「もう一本、 お願いします」
よく晴れた日に、響く憂太の声。
「憂太が高専にきてから3カ月。かなり動けるようになったな。性格も前向きになったし」
あの後なんやかんやあったが、呪いを解くことを決意した憂太。そんな彼の姿を見守るパンダと棘、楚。
「しゃけ」
「そうだね。それに、真希も丸くなったんじゃない?」
「すじこ」
「確かにそうだな。 今も楽しそうだしな」
「まあ、今まで武具同士の立ち合いってあんまなかっ・・・」
「「天啓!」」
「憂太ぁ!」
「ちょっと来て~」
何を思いついたのか、大声で憂太を呼ぶパンダと楚。
「どうしたの、パンダくんに楚くん ?」
「超大事な話だ 」
「心して聞いてね?」
真面目な顔で話す2人。その様子に、息をのむ憂太。
「お前、 巨乳派?」
「それとも、微乳派?」
「今!?」
思っていたことと違い、驚く憂太。少しためらった後、声を小さくして、
「あんまり気にしたことないんだけど・・・。人並みに大きいのは好きかと・・・」
パンダと楚は真希に向かって、OKサインを作り、
「「脈アリで~す」」
「何勘違いしてんだ!殺すぞ!」
当然のことながら、怒る真希。
「照れんなや!小学生か!」
「お~し、 殺す!ワシントン条約とか関係ねぇからな!」
「辞めてお姉ちゃん!私のパンダを虐めないで!そして素直になって!」
「誰がお姉ちゃんだ!」
騒いでる3人を見ながら、棘に話しかける憂太。
「はは。 なんの話かな」
「・・・こんぶ」
おにぎり語で話す棘と、未だに距離を感じる憂太。
「は~い 、集合。そこの3人は、引き続き鍛錬してもらって」
教師らしく、指示をだす五条。
「棘、ご使命。君に適任の呪いだ 。ちゃちゃっと祓っておいで」
「しゃけ」
「憂太も一緒に行っといで 。棘のサポートだ」
「サポート・・・」
急に名前を出されて、困惑する憂太。
「えっ!?憂太がサポート!?しかも棘の!?」
誰よりも過剰に反応したのは、楚である。先程のおふざけテンションとは、全く違う喰いつき具合だ。
「サポートってよりは、見学だね」
「あり得ない!今のコイツよりも僕のほうが、絶っっっっっっ対に役立つ!僕が行く!」
「それは無理だね~」
「何で!?」
真剣な表情で訴える楚。
「双子の僕の方がうまくできる」
「それはそうでしょ」
「だったら、」
「これは、憂太を鍛えるための任務だ。ただ呪霊を倒すだけじゃない」
「・・・。だったら、憂太を鍛える為に僕も行く」
「おかか」
「そんな~」
「お兄ちゃんも、お断りらしいね。大人しくお留守番してな」
「悟先生に大人しくとか言われたくないです」
棘に断られて、仕方なく諦める楚。そんな彼をおいて、2人は任務に向かう。