フェン王国 王都アマノキ 港
シハン「あれが日本の戦船か…まるで城だな…」
シハンは沖に浮いている第三主力艦隊の戦艦「扶桑」を見つめながら自分が思った感想を言う。
シハン「いやはや、ガハラ神国から事前情報で聞いてはいましたがあれほどの大きさの鉄で出来た船が海に浮かんでいるとは…」
マグレブ「私も数回、パーパルディア皇国に行ったことがありますがあれほどの大きさの船は見たこともありません。」
騎士長のマグレブもシハンの話に同意する。彼らの隣では横島が通信機を持った水兵と話していた。
横島「…シハン様、まもなく戦艦扶桑、山城による砲撃が始まります。大きな音が鳴るのでお気をつけ下さい。」
シハン「うむ、日本の戦船は果たしてどのぐらいの攻撃力を持っているのか楽しみだな。」
シハンは望遠鏡を覗き込む。しばらく経つと扶桑、山城が砲撃を開始する。
ドゴォォォォン!!!
両艦から発射された41cm砲弾20発は8km先に浮いているフェン王国水軍の廃船6隻へと向かいしばらく間を置いて廃船6隻は41cm砲弾の雨に晒され廃船全艦は爆発四散し轟沈する。
シハン「…………これは……声も出んな……なんとも凄まじい威力だな……」
シハン達は戦艦の攻撃力に唖然とする。
横島「やはり41cm砲の砲撃音は慣れませんね…」
シハン「横島殿。」
横島「はい、どうしましたか?」
シハン「すぐにでも日本と国交を開設する準備にとりかかろう。あと不可侵条約はもちろん、安全保障条約も取り付けたいのだが…」
横島「喜んでお受け致しましょう。」
シハン「すまない感謝する。」
海上 戦艦「扶桑」 艦橋
川西「うむ〜…なんか物足りないな…」
廃船6隻を消し飛ばした事はフェン王国からしたら驚愕の一言だったが艦隊側からしたら[えっ?もう終わり?]と思う程呆気ない砲撃だった。
副艦長 「仕方無いですよ。今回は演習のために来たんですから。」
川西「だがな…戦艦がこうも地道な運用をされていると嫌な感じになるのだよ…」
すると電探室から報告が上がってきた。
電測員「報告します。飛行物体20機を探知、方位西、距離120km、高度2000m、こちらに向かって来ます。」
川西「分かった。報告ご苦労。…西はパーパルディア皇国という国があったな。」
副艦長「はい。」
川西「フェン王国の軍祭に招待されているのではないか?」
副艦長「とは思いますが……一応確認してきます。」
川西「よろしく頼む。…念のため対空戦闘準備を下令しといた方が良いな。」
その後、飛行物体は王都アマノキ上空に至ったが王国からの返答は無かった。
王都アマノキ上空
隊長「あれが王都アマノキか。」
フェン王国懲罰のため出撃したパーパルディア皇国、皇国監査軍東洋艦隊所属のワイバーンロード20騎は王都アマノキ攻撃のためアマノキ上空に飛来していた。
部下「隊長!右にガハラ神国の風竜三騎が飛行していますがどうしますか?」
隊長「ガハラの民には構うな。あくまで攻撃目標はフェン王城及び各国の軍船だ。ガハラ神国の風竜と我々のワイバーンロードでは性能的に不利だ。」
部下「はっ!」
隊長は再度、下を確認する。
隊長「パーパルディア皇国を舐めたこと後悔させてやる……全騎かかれぇー!!」
部下達「「「「「うおぉぉぉぉ!!!」」」」」
ワイバーンロード20騎は上空で散開し10騎はフェン城へ、もう10騎は海上にいる大日本帝國海軍の艦艇に向けて急降下する。
戦艦「扶桑」艦橋
川西「ん?…あれは…ドラゴンか?」
副艦長「そのようですね。」
川西がフェン城に急降下するワイバーンロードを見つける。
川西「しっかし大きいな……えっ?」
しばらく見つめているとワイバーンロードから火球が発射され全弾フェン城へと命中、最上階は崩れ落ち他のところに火災が発生する。
川西「しまった!奴らは敵さんか!」
副艦長「艦長!いかがなさいます?!」
川西「総員、対空戦闘用意!直ちに敵航空兵力を撃滅せよ!」
川西が艦橋にいる全士官に指示を出す。すると艦橋横から悲鳴に近い報告が上がる。
見張り員「第36号駆潜艇上空、敵ワイバーン10騎!!」
川西「なにっ!?」
第36号駆潜艇 艦橋
見張り員「本艦上空に敵ワイバーン10騎!!」
艇長「本艦を狙って来たか!」
するとワイバーンロードが火球を生成し発射する。
見張り員「敵ワイバーン発砲!!」
艇長「機関全速!!最大戦速!!」
第36号駆潜艇は回避運動を取りはじめ降り注ぐ火炎弾を次々と回避するが2発が艦橋後方のマスト付近に被弾する。
ドーーン!!ドーーン!!
