シン・仮面R/L   作:naogran

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#02・Believe in one's heart and fight

コウモリオーグのアジトに到着したルリ子達。ルリ子は入り口に取り付けられてるカメラに向かって手を振る。千束も釣られて手を振る。

 

コウモリオーグ「緑川とDAの小娘共か。愚人は夏の虫だな。」

 

 

 

 

アジトに入った3人を出迎えてくれたのは、ケイだった。

 

ルリ子「お久し振りね。ケイ。」

 

千束「わ!ロボットだ!」

 

ケイ「本日もお似合いのコートですルリ子様。お初にお目に掛かりますリコリスのお嬢様方。ケイと申します。」

 

たきな「はぁ。」

 

ルリ子「お世辞を覚えたの?学習は順調みたいね。」

 

ケイ「action is eloquence。とは言え、何用でしょうか?」

 

ルリ子「降伏勧告。」

 

ケイ「それはご丁寧に。しかし、コウモリオーグ様は降伏なさらないかと。」

 

ルリ子「そうみたい。またねケイ。」

 

するとルリ子は拳銃を取り出し、コウモリオーグが開発したロボットに3発発砲した。ロボットは機能を停止した。

 

たきな「コウモリオーグのロボットみたいですね。」

 

千束「ん?」

 

複数のロボットを千束とたきなも破壊する。

 

 

 

 

コウモリオーグ「賑やかな事だ。」

 

 

 

 

たきな「・・・自動人形だけで無人みたいですね。」

 

ルリ子「相変わらず誰も信用してないのね。まあ、私もだけど。」

 

ロボットを破壊した3人が、コウモリオーグの後ろに着いた。

 

ルリ子「ご無沙汰ね。コウモリ小父さん。」

 

コウモリオーグ「裏切り者が。馴れ馴れしい。DAの小娘を引き連れて来るとは。」

 

 

 

 

 

 

アンチSHOCKER同盟が所有するトレーラーから、ルリ子達とコウモリオーグのやり取りを傍受監視している。

 

 

 

 

 

 

ルリ子「ヴィルース研究。父が忠告したのにまだ続けてるの?」

 

コウモリオーグ「当然だ。バットヴィルースは人類の幸福の為に必要な作品だからな。」

 

ルリ子「ヴィルースが作品とは。相変わらず倒錯した小父さんね。すぐに降伏して。」

 

たきな「そうすれば命は保証します。」

 

3人がコウモリオーグを取り囲み、銃口を向ける。

 

千束「じゃないと、あなたの大事な作品をグチャグチャにしちゃうよ?」

 

だがコウモリオーグは焦る所か余裕の笑みを見せた。

 

コウモリオーグ「構わんよ。既に完成させてるからね。ワシの研究をバカにした報いを受けろ。フンッ。」

 

杖で床を叩くと、ルリ子と千束とたきなが気絶した。

 

コウモリオーグ「フフッ。これで小娘共の命もワシの自由だ。ハーッハッハッハッハ!!!」

 

 

 

 

 

 

アンチSHOCKER同盟のトレーラー。

 

クルミ「おいおい何やられてんだよ!」

 

ミズキ「無謀にも程があるでしょ!」

 

情報機関の男「即時介入しますか?」

 

政府の男「待て。状況が厄介だ。」

 

カメラに無数のルリ子、千束、たきながアジトに入って行く様子が映った。

 

ミズキ「うげっ!何じゃこりゃ!?」

 

ミカ「ここは仮面ライダー、本郷猛君に期待しよう。」

 

政府の男「同感だ。」

 

 

 

 

 

 

池の畔に佇む本郷は、仮面ライダーのマスクを見詰めていた。

 

ルリ子『私はあなたと覚悟が違うの。』

 

父を失った自分に愚かさを今も鮮明に覚えている。

 

本郷「そうだ・・・僕は父さんとは違う。」

 

