強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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第11話 世界に轟く大日本帝国

 

9月25日 パーパルディア皇国 第三外務局

 

カイオス「フェン王国水軍を撃破してから一向に連絡が来ないな…」

 

3時間前に東洋艦隊がフェン王国水軍と会敵しこれを一方的に撃破したとの報告が入ってから一向に連絡が来ないことを不思議がっていた。すると部屋の扉を部下が開け書類を手に第三外務局局長のカイオスに報告する。

 

部下「東洋艦隊より報告です…」

 

カイオス「うむ、先程から中々連絡が来ないから心配していたぞ。で、報告は無事アマノキを攻撃できた事か?」

 

部下「いえ……非常に言いにくいのですが………東洋艦隊が敗北しました…」

 

カイオス「……………はぁ??」

 

カイオスが呆然とする。

 

カイオス「何かの聞き間違いだろう。蛮族相手に本国艦隊より劣っているとはいえ蛮族より強力な艦隊が敗北しただと?」

 

部下「は、はい……提督からの報告なので信憑性がありまして…」

 

カイオス「提督自らが報告したのか?」

 

部下「は、はい…これがその報告をまとめた書類です…」

 

部下がカイオスに手にしていた報告書を渡しカイオスが閲覧する。

 

カイオス「……………何じゃこりゃ?」

 

カイオスがあまりにもおかしい報告書に呆然とする。報告書には

○灰色の超巨大船1隻、小型戦1隻と会敵する。

○敵巨大船は我が方より高速であり小型船に至っては更に高速だった。なお、風神の涙を使用した形跡は見られない。

○敵巨大船は我が方の魔導砲の射程外から一方的に攻撃し戦列艦4隻が瞬く間に撃沈される。

○敵巨大船は我が方に高速で接近し所属を大日本帝國と名乗り我が方の艦隊に向けて警告しこれを受けて東洋艦隊は撤退。

 

…ということが書かれていた。

 

カイオス「…我が方より巨大な船に風神の涙を使用せずに高速を発揮し、挙げ句の果てには我が軍の魔導砲の射程外から一方的に攻撃できる砲……提督は海戦の恐怖で頭がおかしくなったのか?」

 

部下「そ、そのようですね…」

 

カイオス「しかも……いや、もうやめよう。この報告書は完全に負けた言い訳だ。文明圏外の蛮国がそんな高度な兵器を持っているはずがない。」

 

部下「で、ですが実際、艦隊は敗北しています…敵の詳細を詳しく知る必要があるかと…」

 

部下は冷汗をかきながらカイオスに発言する。

 

カイオス「ふむ…確かにそうだな。これより第三外務局はこの件について調査及び情報収集を開始する。早速、取り掛かってくれ。」

 

部下「は、はい!」

 

こうして第三外務局は今回、艦隊を撃退した「敵」大日本帝國についての情報収集を開始する。

 

 

 

 

 

 

 

第一文明圏 列強国 神聖ミリシアル帝国 港町カルトアルパスのとある酒場

 

中央世界にある誰もが世界最強と認める国、神聖ミリシアル帝国。

その交易の流通拠点となっている港町カルトアルパス。ここは各国の商人が集う町であり、商人たちの生の声は各国の事情を現す生の声として、情報源としても非常に価値があるため商人の姿に紛れ、各国のスパイが集う町でもある。そのとある酒場では酔っ払っている商人達が自分が知っている情報を交換していた。

 

デブ商人「しかし、最近の衝撃的なニュースはやはり第二文明圏の列強レイフォルが新興国の第八帝国とやらに敗れたニュースだよな。誰か八帝国について知っている者は居ないか?」

 

ローブを被った顔の青白い男が話し始める。

 

青白商人「第八帝国は通称であり、本当はグラ・バルカス帝国というらしい。俺はレイフォルの首都、レイフォリアで香辛料の商売をしていたが、あの恐ろしい日は今でも忘れない…」

 

商人達が彼の話に食い付き、彼は話を続ける。

 

青白商人「ある日、突然首都近辺の警備が厳しくなって、いつもはちょっとしか配置されていない首都防衛用の魔導砲が設置された台場に大量の人員と予備まで含めた魔導砲がたった数時間で設置された。更に首都近辺にある竜騎士の基地に大量のワイバーンロードが全国から飛来してきた。一体何が起こるのかと、商人の間でも噂になっていたよ。兵隊さんに聞いても「今は話せない」の一転張りさ。第八帝国が攻めてくるのでは?といった声もあったが皆、レイフォルの勝利は疑っていなかったし不安になる者もいなかった。…そして()()は翌日の夕方にやって来た。昼頃からワイバーンロードが何度も編隊を組んで海の方に飛び立っていったが一騎も帰って来なかった…今思えば、この時からおかしいと気が付くべきだった。」

