クワ・トイネ公国 国境から近い町「ギム」近郊
中央暦1639年4月7日
大日本帝國がクワ・トイネ公国及びクイラ王国の参戦要請を受け至急両国に部隊を送り各部隊の兵士達は防衛線を築いていた。
一等兵「はぁ…敵はいつ来るんだろうな〜」
吉田「俺に聞かれても何も解らねえよ。」
二人の兵が自身達が隠れる塹壕を掘っていた。
一等兵「そういえばお前クワ・トイネの兵士の友達が居るんだってな。」
吉田「ああ、5日前に休憩していると酒を持って来てくれてな、話していくうちに気が合っていってな今も時々酒を持って来てくれるな〜」
一等兵「羨ましいなぁ〜!!俺にも酒をくれよ〜!!」
吉田「それは無理な話だな。…っとよしこのくらいで良いか…おい武器倉庫からMGを持って来てくれ。」
一等兵がケチ〜!!と言いながら武器倉庫にMG42を取りに行く。すると一人のクワ・トイネ陸軍兵士が近づいて来た。
ミーラ「やぁ!吉田!」
WW2米軍の服装に酷似した大日本帝國陸軍の服装を着た女性エルフが話しかけてきた。
吉田「おっ、ミーラか今日も来たんだな。」
ミーラ「うん!わぁ吉田の所の塹壕もう出来たんだ!うちの班はまだまだ半分も終わっていないっていうのに…」
吉田「そうか、後でミーラの班の所も手伝ってやるよ。」
ミーラ「本当!?ありがとう!!」
すると後方から砂煙が上がり戦車第四師団のタイガーⅠ、ⅡやⅣ対空戦車「ヴィルベルヴィント」、Sd.kfz.251、キューベルワーゲン、輸送トラックが走行していた。
吉田「いつ見ても壮観だな。」
ミーラ「うわぁ!!大っきいー!!ワイバーン並の大きさじゃん!」
吉田「お前は相変わらず子供みたいだな。」
ミーラがはしゃいでいる所を吉田が子供みたいだと言う。
ミーラ「もうっ!私もう今年で150歳だよ!」
ミーラが吉田の胸辺りを軽く叩く。
吉田「わかったわかった。」
ミーラ「むぅ…あっ、今日も酒を持って来たよ。」
ミーラが肩から下げている鞄からクワ・トイネ公国名産のワインを取り出す。
吉田「おっ、毎回ありがとうな。」
吉田が酒を受け取ろうとする。すると片手にMG42を持ちもう片手には弾薬箱を持っていた一等兵が帰ってきた。
一等兵「おい吉田だけずるいぞ!俺にも飲ませろ〜!」
その後吉田と酒の取り合いになった結果軍曹に見つかり、懲罰として3人纏めて戦車壕を掘ることになった。
クワ・トイネ公国の町「ギム」にある司令部
ここに西部方面騎士団団長モイジとその部下達と戦車第四師団の面々が会議をしていた。
モイジ「今回の戦闘に援軍として駆けつけて下さり誠に感謝します。」
モイジ達が師団司令部の面々に頭を下げる。
師団長「いえいえ同盟国を助けるのは当たり前です。それでは早速作戦説明を致します。」
すると部屋が暗くなり壁にスクリーンが流れる。
師団長「今回の我々の作戦目的は敵の侵攻部隊をギム近くの防衛線で食い止めることです。」
スクリーンに榴弾砲やカノン砲の写真が流れる。
師団長「まずは敵主力部隊を歩兵師団の野戦重砲兵旅団の榴弾砲やカノン砲の支援のもと戦車や兵士で攻撃し主力を粉砕します。」
モイジ「その榴弾砲やカノン砲と言うのは大砲の一種か?」
師団長「はい、榴弾砲とカノン砲による火力支援の威力はとてつもなく狙われた場所の殆どの人を肉片にして肥料に致します。」
師団長がサイコパス発言をする。
モイジ「う、うむ…続けてくれ…」