艦橋に非常ベルが鳴り響く。
艇長「クソッ!被害状況知らせ!」
砲術長「艦橋後方マスト付近に被弾!火災発生!20mm単装機銃2基使用不能!」
機関長「煙路破損!排煙不能!」
艇長「爆雷を投棄しろ!機関停止!消火急げ!」
戦艦「扶桑」艦橋
副艦長「第36号駆潜艇より連絡!艦橋後方マスト付近に被弾!火災が発生し煙路が破損し排煙が出来ないため機関停止するとのこと!」
川西「駆潜艇を援護するぞ!全艦対空戦闘よーい!」
砲術長「対空戦闘用意よし!」
川西「目標、敵ワイバーン!撃ち方はじめ!!」
砲術長「撃ち方はじめ!!」
ドォォン!!、ドンドンドンドン!!ダダダダダダン!!!
合図と共に各艦は対空戦闘を開始し上空のワイバーン10騎に15.2cm砲弾、12.7cm砲弾、40mm機関砲弾、20mm機銃弾が風を切りながら向かう。
砲術士「高角砲弾、初弾命中!敵ワイバーン2騎撃墜!!」
部下から報告を受けた砲術長が艦長に報告する。
砲術長「艦長、初弾命中!敵ワイバーン2騎の撃墜を確認しました!」
艦長「よし!引き続き射撃を続行せよ!」
砲術長「了解!」
2分後、艦隊上空に居たワイバーン10騎は全騎撃墜され後から来たワイバーン10騎も同じく撃墜されワイバーンロードは跡形も無く消えていた。
シハン達「「「「「……………」」」」」
剣王シハン及び側近達は驚愕していた。
シハン「敵はパーパルディア皇国のワイバーンロードだったな…?」
側近「はい…」
シハン「我が国がワイバーンロードを追い払おうとするなら至難の技だ…1騎でも落とせれば国として世界に誇れる……しかし彼らはハエを簡単にはたき落とすかのような感じでいとも簡単に列強のワイバーンロード20騎を叩き落した……」
シハンが燃えている自分の城を眺める。
シハン「(ワイバーンロードは恐らく自分達、フェン王国を懲罰攻撃に来ていたのだろう……これは奇跡ではないか?物凄い技術を持つ大日本帝國をこの戦争に巻き込めたのは天運ではなかろうか。)」
パーパルディア皇国監査軍東洋艦隊
側近「竜騎士隊との通信が途絶しました!」
「「「「!!!!!」」」」
艦隊に衝撃が走る。
ポクトアール「我が精鋭のワイバーンロード隊が通信途絶…一体何があった……」
艦隊司令の提督ポクトアールも軽く衝撃を受ける。ポクトアールは嫌な予感を感じ今すぐでも撤退したいがフィン王国懲罰は第三外務局長カイオスの命だった。国家の威信をかけた命であるため実行しないわけにはいかなかった。
ポクトアール「フェン王国へ向かう。全艦、風神の涙を使用。帆をいっぱいに張れ。」
皇国監査軍東洋艦隊22隻はフェン王国懲罰に加え、ワイバーンロードを倒した皇国にたてつく者に対し各国武官の前で滅するため風神の涙を使用し、帆をいっぱいに張り東へと向かう。
王都アマノキ 戦艦「扶桑」艦隊
副艦長「艦長、外務省職員より連絡。今回攻撃してきた飛行物体の詳細についてわかりました。」
川西「外務省職員は優秀だな。…で、正体は?」
副艦長「フィン王国西側約500kmにあるフィルアデス大陸の第三文明圏に属する世界五大列強国の一つパーパルディア皇国と判明いたしました。」
川西「やはりパーパルディアか…他には?」
川西が納得した表情を見せる。
副艦長「はっ、敵部隊は皇国監査軍という文明圏外の国を担当する第三外務局が動かしている部隊です。フェン王国は前回、パーパルディア皇国の要求を拒否していたので今回の攻撃は各国関係者の集まる軍祭に合わせ自国の権威を高め、他国を従わせるために行った恐らく砲艦外交のようなものです。」
川西「砲艦外交とは随分古いな…」
すると通信士から報告が入る。
通信士「偵察機から報告。フェン王国西約200kmの海域にて不明艦隊を発見。数22、速力15ノット。」
川西「わかった。偵察機には引き続き偵察を続行せよと送れ。」
通信士「了解。」
副艦長「…恐らくパーパルディア皇国でしょうね。」
川西「だな。このことを外交官らに伝えてくれ。」
副艦長「はっ!」
王都アマノキ 外交部署本部 来賓室
今回の攻撃を受けて大日本帝國外務省は急遽フェン王国外交部署に今日の夕方に予定されていた会議を早めるように要請したところ、フェン王国は快諾し即効会談に応じた。来賓室では大日本帝國外務省の一団が待っていた。フェン王国は貧しい国ではあるが、外交交渉のための来賓室は豪華ではないが奥ゆかしさ、趣のある部屋であり非常に質が高かった。しばらくするとフェン王国騎士長のマグレブが現れた。
マグレブ「大日本帝國の皆様、今回フェン王国を不意打ちしてきたならず者達を真に見事な武技で退治していただいた事に、謝意を申し上げます。」
