ts娘が幼なじみ女学生にasmrされる話   作:まるべー

4 / 5
いつもミラクル
いぇい!


お願い!!

夢を見た。私と咲が交わる夢。お互いに女の子の、今世の体で交わっていて、でもそれでも、お互いにちゃんと気持ちのいいところをいじっていて。

 

私たちはお互いに好きだ好きだと言い合って。それは、普段の私たちとは全然違っていて。

 

「…って、私はどんな夢を見ているんだぁ!!!??」

 

「うわ、びっくりした。百香、急に大きな声出さないでよ」

 

奇声とともに目を覚ました私を迎えたのは、ひどく冷静な咲だった。

 

「あ、ああ。いや、なんでもない」

 

その姿を見て、先ほどの夢の内容が鮮明に思い出される。

 

頬を赤くして私に少しずつ近づいてくる咲…。それをまんざらでもない顔で受け入れる私…。

 

いやいやいや、あんな純粋で可愛い、まさに女の子な幼なじみがこんなことをしてくるわけがない。

 

全く、こんな夢を見るなんてどうかしてるんだな、私は。将来の咲の旦那さんは、私が認めた者だけがなれるんだ。私ではない。

 

そんなことを考えていると、咲が麦茶を入れてこちらに差し出してくる。

 

「はいこれ、どうぞ」

 

「お、おう。ありがとう……」

 

それを受け取る。顔を見せないようにすれば、きっと赤い顔もバレないだろう。そう思ってホッとした時だ。

 

「ねぇ、百香」

 

突然、咲の顔が近づいてきた。驚いて思わず後ずさりしてしまう。しかしすぐに背中には壁が当たり、逃げ場を失ったことを悟った。

 

「えっ……? ちょ、ちょっと待て。なんなんだ一体」

 

「んー、別になんでもないけど。ただ……」

 

咲の目つきが変わった。そして私の頭に手を伸ばす。

 

な、何だ!?私に何をするつもりだ!?

 

「はい、ゴミついてたよ。髪の毛に」

 

「…え?あ、ああ!ゴミね!ありがとう」

 

心臓がバクバク言っている。一瞬本当にキスされるのかと思った。

 

「百香、どうかしたの?」

 

「べ、別に何もないが!」

 

「?何にもないならいいけど…」

 

そう言って、再び麦茶を飲み始める咲を見て、安堵すると同時に少し残念にも思う自分がいた。

 

……いやいや、だから私は何を考えているんだ!! いくらasmrをしてもらったからって幼なじみでこんな想像は…。

 

「ねぇ、百香」

 

「ひゃいっ!!」

 

またいきなり話しかけられて変な声が出てしまった。

 

「今日はありがとうね。こんなお願い聞いてくれて」

 

「ああ、いや、それは別に大丈夫だよ。また何かあったら私に何でも言ってくれれば何でもやるからさ」

 

「ホント?じゃあ早速ひとついいかな」

 

おお、珍しい。こんなにも咲が私に頼み事してくるだなんて。

 

「もちろん。何でも言ってみてくれ」

 

「……じゃあ遠慮なく言うんだけど」

 

咲は麦茶を置いて、私に向かって言った。

 




カクヨムでもやってるんだぜ!!

https://kakuyomu.jp/works/16817330654749380094
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。