覚悟を決め、サイクロン号に搭乗し、仮面ライダーに変身してコウモリオーグのアジトへ急行する。

 

 

 

 

 

 

コウモリオーグのアジトに仮面ライダーが現れた。

 

本郷「ッ!」

 

アジトに着いた瞬間、無数のルリ子、千束、たきなが拍手で出迎えた。天井にコウモリオーグがぶら下がっている。仮面ライダーがサイクロン号から降りる。

 

コウモリオーグ「やっと来たか。待ち兼ねたぞバッタ君。」

 

本郷「仮面ライダーだ。あなたがコウモリオーグか?」

 

コウモリオーグ「如何にも。ワシがSHOCKER最高の生化学主幹研究者・・・コウモリオーグだ!!!」

 

両腕の羽を大きく広げた。仮面ライダーが周りを見る。

 

本郷「この人達は?」

 

コウモリオーグ「そやつらはワシの実験サンプルだ。君が気にすべき存在ではない。君が気にすべきは、この小娘共だ!!」

 

アジトに、本物のルリ子、千束、たきなが顔を俯いたまま現れた。

 

本郷「ルリ子さん!千束!たきな!」

 

コウモリオーグ「バッタ君!人間の数を最も削ったのは何か知っているかね?」

 

本郷「疫病・・・だったか?」

 

コウモリオーグ「そう。飢餓でも戦争でもない。疫病だ!!疫病は素晴らしい。社会の腐敗を暴き時運類の降伏に必要なエレメントを示してくれる。」

 

本郷「違う。疫病は全ての人々を余す事なく不幸にする!疫病を無くす事が、人類の幸福の1つだ!」

 

コウモリオーグ「やはり凡人にワシの理想と芸術は理解出来ぬか。バットヴィルースはワシの最高傑作だ。増え続ける人口を作為的に減らし、選ばれた価値のある人間を幸せにする作品だ。さて、緑川の娘とDAの娘共はそやつら同様ワシの作品に感染し僕となっておる。ワシが命令すればすぐに死ぬ。」

 

翼を広げたと同時に、サンプル達が一斉に倒れた。そのまま泡となって融解した。

 

仮面ライダー「何て事を・・・!!」

 

コウモリオーグ「実演だ。これでバットヴィールスの完成度の高さを凡人にも理解出来たかな?さてバッタ君!君にはワシに逆らい娘共を見殺しにするか?ワシに服従して娘共を生かすか?どちらかしか選択肢はない!どうする?バッタ君!」

 

本郷「・・・・・」

 

俯いてる3人を見て、仮面ライダーが決心した。

 

本郷「分かった。条件を呑む。」

 

コウモリオーグ「よかろう!まずは貴様の武装解除だ。その物騒な頭の装備を外して貰おう。」

 

ベルトの右のスイッチを押して人間に戻り、マスクを外し、その場に投げ捨てた。

 

コウモリオーグ「フン。ヒャッハーッ!!!」

 

天井から飛び降りて、翼を羽ばたいて飛ぶ。

 

コウモリオーグ「これで貴様もバットヴィルースに感染し、ワシの僕だ!ハッハッハッハッ!!!さあ!今すぐ娘共を殺せ!!八つ裂きにしろ!!緑川の所へ貴様の手で送ってやるのだ!!これこそ、ワシが長年望んだ至高の状況だ!!」

 

しかし、本郷はコウモリオーグに向かって構える。

 

コウモリオーグ「ん?可笑しい。何故マスクを外した奴の身体にバットヴィルースが効かん!?こんな事は有り得んはずだ!!」

 

 

 

 

ルリ子・千束・たきな「ところがぎっちょん!!」

 

 

 

 

バットヴィルースに感染された3人が顔を上げた。

 

コウモリオーグ「ハッ!こ、小娘共まで!?何故動ける!?」

 

ルリ子「緑川が言ってたでしょ?プラーナは生物相手には万能だと。ヴィルースは、宿主に侵入した時点でプラーナを持つ。体内のヴィルースは、これで無害に書き換えたのよ。」