 

モブ商人1「で、相手は何だったんだ?」

 

青白商人「…戦艦…物凄くデカい戦艦だったよ…小山のような大きさ、陸地からでもはっきりと見える程のとてつもなく大きな大砲を積んでいた。俺はあんなデカい船は、生まれて初めて見たよ。戦艦はレイフォリアの沖合6kmぐらいに停船した。台場の魔導砲の完全な射程外だ。そして、それは砲撃を放った。1隻の砲撃などたかが知れていると思っていたがあの威力は火神でも作り出せないのではないかと思う程の威力があった。台場の魔導砲は一発で消滅した。レイフォリアに対する無差別砲撃はそれはそれは怖かった…逃げて逃げて逃げたよ…奴らはとてつもなく強い。たった1隻で列強国の首都を消滅させたんだ。列強ムーや神聖ミリシアル帝国でもあれには負けるぞ。世界はグラ・バルカス帝国に支配されると思う。」

 

モブ商人2「まてまて、レイフォルに勝つとは確かに強いが、いくらなんでも魔導超文明を持つ神聖ミリシアル帝国に勝てる訳が無いだろう。格が違いすぎる。」

 

モブ商人3「機械文明国のムーも神聖ミリシアル帝国に順ずる強さがあるからなぁ。ムーにも勝てないだろう。なんだかんだ言っても文明圏外の蛮国にムーは負けんよ。」

 

青白商人「その蛮国にレイフォルが負けたんだよ。」

 

モブ商人4「レイフォルなんて列強にしても…言っちゃ悪いが最弱だろう?一般国に比べれば遥かに強いが他の列強に比べると実力は遥かに弱い。」

 

青白商人「お前らはグラ・バルカス帝国の恐ろしさを知らないからそんな事が言えるんだ!」

 

モブ商人2「はいはい、………そういえばロウリア王国って国あっただろう?」

 

話の話題がレイフォルから東の国、旧ロウリア王国に切り替わる。

 

モブ商人1「東の蛮国だろ?人口だけは列強並の。」

 

モブ商人2「ああ、俺が交易に行った時期に隣のクワ・トイネ公国に喧嘩を売ったんだよ。亜人の殲滅を訴えてな。」

 

モブ商人3「亜人の殲滅?無理に決まっているだろうwww。流石、蛮族の国!」

 

モブ商人2「そうだろう?で、その戦争に大日本帝國っていう国が参戦した結果、ロウリア王国は敗北したよ。圧倒的に強かったらしい。ロウリア王国は日本の兵を一人も倒せなかったし、4400隻の大艦隊も日本のたった27隻に壊滅させられたらしい。大日本帝國は今後、世界に名を轟かせる国になるぞ!」 

 

モブ商人2が自分の国を誇るかのような感じで発言する。

 

モブ商人1「兵を一人も倒せなかったとか、たった27隻に4400隻が壊滅したとかどう考えても情報操作だろう。有り得なさすぎる。」

 

モブ商人3「ロウリア王国が負けた?列強や文明圏なら分かるが文明圏外の蛮国に?信じられんな。」

 

モブ商人4「まぁ、グラ・バルカス帝国や大日本帝國がいくら強かろうと神聖ミリシアル帝国には絶対勝てないさ、格が違う。結局、中央世界はいつまで経っても安泰さ。古の魔帝が復活しないかぎりな!」

 

酔っ払いどもの話は続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二文明圏 列強国 ムー国 統括軍所属情報通信部 情報分析課

 

ここは、ムー国の諜報機関であり情報を分析する部署であり、様々な国の情報が集まりそれを分析するのを仕事にしている。

軍人達からは

「何をやっているのか解らない部署」「無意味な事をしている部署」

と言われ、嫌われているが職員達は気にせず己の仕事に日々、打ち込んでいる。

 

マイラス「………不味いな…」

 

情報分析官であり技術士官のマイラスは部下と共にレイフォリア襲撃の際、魔写されたグラ・バルカス帝国の超弩級戦艦「グレード・アトラスター」の写真を分析し冷汗をかいていた。

 

部下「どうしましたか?」

 

部下がマイラスに話しかける。

 

マイラス「あぁ…この写真の戦艦を分析していたらもしかすると我が軍の戦艦より優れているかもしれない…」

 

部下「具体的に何処が優れているのですか?」

 

マイラス「恐らくこの艦は排水量が約7万トンもある。だが情報によると速力が約30ノットも出ていたらしい。」

 

部下「約7万トン!?我が軍の主力戦艦の4倍以上じゃないですか?!しかもその巨体で速力30ノットを発揮できるとしたら、出力は概算でも………20万馬力くらい必要ですよ?!」

 

