僕のヒーローアカデミア~諦めから始まる物語~   作:キョンP

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お待たせ致しました! 今回結構間が空いてしまいました!
今回は前以上に登場人物が多くて会話文が読みにくいかもしれませんが、お楽しみくださいw
それでは、どうぞ!


幕間7

飯「それでは、今日の仮免許試験の反省会……」

峰「及び! 第2回雄英高校ヒーロー科1年男子A組B組合同男子会を開催する! カンパーイ!!!」

勝己以外「「「カンパーイ!!!」」」

勝「………………」

 

 時刻は夜8時、A組寮の談話室で乾杯の声とコップを合わせる音が響いた。普段はA組の男子や女子が各々仲の良いメンバーで集まっておしゃべりをしているが、今日は女子メンバーはA組B組合同女子会をするために先ほどB組の拳藤に連れられてB組女子寮へ向かい、反対にB組男子がA組女子寮に招かれていた。

 

上「ちょっとちょっとかっちゃん! せっかくの乾杯なんだから皆と一緒に乾杯しなきゃダメじゃん!」

勝「黙れやアホ面。てめえはいきなり両側から拘束されて無理矢理座らせられて乾杯の声上げられるんか?」

切「いや、お前押さえねえと暴れるじゃん……」

瀬「まあ、でも両側を切島と鉄哲に固められたらそうなるわな」

骨「それに……さっき聞いたけど、爆豪と轟は仮免落ちちまったんだろ? そんな中で乾杯する気持ちには普通なれないよなあ……」

泡「正直それ聞いたとき、驚いたな」

円「あの爆豪と轟、A組……どころかヒーロー科1年でもトップクラスの2人が落ちちまうなんてよ……」

物「まあ2人とも確かに戦闘能力こそ高いかもしないが、ヒーローに必要な他者を思いやる気持ちや協力する気持ちが足りなかったんじゃないかな!」

勝己「……」

轟「……」

 

 物間の言葉に勝己と轟の表情が固くなる。事実、一次試験では両者とも優れた個性を活かして突破していたが、要救助者への好ましくない言動や協力すべき状況でのヒーロー候補生との試験中の口論など減点式の二次試験において大きく不利に働いてしまった。

 

回「ちょ、ちょっと……爆豪も轟も黙っちまったじゃん……」

鱗「今の話マジか……」

宍「物間氏、少々今の物言いは配慮に欠けるものだったのでは……」

轟「いいんだ」

 

 場の空気が悪くなりかけたところで轟が口を開く。皆が轟きに目を向けると、轟は穏やかな表情で話を続けた。

 

轟「二次試験は確かに落ちちまったけど、あそこで夜嵐……士傑の奴とぶつかって気付けたこともあるから……」

飯「轟君……」

轟「それに、特別講義受けて追試を受ければ仮免許を取れるチャンスがあるんだ。すぐに追いついてやるさ」

勝「いや、てめえらなんてすぐ追い越してやるわ……覚悟しとけよ」

飯「うむ、2人ならできるさ! 俺達も全力でサポートするぞ!」

上「いや、セリフがもうクラスメイトに向けるもんじゃないのよ……」

切「まあ、爆豪らしいとは思うけどな」

飯「よし! それじゃあ、A組とB組では違う会場での試験だったから違う部分もあったと思う。その点について情報や意見を交換して今後の勉強やトレーニングに活かして……」

峰「おいおい! 待てよ飯田!」

 

 飯田が()()()提案を受けていた通り、反省会を行おうとしたところで峰田から待ったがかかる。

 

飯「む、どうした峰田君」

峰「確かに仮免試験の情報共有は大切だしこれからの授業でも有用だろうけど、寮に入ってから今日まで必死で頑張ってきたじゃんよ? ここらで皆で労をねぎらいながら親睦を深めるのも悪くないんじゃないか?」

上「それに林間合宿ではいろいろあって一回しかできなかったし、今日は相澤先生のお許しも出てるからそれで行こうじゃねえか!」

飯「ふむ、確かに今日まで皆自分を追い込んで努力してきたからな。ここは一度リラックスしてまた2学期に向けての力を蓄えるのもいいかもしれないな!」

泡「おい、また言いくるめられてるぞ」

回「いいのかアレ? マジで今後が心配になってくるレベルなんだが……」

鱗「いつか大変なことになりそうな気がすんだけど……」

切「まあ、もう諦めたっつーか」

瀬「なるようになるかなあ~と」

峰「んじゃあ、今日の男子会トークのテーマ決めてくか!」

円「あ、そういやちょっと聞きたいことがあんだけど」

 

