僕のヒーローアカデミア~諦めから始まる物語~   作:キョンP

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お待たせしました! 最近投稿が結構ギリギリになっちゃってますが、なんとか頑張ってます! それでは第46話、どうぞ!


第46話 帰還

Side:Katsuki

 

「……よし、事情聴取は以上だ。協力感謝するよ、爆豪君」

「どうも……」

「もしかしたら後から何か聞きに行くことがあるかもしれないから、その時も協力をお願いするよ」

「はい……」

 

 刑事2名との事情聴取は約2時間にわたって行われた。合宿所から攫われた過程と(ヴィラン)連合のメンバーの人相、アジトでの様子、脱出時の動きを事細かに聞かれた。脱出するときにビルの床と天井をぶっ壊したのは事件に巻き込まれた時の緊急避難とはいえ正直なところあまり褒められたものではなくて、場合によっては損害賠償を請求されるかもしれないと言われた。……だが、後悔はしてねえ。あの時は大怪我をしていたデクを助けるために他に選択肢はなかった。

 

 

 ……高校生で借金持ちでもデクは結婚してくれるのか……? いやいや、話が飛躍しすぎた。これは今考えても仕方ねえ、プロポーズの時……じゃない、請求されたときに考えよう。

 

 

「あ、爆豪君!」

 

 聴取を受けた部屋から出てそのままデクの病室に向かっていると病室の前に先にいたルミリオンとは別にミッドナイト、エクトプラズム、リカバリーガールの姿が見えた。

 

「ミッドナイト……」

「聴取お疲れ様。身体は大丈夫?」

「ああ、問題ねえ」

「ヨク無事デ逃ゲラレタ。我々モ心配シテイタヨ」

「……運がよかっただけだ。イチかバチかが成功したが、次はやりたくねえな……。それより、ばあさん。デクの怪我は……?」

 

 ミッドナイト、エクトプラズムに答えた後、リカバリーガールにデクの様子を尋ねる。現場のヒーローや警察からの連絡でデクが大怪我しているからその治癒の為にリカバリーガールが呼ばれていたのだろう。俺の質問にリカバリーガールが顔を顰めながら答えた。

 

「一応治癒を施したけど、一度に治すのはこの子自身の負担になって危険だから軽めに一回やっただけだ。両腕の粉砕骨折に右足の骨にひび、顔や全身の裂傷に打撲。話は少し聞いたけど、これほどの怪我を負ってもまだあんたを助けようと突っ込んでいったんだろう?」

「ああ、俺や轟と合流した時にはすでにボロボロだった」

「……以前治癒した時にこの子にも言ったよ、『こういう破滅的な方法じゃなくて、この子のやれる別の方法を模索しなさい』とね……。その後、しばらくは大人しかったんだが……やっぱりこの子もオールマイトと同じで身体が勝手に動いちまうんだろうね……」

「あいつはガキの頃からそうだった……。一番弱くてトロい癖に、困ってる奴がいたら自分の身を省みず救けようとしやがるんだ……」

「……あんた、あの子と幼馴染なんだろ。しっかり、見ておやり……」

「ああ、そのつもりだ……」

 

 デクの意識が戻ったらタイミングを見てOFAを返す。あいつはそれからも今まで通りに……無茶をやらかすだろう……。そんときにはオールマイトと俺であいつを抑えるんだ、あいつがぶっ壊れねえように! 死なねえように!

 

 決意を新たにして、握りしめていた拳から目を移すとミッドナイトやエクトプラズムが驚いたような表情を浮かべていた。何かあったか?

 

「爆豪君、あなた……」

「席を外してすまなかった、電話が長引いてしまって……」

 

 ミッドナイトが俺に何か言おうとしたところでどこかで電話をしていたらしいナイトアイが戻って来た。

 

「ナイトアイ、大丈夫ダ。ソレヨリ、2人ノ護衛ヲシテクレテコチラモ助カッタ。感謝スル」

「他ならぬ雄英からの……オールマイトからの頼みだったからね。リカバリーガール、緑谷君の治癒は終わったんですか?」

「とりあえず、今できる必要最低限のものは施せたよ」

「ミッドナイト、移動はいつ行う?」

「爆豪君が戻ってからの予定だったから、準備が出来次第移動できるわ」

「わかった。それでは準備を始めてくれ。私は移動する前に一度警察と話をしてくる。ルミリオン、バブルガールにも伝えて準備の手伝いをしてくれ」

「了解!」

「爆豪君、何か準備するものはあるかな?」

「いや、俺とデクは合宿所から攫われてそのままだったんで荷物とかは何もねえ」

「そうか。それなら、病室で待機しておいてくれ。準備が出来たらまた声を掛けるよ」

「わかった」

 

