氷川さん所のゆるふわなお姉ちゃん   作:雪月-dox-

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※一部攻めた内容になっております


芽吹き

何時もの様にカーテンの間から差し込む朝日で意識が浮き上がる。ゆっくりと上半身を起こしては隣で寝ている紗夜ちゃんを起こさない様にベッドから降りてはスマートフォンで時間を確認すると6:00と表示されていた、何時もの休日よりも早く身支度をしてキッチンに立つ。ギターの練習に向かう紗夜ちゃんのお弁当と日菜ちゃんのお昼の作り置きの調理に取り掛かる。並行して朝ご飯のトーストと軽いサラダにインスタントのコーンスープにこの前購入したサイフォンを取り出しマスターの御厚意で貰った豆で珈琲を淹れていると

 

 

「姉さん、おはよう」

 

「んっ…おはよー♪」

 

 

背後からお腹の辺りで腕を組む様に抱き締められたかと思うとうなじに吐息を感じてはびくりっと身体を跳ねちゃう。私を抱き締めてる紗夜ちゃんに『砂糖とミルクはいる?』と聞くと首を横に振った

 

 

「ブラックの方が美味しいわ…はふ…」

 

「ふふ…離れないと作りづらいよー?」

 

「いい香り…」

 

「寝ぼけてる?」

 

 

しっかりと珈琲を淹れ終えてはお弁当の盛り付けが終ると同時にゆっくりと離れてくれる。そのまま振り向くと慌ててキリっとした表情になる紗夜ちゃんに微笑んでは朝食の配膳を手伝って貰い

 

 

「おはよー!」

 

「おはよ、日菜ちゃん♪」

 

「おはよ、日菜」

 

 

今日も元気いっぱい日菜ちゃんが登場。そのまま私と紗夜ちゃんに飛び込んで来るの慌てて抱き止めた。倒れそうになって慌てたのは内緒

 

 

「いい加減飛び込んで来るのは危ないから止めなさい」

 

「えー…だって、昨日はおねーちゃんがお姉ーちゃんを独占したしー…今日は私の番!」

 

「ごほっ!ごほっ!日菜!へ、変な事を言わないの!」

 

「ふふ…♪」

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「先に出ますが気を付けて行って来てください。変な人なら通報ですよ?」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

「いってらっしゃーい!」

 

 

先に練習に出る紗夜ちゃんを送り出しては日菜ちゃんに留守番をお願いする代わりにお土産を買って来る事を約束「るんっ♪」って来るものが良い!と言って居たからしっかり選ばないと…電車に揺られてコラボカフェの近くの駅に降り、スマートフォンでカフェの位置を確認する

 

 

「えっと、こっちかな…?」

 

 

駅の出口から出るとアイドルのスカウトをしている人達が居た。新規アイドルユニットPastel*Palettesのメンバーのオーディション募集…と書いてあるチラシを配ってるみたい。…流石にアイドルになりたいとは思って居ないので急ぎ足で離れる事した

 

 

「あ、此処がそうかな?」

 

 

コスプレしてる人達が居るカフェを見つけてはスマートフォンで確認、うん…間違っていないはず。念の為にRinRinさんと連絡を取ろうかな…

 

 

Nagi:おはようございます。カフェに着いたよー?RinRinさん達はどこに居ますか?

聖堕天使あこ:おはようございます!Nagiさん!

RinRin:おはようございます。えっと、カフェの一番奥…右が壁のテーブル席に居ますよ(*´▽`*)

 

 

メッセージで場所の説明を受けてはカフェに入り。案内をしに来た店員さんに待ち合わせていると伝えては鞄から猫耳キャップを被る。えっと…右側のテーブル席…一番奥、あ…あの二人かな?

 

 

「あの、RinRinさんとあこさんですか…?」

 

「は、はい…そうで…氷川さん!?」

 

「りんりん、知り合いの人?」

 

 

黒色の長髪の少女が私を見て驚いて、私も苗字を呼ばれて驚いちゃった。一人困惑気味の明るい赤紫色のツインテールの少女は首を傾げてる

 

 

「えっと…私はNagi…確かに氷川だけど?」

 

「あ…RinRinの白金燐子です…ごめんなさい、急に大声出して」

 

「聖堕天使あこの宇田川あこです!」

 

「燐子ちゃんにあこちゃんだね。それじゃ、改めてNagiの氷川夕凪です…燐子ちゃんの知ってる氷川は私の妹じゃないかな…?」

 

 

燐子ちゃんが隣にずれてくれたのでお礼を言って座りつつ、そう問い掛けると

 

 

「確かに…私のクラスメイトの氷川さんは…氷川紗夜さん…でした…」

 