師団長「承知しました。その後戦車が兵を伴いながら残存敵部隊へと突入し残存部隊を殲滅、これを繰り返します。」
モイジ「以外と作戦は単純なんだな。では侵攻はどうするんだ?」
師団長「はい、侵攻につきましては海上から攻めることになっており敵首都に近い港湾都市に陸軍部隊8万人を上陸させ一気に敵首都まで進軍し首都の制圧と共にロウリア王を逮捕し戦争を終結させます。」
モイジ「そんなに早く敵首都を落とせるのか?ロウリア王国は強大ですよ?」
師団長「大丈夫ですよ。ロウリア王国は我々から見たら小国です。我々が本気を出したら一週間…いや4日も保たないでしょう。」
師団長が豪語する。
モイジ「た、頼もしいですね…」
その後も会議は続き無事に終了し各部隊その時が来るまで防衛線の構築をする。
4月12日 早朝 野戦司令部
前線に近い所に立てられた大型テントにモイジや師団長の面々がおりいつでも指示ができるように待機していた。するとクワ・トイネ陸軍の通信用魔法から緊迫した報告が入ってくる。
兵士「こちら国境監視部隊!ロウリアのワイバーン多数と歩兵数万がギム方向へ侵攻を開始した!繰り返す……!クソっ!気づかれた!逃げろぉーー!!!!バチッ…………」
魔法通信が突如切れいよいよロウリアが侵攻して来た。すかさずモイジや各師団長が部下に指示を出す。
モイジ「第一飛龍隊及び第二飛龍隊は直ちに全騎上がり敵ワイバーンに当たれ!各兵士は日本軍兵士と共に塹壕に待機!」
師団長「野戦重砲部隊は直ちに配置に付け!戦車部隊は歩兵と共に待機!通信隊はクワ・トイネ近郊の味方飛行部隊に戦闘機の要請!全員かかれ!」
外ではサイレンが鳴り重砲部隊は榴弾砲やカノン砲に砲弾を装填し仰角を上げいつでも発射出来るように待機し戦車部隊は主砲に榴弾を装填し待機、歩兵は榴弾砲やカノン砲の砲弾の破片に巻き込まれないように塹壕に身を潜めクワ・トイネの前線の全ワイバーン24騎が上がり敵ワイバーンへと向かう。
その頃
アルデバラン「見えたな…あれが敵ワイバーン部隊だな。」
ロウリア飛龍部隊を指揮している竜騎士団長のアルデバランがクワ・トイネのワイバーン部隊12騎を捉える。
アルデバラン「火炎弾の空間制圧射撃を実施する。」
彼の指揮するワイバーン75騎が面のように並び口を開け中に火球を形成していく。
アルデバラン「5、4、3、2、1…発射!!」
75騎から火炎弾が発射され見事命中し12騎全騎が墜ちていく。
アルデバラン「隊を二つに分けていたか。上空に警戒せよ。」
アルデバランが指示をした数十秒後クワ・トイネのワイバーン12騎が太陽を背に上空から一列になって突っ込みすれ違い様に火炎弾を発射する。
アルデバラン「チッ…三騎墜ちたか。全騎対応!」
すぐさま乱戦になりロウリア側が5対1であたり数分程でクワ・トイネ公国飛龍部隊は全滅した。
地上 野戦司令部
モイジ「くそっ!まさかこんなに早く竜騎士団が全滅するとは…!」
モイジが机に拳を打ち付ける。
モイジ「このままでは地上部隊が…!」
師団長「大丈夫です。もうすぐ我々の航空隊が来ます。あっ、丁度来ましたね。」
外に出てた師団長が空を見上げモイジも空を見上げる。
モイジ「あれが日本の鉄の飛龍か…頼むぞ…」
モイジが日本陸軍航空隊に希望の眼差しを向ける。
その頃、アルデバランの部隊
アルデバラン「そろそろ敵地上部隊の真上だな。全員突入…」