 峰田が飯田を言いくるめて反省会を男子会にシフトさせテーマを決めようとしたところで円場が声を掛けた。

 

峰「なんだ円場。お、トークテーマの希望があんのか!? お前も結構好きだな!」

円「いや、トークテーマっつーより聞きたいことがあるというか、爆豪に」

勝「あ?」

円「お前と緑谷付き合い始めたんだろ? それに至った経緯を聞きたくてさ」

瀬「円場、お前よく直接聞けるな……」

切「俺らでさえ本人が言い出すまで聞けなかったのに」

泡「こいつ割とノリ軽いとこあるからな……」

庄「軽いというかデリカシーがないと評すべきだろうね……」

骨「まあ、それはそれとして……2人とも敵連合に攫われてそこから脱出しただろ? その辺もできれば聞きたいと思ってたんだよ……」

宍「確かに……私達もどのようにあの窮地を脱したか気になっていた……」

回「まあ、爆豪が話せる範囲でいいんだが、どうだ……?」

 

 B組の骨抜らの言葉に勝己はしばし考えて口を開いた。

 

勝「聞いてあんまり面白くもねえし、いろいろ話せねえとこもあるけどそれでもいいなら話してやっけど……」

円「ああ、それで頼む!」

泡「前のめりすぎだろ、どんだけ聞きたいんだよ……」

勝「んじゃあ、まずは……」

 

 そこから勝己は15分程かけて敵連合から逃げた状況と付き合うに至った経緯を話した。

 

勝「……こんなところだ」

泡「その……なんというか……」

円「爆豪、お前緑谷のこと好きすぎるだろ……」

鱗「まんま好きな子いじめる小学生だったな……」

回「今までいじめてたのは愛情の裏返しってことになるんだろうけど、それにしてもすごいな、色んな意味で……」

鉄「家庭訪問で母親とオールマイトも同席で付き合う宣言するなんてよぉ! おめえは漢だぜ!」

凡「かなり勇気がいることだよね~、素直に尊敬するよ……」

黒「ああ……本当にな……」

宍「ただ……ベッドで押さえ付けてキスするは必要なかったのでは……?」

庄「付き合う前だったから、A組の女子たちが騒いだ理由もまあわかる……」

鎌「よく警察に突き出されなかったな! ウチのクラスだったら問答無用で突き出されてただろうよ!」

吹「爆豪君! 君達の事を漫画の題材にしてもいいかな!? 創作意欲がめちゃくちゃ高まってきたよ!!」

骨「周りへの牽制もあったんだろうな。それにしても、もう親公認・オールマイト公認ってのは将来はやっぱり結婚するのか?」

勝「ああ? 当たり前だろうが」

上「ノータイム回答強すぎる!」

瀬「いや、普通に誠実と言うか男の責任という面で正しいではあると思うけど……」

切「やっぱりお前は漢だぜ爆豪!」

物「しかし、結婚となると緑谷さんのヒーロー活動に影響が出てくるのでは?」

 

 勝己の話にB組が各々の感想を述べていたところで物間がそう語り、場が一瞬静かになる。

 

物「いや、いつもみたいに煽ってるわけじゃなくて、女性は結婚するとやはり将来的に妊娠・出産というものが出てくる。これは彼女に限った話ではないが、爆豪君が緑谷さんと結婚をするつもりならどのように考えているのかなと気になってね」

上「煽ってる自覚はあったんだな」

瀬「物間が急に真面目でびっくりしてるんだが」

切「でも確かに気になるというか、どうするのかなって思うな」

飯「ふむ、確かに緑谷君はヒーローを強く希望して日々努力している。将来爆豪君と結婚することによってヒーロー活動が制限されることになると彼女も悩むのでは……」

轟「爆豪、その辺どう考えてんだ?」

 

 轟の言葉に勝己はしばらく無言で考え込む。

 