「ふふ、紗夜ちゃんをよろしくね♪」

 

「えっと…りんりんのクラスメイトにナギ姉の妹がいるの?」

 

「うん、そうみたい…。似てるから…びっくりしちゃった…此方こそお世話になってます」

 

「…」

 

「…」

 

 

一通りの挨拶が終わると二人の視線がキャップに集まる、特に隣に座っている燐子ちゃんに関しては少しずつだけどにじり寄って来てる

 

 

「…被ってみる…?」

 

「…!…良いんですか?」

 

「あこも被ってみたい!」

 

「うん、いいよー♪」

 

 

明るい表情になる二人に頬を緩め乍らキャップを手渡す。燐子ちゃんが若干震える手で受け取るとまじまじとキャップを見つめ

 

 

「凄い…完成度です。自作…ですよね…?」

 

「うん、イラストとか資料を見ながら出来る限り再現してみたの。けど、中々被る機会が無くて…」

 

「すっごく可愛いです!もしかして…装備の衣装とかも…!?」

 

「ふふ、時間があれば作ってみたいよね」

 

 

キラキラとした目で見つめて来るあこちゃんにそう言い乍らも実はクローゼットに作成中の物が眠って居たりする

 

 

「被り心地も…悪くないです…!」

 

「りんりん、可愛い…!」

 

 

猫耳付きキャップを付けて嬉しそうにする燐子ちゃんにほっこりしては折角だから写真を撮る事にした、勿論あこちゃんの写真も撮り『帰ったらお姉ちゃんに見せる!』と喜んでくれた

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「りんりん、大丈夫?」

 

「ごめんね、あこちゃん…折角の来たのに…」

 

「ううん!あこは大丈夫!」

 

 

そう言って私を介護してくれるあこちゃんに申し訳なさで俯いてしまう。ベンチに座って調子が良くなるのを待ちつつぼーっと…大勢の人で溢れ返っているグッズ売り場を眺めて

 

 

「ナギ姉、帰って来ないね…」

 

「うん…人が多いから時間が掛かるのかも…それに、夕凪さん…あこちゃんと変わらないから…潰されてないか心配…」

 

「はっ!まさか、ナギ姉がせんべいに…!?」

 

「…あ。出て来たよ」

 

 

夕凪さんの心配をしているとこんな顔『(><)』をし乍ら両手に袋を持って人の波から出て来た。あこちゃんが慌てて袋を受け取りに行き夕凪さんも息を荒げて私の隣に座るとくったりと脱力してる

 

 

「ぅー…流石に潰れちゃうかと思った…頼まれたものは全部買って来たよっ」

 

「ありがとうございます…それと、ごめんなさい…」

 

「気にしなくても大丈夫だよー♪」

 

 

パタパタと手で顔を仰ぎ乍ら笑う夕凪さんいもう一度お礼を言う、本当にありがとうございます…

 

 

「ナギ姉も大丈夫?」

 

「うん、少し休んだら動けるから。周りのブースも見て回ろうっか…燐子ちゃんは大丈夫?」

 

「は、はい…多分、此処以上に…人が多い場所は…無いと思いますから…」

 

 

わーいっと喜ぶあこちゃんを撫で乍ら笑う夕凪さんはやっぱりお姉ちゃんなんだ…そう思いつつ見て居ると不意に私の頭にも手が置かれた

 

 

「大丈夫だから悲しい顔しないで…笑顔笑顔♪」

 

「っ…!は、はい…」

 

 

かぁぁ…っと頬が赤くなるのを感じて慌てて顔を背ける。小さいけど温かい手…

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「沢山遊んだねー」

 

「うん!あこ、楽しかった!」

 

「はい…私も…楽しかったです…!」

 

 

あれから暗くなるまで私達三人は色んなブースを巡っては存分に楽しんだ。あこちゃんがちょっとアレな同人誌を持って来たのには慌てたけどそれ以外には特に問題が無くて良かった…あこちゃん曰く、りんりんとナギ姉のキャラクター(ジョブ)が表紙に乗ってたから持って来たらしい…隣に居た燐子ちゃんが顔を真っ赤にしてたよ…多分、私も

 

 

「今日は…ありがとうございました…」

 

「私こそ誘ってくれてありがとう。初めてだったから緊張してたの」

 

「ナギ姉すっごく楽しんでた、また遊ぼっ!」

 

「うん、勿論♪」

 

「また…近い内に集まりましょう…!」

 

 

意外にも帰る方向は大体同じと言う事が判明し、好きな曲やキャラクターについて話し合った。今度は一緒にお洋服とか見て回ったりマスターの喫茶店を紹介するのも良さそう♪

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「ただいまー」

 

「お帰りなさい、姉さん」

 