すると突如右側のワイバーン12騎が攻撃を受け墜ちていくと同時に12の物体が高速で通り過ぎて行く。
アルデバラン「な、何という早さだ…!それにあれはただの飛龍じゃない…!」
アルデバランが先程の物体を見る。それは鉄で出来ており全体を深緑に染め翼と胴体に赤い丸が描かれていた。するとそれは反転し再度こちらに向かってくる。
アルデバラン「!しまった……!」
アルデバランは指示を出そうとするがその前に弾が飛龍ごとアルデバランを貫き彼は永遠の眠りにつく。その後僅か5分で全ワイバーンを撃墜し物体は基地へと去っていく。
モイジ「…………」
地上から見ていたモイジはあっという間の戦闘に驚愕し言葉も出なかった。
師団長「流石我が陸軍航空隊ですね。」
師団長も航空隊の技量に感激する。
モイジ「師団長…あれは何という名前なんだ…?」
師団長「はい、あれは四式戦闘機「疾風」と言い我が陸軍航空隊の主力機体です。」
モイジ「あれが無数に居るというのか…」
師団長「はい、我が國の航空隊は約1万機を運用しています。」
モイジ「…………」
モイジはまたも驚愕する。
師団長「おっと…モイジさん自分達の出番が来たようですよ。」
ロウリア方面から無数の敵部隊が土煙を上げながら迫って来ていた。
モイジ「失敬…では………」
師団長・モイジ「「攻撃開始!!!」」
4月22日 クワ・トイネ公国 政治部会
カナタ「現状を報告せよ。」
軍務卿「はっ!現在無事に防衛は成功し敵部隊も敗走する部隊があとを立ちません。しかし我が軍も損耗も激しくワイバーン部隊の半数以上が落とされ、国境部隊も壊滅致しました。また、第三文明圏フィルアデス大陸列強のパーパルディア皇国が彼らに軍人支援をしているとの未確認情報があり、また4000隻の艦隊がロウリア港湾町バレマナから出港したとのことです。」
最後の言葉に全員絶句し頭の中で情報を繰り返し整えようとするが理解した時には絶望しか残っていなかった。
リンスイ「首相よろしいでしょうか?」
すると外務卿のリンスイが手を上げる。
カナタ「何だ?」
リンスイ「先程、大日本帝國大使館から連絡がありまして……」
カナタ「内容は?」
リンスイ「はい、(先程、我が海軍によりロウリア艦隊4000隻を発見しこれを海軍の艦隊で破壊するから観戦武官を1名送ってほしい。)とのこと。」
カナタ「よし、分かった。なるべく早く送ると伝えてくれ。」
リンスイ「はっ!」
カナタ「(もしかしたらこの戦い勝てるかもしれない。)」
4月25日 マイハーク港
マイハーク港に基地を置くクワ・トイネ公国海軍第二艦隊が全艦集結しある水夫は敵船に切り込むための梯子のチェックをし、ある水夫は撃ち込む火矢とそれを漬ける油を船に積み込み、ある水夫は矢を防ぐ木盾を並べバリスタを配置していく。軍船50隻はきたるロウリアとの海戦に備えていた。
パンカーレ「壮観だな。」
提督パンカーレがつぶやく。
パンカーレ「だが敵は4000隻の大艦隊…我々は何人生き残ることが出来るのだろうか…」
側近に本音を漏らす。すると側近の若き幹部のブルーアイが報告する。
ブルーアイ「提督、海軍本部から魔信が届いています。」
パンカーレ「内容は?」
ブルーアイ「はっ、本日夕刻、大日本帝國の艦隊27隻が援軍としてマイハーク港沖に到着する。彼らは我が軍より先に攻撃するので観戦武官を彼らの旗艦に搭乗させるようにとのこと。」
