ヘヴィーオブジェクト 第37機動整備大隊、彼の地にて斯く戦えり   作:悪事

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エイプリルフール記念投稿。
書きだめ最後になります。




 

 二章 ドラゴンキラーは炎龍と踊る

 

 コダ村避難民防衛撤退戦 Ⅱ

 

 

 

「ふんぐぬぬぬっ……だぁ、もう無理、無理だって!車軸のぶっ壊れた馬車を人力で押しても進むわけないって!」

 

「おら、泣き言を言ってもどうにもならねぇだろ。黙って押しとけ。無駄に体力消耗する必要もねぇだろ」

 

 疲労のあまり凄まじい形相で馬車を押し続けるクウェンサーに、装甲車内で退屈そうにハンドルを握ったヘイヴィアがたしなめる意味とさっさと馬車を動かせという催促を込めてぞんざいに言葉を投げる。

 

 過剰積載によって、車軸の折れた馬車をクウェンサーが後ろから人力で押して、ヘイヴィアが装甲車のワイヤーで引っ張る役割分担。これにクウェンサーは大層、ご不満のようだ。

 

「というか、なんで俺だけ外で肉体作業に従事して、相方は車で座りながら楽してるんだ……」

「この装甲車、武装がきっちり施してあるからな。学生じゃ運転できねぇってのはお前も知ってるだろ」

 

「それでも、これ見よがしに目の前で楽そうにされてると思う所があるんだよ!なぁ、せめて装甲車のフルパワーで引っ張れないの!?」

 

「つってもなぁ。迂闊に装甲車の馬力全開にしたら、馬車が引く力に耐えきれずバラけるぞ。車で軽めに引いて後は人力しかねぇんだよ。工業用のパワードスーツでも転がってればまた変わるだろうが。都合良く落ちているようなもんでもねぇしな」

 

 さめざめとうなだれながら、クウェンサーは馬車の持ち主である人たちと馬車を押し続ける。やがて、押しても引いてもどうにもならないことがわかったクウェンサーは、愚痴を零しながら手持ちの資材を用いて車軸の応急修繕を行う。そうして、ようやく進み始めたのは一時間後のことだ。そして、そんな何の得にもならない平民への奉仕に時間を費やす彼らを、杖を携えた少女は黙って観察し続けていた。

 

 

 

 

 観察をしている少女の名はレレイ、コダ村より逃れた人々と共に炎竜から逃げるカトー老師の弟子である少女。彼女はぼやきながら、うんざりとした情けない格好でコダ村の者たちを助けている彼らが何者かを、ひいては危険な人物かを見定めようと観察を続けていた。

 

 金髪の青年は悪い人物ではないのだろう。けど助けようとする人たちの前で情けない態度を取っており、とても頼りがいがあるとは思えそうにない。相棒と思われるもう一人の男は、奇怪な馬車らしきものに乗っており何をしているのかがそもそも分からない。

 

 不審な点や不明な点が多々あるが、少なくとも敵ではなく自分たちの救援をしてくれる人物と推察できる。

 

 懸念すべきは救助の対価として彼らが何を望んでくるのか。それを予想しながら、レレイは師であるカトーの元へ一度、戻ることにした。彼らに疑問を提示するのは、最寄りの村や安全な場所に辿り着いてからと自分の中の好奇心に区切りを付け彼女は子供のように駄々をこねる師の馬車に戻っていった。

 

 

 

「……なぁ、クウェンサー?」

 

「なんだよ、ヘイヴィア。景気の悪い顔して何か問題でもあったか?」

 

「ほほぉ、んじゃてめぇは今の後ろの状況が見えてねぇのか?」

 

 口元を痙攣させて、ヘイヴィアは後ろの座席の方に親指で視線を向けるように相棒を促す。それを見て、クウェンサーは後ろを見る。後ろには元気盛りな子供たちや動くのもしんどそうなご婦人が乗っていた。

 

 