 そう告げてナイトアイはその場を離れた。ミッドナイトやルミリオン達も移動の準備や手続きに向かったので、俺は準備が整うのを待ちながら病室でデクの傍に座りながらその寝顔を見つめていた。

 

 

 約30分後、準備が終わったので車を停めてある場所まで移動した。車は普通のワンボックスに見えるが、中身は救急車みてえにストレッチャーを乗せてなおかつ運転手を除いて4~5人乗れるくらい広かった。……これ、道路交通法的に大丈夫なのか? っていうか、運転はエクトプラズムだけど、確かこの人両足義足だよな? それも大丈夫なのか?

 

「爆豪君」

「ああ?」

 

 そんな疑問を抱いているとナイトアイに声を掛けられた。

 

「結局、慌ただしくてあまり話せなかったが、無事でいてくれて……緑谷君を救けてくれてありがとう。これはヒーローとしてではなく、彼女の友人としてお礼させてもらう。彼女が目を覚ましたらよろしくと伝えておいて欲しい」

「……わかった。俺も、護衛してくれて……ありがとう。デクに話を聞いたら、また改めて話をさせてくれ」

「ああ、その時を楽しみにしているよ」

 

 そう言って、ナイトアイは右手を差し出した。意図を理解した俺も右手を差し出してナイトアイと握手を交わした。

 

 なんだ? 握手したナイトアイが少し呆けてる? 何かあったのか?

 

「ナイトアイ、どうしたんだ?」

「!? あ、いや、なんでもない……。では爆豪君、気を付けて……」

「……ああ」

 

 俺の言葉に一瞬慌てたような感じがしたが、すぐに表情が戻った。……あれは何だったんだろう? 疑問を胸に抱きながらそのまま車両に乗り込み病院を出発した。

 

 

「爆豪君、雄英までまだ時間はかかるから休んでおきなさい。着いたら起こすから」

「わかった」

 

 ミッドナイトの言葉を聞いて安心したのか、目を瞑るとものの数分で俺は眠りについた。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「爆豪君、なんか……雰囲気変わったわね」

「確カニ……。彼ハ入学当初カラ優秀ダッタガ、ドコカ焦ッテイルヨウナ……余裕ノ無サガ見ラレタ。ソレガ今日ハ非常ニ落チ着イテイル様ニ見エタ。昨日今日ト敵連合トノ戦イヲ経タタメダロウカ……」

「んふふ~♪ エクトプラズムは甘いわねぇ♪」

 

 車の中でミッドナイトが眠った勝己についてそう語ると、エクトプラズムも思い当たることがあってミッドナイトの言葉に同意した。しかし、その要因について候補をあげるとミッドナイトが含みを持たせた笑みを浮かべながらエクトプラズムの答えをやんわりと否定した。

 

「? ドウイウ意味ダ?」

「もう! わからない!? 恋よ! 愛よ! 緑谷さんとの愛! はあ~! 若い子の恋愛は見るだけでも楽しいわね~♪」

「……爆豪ト緑谷ガ? 俄カニハ信ジラレン。2人ハ互イニ……トイウヨリ爆豪ガ緑谷ヲ敵視シテイル様子ダッタト思ウガ……」

「ちっちっち! 男女の仲はそんな見た目だけでは計り知れないわよ! それにテレビに映った2人の姿見た!? あれこそ青春よ!」

「ソンナモノナノダロウカ……? リカバリーガールハドウ思イマスカ?」

「私ゃ入学前から知ってたよ」

「え!?」「エ!?」

 

 高校生男女間の話でリカバリーガールが着いてこれるのかミッドナイトもエクトプラズムも疑問だったが、まさか予想以上の答えが返ってきて2人とも驚きの声をあげた。

 

「入学試験の時、緑谷が大怪我して試験終了後も医務室で眠ってたんだが、爆豪が緑谷を心配して探していてね。あの頃から怪しいとは思ってたけど……いやあ、こんなことになるとは爆豪もなかなか隅には置けないね!」