勝「……あいつがヒーローになって、あいつ自身が納得できるまでヒーローをした後で、まだ俺と結婚してくれるなら……あいつと、出久と結婚してえ……」

「「「おお…………」」」

 

 勝己の言葉にその場の全員が感嘆の声を上げる。静かに語る姿は普段の威圧的な雰囲気とは全く異なるものであり、そのことが勝己の出久に対する想いの強さを一層表していた。

 

切「爆豪、マジでお前漢だぜ……!」

鉄「ああ、漢の中の漢だぜ……!」

上「泣くなよお前ら、気色悪いな……」

勝「お前ら、出久には話すなよ」

瀬「え? なんで? 彼氏が結婚まで考えてくれてるって知ったら喜びそうだけど」

勝「あいつは俺の考え知ったらぜってえ遠慮するに決まってるからだ……」

上「ああ……確かに緑谷なら遠慮しそうだな……」

勝「そのくせ、誰かが危ねえ状況なら迷わず飛び出すんだ……」

飯「確かに、緑谷君ならそうするだろうな……。彼女の自己犠牲の精神は素晴らしいが、友人・クラスメイトとしてはやはりその部分は心配だな……」

骨「それじゃあ、この話は緑谷とB組含めた女子連中には秘密ってことにしておくか」

泡「そうだな。ウチの女子に話したら今日みたいな女子会で絶対伝わるだろうからな」

回「なんか初っ端から爆豪の漢気というか、決意表明を聞くことになったというか」

峰「そうだった! 思わず聞き入っちまったよ! んじゃあ、そろそろ本番行くか! まず最初のテーマは『どんなタイプが好きか』だ!!」

上「峰田にしては真面目、というかマトモだな……」

瀬「前は酷かったからな」

切「一応学習してるのか……」

峰「別に好きな子でもいいし、彼女にする条件でもいいぞ! お、でも今回はB組からにしてもらうぜ! 前回は俺達ばっかりしゃべって盛り上がりに欠けたからよ!A組B組男子総勢26名いるからサクサク頼むぜ!」