「……何か変なところあるか?」

「てめぇ、現状を見ないふりしてんじゃねぇ!どうすんだよ、民間人を軍の装甲車に乗せちまいやがって!これ、フローレイティアさんとかになんて説明すんだよ!これ、確実に軍の機密やら民間人やらの不適切な扱いとかで営巣に放り込まれるぞ!」

 

「だって、仕方ないじゃん!!子供とか馬車に乗るのも一苦労な人が別の所に行けばスムーズに移動できるだろ。そしてら、他の馬車に移動するよりスペースに余裕がある此処に乗せた方がいち早く安全地帯に民間人を送れるだろ!民間人乗せちゃったことは、被災者救助って事にすればどうにかなる!」

 

 ヘイヴィアに掴まれたクウェンサーは必死で、自己弁護らしいセリフで乗り切ろうとしている。もっとも、通信機器は今も繋がっており、その上で上官であるフローレイティアからの応答はない。これはこの状況に目をつぶってくれるということか、それとも現在進行形で被災者支援のためという体裁を整えるために公文書となる書類を作ってくれているのか。

 

 

 何も分からない状況では、とにかく避難民の護衛を無事済ませることを優先する。

 

 そう、いち早く民間人を逃がしベースゾーンに戻る今はこの二人の頭にはそれしかない。これ以上の面倒はごめんだと、ため息を吐いたヘイヴィアは正面の進行上に何かを見つけた。うん、あからさまな面倒ごとの予感。

 

 

 それはカラスの群れ、戦場を不本意ながら渡り歩いて見慣れてしまった死体。そして、その中央に座したゴスロリ少女だった。彼女の手元には無骨な鉄塊、いや眼を凝らして見るとそれは実用性を阻害しない程度に装飾が施された斧槍(ハルバード)だ。

 

 サスペンスなら間違いなく第一の容疑者としてお縄になる不審っぷり。

 

 凶器が側に転がっており、犠牲者が近くに転がっている。これで後、もう一つ不安になる要素があったらスリーアウトだ。装甲車を止めて二人は前方をただ無言で見つめている。それを不審に思ったご婦人や子供がフロントガラス越しに前を見るとはしゃぎ始め降車したではないか。

 

「おっ、おい!?がきんちょ共!あぶねぇぞ、あの厳つい刃物が見えねぇってのか!?」

 

「大丈夫だよ。あの人、ううんあの方は“神官様”だもの!」

 

 そう言いきって、装甲車を降りてあの黒いゴスロリの少女の元に走り出していく少年少女たち。老婆や妊婦たちも後に続き、その無防備な態度にクウェンサーたちはホッと息をついてから、相方とあの少女について軽く意見を交わす。

 

「まさか、ドラゴンから逃げていたらプリースト様とご対面か。この調子なら魔王を倒そうとしてる勇者様ともご対面できるんじゃない?」

 

「そりゃいい。そうなったら、俺は追いかけて来やがるドラゴンの始末を任せて一刻も早くベースゾーンに帰還するわ。大体、ドラゴンだけで手一杯なんだぞ。これ以上の面倒ごとをベースゾーンに持ち帰ったら、問答無用でフローレイティアさんにしばかれる。こうなったら、あの神官様とやらに難民任せて俺たちはソッコー帰ろうぜ」

 

「そうだな、あれ?そういや、あの女の子ってどういう神様の神官なわけ?」

 

「あん?知るかよ、ただあの黒ずくめだ。夜とか闇みたいな黒色系統に関係するヤツじゃねぇの」

 

「いや、ひょっとしたら、娼婦の守護神みたいな男の子のロマンが詰まった神官様だったり」

 

「聞いてみろよ。迂闊に聞いて葬儀みたいな不吉関係の神官様だったら、あの鉄の塊がテメェの頭をかち割りに来るぞ。大体、現地の住民がいるんだから、その子供たちとかに聞いとけ。それなりの知識階級っぽい現地住民との初接触だ。事前に情報を集めといてデメリットはないだろうが」

