水星の魔女RTA 「水星の衛星」   作:夢心地

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小説は履修してないのでミオリネの内心に関してはこれでいいのか迷いながら初投稿です


「白無垢の少女の独白」

―――母を見捨てたあいつが嫌いだ。

――――私をトロフィーとしか見ないあいつが嫌いだ

―――――立場を捨ててでも助けてくれないあいつが嫌いだ

――――――当然の様に人を助けて傷ついて、当然だと笑うあいつが、嫌いだ

 

学園生活の始まって少し、いつもの通りに宇宙を揺蕩っていたあの日、あいつが来た

わざわざMSを出して頼んでも無いのに助けに来て、デブリと激突して、目をやられて

でもあいつは笑って「無事でよかった」………馬鹿、助けなんて求めてないのに、馬鹿

スレッタを当然の様に助けて、私も掴んで親父の言いなりの馬鹿から逃げて…笑ってる。

無事でよかったなんて、死ぬかもしれないのに、なんでそんな顔で、そんな声で笑えるの

 

それだけじゃない

わざわざ自分の会社に砂を掛けるような真似して、自分の立場も気にせずに怪我は無いかなんて

馬鹿、馬鹿、馬鹿……そんなに自分がどうでもいいなんてありえない

 

………あの子が私のせいで捕まった、あれはガンダムだって、魔女だって

そんな中で、地球に行こうとしてる私に、あいつは言った、一緒に助けないかって

 

「スレッタだって君の為に頑張ったんだ、だから一緒にさ…グループ変えちゃおうぜ?」

 

 

馬鹿みたい、出来るわけがない、何も変わらない、なのに、なのに、なんでだろう

 

「君がずーっとずーっと籠の中の鳥でいる世界なんてダメだろ、ブッ壊さなきゃ前を向けない」

「そうすればスレッタもハッピー君もハッピー!……だろ?」

 

………本当に、本当に馬鹿。馬鹿。馬鹿。

何も返ってこないのに、報われる事だってないかもしれないのに、笑って、笑って。

―――眩しくて、嫌いで、だから…後ろに置いてやる

誰かみたいに途中で逃げるのなんて許さない、ずっと、ずっと、一緒に変えなきゃ許さない。

あの子を一緒に助けて、あいつをぶっ飛ばして、皆を見返して……幸せになる、でなければ嫌だ。

 

 

「そういう所が………」

 

嫌いよ、とは…どうしても言葉に出来なかった。

 

『ミオリネ・レンブラン』

ベネリットグループの王女。箱庭の寵姫。

傲慢ちきで高飛車、排他的だがその実非常に情の深い女傑。

彼女についていく事は困難だが彼女は懐に迎え入れた者を見捨てない。

太陽の様に輝く彼女に焼き尽くされるものもあれば、平然と手を伸ばすものもいる。

彼女の道においてスレッタ・マーキュリー以外に「隣を歩く者」は存在しないが、しかして。

彼女の道に彼がいるのだから、彼女は彼の手を引いて後ろを歩かせるだろう




ご拝読された皆様、評価ありがとうございます。
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