「普段は『色恋沙汰には興味ない』って顔してるのに実は以前から緑谷さんを想い見守っていた……! あ~、なんて青臭い青春なのかしら! 最高ね!」

「(……今ハ一応仕事中ナノダガ、大丈夫ナノダロウカ……?)」

 

 出久と勝己のことで女子(というには少々年齢が高い)2人がテンション高く盛り上がる中、エクトプラズムはプロヒーローとして周囲への警戒を怠らず雄英高校へと急いだ。

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

Side:Sir Nighteye

 

「ふ~、急な依頼だったけどなんとか終わったね~」

「最初はどうなるかと思ったけど、敵連合側も逃亡や潜伏で出久ちゃん達を追いかけるどころじゃなかったってことかな? サーはどう思います? ……サー? どうしました?」

「……ああ、そうだな。爆豪君が逃げる際に結構派手にやったらしいから敵連合も目立つのは避けたかったんだろう」

 

 ミリオの問いに一応自分の考えを答えたが、意識は()()()()()()()()()()()()のことに向けられていた。

 

 

 どこかの庭か広場だろうか? 短く刈られた芝生に散らばる大小さまざまなコンクリートの破片や何かの機械の残骸、千切れたワイヤーロープ、何かわからない肉の塊、倒れている数人の人。さらに見えるのは……。

 

 ヒーロースーツに身を包んで仰向けで倒れている爆豪君。全身怪我しており、特に胸部に大きな傷がありそこは血で染まっていた。瞳は虚ろのまま開いており、……事切れているように見えた。

 

 ……そして、そんな彼を見て慟哭するヒーロースーツ姿の緑谷君……。

 

 

 緑谷君以来、3度目の意図しない未来予知。緑谷君の時も驚いたが、今回はさらに強烈だ。目の前で話していた少年の……恐らくは死んでいるであろう姿。これまでもさまざまな未来予知をしてきたが、これほどのものは……オールマイトの最期以外には思い当たらない。

 

 緑谷君達は何と戦っていたのか? 彼女達の姿は今とそれほど変わっていない。1年後? 2年後? それとももっと先の未来なのか? 周囲の状況から大規模な戦闘があったことが分かる。これほどの脅威が彼女達を待ち構えているというのか!?

 

「……サー! 大丈夫ですか!? 顔色が優れませんが……」

「……いや、なんでもない。少々考え事をしていた」

「本当に大丈夫ですか? 何度かお声掛けしても上の空でしたから……」

「ああ、問題ない。バブルガール、ルミリオン。私はオールマイトに連絡してくる。今後どうするか確認するからこの場で待機していてくれ」

「「了解!」」

 

 2人にそう言い残して私はその場を離れた。声が聞こえなくなるくらい思案していたか……。さすがに2人も不審に思っていたが……まあ仕方ない。とりあえず、オールマイトの連絡しておこう。専用のスマホ端末を手に取り、電話を掛ける。

 

『こちらオールマイト』

「オールマイト、ナイトアイだ」

『連絡待っていたよナイトアイ。緑谷少女と爆豪少年達はもう出発したかな?」

「ああ、先ほどミッドナイト・エクトプラズム・リカバリガールとともにここを出たよ。一応、出発時に周囲を警戒したが敵連合や他の不審なものは見られなかった」

『そうか、何か行動を起こすかもと思ったが杞憂だったか』

「爆豪君が派手に逃げたから、アジトがばれてしまった敵連合は逃走を優先したんだろう」

『ハハハ! 爆豪少年らしいな! ナイトアイ、協力してくれてありがとう!』

「礼には及ばないよ。私も貴方の力になれて……緑谷君を救けられてよかったよ。ところでオールマイト、この後はどうするんだ?」

『今、塚内君……警察の捜査が進んでいて明日の夜に連中のアジトを強襲する予定だ』

「明日? ずいぶんと急だな。そんなに捜査が進んだのか?」

『怪我の功名、とでも言うのかな? 元々あの辺りが敵連合のアジトの捜査範囲で捜査員も近辺を巡回していたらしい。そこで、今回爆豪少年が脱出劇を演じたことで敵連合が別の場所へ移動するのを尾行できたようだ。今は突入に協力してくれるヒーローに連絡を取っている。ナイトアイ、君も加わってくれないか! 突入前に予知をしてもらえば連中を一網打尽にできる!』

