強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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第10話 フェン沖海戦

フェン王国西 150kmの海域

 

フェン王国、王宮直轄水軍13隻はパーパルディア皇国との戦争の可能性があったため、王国の西側、約150kmの海域を警戒していた。

 

艦長「軍長、パーパルディア皇国は来ますかね…?」

 

旗艦「剣神」の艦長が水軍長のクシラに尋ねる。

 

クシラ「先程、ワイバーンロードが我が国の方角に向けて飛んでいった。奴らは必ず来る!」

 

艦長「…勝てますかね…?」

 

クシラ「ふっ、列強国相手とはいえ、簡単にはやられんよ。うちの部隊は精鋭揃いだからな。それに…」

 

クシラが艦首に一門ある魔導砲を指差す。

 

クシラ「あれを見よ!文明圏でのみ使用されていると言われている魔導兵器だ!球形の鉄の弾を1km近くの距離まで飛ばして船にぶつけ、衝突した時の運動エネルギーで破壊する素晴らしい兵器だ!これほどの兵器を船に積んだんだ!」

 

クシラは一門の大砲をべた褒めしているが内心では不安だった。

 

クシラ「(パーパルディア皇国には砲艦という船ごと破壊できる超兵器があると聞く。恐らく砲艦はこの剣神に積んでいる魔導砲を積んだ兵器だろう。しかもそのクラスの船が列強に普通に存在していると言う…それ相手にどうやって戦う…?)」

 

クシラが頭をフル回転しどう戦うか考えているとマストで見張っていた見張り員が大声で報告する。

 

見張り員「艦影確認!!!数22!!!」

 

クシラ「ついに来たか!」

 

報告があった水平線の方角を望遠鏡で見ると艦影が見えた。その船はフェン王国水軍の艦よりも遥かに大きく先進的だった。望遠鏡で見ている間も敵艦隊は高速で接近してくる。

 

クシラ「思ったより接近するのが早いな……総員、戦闘配備!!」

 

戦闘配備の命令を受けて船員らが激しく動き回る。

 

クシラ「初弾発射準備!!最初に一番威力のある攻撃を行い、その後魔導砲を放ちながら敵艦隊に突っ込むぞ!!各自、戦の準備!!旗艦剣神を最前列に縦一列で突っ込むぞ!!」

 

クシラは命令を下しながら艦首にある一門だけの魔導砲に願いを込める。

 

 

 

 

 

 

 

 

パーパルディア皇国 皇国監査軍東洋艦隊

 

側近「艦影確認、フェン王国水軍です。」

 

側近が提督ポクトアールに報告する。

 

ポクトアール「フェン王国か…ワイバーンロード部隊の通信が途絶している。新兵器を持っているのかもしれないな。」

 

するとポクトアールが声を張り上げる。

 

ポクトアール「相手を蛮族と侮ってはいかん!列強艦隊を相手する意気込みで全力で叩き潰すぞ!!」

 

艦隊は速力を上げフェン王国水軍へと向かっていった。その頃両軍の上空には深緑に日の丸がある鉄竜が両軍を眺めるような態勢で飛行していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現場海域から西側に120kmの海域 重巡洋艦「足柄」艦橋

 

副艦長「偵察機より報告。フェン王国水軍及びパーパルディア皇国艦隊が接近、交戦状態に入りました。」

 

吉本「一足遅かったか……現在の現場海域の状況は?」

 

副艦長「現在フェン王国が劣勢、撃沈1、大破3の損害を出しております。」

 

吉本「ふむ、敵の詳細については?」

 

副艦長「前装式の大砲が50門以上に大型の帆がある戦列艦です。」

 

吉本「戦列艦か…まぁ大丈夫だろう。」

 

 

 

20分後

 

偵察機から再度、報告が上がり副艦長が報告書を読み上げる。

 

副艦長「偵察機より報告。フェン王国水軍がパーパルディア艦隊の攻撃により全滅しました……パーパルディア艦隊は依然航行しています。」

 

吉本「そうか……フェン王国水軍には申し訳ないな…」

 

艦長の表情が重くなるが、気持ちを入れ替え部下達に命ずる。

 

吉本「パーパルディア艦隊は依然フェン王国に向けて航行している!!この艦隊を逃せばフェン王国本土が攻撃に晒されてしまう!!なんとしてもパーパルディア艦隊を阻止するぞ!!」

 

「「「「おおぉぉぉーーー!!!!」」」」

 