パンカーレ「27隻か……援軍は有り難いが27隻で4000隻に対抗できるのか?そのような所に観戦武官を送ることは…」
パンカーレが観戦武官を送るか迷っていると…
ブルーアイ「……私が行きます。」
ブルーアイが発言する。
パンカーレ「しかし……」
ブルーアイ「私は剣術の腕は将軍クラスです。一番生存率が高いのは私です。それにかの国は200mを超える艦を数十隻も保有していると聞きます。私の目で彼らの戦い方を見たいのです。」
パンカーレ「……分かった。観戦武官は君に任せよう。」
ブルーアイ「はっ!」
夕刻 マイハーク港
ブルーアイ「な、何という大きさだ…!それに帆が付いていない…!」
沖合に停泊している大和型4隻や高雄型重巡洋艦4隻を見て驚愕する。すると艦隊の方から内火艇1隻が港の方に向かってきブルーアイが居る桟橋に着く。
少佐「貴方が観戦武官のブルーアイさんですか?」
ブルーアイ「あ、あぁ…そうだ…」
少佐「お待たせしました。ではこちらへ。」
ブルーアイは少佐に言われるままに内火艇の後方の搭乗スペースに座り内火艇はすぐに発進する。
ブルーアイ「(何という早さだ…!この船だけでも我が軍の軍船の速力を超えているではないか…!)」
内火艇の性能や快適さにビックリしていると目的の艦に到着する。
ブルーアイ「な、な、な……何という大きさ…」
艦の甲板に立ち改めて艦の大きさに驚愕する。
ブルーアイ「少佐殿、この艦は一体…」
少佐「はい、この艦は大和型戦艦の一番艦「大和」と言い我が國で最も美しく全戦艦中最強の艦です。」
大和型
要目
・全長263.4m
・幅38.9m
・基準排水量65.500トン
・満載排水量74.500トン
・出力160.000馬力
・速力27ノット
武装
・50口径46cm三連装砲×3基
・60口径15.5cm三連装砲×2基
・一式50口径12.7cm連装砲×12基
・ボフォース40mm四連装機関砲×17基
・エリコン20mm連装機銃×30基
電子兵器
・SG-3レーダー
・Mk.13レーダー
・Mk.38方位盤
・Mk.37砲射撃指揮装置
・Mk.25 FCR射撃管制用レーダー
・Mk.63砲射撃指揮装置
装甲は史実の大和型と同じ。
ブルーアイは少佐に案内され艦長室に着き中に入る。
豊田「ようこそ我が艦隊へ。艦隊司令の豊田 副武大将だ。そして隣が…」
竹中「大和艦長の竹中 宗一郎大佐です。」
ブルーアイ「クワ・トイネ公国海軍第二艦隊観戦武官のブルーアイです。この度は援軍感謝します。」
豊田「いえいえ、立ち話もあれですからどうぞそこに座って下さい。」
ブルーアイ「では失礼します。」
ブルーアイが席に座ったのを確認し二人も席につく。
豊田「早速ですが我々はロウリア艦隊の位置を既に把握しており、ここから西に500kmの位置に居ます。速力は約5ノット程度と非常に遅いですがこちらに向かって来ています。我々は明日の朝に出港しますので明日まではゆっくり過ごして下さい。」
ブルーアイ「承知しました…」
その後作戦内容などを聞きブルーアイは驚愕しながら1日を過ごしていった。
翌日 早朝
豊田率いる第一主力艦隊は出港ラッパと共に錨を上げ機関の出力を上げ港湾の陸軍兵や海軍兵、民間作業員、マイハークの住民から激励の言葉を受けながらロウリア艦隊4000隻へと向かう。