骨「了解。とりあえず俺からでいいか。まあ、明るくて一緒にいて楽しい子がいいな。特に見た目にこだわりはないかな」

回「俺も! やっぱり性格合う子じゃないとなあ。あ、でも髪形はショートからボブカットまでがいいな」

鱗「俺もショートがいいな。あとは、一緒に運動したりできたら楽しいと思うからアクティブな子が好みかな」

泡「俺は……あ〜、ロングな子が気にな、いやいいかな。あとは知的な子かな、休みの日に読書してるみたいな」

円「え? お前そんな感じだったっけ? 俺はやっぱりスタイルのいいかわいい子だな! 趣味はインドアでもアウトドアでも合わせられるからどっちでもいいな!」

宍「私は……やはり将来的なこともあるので、ある程度教養と落ち着きのある方がいいですな」

鎌「宍田はいいトコの坊ちゃんだから、そこん所も考えねえといけねえんだな! 俺は特にタイプにこだわりはねえが、強いて言うなら料理のできる奴がいいな」

瀬「意外だな、家庭的な子がいいってことか?」

鎌「いや、包丁捌きが上手い奴がいいかなと思ってよ」

上「視点がおかしいだろ!?」

切「お前らも十分面白えよ……」

凡「僕は……趣味についてアレコレ言わない子がいいなあ~」

鱗「凡戸の趣味プラモ作りだったな」

凡「アレコレ言うのは百歩譲って仕方ないとして、作ったプラモを捨てるのはやめてほしいなあ……」

轟「? なんかあったのか?」

円「いや、前にテレビで彼氏の私物を勝手に捨てる彼女ってやつ観てちょっとトラウマになっててな」

瀬「まあ、それは誰でも嫌だろうなあ……」

吹「僕はやっぱり漫画が好きな子がいいな!」

上「だよなあ! やっぱり自分と趣味合う子がいいよな!」

吹「で、よかったら僕の漫画を読んで感想とか添削をしてほしいな!」

骨「吹出、それ彼女じゃなくて編集者に求める要素だからな……」

庄「僕も自分と気が合う子がいいな。ありきたりだが、付き合うとなると見た目よりはそっちの方が大切だと思う」

鉄「俺はやっぱり熱い女がいいな! 一緒にいてこう、熱くなれるような!」

瀬「お前語彙力どうした?」

切「ただ熱いっつー情報しかわからねえなおい」

峰「おいおい! それじゃあつまんねえだろ! もっと際どいライン攻めてこいよ!」

物「まあまあ、峰田君! いかに自分の好みに合う子であろうと自分に見向きもしない子は追うだけ辛いだけではないかい?」

峰「ああ!? そういう物間は好きなタイプの子がいるのかよ!?」

物「ふ……。僕はね峰田君、見た目が好みとか違うとかそういうのは関係ないと思ってるんだ。必要なのは……そう! お互いに大切に想えるか否か!」

上「急にどうした物間!?」

瀬「普段とキャラが違い過ぎるだろ!?」

骨「あ~、物間って見た目が結構、というかかなり整ってる方だろ?」

切「まあ、確かにいわゆるイケメンって感じだよな……」

回「そんで結構中学時代モテて言い寄られたらしいんだけど、個性がコピーって知られると一方的に振られたみたいなんだ……。なんか、コピーは地味って見られてて……」

上「おおう……それは……」

切「キツイな……」

瀬「そうか! それが原因でそんな捻くれた性格に……」

物「失礼だな、君達は! 性格は元々だよ!」

峰「それはそれでおかしいだろ……」

物「とにかく、僕としては好みのタイプというものはなくて僕を真剣に想ってくれる人と真剣に向き合うよ」

砂「なんつーか、それはそれで主体性がない気がするっつーか……」

尾「まあ、物間がそれでいいならいいんだろうけどね……」

上「で、B組のトリは黒色だけど……」

黒「お、俺は……」

瀬「あ、黒色は小森LOVEなのは分かってるから言わなくていいよ」

黒「な!? そ、それは……その、そうだけ、ど……」

円「なあ黒色。いっそのこと爆豪に恋愛指南してもらった方がいいんじゃねえか?」

黒「な!? 円場お前!?」

勝「あ゛あ゛?」

「「「はあ!?」」」

 

 突然の円場の言葉に黒色や勝己、他の皆も驚きの声を上げる。

 

円「いや、この中で彼女持ちは爆豪だけだろ? アドバイス貰えれば小森に告白するときに役立つんじゃないかと思って……」

上「いや、お前バカだろ……」

瀬「さっきの爆豪の話聞いてどこが参考になると思ったんだよ……」

切「こう言っちゃあアレだけど、爆豪だからってだけじゃなくて相手が緑谷だったから上手くいったところもあるからな……」

骨「爆豪的にはどうだ? アドバイス求められたら教えてくれるか?」

勝「……」

 

 骨抜にそう問われて勝己は少し考えてから黒色に目を向ける。

 

