風弥と直村は、彼方と果林と一緒に久しぶりの再開だ。
「卒業してから、久しぶりだね。」
「ええ。」
「風弥、仕事はうまくやってるのか。」
「おう、俺さ仕事は失敗ばかりだぜ。」
「新人は、失敗してからならる物だからよ。」
と、果林は言った。
「それはそうだけどさ。直村の方はどうなんだ。」
「俺か、俺は今彼方と一緒の大学でうまくやってるよ。」
「ええ、2人は仲がいいんだから。」
2人は、彼方と果林の再開で久しぶりに集まった。
「ねぇ、これからどこへ行くの。」
「そうだな。」
「旅行へ行くのは久しぶりだな。」
と、風弥は言った。
「そうだな。」
直村と彼方達は、東北新幹線に乗って岩手県の三陸海岸へ向かった。
直村と彼方と果林と風弥は、東北みちのくの旅を楽しんでいた。
三陸海岸とは南から順に陸前、陸中、陸奥と区分された「陸」の文字がつく三つの地域の総称で、地形的には隆起した海岸が続き雄大な光景を見せてくれる北部と沈降海岸が続き入りくんだ入り江や島々が点在する南部に分けられます。以前はいくつかの国立公園に分け指定されていましたが、現在は東日本大震災を機に策定された「三陸復興国立公園」に一括して指定されました。また2013年には「三陸ジオパーク」として日本ジオパークにも認定されています。見どころは多数あり個々のページで詳細を紹介しますが、最大200mもある断崖が続き迫力ある光景が続く北部と瀬戸内のようなのどかな光景が広がる南部と特徴は大きく2つに分かれます。この2つの光景の分岐点となるのが宮古市で道路、鉄道などの交通の要衝ともなっていますので三陸海岸を旅行する際には宮古市を中心にプランを練るとよいでしょう。なお三陸海岸を北の八戸市から南の気仙沼周辺までくまなく旅する場合には総延長270km丸2日を要します。三陸の旅は海岸沿いの一本道ですので、電車による旅も魅力あり楽しいのです。
「うわー、美しいわ。」
「お台場の海より広いわね。」
と、果林は言った。
帰りは、盛岡から13時50分の東北新幹線「やまびこ6号」に乗って東京へ帰ろうとした。
「あれ、この人どうしたのかしら。」
「どうした、彼方。」
「直村君、この人寝てるけど、起こしてみる。」
「ああ、もうすぐ終点の東京だからな。」
「うん。」
と、彼方は男性の客を起こそうとした。
「わっ、大変だこの人死んでるわ。」
「えっ、大変だ、俺車掌を呼んでくる。」
直村は、車掌を呼んできた。
「どうしました、お客様。」
「大変ですよ、男の人が死んでるんですよ。」
「何ですって。」
「とにかく、来てください。」
と、行って見ると、何と、男の人はナイフで刺されて死んでいたのだ。
16時32分、東北新幹線「やまびこ6号」は東京駅に到着した。
そして、南と高山と小海は現場へ向かった。
「現場はこちらです。」
「えっ。」
「それで、発見者は。」
「この女の子達です。」
「又、彼方と果林か。」
「ええ、グリーン車の方へ行って見たら血まみれになっていた人を発見して車掌を呼んだそうです。」
「なるほど。」
「主任、死因は?恐らくナイフによる出血死だそうです。」
「ナイフか、ん、被害者はどうやら東京の人間だそうですね。」
「本当だ。」
「主任、身元は。」
「どうやら、東京の学生ですね、名前は風祭 翼さん23歳ですね。」
「犯人は、仙台か郡山で下車した可能性が高いですね。」
「よし、その線で捜査してみよう。」
東京中央鉄道公安室・第一会議室
「えーと、目撃者は福島を過ぎた後に死体を発見されたそうだ。」
「それで、東北新幹線「やまびこ6号」の発車時刻は。」
「はい。」
早速、岩泉が時刻表を調べて見ると。
東北新幹線「やまびこ6号」
盛岡発13時50分 発車
仙台着14時41分
大宮着16時06分
東京着16時32分 直村と彼方と風弥と果林が下車
「なるほど、死体は福島辺りで発見したって事か。」
「この新幹線は福島には停車しないから、仙台で下車したって事も考えられますね。」
「ええ。」
「よし、高山と小海は聞き込みをしてくれ。」
「わかりました。」
そして、1人の男に会った。
「えっ、私のアリバイですか。」
「はい、私は青森へ行って、次の日に仙台へ行きました。」
「なるほど、青森と仙台ですか。」
「はい、青森から盛岡へは「はつかり」に乗って、盛岡から仙台へは新幹線に乗って行きました。」
「なるほどね。」
男の名前は橋場 良。彼は青森から仙台へみちのくひとり旅をしていた事が分かった。
特急「はつかり12号」
青森発10時29分 乗車
盛岡着12時41分 下車
東北新幹線「やまびこ192号」
盛岡発13時12分
仙台着14時32分
東北新幹線「やまびこ138号」
仙台発14時47分
上野着16時58分
早速、高山と小海は仙台駅へ行くと、何かに気付いた。
「ん、何だあれは。」
「どうしたの、高山君。」
「あれは何だ。」
と、高山は助役に聞いた。
「この列車は何でしょうか。」
「ああ、これは常磐線経由の特急「スーパーひたち号」です。」
「スーパーひたち、殺害後に仙台から特急に乗って上野へ行ったのかな。」
「その客、怪しくなってきたわ。」
と、小海は言った。
「そうか、途中下車か13時12分の新幹線に乗って盛岡から仙台へ行ったのか。」
「そうか、犯人はそれを利用したのね。」
「ああ。」
高山と小海は、高杉に報告した。
「何、犯人は常磐線の特急に乗り換えて上野へ向かった。」
「はい、どうやら犯人は仙台でスーパーひたちに乗って東京へ帰京したと考えられます。」
「そうか、犯人はこれを使ったのか。」
「ええ。」
東北本線・特急「はつかり12号」
青森発10時29分 乗車
盛岡着12時41分 下車
東北新幹線「やまびこ192号」
盛岡発13時12分
盛岡から一ノ関辺りで風祭を殺害
仙台着14時32分
常磐線・特急「スーパーひたち26号」
仙台発15時05分 乗車
上野着19時25分 下車
「なるほど、犯人はこれを利用したって事か。」
「そうです、これで橋場のアリバイは崩れた。」
そして、南と高山と小海は橋場がいる、松島へ向かった。
「やはり、あなたが風祭を殺害したんですね。」
「何の事です。」
「あなたは、「はつかり」と「やまびこ」に乗り次いで仙台で「スーパーひたち」に乗って東京へ帰京したんですね。」
「だったら、何なんだって言ってるんだ。」
「先日、盛岡駅で橋場らしき男が目撃されているんです。」
「俺が、途中下車して何が悪いんですか?。」
「あなたは、時間を利用して殺害が可能なんですよ。」
「盛岡から新幹線に乗って常磐線に乗るとはな。」
と、橋場は観念した。
「あいつは許せなかったんだよ、翼の奴、俺が愛した美緒をな。」
「それが犯行の動機なんですね。」
「はい。」
次回は、高山が休暇で山陰へ。
ご期待ください。