 

 

 あまりの急展開に意識が追いつかなかったが車をよいしょと降りていく最後の少年に、あの神官様が何の神様を信仰する何者かを聞いてみることにした。

 

「神官様が奉じる神なんてエムロイ様しかいないよ。あの神官様はエムロイの使徒様さ」

 

「へぇ、エムロイ……ちなみにそれってどんな神様なわけ?」

 

 ものは試しと好奇心で聞いてみて、それが猫というかバカを殺す代物となった。

 

「えぇ、エムロイ様を知らないの?変なの、エムロイ様といえば……死と狂気、戦争と断罪の神に決まってるじゃないか」

 

「「厄ネタのスリーアウト、チェンジだ、バカヤロー!?」」

 

 難民を保護している現状だが、一歩間違えば人さらいと認識されかねない。

 

 そうなれば、あの無骨な武器が自分たちの頭蓋をスイカ割り感覚でかち割るかも。というか、今までのクウェンサーやヘイヴィアの感覚から見ると、あんな物騒な女の子がただの優しい神官様という展開が信用できないのだ。

 

 

 逃げようにも、退いてしまえば自分たちが不審者だというようなものだ。結論から言うと、どうあがいてもあの地雷臭のする物騒なロリと会話をしなければ事態は進みようがないのだ!

 

 

 

 

 

 

 子供たちから話を聞いた彼女は俺たちが奴隷商人とかじゃないってことを理解してくれたようで、俺たちの装甲車に乗車することに。話を聞いてみると、現代の科学技術でドンパチしている軍人にとっては割と、というかぶっちゃけ信じられないワードがポロポロ溢れてきたのだ。

 

「えーと、つまり何か。おたくはそのエムロイの神官様で神様になるべく修行中の身の上で?」

 

「ゴスロリ衣装は神官の正装で?」

 

「900オーバーの年齢の上に、不死身の神様見習いで?」

 

 

「ロリババァ属性持ちで?」

 

「おい待て、てめぇクウェンサー!この俺様が珍しく本気で状況の把握に努めているってのに、横から話を妙な方向に持って行くんじゃねぇよ!!」

 

「知るかそんなこと!オブジェクトがない異世界に来てまで、こんな厄ネタを拾うとか、どんな運勢なわけ!?やだよー、でかいトカゲ野郎の件も片付いてないってのに、不死身で将来的に神様になるなんて奴、信心組織の連中が聞いたら、オブジェクトをダース単位で持ってくるぞ!!あのそれで、すいません。神官様?俺たち住民を近隣の村に送ったら、拠点に戻らないといけないので、お引き取りとか~」

 

 

 ニッコリと笑っているが、どうやらこちらに得のあるような話にはならなそうだ。

 

 二人はがっくりと意志消沈しながらも、避難民たちを護衛して近隣の村までの移送を行う。

 

 しかし、助手席に座るクウェンサーのタブレット端末や運転席のヘイヴィアの持つハンドルや周辺のスイッチを神官様が触ろうとするので、必死で止めバカたちはベースゾーンへの帰途についていた。

 

「ウフフフフ」

 

 怪しげに笑うゴスロリの少女を二人は嫌な汗をかきながら応対する。

 

「つまり、貴方たちは兵士だけど戦士じゃないのぉ?」

 

「そうっすよ、あいにくと俺たちは軍に所属しているけど、剣やら槍やらを振り回すなんて戦士様じゃない。というか、今時そんな命を賭ける連中なんざ、北方の方にしかいねぇだろうな」

 

「戦場で命を賭けるなんて今じゃ流行らない。もう、一兵士が殺した敵の首の数で給料もらうなんてのが無くなったんですよ。俺たちみたいなのはオブジェクトが主役の戦場で頭を低くして、命令を聞くだけ」

 

 