勝「おい黒色……」

黒「な、なんだよ……」

勝「お前、小森の事が好きなんだよな……?」

黒「そ、それは……」

勝「YESかNOで答えろ……!」

黒「い、YES……」

円「爆豪が面接官みたいでなんかウケるな!」

回「いや、黒色はお前のせいであんな状況になっているんだが……」

鱗「確かに面白いとは思うが……」

勝「さっきの話でわかったと思うが、俺と出久の奴ははっきり言って参考にならねえ……」

黒「それは……そう思う……」

勝「だが、一つだけ言えるとしたら……思ってることは言わなきゃ伝わらねえってことだ」

黒「……!!」

勝「別に今すぐじゃなくてもいいけどよ、一歩踏み出してえなら覚悟決めろや……」

黒「ああ、ありがとう爆豪! 必ず伝えるぜ!!」

鉄「やったな黒色!! もし告ってダメでも全力で励ましてやるぜ!」

泡「失敗前提なのはやめろよ……」

勝「つーかよぉ、水差すようで悪いがたぶん小森本人含めてB組女子全員にバレてるぞ」

黒「え゛!?」

骨「あ〜、それは俺達も薄々思ってたんだが……」

回「言うと緊張して黒色がますます小森に話しかけ辛くなるかなと思ってな」

鱗「ウチのメンバー、その辺の勘が鋭そうな奴多いからな~」

泡「知ってて黙っているのは優しさからか、単に面白がっているかのどちらかだろうな……」

上「それはそれとして、爆豪が普通に恋愛アドバイスしてたのウケるな!」

瀬「言ってることはかなり普通というか真っ当だよな~」

切「これで黒色も上手くいくといいな!」

飯「健闘を祈ってるぞ黒色君!!」

峰「って、いつの間にかB組全員終わっちまったよ! 結局皆当たり障りのねえ答えだったじゃねえか!?」

上「まあ、いいじゃねえか。俺らもあるんだからウォーミングアップには十分だろ」

峰「むむむ……! 仕方ねえな、この後はもっと際どいのやるからな!」

尾「今より際どいのやるの……?」

砂「これもまあまあ嫌だけどな……」

峰「んじゃあ、A組行くぞ~!」

 

 峰田の掛け声でA組のターンが始まった。

 

峰「まずは俺からだ! 俺の好きなタイプはナイスバディで積極的な女だな!」

上「まあ予想通りだな」

瀬「そんな人が実在するかはさておき、希望を言うのは自由だもんな……」

切「実在してもその人が峰田の事を好きになってくれるとは限らないもんな」

峰「お前らうるせえぞ!? 夢くらい見たっていいじゃねえかよぉ!!!」

尾「初っ端から飛ばすな~」

砂「もはや鉄板ネタだろ……」

轟「……峰田」

峰田「なんだよ轟! イケメンは全員敵だ!」

轟「おお、悪ぃ……。いや、峰田の好みに合う人いると思ってよ……」

上「マジか轟!?」

瀬「そんなレアな人がいるのか!?」

切「轟って確かお姉さんいるんだっけ? もしかしてお姉さんとか?」

峰「マジか!? 轟ぃ! お前の姉ちゃん紹介してくれ!!!」

轟「いや、姉さんはちょっと紹介できねえな……」

峰「なら俺の好みに合う人って誰だよ!?」

轟「Mt.レディ」

峰「グハァッ!!?」

上・切「峰田ー!!?」

瀬「轟! 峰田はMt.レディんとこに職場体験行ってトラウマになってんだよぉ!」

轟「わ、悪かった……」

尾「ま、まあ確かに峰田の言うとおりでナイスバディで積極的そうだからね……」

砂「あれは積極的っつーより肉食系って感じするけどな……」

上「み、峰田は少し置いといて次は俺行くな。俺はやっぱり小さくて可愛くて女の子らしくて守ってあげたくなる子が好きだな!」

切「耳郎とはタイプが違うな」

上「ウェェ!? な、なんで耳郎が出てくるんだよ!?」

瀬「いや、林間合宿の時も話になったじゃん。その時は若干うやむやになったけどよ、結局その後進展とかあったのか?」

円「確かに! いや、ウチの女子の間でもお前らがどうなってんのか話題になってた時あんだよな~」

砂「林間合宿の時の話B組にも筒抜けなのかよ……」

尾「俺どんな感じで伝わってるか怖いんだけど……」

回「んで、実際その辺どうなんだ?」

上「クソ! ここぞとばかりに攻めてきやがって……!」

瀬「まあまあ、諦めてその辺話したら……黒色みたいにアドバイス貰えんじゃね?」

上「なんか瀬呂ちょっと雑くない?」

切「まあいいじゃねえか!」

上「なんか皆の扱いが酷い気が……まあ、いいか……。いや、耳郎とはマジで仲良いし、あいつもノリいいからツッコミ入れてくれるから話てても楽しいし、音楽もいろいろ教えてくれっから飽きないし……でも、耳郎が好きで付き合いたいのかって聞かれるとなんつーか……今の感じが心地いいっつーか」

