鬼殺と失った右腕   作:1052667

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山の王

 

【華扇サイド】

 

ハァ... 少しやりすぎた。

でもこれくらいの説教でへこたれるような子ではこの先が心配ね。

今は炭治郎が私の説明をしてくれてるみたいだし、どんな反応をするのかしら。

 

「華扇さんは半人半鬼ってことだよね。それって鬼殺隊の上はどう思ってるの!?」

 

「さあ...」

 

そういえば私って鬼の部類に入るのかしら?だとしたら上の存在に斬られるか実験材料にされるのかもしれないわね。

 

『カァーーッ、華扇ノコト報告済ミィ!ソノママ共闘シロトノコト!』

 

あら良いの?意外ね。

てっきり本部とかに連れて行かれるのかと思ってた。

そんな事を話してると目的地についたみたい。鬼の気配がする家が目の前にある。

 

「血の匂いがするな。」

 

「それよりも何か音しないか?」

 

炭治郎は嗅覚、善逸は聴覚が優れてるようね。

ん?彼処に居るのは?

 

「炭治郎、善逸、向こうに誰か居るわ。」

 

そこには2人の子供がいる。男の子と女の子ね。

 

「子供だ...」

 

「どうしたんだろう。」

 

かなり怯えてるわ。

 

「じゃじゃーーん。手乗り雀だ!!可愛いだろう」

 

炭治郎がチュン太郎(善逸の雀)を手のひらの上で踊らせてる。子どもたちは大丈夫そうね。

 

「兄ちゃんが連れてかれた。夜道を歩いてたら、俺たちには目もくれないで兄ちゃんだけ...」

 

「あの家の中に入ったんだな。大丈夫だ、俺たちが悪い奴を倒して、兄ちゃんを助ける。」

 

「ほんと?ほんとに...?」

 

炭治郎は優しいわね。それにしても善逸はずっと家の方見てる。どうしたのかしら?

 

「炭治郎、華扇さん。なぁ、この音何なんだ?気持ち悪い音...。ずっと聞こえる。鼓つづみか?これ...」

 

「「音?」」

 

その時、不思議なことが起こったわ。突然、二階から血まみれの人影が飛び出した!

血まみれの人は地面に落ちた。私は子どもたちに見せないようにした。

炭治郎が血まみれの人に駆け寄ったけど遅かったみたいね。

 

「に、兄ちゃんじゃない....兄ちゃんは柿色の着物きてる...」

 

どうやら違う人みたいね。

 

「彼を埋葬するわ。炭治郎、善逸、あなた達は?」

 

「俺は行く!善逸!!行こう!」

 

善逸は怖がってるようね。

 

「そうか、わかった。無理強いするつもりはない。」

 

「待って、行くから。そんな般若みたいな顔しないでぇ!!」

 

勇敢なのか臆病なのか...

炭治郎が禰豆子の入った箱を子どもたちの前に置いた。

 

「もしもの時のためにこの箱を置いていく。何かあっても二人を守ってくれるから。」

 

今昼間よ。どうやって守るのかしら?

炭治郎と善逸は家の中に入っていったようね。私は穴を掘る。

 

「もっと長く生きたかったでしょうに。」

 

私は掘った穴に先程の死体を入れて埋葬する。もしかしたら他にも死んだひとが居るかもしれないし、いくつか掘っておきますか。

って、え?子どもたちがいない!?禰豆子の箱しか置いてない。

あ!二階の窓から善逸と男の子が!!

私は走って二人を受け止める。善逸の方は気絶しているようね。

 

「大丈夫?」

 

「あ、はい。」

 

二人を地面に降ろす。

 

「炭治郎たちは?」

 

「途中ではぐれて...」

 

「大丈夫。炭治郎を信じなさい。」

 

「ゔ..」

 

「善逸さん!」

 

「どうやら目が覚めたようね。」

 

「部屋が変わった時に外に飛ばされたんです。」

 

「そうだっけ?」

 

大丈夫そうね。

 

「猪突猛進、猪突猛進!!」

 

誰かが家の戸を突き破って出てきた?猪の被り物をしてる?

 

「鬼の気配がするぜ!!」

 

誰かしら?

 

「声を聞いて思い出した!最終選別の時に早く入山して早く下山したせっかち野郎だ!!」

 

鬼殺隊員?これが?

 

「見つけたぞオオオ!!」

 

あ!

まずい、禰豆子が入った箱が狙われてる!

 

「やめろーーーー!!」

 

善逸が飛び出した。意外と勇敢。

 

「その中には鬼がいるぞ、わからねえのか?」

 

「そんなことは最初からわかってる!!」

 

え?知ってたの?

 

「俺が炭治郎に話を聞く。だからお前は引っ込んでろ!!!」

 

かっこいい子ね。彼処まで泣き叫んでいたのに。

 

「善逸、ここは私が。私は隊員じゃないから。」

 

ここは私が前に出る。

 

「私が相手します。猪さん。」

 

「てめぇ、鬼でも人でもねぇ!なにもんだ!!」

 

「私は茨木華扇、片腕有角の仙人よ。」

 

「そうか、俺は嘴平伊之助だ!いざ勝負ぅ!」

 

戦いを好む性格ね。嫌いじゃないわ。

伊之助は刃先が変わった刀を二本振っている。

彼が呼吸をしている空きを狙ったけど避けられた。まるで獣のような動きね。

ここは一つ、頭を使いましょう。

彼が刀を振るった、今ね。

私は()()()右腕に見える包帯を斬らせる。

 

「腕もらった!」

 

けど残念。包帯は斬れてないわ。油断したところに一発蹴りを入れる。

 

「ぐっ!」

 

そこで包帯を使って彼を拘束。これで彼も動けないでしょう。

 

「は、はなしやがれ!気仙!」

 

「華扇よ。」

 

覚えられてないのかしら。

 

「華扇さん!」

 

「あら、炭治郎。」

 

「彼は?」

 

「嘴平伊之助よ。彼も鬼殺隊員。それよりどうしたの?」

 

「鬼を倒したんだけど家中に死体が沢山あるんだ。埋葬するのを手伝ってくれ!」

 

「わかったわ。」

 

「てめぇら俺を無視すんじゃねぇ!!」

 

「俺は竈門炭治郎。伊之助も手伝ってくれ。」

 

「生き物の死骸埋めて何の意味がある!!」

 

「そうか... 何処か怪我してるのか?」

 

「私が蹴りを入れたから怪我してるはずよ。」

 

「なるほど、傷が痛むからできないんだな?」

 

「はあ゛ーーーーん!?舐めるんじゃねぇぞ。百人でも二百人でも埋めてやるよ!!」

 

ずれてる...

伊之助を開放させて私達は遺体をを埋葬する。

埋葬を終えると私達は下山する。

 

『サァ、ツイテ来イコノ私ニ!!カァア!』

 

烏の松衛門についていった先には藤の花の家紋の家についた。

 

『休息!!休息!!負傷ニツキ感知スルマデ休息セヨ!!』

 

私怪我してないんだけど。

 

『華扇!!オ前モダッ!!』

 

私も良いんだ。確かに最近は鬼と戦ってばっかりだったし、休憩ね。

 




前回ノーサイドだったな。
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