 ロゥリィは二人がしばしば口にする、オブジェクトという単語に首を傾げながら話を聞いている。二人は曰く、戦士が戦場で命を賭して戦う時代はもう終わった。今じゃ、戦場で命を落とす事例というのは少ない方だ。

 

 

 しかし、その意見をロゥリィは鼻で笑う。だって、彼女は知っている、命を奪い奪われる戦場の真理を。

 

 安全で命の危険がない戦場、いいや、どれだけ知恵を絞ろうと平和を愛していようと戦場の酷薄で醜悪な生死簒奪の論理は所構わず牙を剥く。

 

「本当にそうかしら、貴方たちが言うように命のやりとりをすることがないとしたら、どうして貴方たちはそうも死の気配を纏っているのぉ?」

 

 

 二人は背筋に冷たい気配を感じる。それは戦場でオブジェクトを前にして感じる死の匂い。

 

 ブラフか、それとも何らかのオカルトによるものか。

 

 ロゥリィは自身の持つ超常的な感覚から二人のバカが幾つもの戦場を駆け、命を奪い足掻いてきたことを鮮明に見抜いた。

 

 クウェンサーとヘイヴィアはゴスロリで神官で、ロリババァ属性持ちという属性の闇鍋状態の少女に戦慄する。

 

「バカな、あからさまなギャグ要員っぽいロリータが急にシリアスを語るだと……」

 

「だ~~!!オブジェクトが絡まない戦場だってのに、なんでドラゴンやら色物神官様の相手をしなきゃいけないんだよ!つーか、やっぱこのロリ娘、厄ネタじゃねーか!」

 

 

 クウェンサーたちの愚痴に神官様は額に青筋を立て、ヘイヴィアの首に枝垂れかかる。

 

 彼の顔色から相当、締め付けられていそうなのは分かる。クウェンサーはじゃれついているのかと最初は思ったが、振りほどこうとする相棒の手に浮かんだ血管から、本気で逃げようとしているのを把握した。迂闊に止めようとすると今度は自分が幼女の細腕で昇天しかねない。君子は危うきに近寄らないモノなのだ。

 

 今まで散々、オブジェクトとの戦いで最前線に出張っていた彼だけは口に出来ないだろうが。

 

 “あの巨大な鉄塊を持ち運んでいるんだから、華奢な細腕が見た目通りの出力なわけないか”

 

 そう思いつつも相棒のギブアップの合図とヘルプのハンドサインをクウェンサーは無視して、異世界の青空に目を向けた。どうやら、魔法と竜の世界でも、空はやっぱり青いようだと。空をぼんやりと見ていると青の中に一点の黒い影が見える。今、自分のいる位置から相当遠いにも関わらず見える巨影。この遠距離で視認できる大きさの影なんて寸法がおかしい。そんな巨大な生物が空に飛んでいる、今の状況でそんな影を見せる存在なんて……。

 

 

 そこまで思考してクウェンサーはようやく、あれが今自分たちに差し迫った脅威なのだと正確に捉えた。

 

 

「ヘイヴィア、三時の方向!推定で距離300、来たぞ。空飛ぶトカゲ様のご登場だ!」

 

「ぎゅぐぇ、ああ!?嘘だろ、こっちにはまともな移動手段もねぇ民間人がいやがるんだぞ。しかも、こっちには武装車両の火器だけ。ふざけろ、これでドラゴンスレイヤーをやれってのかよ!」

 

 神官様に羽交い締めにされてたヘイヴィアは目を剥いてクウェンサーの指示した方向に首を回す。その動きに思わず、ロゥリィはヘイヴィアの首をねじ切らないように咄嗟に首を離して後部座席に座り込む。さらっと命の危機を回避する辺り、やっぱりクウェンサーもヘイヴィアもその生命力と悪運だけは怪物並みなのかもしれない。

 