艦橋内が部下達の気合いの入った声で包まれる。

 

吉本「針路そのまま!!速力30ノット!!目標、パーパルディア艦隊!!」

 

重巡洋艦「足柄」は増速し護衛の駆逐艦「谷風」と共にパーパルディア艦隊に向けて航行する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

40分後 パーパルディア皇国監査軍東洋艦隊

 

フェン王国水軍艦隊を殲滅したあとパーパルディア艦隊はさらなる敵を求めて東に向けて航行していた。

 

見張り員「!!!」

 

マストで見張っていた兵が水平線に何かを見つける。

 

見張り員「艦影と思われるものを発見!!数2!!こちらに接近してきます!!」

 

見張り員の報告を受けポクトアールが望遠鏡を覗く。

 

ポクトアール「!?大きいしかも高速だ……フェン王国ではないな……大砲らしき物も結構あるな……」

 

ポクトアールが望遠鏡を覗きながら艦艇について思ったことを話していると敵艦が発砲する。

 

見張り員「て、敵艦発砲!!」

 

ポクトアール「馬鹿な!?まだあんなに距離が離れているのにもう大砲を使えるのか!?」

 

少しの間を置き艦隊の前方に巨大な水柱が上がる。

 

ポクトアール「あんなに巨大な水柱が!?なんという威力!!」

 

ポクトアールの他に艦長、参謀、兵も驚愕する。すると敵艦は再度発砲する。

 

ポクトアール「もう撃てるのか!?なんという装填の速さ!!」

 

再度、重巡足柄が砲撃し20.3cm砲弾2発が最前列を航行していた戦列艦「パオス」に命中、パオスは爆発炎上し艦の真ん中が折れ曲がり短時間で沈む。

 

側近「せ、戦列艦パオス轟沈!!!」

 

ポクトアール「な…な…な……」

 

あまりにも高い大砲の威力に再度驚愕するポクトアールだがその間にも艦隊はアウトレンジ攻撃を受け続ける。

 

部下「戦列艦ガリアス轟沈!!!」

 

部下「戦列艦マミズ轟沈!!!」

 

部下「戦列艦クマシロ轟沈!!!」

 

部下達から僚艦轟沈の報告が次々上がりポクトアールは唖然としていた。すると敵艦は砲撃を止め艦隊に近づき距離5kmで艦隊と並走する形に入る。

しばらくすると敵艦から大きな声が聞こえ始める。

 

「こちら大日本帝國海軍重巡洋艦「足柄」。貴艦隊に次ぐ。直ちに作戦を中止し本土に引き返せ、さもなくは貴艦隊を砲撃にて攻撃し全滅させる。」

 

敵艦はどうやら警告しているようだ。

 

部下「蛮族のくせに生意気な!!」

 

部下「皇国を舐めながって!!」

 

下っ端の兵達は我々が舐められていると判断し敵艦に向けて暴言を吐いていた。

 

側近「提督、いかがなさいます?」

 

ポクトアール「……撤退だ。今の我々の艦隊に勝ち目はない。」

 

側近「し、しかし…」

 

ポクトアール「性能面で勝っている相手に挑んでも無駄に死人を増やすだけだ。今回は我々の敗北だ。」

 

側近「くっ……分かりました…」

 

提督の判断で艦隊は撤退を選びパーパルディア艦隊18隻は針路を北にとり海域から離脱する。

 

ポクトアール「大日本帝國…いったいどんな国なんだ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重巡洋艦「足柄」

 

副艦長「敵艦隊反転、撤退していきます。」

 

吉本「随分あっさりと撤退したな…」

 

副艦長「まぁ、距離8kmから敵艦をアウトレンジ攻撃したら逃げ出したくなりますよ。」

 

吉本「そうだな。…艦隊に連絡。[ワレ敵艦隊ヲ撃退。コレヨリ艦隊二帰還スル]。」

 

副艦長「了解、通信室に送ります。」

 

艦内電話で通信室に連絡し電報を艦隊旗艦の「扶桑」に送る。

 

副艦長「電報送信完了しました。」

 

吉本「うむ、これより艦隊に帰還する。針路南東、速力18ノット。」

 

 

こうしてパーパルディア皇国との初戦闘は大日本帝國海軍が敵艦4隻を沈め相手が撤退したことにより大日本帝國が勝利したのだった。後にこの海戦はフェン沖海戦と呼ばれ、パーパルディア皇国の敗戦と没落、その始まりを告げる戦いとして知られることになる。

 

 

 

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