「ゆうーなー!」
「きゃっ!?日菜?」
背後から抱き締められ流れる様に私の首筋に口付けをして来る彼女に驚いちゃう。時刻は…18時まだ、夕方だよ?
「だってー、疲れたんだもん…夕凪に癒されたい」
「最近は忙しいよねぇ…年末だから仕方ないかも?」
大学を卒業し私に付いて来た日菜は一緒に事務所兼自宅になっているTritehederaのマンションに住んでる、二人揃って毎日が忙しいからこうして一緒に居られる時間が少ないのが最近の悩み、Roseliaも海外での活動も増えパスパレの日菜達の人気も増していて収録とライブが毎日の様にあるおかげで『あたし、分身出来たら本気でしたい…』って真顔で日菜に言われた時は何も言えなかったよ…。よしよしって片手で首筋に吸い付いて来る日菜を撫でてあげると『えへへ~♡』と少しだけだらしない声を漏らしつつ覆い被さって密着して来る日菜にどきってしちゃう
「何処か食べに行くー?」
「ん-、夕凪のハンバーガー食べたーい!」
「ふふ、はーい♪」
気を紛らわすのと日菜を引き剥がす為にそう提案すると喜びながら離れてくれた事に一安『お風呂入ったらねー♡』…心…じゃないかも。…うん、日菜が二人になった私が大変な事になるから絶対にダメ。毎日立てなくなる
「と、取り合えず!準備して来るから寛いでてて!」
「はーい♪」
耳元で囁かれ頬を真っ赤にし乍らリビングからキッチンへと向かう。もぅ…昔はあそこ迄あざとく…昔からだったかも?知りたくなかった結論に辿り着いては冷や汗を垂らしつつ手際良く調理の準備を始めた
♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪
自家製のバンズパンをフライパンに乗せて内側の面を焼いて行く、その間に作り置きしているバーベキューソースとマヨネーズベースのソースを用意して牛ひき肉をステンレス製のボールに移す。其処に卵とパン粉を入れ香辛料を適量入れてよく混ぜ合わせれば…パティの出来上がり。熱したフレイパンに手の平で成形したパティを乗せるとじゅぅ…っと良い音が鳴る。様子を見ながら焼いて…焼き上がったパティから皿に移すだけ、後は…ひゃっ!?
「ひ、日菜!?」
「ん-?どうしたのー?」
料理に集中していると不意に右耳に吐息を吹き掛けられ身体を跳ねさせる、横を見ればにやにやと笑う日菜が私の腰に両腕を回し右肩に顎を乗せていた
「どうしたのー?じゃないよ…びっくりしたぁ…」
「えへへー♪可愛いなぁ♡」
笑い乍ら更に耳に近寄って来る日菜に身体を震わせて居ると目を細めた日菜がゆっくりとした口調で
「この距離だと…何でも出来ちゃうね?」
「っ…ぁ…」
「ふふ~♡このまま喋るだけで気持ち良いー?」
耳に唇が触れそうな距離で囁き続ける日菜に流されまいと脱出手段を考える、えぇっと…
「…ちゅ」
「…?!」
「…後で、ね?」
このまま悪戯されると料理どころじゃないので日菜を見つめ軽く触れるだけの口付けをする。そっと離れて唇を人差し指で抑えてそう伝えると今度は日菜が固まった後に真っ赤になったのを見てくすりと笑う。よーっし、早く作ってしまおう!
♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪
「ん-!やっぱり美味しいー♪」
ハンバーガーを頬張ってにこにこと笑う日菜を頬を緩め乍ら私も一口食べてみる、口中に広がる肉汁に黒コショウが効いていて美味しい。勿論、ソースも美味しいよ?…自分の調合した物を褒めるのって少しだけ恥ずかしいよね
「そうそう!昨日の撮影なんだけど彩ちゃんがさー」
「ん-?」
二人で向かい合う様に座って食事をしているとここ数日に起きた事を楽しそうに話し出す日菜に頬を緩め笑い乍ら聞き手に回る。パスパレの皆は昔とあまり変わっていないみたい?そう思うと劇的に変わったのは私なのかなー?