艦隊陣形 前
親 早
潮 潮
秋 満 荒 朝 照
月 潮 潮 潮 月
高 愛
北 雄 宕 吉
上 野
大 信
和 濃
大 黒
潮 紀 武 潮
伊 蔵
摩 阿 鳥
耶 賀 海
野
島 涼 夏 初 羽
風 月 潮 月 風
沖 秋
風 風
15分後 旗艦「大和」第一艦橋
中佐「司令、艦長。第二水雷戦隊旗艦阿賀野より連絡。」
豊田「うむ、内容は?」
中佐「はっ、(ワレ第二水雷戦隊第十八駆逐隊「親潮」「早潮」敵艦隊陽動ノタメ艦隊カラ離脱ス)とのこと。」
豊田「うむ、艦長。作戦海域に向かう。」
竹中「了解、これより作戦海域に向かう!とぉぉりかぁじ!!」
艦長の号令と共に大和は左方向へと回頭し各艦も左に回頭し陽動隊の駆逐艦「親潮」「早潮」を除く25隻は作戦海域へと向かう。
ロウリア王国東方討伐海軍 旗艦「ナーベラム」
シャークン「良い景色ではないか我が国の艦隊は。」
海将のシャークンが自身の艦隊を見つめ感激する。
シャークン「6年もかけて準備し更にはパーパルディア皇国の軍事支援を経てようやく完成した大艦隊。もはやこの艦隊を防ぐ手立てはロデニウス大陸には無いだろう。もしかしたらパーパルディア皇国でさえ制圧できるかもしれない。」
シャークンが野心に燃える。
シャークン「いや…パーパルディア皇国には砲艦と言う船ごと破壊できる兵器があるらしいな…」
彼は一瞬出てきた野心の炎を理性で打ち消し東の海を見つめると黒い米粒見たいなものが水平線に見えこちらに向かってくる。
10分後
シャークン「な、なんだあれは…!島が動いている…いや…まさか船か!?」
第二水雷戦隊第十八駆逐艦の「親潮」「早潮」は艦隊の前側左方向に移動し並行になる。距離は300mそして…
ドォン!!
2隻は主砲の50口径三年式12.7cm連装砲E型で敵艦周辺を攻撃し水柱が上がる。
シャークン「な!奴らの船は大砲を装備しているのか!?だか命中率は低い!全艦あの艦に向けて攻撃せよ!」
前方の艦隊500隻が距離を詰め200mを切ったところで一斉に火矢を放つがバリスタの射程は100m前後だったため全部届かず海面に落ち「親潮」「早潮」は艦隊から離れる。
水夫達「ひゃっはぁはぁはぁはぁぁぁ!!逃げやがった!!」
水夫達が駆逐艦2隻を馬鹿にする。
シャークン「どうやら敵は士気が低いようだな。全艦敵艦を追撃せよ!」
シャークンの指示で艦隊は速力を上げ8ノットの速力で駆逐艦2隻を追撃する。
一時間後
シャークン「うむ…中々追いつけないな…」
一時間経っても距離が縮まずシャークンは追撃を諦めようとするが突如駆逐艦2隻が煙突から黒煙を吐きロウリア艦隊を包んで行く。
シャークン「なんだ?突然黒煙が発生して…攻撃が当たったのか?」
シャークンら水夫達は黒煙が収まるのを待つこと10分ようやく晴れるとそこには…
シャークン「な、な、な、なん…だと…」
艦隊の周りを先程の艦が16隻の他に先程の艦よりも一回り大きい艦が3隻さらにはそれらより大きい超大型の艦8隻が大砲らしきものをこちらに向けていた。
ドゴォォォォン!!!!
大和型戦艦の46cm砲の攻撃を皮切りに各艦攻撃を開始しロウリア艦隊に46cm砲弾36発、20.3cm砲弾40発、15.5cm砲弾30発、12.7cm砲弾212発が降り注ぐ。
ドカァン!!ドカァン!!ドカァン!!バシャーン!!バシャーン!!