 

帰宅すると紗夜ちゃんが居た。代わりに日菜ちゃんが居なくなってて紗夜ちゃんも何処か疲れた様子

 

 

「あれ?日菜ちゃんは?」

 

「私が帰って来たら何処かに行っちゃいました。多分…ショッピングモールかしら?」

 

「あらら…はい、紗夜ちゃんの分♪」

 

 

苦笑いし乍ら荷物を整理しては紗夜ちゃん用に買って来た騎乗ペットの犬のぬいぐるみを手渡す、和風メイクをした凛々しい柴犬でとっても可愛い。頬を緩め乍ら抱き抱えてるのを見て居たらハ!っと我に返り慌てて部屋に置きに行く紗夜ちゃんを見送りつつ、日菜ちゃん用に買った此方もぬいぐるみだけど実は紗夜ちゃんに渡したぬいぐるみの弟と言う設定の柴犬を日菜ちゃんがいつも座るソファに置いて置く

 

 

「姉さん、少し良いですか?」

 

「ん-?」

 

「先ずは、ありがとうございます。…また、バンドを組めました」

 

「ふふ、良かった。友希那ちゃんに会えたんだね」

 

「…えぇ」

 

 

友希那ちゃんは無事に紗夜ちゃんを射止める事が出来たみたい。私も安心…してるけど紗夜ちゃんがどこか浮かない様子

 

 

「あの…姉さんはバンドを組まないんですか?」

 

「私?ん-…ライブをやってみたい気持ちもあるけど今は組まないかな?」

 

「っ!それは…」

 

「ううん、今の私にはやりたい事があるの…半端な気持ちでバンドは組めないし本気でやってる人の迷惑になっちゃうから…大丈夫、音楽は止めないよ」

 

「…分かりました」

 

「心配かけてごめんね…」

 

「いえ、私こそ早とちりでした…」

 

 

何処か納得していない沈んだ表情の紗夜ちゃんを抱き締めては『今度一緒にセッションしよっか。友希那ちゃんも呼んで』と囁いたら喜んでくれた

 

 

♪♬♫♫♬♪♬♫♫♬♪

 

 

「~♪~♫」

 

 

歌を口ずさみ乍ら泡立てたシャンプーで髪を洗っていると不意に浴室のドアが開く。びくっ!と身体を強張らせて耳を澄ませていると足音が背後で止まった…

 

 

むにゅん…

 

 

「ひゃうっ!?」

 

 

遠慮無く下から持ち上げる様に胸を揉まれた、慌ててシャワーで泡を流すと私の胸を両手で揉んでいる犯人を見つけて苦笑い

 

 

「日菜ちゃん…後でお説教?」

 

「えへへ~♪お姉ちゃんの大きくて柔らかい…♪」

 

 

離れる事も無く逆に撫で回し始める日菜ちゃんから逃げる様に立ち上がろうとすると抱き抱えられた上に首筋に湿った感触が押し当てられて動けなくなる。片手が胸から離れたかと思うときつく閉じた太腿の間に日菜ちゃんの細い指が滑り込んで来て…

 

 

「はむ…ん…れぇ…」

 

「っ~!?…っ!!」

 

 

首筋から耳に向かって動く舌にゾワゾワと身体を震わせ声を押し殺す。内心でわたわた慌てて心臓がうるさい位に鳴ってる。なんか何時もと違う日菜ちゃんに困惑し、日菜ちゃんが満足するまで続いた

 

 

カポーン…

 

 

「はぁ…はぁ……何かあったの?」

 

「えーっと…ごめんなさい」

 

 

日菜ちゃんと一緒に湯船に浸かり問い掛けると素直に謝る様子を見て、多分…暴走したんだなぁって思って居ると

 

 

「お姉ちゃん…あたしがアイドルになるって言ったら…どーする?」

 

「日菜ちゃんがアイドル?…日菜ちゃんがやりたいって思うなら応援するよ。でも、誰かに頼み込まれたからとか何かやらないといけない様な理由があるなら相談して欲しいな、心配だから」

 

「お姉ちゃん…えへへ、るんっ♪って来た!」

 

 

ニコニコと笑う日菜ちゃんにほっとし乍ら私も微笑むと『お姉ちゃん、大好きー!』と言って飛び込んで来る日菜ちゃんを抱き止めた




燐子=優しい人、温かい
あこ=お姉ちゃんとは違うお姉ちゃん!
紗夜=友希那と意気投合(ゴス風ドレス見たい)
日菜=攻め攻めがバレて紗夜に説教された
友希那=にゃーん…夕凪と最近会えてない
友希那のお隣=友希那を良い意味で変えた人を探してる
夕凪=受け気味


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