瀬「お前緑谷のオタクトーク並みに喋ってんぞ……」

上「と、とにかく! 今は付き合うとかそんなのは考えてねーから! はい、じゃあ次!」

切「無理矢理終わらせたな……」

瀬「まあ、必要があれば相談するんじゃないか、爆豪に」

勝「ああ? んなもん自分で考えろやアホ面」

上「酷えよかっちゃん!?」

切「普段の行いだろうな~」

瀬「まあ、とりあえず先に進めるか。俺は……」

峰上「「待て!!」」

瀬「うお!? 何だよ2人とも……って峰田復活したのか!?」

峰「お前は裏切り者だから最後だ……」

上「尋問するから覚悟しとけよ……」

瀬「げ!? ヤバ……!?」

峰上「「切島・鉄哲!! 押さえろ!!」」

瀬「グエ!? お前ら……!」

切「悪ぃな瀬呂。さすがに2人の言い分もわかるから逃がすわけにはいかねえんだわ……」

鉄「よくわかんねえけど、なんか面白そうだからとりあえず捕まえとくぜ!」

瀬「クソがっ!? 爆豪! 助けてくれ!?」

勝「赤嶺を紹介してもらえる代償と思って諦めろ」

瀬「……ちくしょう……!」

泡「? 赤嶺って誰?」

上「まあ、それは後で説明するとして次は……尾白行け!」

峰「お前葉隠との進展具合教えろよ!」

尾「葉隠さんとは本当に何にもないよ……。俺のタイプは……優しくて気が合う子なら誰でも大丈夫だよ」

峰「普通でクソつまんねえなおい!」

上「だから『普通』って言われるんだよ!」

尾「……」

瀬「おいおい、尾白ガチでへこんでんじゃねえか……」

峰上「「被告人は黙ってろ!!」」

瀬「どんだけキレてんだよ……」

砂「じ、じゃあ次は俺行くわ……。俺はショートカットでアクティブな子が良いな。可愛い系でもキレイ系でもどっちでもいいけど、俺お菓子作りが趣味だけどそれに引かないでくれると良いかな」

円「引くって?」

砂「いや、男がお菓子作ると気持ち悪いとか思う子もいるかもと思ってよ」

鱗「え? 別にいいんじゃねえか?」

宍「うむ、素敵な趣味ですぞ。今度うちにも持ってきてくれないですか? 私のとっておきの紅茶と合わせましょう」

上「それヤオモモも言ってたな」

飯「ふむ、A組B組合同お茶会か……悪くないかもしれないな。砂藤君の負担は大きくなってしまうが今度八百万君にも話してみよう。親睦を深めるための行事はいくつあってもいいからな」

砂「作る負担なんて20人分も40人分もそんなに変わんねえよ、気にすんな」

切「んじゃあ、俺はまあ元気で明るい子で……運動好きだと一緒に身体鍛えられるからいいな」

骨「芦戸みたいにか?」

切「いや、だから芦戸とは何もねえって」

回「これは……どっちなんだ?」

上「正直切島は無自覚な感じなんだよな~、芦戸の方はわからんけど」

瀬「2人一緒に八百万に勉強教えてもらったりしてるけどな」

峰上「「被告人は黙ってろ!!」」

瀬「わかったよ……」

飯「じゃあ、俺が! やはり付き合うとなると将来結婚することを考えないといけない。そうするとやはりお互いがお互いを理解して尊重し合う関係でないと俺は思うんだ!」

上「すまん飯田。一体何の話だ?」

飯「む! 交際する人に求めることではないのか!」

峰「いや、違くはないんだが……微妙にズレてんだよ……」

上「もっとライトに……こんな外見の子が好みとか性格はこんな感じがいいとか、そんなんでいいんだよ」

飯「ふむ、それなら……やはり心優しくて他人への気配りができる人になるだろうか。容姿には特にこだわりはないな」

円「あ、そういえば飯田。お前最近よくサポート科の方にいるよな? そんな頻繁にコスチューム変更してるのか?」

飯「!? いや、それは……自分の感じた感覚を伝えることで今後の開発に役立ててもらうためだよ、うん!」

峰「(飯田の奴、なんとかごまかしたな……)」

上「(別に付き合ってるとかそんなわけじゃないけど、いろいろ説明がめんどくせえもんな)」

切「(そもそも説明の前段階も難しいもんな)」

瀬「(まあ、飯田と発目じゃ恋愛に結びつかねえだろうけど)」

峰上「「(黙ってろ!!)」」

瀬「……」

上「んじゃあ、次は青山どうだ? 正直お前の好きな女子のタイプとか全く想像がつかないけど」

青「ウィ☆ 僕も特にこんな子がタイプとかはないかな☆ 面白味はないけど、僕も物間君と同じように見た目や個性でなくて僕自身を見てくれる子だったらどんな子でも好きになっちゃうね☆」