「ここで逃げたら、難民を見捨てた腰抜けの一丁上がりだ。栄誉を大事にするっていうなら、必ず難民を守らないといけないだろ。加えて、難民を見捨てるような奴が出れば、正統王国は門の管理に相応しくないとかで情報同盟、資本企業、信心組織の連中が大挙してくるぞ。あと、フローレイティアさんから直々に処分が来て、今度はどんな地獄に放り込まれるか、分かったもんじゃない!」

 

『おやおや、分かっているじゃないか。クウェンサー、ヘイヴィア』

 

 装甲車から通信機を通し、上官さまの有り難い声が届いてくる。

 

 それは神官さまや民間人からするとこの場に居ない相手、まるで目に見えない人間の声だけがこの場に聞こえるという異常現象に違いない。

 

 異世界組の人たちは魔法か何かの奇怪なものを目の当たりにしたような表情でクウェンサーたちを見やる。

 

 ドS上官からの通信に嫌な気配を感じた二人は、真面目に通信障害を装って通信を切ろうかと思案するが、それをしたら援軍要請とか救助の要請を通信障害を装って切られるかもしれないと考えると手が動かないようだった。

 

 それを知るよしもない通信機の向こう側の上官は、鋭い口調で二人に命令を告げる。

 

『ここで難民が死ぬのを黙ってみれば、他の勢力からの介入がひどくなる。ただでさえ、見栄っ張りな上層部が避難民保護の情報を先出ししてしまったんだ。メディアの連中はこぞって美談を放映しているよ。ここで難民が守れませんでしたとなれば、私たちの未来も確実におじゃんだ。二人ともなんとしても避難民たちを守り抜け、ドラゴンとやらの撃退、その場からの逃走、なんでもいい。手段は任せる、必ず帰ってこい!』

 

「マジかよ、具体的な解決策を出さずにぶん投げて来やがったぞ。つまりなんだ、あのバケモノをどうにかして難民を生かしてベースゾーンに引っ張ってこい?ざけんな!無茶振りにもほどがあるだろ、ドSとかどうかって話じゃねーぞ!?」

 

「ま~た、いつものヒーロータイムか、異世界くんだりでヒーローとか勘弁してくれ!頼むよ全身タイツで赤マントつけたムキムキでもいいから、ヒーロー代わってくれよ!!これで給料が普段通りって絶対におかしいって!」

 

 その大声にヒッ、と小さな声が後ろから堪えきれず漏れたように聞こえてくる。

 

 クウェンサー、ヘイヴィアは錆びたゼンマイ人形のような動きで後ろを振りかえると、小さな子供や妊婦の難民の人たちが不安に揺れる瞳で自分たちを見ていた。

 

 もう彼ら、彼女らに後はない。ここで見捨てられたら、難民の人たちはただただ死んでいくだけ。選択肢は無かった。

 

 愚痴を大声でシャウトしきった二人は難民たちの命を双肩に背負っていることを確認すると、ため息をついて手に持った端末、ハンドルを強く握りしめる。それは自分たちがやるしかないと言う事実を刻みつけるための行為。

 

 神官様はニコニコとこちらを微笑ましそうに見ているがそんなことを気にしている時間など彼らにない。

 

「どうするよ、ナイト様?こっちにあるのは、オブジェクト相手には豆鉄砲にもならねぇ武装しかねぇんだぞ。加えて守らなきゃならねぇ民間人のおまけ付きだ。勝ち負けどうこうじゃねぇ、生き残れっかって話だぞ」

 

「そうだな、不利な条件に装備の不足、守らなきゃならない一般人、おっかないドラゴン、崖っぷちだな。逃げ場なんてどこにもない。……でもさ、ここで逃げれば俺たちの夢も野望もおじゃんなわけだし、民間人も命はないわけだ」

 

「まったくよぉ、どう転んでも気分がわりぃな。くそったれ」

 

「お貴族様のヘイヴィアならそう言うと思った。うん、そうだよな」

 

 “だったら”、二人の声と思いが完璧に同期し、そろってこう続けた。

 

「「いっちょ、ヒーローを気取ろうぜ!!」」

 

 

 

 

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