優しすぎる彼は、勘違いされる。そしてウルトラマンとなる。 作:鏡蓮
「将。これはどうするべきだ…。」
「…え?」
俺の親友・光野絆に渡されたのはウルトラマンギンガのギンガスパークに似た形をした物と見た事ないソフビだった。
「あ、あのな…俺はお前の母じゃないぞ?」
「お願いだ…。裕太が記憶なくしたの俺のせいでそうなったんじゃないかっと思ってるんだ。それに…。」
「それに?」
「このソフビ喋るんだ。。」
「は?」
混乱してきたぞ?そ、ソフビが喋る?そんな高性能だったか?
「絆!今日は何をするんだ?」
「シーッ!!屋上だけど聞こえるだろ!」
「は…はぁぁぁッッ!?」
そ、ソフビがしゃべった!?それも動いた!?ウルトラマンタロウのSDと同じ!?
「ああ、すまない。君が内海将だね。私の名はウルトラマンキズナ。君の友人、絆とは一体化して戦っていた相棒だ。」
「だから、意味わからないって!」
「絆!?よく思い出してくれ!君とは長年戦っていたんだぞ!?」
「じゃあ、あの出会いは必然なのか!?」
「で、出会い?」
話がぶっ飛びすぎて意味がわからなかった。例えると情報量の多い漫画を見る気分だった…。
「「ああ、教えてなかったな。」」
「ハモった!?」
な、仲良しか?いや、でもウルトラマンキズナは長年戦っていたからハモるのは当然なのか?
「ええっと、昨日の出来事だったな。」
そして、俺は知った。コイツらの出会いは必然だと。
昨日。
俺の住んでいるアパートに入る為、倒れている裕太の肩を担ぐと、ちょうどのタイミングで宝多六花と出会ってしまった。
「あれ?絆。響くん担いでるなんて珍しいね。」
「ああ。裕太が寝ていてな。ちょっと保護を。」
「保護って動物じゃないでしょ…。」
俺は宝多に空いてる肩を担いで欲しいとお願いし、裕太を自分の部屋に入れて、目を覚ますのをまっていた。
「宝多、帰ってもいいぞ?」
「別にいいよ。お母さんには友人の看病って言っといたから。」
「早くね?」
そう談笑していると、宝多は俺に向けて頼んだ。
「これから六花って呼んでくれる?」
「別にいいけど。」
「そう?ならこれから六花ね。」
六花は俺に名前呼びを強要した後、下に降りて行こうとする。
「ん?帰るのか?」
「ううん、一応熱だったらのお粥作り。」
「お、ありがと。」
そう言って六花は下に降りた後、俺がじっと裕太を見つめる。
「ウルトラマンファンか…。」
自分が何故お人好しと言われたのか。少し考えていると…裕太は目を開けた。
「あ!裕太!体調は大丈夫か?」
「…君は、誰だ?」
「えっ…?」
その衝撃的な返しに俺は驚いた。まさか、この時点で記憶喪失とはおもわなかったけど。
現在。
「そこで記憶喪失したのか。」
「ああ、それで…次になる。」
「大雑把だと抜けるのか?」
「抜けるな。こんな出来事、不可思議だしな。」
絆の目はまっすぐになっていた。そういえば、あいつ…絆を見ると赤くなっていたよな。
「そういえば宝多さんは?」
「六花なら、お前の後ろ。」
「うぇあ!?」
後ろを見ると、宝多さんはずっと立っていた。こわ!?宇宙人が来たと思ったわ!
「次はグリッドマン?とこの人形の話?」
「そうだな。振り返りみたいになるけど。」
「いいよ。情報量えぐいし。」
俺、内海将は何かに巻き込まれた様な感じがした。まぁ、ウルトラマンみたいだしいいな。と若干思っている。