上「まあ、これは青山らしいっちゃ青山らしいか……」

切「障子とか常闇はどうだ? お前らとあんまりそんな話しねえから少し気になるんだよな」

障「ふむ、申し訳ないが俺も物間や青山と同じで俺をしっかり理解してくれる子なら容姿は特に気にならないな」

常「俺も、俺の中にある深淵を理解してくれるなら構わないな」

上「あ、なんか常闇は安心したわ……」

峰「なんだよぉ~! 皆当たり障りなくてつまんねえな! 口田! お前はどうだ!?」

口「ぼ、僕はその……見た目は特にないけど……活発でよくおしゃべりする子がいいかな……」

切「へえ~、意外だな。なんで?」

口「そ、その……僕って無口で大人しいから……アクティブで明るい子の方がなんというか、会話をリードしてくれそうだなと思って……」

上「なるほどね~、確かに口田の相手も大人しかったら、不謹慎かもだけどお通夜にしか見えねえだろうな~」

円「つ~か俺初めて口田の声聞いたけど思ったより声だいぶ高いな」

鱗「そこかよ! 俺も思ったけど」

泡「後は轟、爆豪、瀬呂か……」

回「爆豪はもう緑谷いるからいいとして、先に轟かな」

轟「お、おれか」

骨「正直イケメンの轟がどんな子がタイプかめっちゃ気になるな~」

峰「お前ぐらいイケメンだったらよりどりみどりだったろうなチクショウ!」

上「情緒おかしいだろ……。で、どうだ轟。好きな子のタイプってあるか?」

轟「そうだな、今まで考えたことなかったからなあ……」

上「例えば髪の長さや髪形とかはどうだ?」

轟「髪は……長い方がいいな。髪形は……一つにまとめてる感じかな」

峰「身長とかどうだ? 轟身長高えからどの辺りまで守備範囲なんだ?」

轟「守備範囲? 何守るかわかんねえけど、身長は特にこだわりねえな。あ、でも目線をそんなに下げずに顔が見えるとなんかいいな」

上「へえ〜、だとすると女子でも結構身長高い方になるな……ん?」

切「どうした上鳴?」

上「いや、なんというか……」

峰「胸や尻はどうだ!?」

回「だいぶ直接的だな」

円「むしろ堂々としてて凄えわ……」

轟「胸や尻は……ある方だな……」

勝瀬尾砂「「「「ん?」」」」

骨鱗「「()()()()()?」」

上「……轟、成績はどうだ?」

峰「はあ? なんで成績聞くんだよ上鳴……」

轟「成績か? そりゃあクラスで一番だろ?」

峰切飯「「「んん!?」」」

泡円回「「「ん?」」」

峰「……なあ轟、今話してるのって誰の事だ?」

轟「ん? 誰ってそりゃあ八百万だな……」

上「好きな子のタイプの話してたらどうしてヤオモモの話になるんだよ……?」

轟「? なんでだろうな……?」

骨「これって……そういうことだよな?」

円「でも本人微妙に分かってないっぽいぞ?」

瀬「こいつ今までそういう話したことなさそうだから無自覚なんだろうな……」

鱗「どうすんだよ? 教えてやらねえのかよ?」

上「いや、たぶん轟のことだから俺らが言って自覚したら今日にでも八百万に告白しそうだから……」

切「なんつーか、女子会男子会の後にそんなことすると罰ゲームか何かと勘違いされそうだから……さすがにタイミングが悪いと思うから」

峰「本人には黙っておこうぜ……」

瀬「まあ、それが無難だろうな……」

峰「っつーかお前なに喋ってんだ! 今から尋問だからなおい!」

瀬「グエッ!?」

 

 轟の恋愛認識について当面の扱いが決まったところで、保留となっていた瀬呂への尋問が始まることとなった。

 