マグレブが深く頭を下げる。
横島「いえいえ、我々は当然の事をしたまでです。それに民間人が攻撃されていては居ても立っても居られなかったので。」
マグレブ「ありがとうございます。では早速国交開設の事前協議を…いえ…実務者協議の準備をしたいのですが…」
横島「承知しました。では早速、協議を開始致しましょう。」
マグレブ「誠に感謝します。ではまずこちらの要求ですが、貴国の技術供与及び、生活基盤の整備などの国の発展材料に不可侵条約、安全保障条約の締結などです。」
横島「ふむ…技術は軍事部門は難しいですが建設や製造技術などの民間部門ならできると思います。」
マグレブ「そうですか…軍事技術はこちらとしては非常に欲しがったのですが…仕方ありませんね。民間技術が貰えるだけでもありがたいですからね。」
横島「承知しました。次に生活基盤の整備もといインフラ整備ですがこちらは我が国の企業が大々的に実施しますのでそちらが許可を出して頂ければいつでも実施致します。」
マグレブ「なるほど…では、2週間後にお願いできますか?」
横島「わかりました。本国にて協議致します。」
マグレブ「よろしくお願い致します。」
横島「では、次に不可侵条約及び安全保障条約についてですがこちらは既に我が国で協議が完了しているのでこちらの書類にサインして頂ければサインした瞬間から不可侵条約及び安全保障条約が締結され瞬時に発効されます。」
そう言うと横島は鞄の中から不可侵条約締結書及び安全保障条約締結書を出しマグレブにペンと共に渡す。締結書には既に大日本帝國側代表のサインが書かれておりマグレブは大日本帝國代表サインの下側に自身の名前を書き横島に渡す。
横島「……確かにお受け取りました。これにて不可侵条約及び安全保障条約は締結、発効致します。」
マグレブ「大変感謝します。これでフェン王国は安泰です。」
マグレブが深く頭を下げる。
横島「では我々はこれで……」
マグレブ「はい、………一つお話してもよろしいでしょうか?」
横島「何でしょう?」
マグレブ「あなた方があっさりと片付けた部隊は第三文明圏の列強国パーパルディア皇国です。我が国はパーパルディアから土地の献上という一方的な要求をされ、それを拒否しました。結果、今回の戦いです。パーパルディア皇国はそれだけで襲ってくるような国です。過去に我々のようにパーパルディアに懲罰攻撃を受けた国がありました。その国は敵のワイバーンロードを不意打ちで攻撃し竜騎士を狙い、殺しました。結果、かの国はパーパルディアに攻め滅ぼされました。」
横島達は話を静かに聞いている。
マグレブ「かの国の国民は反抗的な者は全て処刑され、その他全ての国民は奴隷として各国に売られていきました。王族は親戚縁者すべて皆殺しにされ、王城前に串刺しで晒されていました。パーパルディア皇国は強いプライドを持った国ということをお忘れなさらぬようお願い致します。」
横島「わかりました。今後とも注意致します。」
そう言うと横島らは来賓室を退出し港へと向かう。
戦艦「扶桑」艦橋
川西「おっ、やっと来たな。」
双眼鏡で港を覗いていると外交官の面々が現れ内火艇に搭乗していき全員が乗ったことを確認すると内火艇が発進し戦艦「山城」へと向かう。再度、港の方を覗くとアマノキの住民が目を輝かせこちらに手を振っていた。甲板では乗員達が住民に対し手を振り返していた。
副艦長「艦長、駆潜艇の曳航作業完了しました。全艦出航可能です。」
しばらくすると副艦長が報告にやって来た。
川西「うむ、…全艦錨上げー!機関始動!」
しばらくして各艦、錨を上げ機関が始動し煙路から煙がモクモクと排出される。旗艦が動き出したのを皮切りに各艦動き出し沖へと出て陣形を作り2つに分かれる。
川西「針路東!第一戦速!!」
その後、不明艦隊はパーパルディア皇国のものと判明し上層部と話し合った結果、迎撃することが決定。重巡洋艦「足柄」、駆逐艦「谷風」がパーパルディア迎撃のため艦隊から離脱し目標へと向かうのであった。
アベーラ合衆国の詳細について一話を使って書いて欲しいですか?
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お願いしあす!!
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は?そんなもん必要ねぇ!
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さっさと陸軍兵器のやつ投稿しろ