「……」

『ナイトアイ?』

「ああ……、引き受けよう。だが、予知に関しては今しがた使ってしまって24時間のインターバルが必要となってしまった」

『ええ? それは構わないが、何かあったのかい?』

「実は帰り際に爆豪君と握手したんだが、その時に予知が発動してしまった。任務が無事に完了すると思って少し浮ついていたのかもしれない」

『君にしては珍しいね! そして、僕豪少年の未来はどうだったかい!? 立派なヒーローになっていただろう!』

「……ああ。彼は立派なヒーローになっていたよ……」

『そうかそうか! あ、他人の未来をあんまり聞いちゃまずかったかな!? とりあえず、塚内君にも話して集合場所は連絡する。今回は本当にありがとう! 明日もよろしく頼むよ!』

「わかった。では、また明日」

 

 オールマイトとの通話を終えてため息をつく。ウソを付くのは心苦しいが人の未来を……死ぬ未来を他人に話すのは憚られる。しかもそれが……緑谷君の幼馴染であり……オールマイトの教え子ならなおさらだ。

 

 オールマイトの未来……それをなんとか変えられないかと苦心している最中に、彼の教え子の未来まで知ってしまうとは……。

 

 このことは……いずれオールマイトに伝えなければならないな。私1人で抱えてどうにかなる話ではない。優秀な……ヒーローの卵の未来を守らなくては……!

 

 そう決意して、今後の予定をサイドキック2人に伝えるために私は元の場所へ戻っていった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――

「……君、爆豪君! 着いたわよ」

「んあ……?」

 

 ミッドナイトに声を掛けられて勝己は目を覚ました。よほど熟睡していたらしく、声を掛けられるまで車が止まったことにも気が付かなかったようだった。

 

「だいぶ疲れてたのか、ぐっすり眠っていたようね」

「あ、ああ……」

「アンナコトニ巻キ込マレタンダ、無理モナイ」

「ほら、ハリボーでも食べて元気出しなさい」

「あ、ああ……。デクは?」

「まだ寝てるよ。というかまだ起きられないだろうよ。怪我のダメージ的にも体力の回復的にも……」

「……」

「はい、それじゃあ緑谷さんを運ぶから爆豪君も手伝ってね!」

「わかった。デクは雄英で治療を受けさせるのか?」

「さっきも言ったけど、一回の治癒じゃ治しきれなかったからね。一応移動中は大丈夫だったとはいえ、外でそのまま治療させるにはリスクがあるからここで治療するのがベストなんだよ」

 

 勝己の問いにリカバリーガールが答える。幸いにも敵連合の襲撃を受けることはなかったが、外部の病院では敵の襲撃に対応できないので雄英で治療を受けさせることが現時点では最良の選択であった。

 

「おい! 戻ってきてるぞ!?」

「爆豪ー!!! 緑谷ー!!!」

「デクちゃーん!!! 爆豪くーん!!!」

「ああ!?」

 

 勝己、ミッドナイト達が校舎内に入ってくるとA組生徒が次々と勝己のもとへと走ってきた。

 

「アンタたち! 緑谷さんはまだ重傷なのよ! 静かにしなさい!」

「「「す、すみません!」」」

「てめえら、なんでここにいるんだ?」

「昨日、林間合宿先からここに避難したんだよ!」

「んで、朝起きたら入院してるヤオモモや耳郎達のお見舞いに行こうと思ってたらお前らが敵連合から逃げられたってニュースでやってて!」

「一旦そっちに行ってからまた来たんだよ!」

「みんな心配したんだからな!」

「そうか……」

「それで、出久ちゃんは大丈夫なのかしら?」

「緑谷も大丈夫だよ。ただ、怪我の治癒に相当体力がかかるから今日は起きないと思うよ」

 

 蛙吹の問いにリカバリーガールが答える。リカバリガールの治癒は治癒を施された者の体力を著しく消耗させるため、怪我の酷い出久には慎重な対応が必要であった。

 

 

「おまえら、心配かけて……すまなかった」

「「「!!?」」」

 

 勝己がそう言って頭を下げると、その場にいた全員が……ミッドナイト・エクトプラズム・リカバリガールも含めて驚愕の表情を浮かべた。

 

「あ、あの爆豪君が……」

「謝って頭下げるなんて……」

「明日、いや今日世界が終わるのか……」

「だまれアホ面、てめえの顔面も終わらせてやろうか」

「よかった、いつもの爆豪だった……」

「いや、良くはないだろ……」

「でも……爆豪ちゃんが皆に謝るなんて、どういった心境の変化かしら……」

 