 

腰に装着してるプラーナをコウモリオーグに見せた。

 

コウモリオーグ「ッ・・・!なら何故お前達も動ける!!」

 

千束「これが優秀なんだよねぇ〜。」

 

背中のカバンに着けられてる白いカプセルを見せた。

 

たきな「緑川さんから与えられたバットヴィルース抗体清浄器。目に見えない抗体の粒子が私達を包み込んでたんです。」

 

ルリ子がショットガンを取り出し、コウモリオーグの左翼を撃ち抜いた。コウモリオーグは落ちそうになりながらも全力で羽ばたく。

 

コウモリオーグ「あうっ!うう・・・!小娘共・・・!まさかこの為にわざと!?」

 

ルリ子「そう!私達は常に用意周到なの!」

 

たきな「左翼を破壊されたあなたは上手く飛べない。諦めて降伏して下さい。」

 

コウモリオーグ「ううう・・・死ねーーー!!!」

 

ルリ子と千束とたきなに向かって飛び、後ろに回って蹴り飛ばした。

 

ルリ子・千束・たきな「あっ!!」

 

本郷「ッ!!」

 

蹴り飛ばされたルリ子を本郷が受け止め、サイクロン号が千束とたきなを受け止めた。

 

コウモリオーグ「うううっ!!どうやらワシが望む状況ではなくなったようだ!!ここは戦略的転進とするか!!」

 

アジトから逃げ出した。

 

たきな「逃げた!!」

 

本郷「逃がさん!!!」

 

マスクを拾ってサイクロン号に乗ってコウモリオーグを追跡する。

 

 

 

 

 

 

貨物駅の上空を飛ぶコウモリオーグを追跡する。コウモリオーグは荒い息をあげながら必死に逃げる。

 

コウモリオーグ「残念だねバッタ君!君の跳躍力は66メートル30!ワシには届かんよ!!」

 

本郷「ッ!!」

 

サイクロン号がジャンプし、マフラーが変形してジェット噴射して高く飛んだ。コウモリオーグに向かってジャンプし、ライダーキックをコウモリオーグの背中に直撃させた。

 

コウモリオーグ「うっ!ぐううっ!!ああっ!うああ・・・!!」

 

ライダーキックを受けたコウモリオーグが急速落下し、地面に激突した。

 

コウモリオーグ「緑川・・・何故誰もワシを理解しないのだ・・・」

 

本郷「ハァ、ハァ、ハァ・・・」

 

コウモリオーグの背中に減り込んだ足を退かした。コウモリオーグは絶命し、泡となって融解した。仮面ライダーは融解したコウモリオーグに黙祷した。

 

 

 

 

 

 

戦いの後。ルリ子達が車から降りて仮面ライダーに向かって歩む。仮面ライダーもルリ子達に向かって歩む。

 

ルリ子「来たのね。」

 

仮面ライダーがベルトのスイッチを押して変身解除した。

 

本郷「ああ。来た。」

 

右足の裏にコウモリオーグの血液が付着している。

 

ルリ子「大丈夫?無理してない?」

 

本郷「してない。もう大丈夫だ。僕は人を守りたいと思う。自分の心を信じる。」

 

ルリ子「・・・事にしたのね。」

 

持っているコートを本郷に渡した。

 

千束「遠くから見たけど、あのサイクロン号凄かった!メチャクチャ飛んでたね!」

 

たきな「緑川さんの努力の結晶なのでしょうか。」

 

ミカ「本郷君。あまり無理はするな。困った時は我々に頼ってくれ。」

 

本郷「・・・はい。」

 

彼らは貨物駅を後にした。貨物列車から双眼鏡で覗くケイの姿に気付かないまま。

 

『つづく』

結末はどれが幸福?

  • そのまま原作展開
  • 救済ありのオリジナル展開
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