相槌を打ったり時々感想を言ったりして居ると大学卒業後、個人的には大事故の話しに
「そう言えば夕凪があそこにいた時は驚いたなー」
「…あれは本当に偶然だよ?」
「それは分かってる!でも、凄い偶然だったよねー」
「日菜が生放送の撮影中に私が買い物をしてる最中の楽器屋さんに来るなんて思わないよ…」
一週間前の話しだけどギターとベースをメンテナンスに出そうと思い行きつけの楽器屋さんに向かい受付をして居ると出演者が撮影許可を取って来る…と言う企画の昼番組の生放送中の日菜とバッティング。最初は驚いてて皆固まっちゃったんだけど…。その後、何故かスタッフの人が全押しでパスパレメンバー+私と言う構成で撮影続行…なんでー!?と思いつつも私がよく行く喫茶店やケーキ屋さんその他諸々…と回り番組の最後は私の事務所でRoseliaや高校時代の私達の話しをして終わりと言う…動画サイトだと神回って言われてるけどね?
「夕凪が焦ってるの久しぶりに見たなー♪」
「もぅ…本当にびっくりしたんだから。途中から皆揃って私に話しを振るし…」
「だって、ゲスト扱いだからねー♪」
ケラケラと笑う日菜に苦笑いしを零す。でも、楽しかったから良いのかな?余談だけどこれまた偶然にも事務所に来ていたリサちゃんもばっちり映りました
♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪
お風呂から上がってリビングに戻ると日菜の姿が無かった。何処に行ったんだろうと思っているとスマートフォンにメッセージが届いてた
「ベランダ…?あ…」
何となく察した私はコートを羽織ってベランダに向かうと天体望遠鏡の前に立ってる日菜を見つけた。何故かパジャマ姿のままで
「んっ…流石夕凪ー♪」
「風邪引いちゃうと大変だよ?って毎回言ってるのに…」
背後からコートの中に日菜を仕舞う様に抱き締めると嬉しそうな声が聞こえる、溜め息を吐き乍ら優しく撫でてあげれば背中を私の胸に擦り付けて来る
「綺麗だね」
「うん…!あ、覗いてみてよー♪」
星空を見上げてぽつりと言葉を零すと元気な返事が返って来る。言われるまま望遠鏡を覗くと真っ白に輝く月が見えた…本当に綺麗…
「夕凪って月も好きだよねー?」
「冬の月って良く見えるし…何だろう?不思議と好き」
「じゃー…太陽は?」
「ふふ、勿論好きだよ♪あ…でも、夏の太陽は厳しいかな」
「夏はあたしも苦手だなー」
ぎゅぅ…と力を込めて日菜を抱き締めより密着してみると日菜が心地良さそうに吐息を漏らすのが聞こえる。ゆったりと撫でながら二人で星空を見上げて
「あたし…今がすっごく楽しくて、とっても幸せ。おねーちゃんが居て、パスパレの皆が居て…お姉ーちゃんとこうやって暮らせて。毎日が忙しいけど…それが楽しくて」
「私も幸せだよ。今以上に時間が取れれば良いんだけど…ごめんね?」
「大丈夫だよー♪あまりお姉ーちゃんに甘えちゃうとおねーちゃんに叱られちゃうからさ!えへへ…♡」
はにかみながら笑う日菜を優しく撫で続ける、冷たい風が頬を撫でるけど身体は熱いままで冷たさを感じない。…昔から見てた日菜と恋人関係になるなんて夢にも思わなかったけど。…ふふ、気が付いたら攻略されちゃってたかな?
「夕凪は先に戻ってて!片付けたら戻るからー!」
「うん。落とさない様に気を付けてね?」
ベランダから部屋に戻り寝室で寝る準備をしていると急に明かりが消えてびっくり。明かりを点けようと振り向くと日菜にベッドに押し倒されてました。その後の事…?ひ、秘密だよっ!
夕凪=太陽も月も大好き
日菜=太陽と月を繋ぐ夕日も好き
リサ=うぇぇぇん!!完全にオフだったのにー!!!
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