艦隊の前方を水柱が埋め尽くし水柱が晴れると攻撃されたところには艦影の姿は殆ど無く浮いている艦も火だるまになっていた。
側近「し、シャークン海将…ぜ、前方艦隊に、200隻…壊滅です…」
シャークン「な…な…な…」
砲の余りの威力に驚愕する。
第一主力艦隊 重巡洋艦「愛宕」
砲術長「弾着確認。近、至近、命、命、命、近、至近、命、命、近です。」
村田「うむ、上出来だな。」
艦長の村田は自艦の命中率に満足する。
砲術長「次弾装填完了しました。」
日本海軍の重巡洋艦は全艦米国製の自動装填装置を搭載し毎分8発の発射速度で砲弾を発射できた。
村田「撃て。」
愛宕の主砲55口径20.3cm連装砲10門から三式通常弾改が発射され敵艦に命中し船体を激しい炎で燃えつくされ沈んでいく。
旗艦「大和」 第一艦橋
少佐「観測機より報告。(ワレ観測機、主砲ノ照準正確ナリ撃沈10隻ヲ確認セリ)以上です。」
少佐の報告を聞きブルーアイは静かに驚く。
ブルーアイ「たった一回の攻撃で10隻を沈めるとは…」
竹中「流石アメさんの射撃指揮装置ですね。」
豊田「まったくだな。」
二人は米国製の射撃システムの性能の高さに関心する。
砲術長「艦長、次弾装填完了しました。」
重巡洋艦以外に戦艦も米国製の自動装填装置を搭載し大和は専用の46cm用の自動装填装置を搭載し装填時間は従来の30秒から26秒*1になった。
竹中「よし、…撃てぇ!!」
ドゴォォォォン!!!
その後艦隊は砲撃を続け20分が経つころにはロウリア艦隊の数は400隻を切っていた。
シャークン「もはやこれまでか…」
海将シャークンはどうやっても勝てないと悟り撤退を指示する。
シャークン「全軍撤退せよ。繰り返す。全軍撤退せよ。」
シャークン「(ロデニウス大陸の歴史上最大の大艦隊の3分の1を失う大敗北。国に帰ったら死刑は免れないだろうし、歴史書に無能の将軍として名が残るだろうが部下を全て死なす訳にはいかん。)」
魔法通信を各艦に流しシャークンが乗船している旗艦「ナーベラム」も撤退しようとするが直後、駆逐艦「島風」が放った12.7cm砲弾3発が命中しシャークンは海に投げ出され気づけば海の中に居た。
シャークン「………プハァ…!」
シャークンは海面に顔を出し自らが乗船していた船を見ると船は炎上しながら真っ二つに折れ沈んでいく。すると1隻の駆逐艦が近づいてくる。
シャークン「大日本帝國…恐ろしい國だ…」
旗艦「大和」第一艦橋
竹中「豊田長官、敵艦340隻は撤退を開始しました。」
豊田「うむ、もう攻撃の意思は無いだろう。各艦撃ち方やめ。駆逐艦と軽巡洋艦は海上にいる生存者を救助せよ。」
隣では海戦の一部始終を見たブルーアイは驚愕していた。
ブルーアイ「(4000隻もいた軍船を一時間もしないうちにほぼ壊滅状態に…それもたった27隻の戦力で…)」
もしあの敵船が我が軍だったらと考えてしまい汗を流す。
豊田「どうしましたか?」
ブルーアイ「い、いえ…何でも無いです…」
ブルーアイは小さい声で返し海面に漂っている軍船だったものや人だったものを見つめる。
今回起こったマイハーク沖海戦は大日本帝國及びクワ・トイネ公国の圧勝で終わりロウリア王国は歴史上最悪の敗北を味わった。今回のロウリア海軍の損害は軍船が3660隻撃沈されおよそ4万の兵が死亡し海将のシャークンが捕虜になる被害を受けロウリア王国はどんどん劣勢になっていくのであった。