峰「瀬呂、お前仮免試験会場で会った緑谷と爆豪の同級生を紹介してくれるように爆豪に頼んだよな?」

瀬「あ、ああ……」

上「返事は『はい』か『いいえ』で答えろ!」

瀬「は、はい!」

骨「そうなの?」

尾「まあ、そうだったらしいとしか言いようがないんだけど……」

砂「俺達はその時の場面を見てないからな……」

回「その時一緒にいたのは?」

切「俺と上鳴と爆豪、緑谷と麗日だな」

鱗「切島と上鳴は紹介しないんだな爆豪」

勝「切島は特に言って来てねえし、アホか瀬呂のどっちかっつったら瀬呂になるだろ」

上「だからかっちゃん! アホ面やめて!? 後瀬呂だけ紹介するってズルいでしょやっぱり!!」

勝「あん時にも言っただろうが、てめえはチャラすぎんだよ!!」

上「そんなあ!? 赤嶺さんもチャラい人が好きかも知んないでしょ!?」

勝「出久も俺と同じ意見の時点でダメに決まってんだろーが!」

上「でもでも! 確か今日の女子会で他にも参加するっつってたからその子達でもいいじゃねえか!?」

峰「そーだそーだ!! 長年こじらせてた緑谷と付き合えたんだからその分の幸運をクラスメイトにも還元しろよオラァ!?」

勝「うっせーなクソモブ共が!!?」

泡「なあ、さすがにこれ止めた方がよくないか?」

飯「泡瀬君の言う通りだな。君達!!! 話が盛り上がり過ぎて興奮するのもわかるが、ここは寮内! もう少し声を抑えて落ち着いて……」

上峰「「うっせー!!! 発目のおっぱい揉んだエロ委員長は黙ってろ!!!」」

飯「な!?」

B組男子「「「な、なに~!?」」」

飯「峰田君上鳴君!? それ言わないように……」

円「飯田!? どういうことだよ一体!?」

回「発目ってサポート科の奴だよあ!? なんでそいつの胸揉んでる話になるんだよ!?」

鱗「教えろよ飯田!」

骨「真面目で品行方正な飯田が何でそんなことしたのか気になるな」

宍「確かに気になりますな」

飯「君達!? これにはまあ訳があるんだが……それについては一切話さないぞ!!」

砂「おい、どうする? あっちもこっちも収集つかねえぞ……」

尾「と、とりあえず手分けして止めようか……」

障「そうだな、さすがに仮免試験が終わって気が抜けてるとはいえこれはさすがに……」

勝「あ゛~!!! もううっせえ!!! てめえら文句があるならかかってきやがれ!!!」

上「言ったなてめえ!」

峰「俺らが勝ったら女紹介しろオラァ!!」

鉄「お、なんか面白そうだな!! 俺も混ぜろ!!」

切瀬「「鉄哲!?」」

円「鉄哲お前まで暴れるなややこしくなるだろ!?」

飯「君達!!! いい加減に……!!!」

「「「「オラァアアア……!!!」」」」

 

 

 ドォオオオン!!!

 

 

相「お前らどうした!? 何があった!?」

 

 大きな衝撃音に反応してA組寮にやってきて相澤が見たものは……煙が立ち込める室内でボロボロになった生徒達だった。

 

 

勝「ハッ! お前らが俺に勝てると思ってんのかボケが!」

上峰「「ク、クソが……」」

鉄「クッソ……やられた……!」

切「爆豪のバカ野郎……!」

瀬「遠慮なくぶっ放しやがって……!」

骨「無茶苦茶やるな~」

飯「君達! 一体何をやってるんだ! 屋内で個性を使って喧嘩するなんて……」

相「おい……これはどういうことだ……!!!」

「「「!? あ、相澤先生……!?」」」

相「お前ら、そこに座れ……」

飯「あ、相澤先生。これはですね……」

相「いいから座れ」

飯「はい……」

 

 

相「多少は大目に見るつもりだったが、俺は寮内で個性使って喧嘩していいとは言ってないぞ? その辺はわかってたよな?」

A組B組男子「「「はい……」」」

A組女子「「「何これ……?/何かしらこれ……?/何ですかこれは……?」」」

 

 

 横一列で正座させられ相澤の説教を受けていたA組B組男子がようやく解放されたのは日付をまたぐ直前であった……。




というわけで幕間7でした♪ 総勢26名は多すぎてここが限界でしたw 本当はもっと男子高校生らしいアホな会話をさせたかったんですが、これ以上は収拾がつかないのでこの辺りで終わらせましたw 次からはいよいよ2学期・インターン編に移ります。ここからまた物語が動いていくのでそこを楽しみにしていただけたらと思います。前回と今回で多少間隔が空いてしまいましたが、今後もマイペースで続けていきたいと思うので応援よろしくお願い致します♪
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