 A組の生徒が勝己の行動に驚きの声上げる中、蛙吹は勝己が皆に謝った心境を尋ねた。入学からこれまで粗暴で荒々しい態度や言動だった勝己がこのようなことをすることは他の者には想像もできなかったからだ。

 

「……今回俺が敵連合に狙われたのは、体育祭での俺の荒っぽい言動や行動を見て敵連合に引き込もうとしたのが原因だった。襲撃したのは奴らだが、それを招いたのは俺のこれまでの行いだってことは事実だ……。そのせいでお前らや……デクを巻き込んじまった……」

「……爆豪君のせいじゃないよ……」

 

 勝己の言葉に皆しばらく黙っていたが、麗日が勝己自身の言葉をやんわりと否定した。

 

「確かに爆豪君、言い方や態度厳しいときあったけど……デクちゃんも前言ってたけどそれだけ自分にも厳しくしている、ストイックに生きているってことやと思う……。上辺だけしか見てない連中にとっては敵一歩手前に見えたかもしれないけど……今まで一緒に過ごした私らには爆豪君がそんなんじゃないって……敵になるような人やないってわかるよ……」

「丸顔……」

「ちょっと!? 言うてるそばから丸顔呼びはやめてよ!」

「だが、麗日君の言う通りだ。俺達は爆豪君が誰よりも自分を厳しく律しているのを知っている! 敵になんて死んでもなるはずがない!」

「そうだぜ! 爆豪は熱い男だぜ!」

「おまえら……」

「はいはーい! 青臭い青春はとっても好みだけど、あんたたちも今日はもう家に帰って家族を安心させてあげなさい! 明日また来ていいから!」

「明日には緑谷もたぶん目を覚ますだろうから、あんたたちも今日は休みなさい。昨日の襲撃で心も自分たちの思うより疲労してるんだからね」

「わっかりました! 爆豪、お前の荷物持ってきてるから取りに行こうぜ!」

「それより敵連合のアジトでのこと聞かせろよ! どうだった!?」

「君達! 爆豪君も疲れているんだ! あんまり負担になるようなことはするんじゃない!」

「うるせえ! てめえが一番声でけえんだよ!」

 

 

 ぎゃあぎゃあ言い合いながらも勝己は切島、上鳴、瀬呂、飯田達に案内されて自分の荷物を取りに向かっていった。

 

 

「デクちゃん……よかった……! 本当に……!」

「麗日、泣いたらダメだよ~!」

「そういう三奈ちゃんも泣いてるわよ、ケロケロ……」

「ふふふ、皆泣いてるわよ♪」

「ミッドナイト先生……そのありがとうございます」

「私はただ教師として、ヒーローとしての職務を果たしただけよ」

「それにしても……ミッドナイト先生なんかウキウキしてませんか? ちょっとテンション高いというか……」

「確かにそうね。何かいいことがあったのかしら?」

「いいことはなかったけど、楽しいことはあったわね♪」

「「「楽しいこと?」」」

「まあそれはいずれわかることよ♪ ほら、緑谷さんを運ぶからあなたたちも帰る準備してきなさい」

「その私達も一緒にいっていいですか? 少しでもデクちゃんの顔を見ていたいから……」

「わ、私も…いいですか?」

「私も、出久ちゃんの顔を見ていたいわ」

「そう、それじゃあ皆で行きましょうか」

 

 出久が眠るストレッチャーを囲みながら麗日、蛙吹、芦戸はミッドナイト達と病室へと運んでいった。

 

 

 




というわけで第46話でした。移動中に敵が襲ってくるかも、と思った読者もいたかもしれませんが作者にそこまで展開を変えるアイデアと度胸と文章力はありませんでしたw 真面目な話、この頃の敵連合は注目度は上がってますが戦力的に一番大きいのは脳無なので他のメンバーも居場所がばれないことを優先させたと思うのでこんな感じになりました。オリ要素でナイトアイが最終決戦でのかっちゃんの状態を予知してしまいました。現時点ではOFAを所有していますがまだそこまで打ち解けていないかっちゃんの未来をナイトアイは知ってしまいどうすべきか、作者同様に思い悩んでいますw これも伏線なのか、行き当たりばったりなのか期待せずにいてくれると有難いですw 今後もギリギリ隔週投稿で行きたいと思いますが、もし厳しくても投稿自体は頑張って続けていくので今後も応援よろしくお願い致します♪
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