同時にスタン攻撃を入れて一瞬だけAOEを解除させる、再び構えに入るまで10秒の溜があるからその内に後方に下がるスキルを使って離脱する。AOEを避ける事には成功したんだけど…ドンッ!と着地のSEと同時に現れるのは追加の巨大蜘蛛が追加で2体
「悔しぃ…!」
「あと少しだったね…」
「2回目であそこ迄削れたのですから次も頑張りましょう」
「うんうん、動きも大分良かったし!」
結局倒す事は出来なかったけど報酬は美味しいのでほくほくで装備を強化して今日はお開き。と言うより、続けようとしたあこちゃんが紗夜ちゃんに注意された上で巴ちゃんに連行されて行った
「それでは私も落ちますので、夕凪さん達も早めに寝て下さいね?」
「はーい、また明日ね♪」
「今日もありがとうございます…」
通話アプリを落としてPCの電源を消しては背伸びをしながらベッドに座りスマートフォンを弄っているとドアが控えめにノックされた顔を向けると覗き込む燐子ちゃんがいた
「…♪」
「ふふ、おいでー?」
そう言うとベッドに飛び込んで来る燐子ちゃんに押し倒される。ちょ、ちょっと!?
「はふぅ…♡」
「もー…危ないから駄目だよー?」
優しく抱き締め乍らごろんとベッドに寝転がり静かに注意すると小さく舌を出された
「お姉ちゃんが柔らかいから大丈夫…♪」
「ん-、可愛いから許しちゃう」
むぎゅぅ…と燐子ちゃんを抱き締めると細い腕が私の腰に絡み付く、慣れた動作ので私の胸に顔を埋める凛子ちゃんを撫でるとすんすん…と鼻を鳴らし始めた
「…ありがと。お姉ちゃん♪」
「んー?何かしたっけ?」
「ううん…何となく言いたかったから」
「そっか。じゃ、私もありがと…燐子ちゃん♪」
「うん…♡」
抱き合い乍ら撫で続けていると気が付くと朝になっていた、微妙に体が怠かったけど…寝方が悪かったかな?
燐子=捕食者(優等生)
あこ=天使,赤点ギリギリ(一部赤点)
紗夜=夕凪と距離を縮めると視線を感じる(優等生)
友希那=危機的状況(ヤバイ)
リサ=幼馴染の危機的状況に胃を痛めてる(胃薬)
夕凪=何時か食べられる(?)
物見語様、多数の誤字報告ありがとうございます。本当に助かりました…!
評価、感想など気軽にどうぞ!
▼▼▼
活動報告 リクエスト箱
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=295397&uid=311928
▼▼▼
番外編 リクエスト
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=297771&uid=311928