マイラス「ああ、主砲の口径も恐らく38cm…いや…40cm以上はあるだろう…しかも砲数も格段に多い。もし、この戦艦と我が軍の最新戦艦「ラ・カサミ」が撃ち合うと余程の幸運が無い限り、間違いなく負けるだろう…」

 

マイラスが発言した戦艦「ラ・カサミ」はムーの最新最強戦艦であり主砲に超巨大な30.5cm連装砲を2基搭載し今までの戦列艦とは比べ物にならないほどの攻撃力を有し、砲身も従来の砲よりも長くなり、射程が長くなり命中率が向上した。また、風神の涙による帆船方式を廃止し重油を燃やして動力を得るディーゼルエンジンを採用している。

ラ・カサミ級戦艦

○排水量:15.140トン

○全長:131.7m

○全幅:23.2m

○機関15.000馬力

○最大速力:18ノット

○兵装・主砲30.5cm連装砲×2基

   ・副砲15.2cm単装砲×14基他

優秀なスペックを誇っており中央世界の神聖ミリシアル帝国の魔導船とも渡り合える可能性を秘めている。

 

部下「我が国の最新戦艦が負けるかもしれないとは…」

 

部下が驚愕していると更にマイラスが話を続ける。

 

マイラス「これも見てくれ。」

 

マイラスが部下に写真を渡す。

 

部下「こ、これは…!」

 

写真には先程の戦艦とほぼ同じ外観の戦艦4隻が写っていた。

 

マイラス「この前、ロウリア王国とクワ・トイネ公国の戦争があっただろう。」

 

部下「はい、各国がロウリア王国の勝利を確実視していましたがクワ・トイネ公国軍が勝利し各国を驚愕させた出来事でしたね?」

 

マイラス「いや、それは誤報だ。実際はクワ・トイネ公国ではなく大日本帝國という国がロウリアを降伏させたらしい。」

 

部下「大日本帝國…ですか?」

 

マイラス「あぁ、東の文明圏外国家、クワ・トイネ公国から北東約1000kmに位置する国でありその写真の艦は大日本帝國の戦艦だ。右から順にヤマト、ムサシ、シナノ、キイと言うらしい。」

 

部下「なるほど…先程の写真の艦とほぼ同じですね。」

 

マイラス「あぁ、だいたい同じだが、先程の艦と比べて速力は26~28ノットと低い。しかしそれでもラ・カサミより高速だし、主砲も恐らく先程の艦と同じ38〜40cm級だ。だが見たところ、主砲砲身は先程の艦より長いから、攻撃力は勝っているだろう。」

 

部下「そんな強力な艦を大日本帝國は4隻も保有しているんですか…」

 

マイラス「ああ…もし、この二国に攻められたら我が国の敗北は確実だろう…」

 

部下「…………」

 

二人はムーの行く末を案じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10月6日 ムー国 港湾・商業都市マイカル アイナンク空港空軍基地

 

技術士官マイラスは外務省から呼び出しを受けた。マイカルのアイナンク空港空軍基地に至急来て欲しいとのことであり、マイラスは急いで首都オタハイトから飛行機で飛び立ち優雅な空の旅を楽しんだ………訳では無く、そのアイナンク空港に到着しそこから車に乗り、空軍基地の建物に着いて控え室で待っていた。20分ほど待つと、軍服を着た者と外交用礼服を着た者2名が部屋に入ってくる。

 

軍人「彼が技術士官のマイラス君です。」

 

軍服を着た者が外交用礼服を着た者に紹介する。

 

軍人「我が軍一の技術士官であり、この若さにして第一種統合技将の資格を持っています。」

 

マイラス「どうも、技術士官のマイラスです。」

 

外交官「うむ、かけたまえ。」

 

一同は椅子に腰掛け話を始める。

 

外交官「今回、君を呼び出したのは正体不明の国の技術レベルを探ってほしいのだよ。」

 

マイラス「正体不明ということはグラ・バルカス帝国ですか?」

 

マイラスはグラ・バルカス帝国とのことだと思い発言する。

 

外交官「いや、グラ・バルカス帝国ではなく、大日本帝國という新興国だ。本日、ムー東側の海上に大日本帝國と名乗る艦隊が現れ、その中心に居た白い船を臨検すると大日本帝國の特使が居て、我が国と国交を開きたいと言ってきたのだよ。」

 

マイラス「そこまでは普通の国ですね。」

 

外交官「あぁ、だが問題は、彼らが乗ってきた船だ。帆船ではなく、機械による動力船だったのだよ。」

 

マイラス「!……」

 

そこまでは、マイラスが知っていた情報通りだった。しかし……。

 

外交官「しかも、その艦隊上空には彼らの航空機が飛んでいたのだよ。」

 

マイラス「!!!!!」

 

それにはマイラスも驚く。

 

軍人「そのため我々、軍は航空機や艦艇を見てみたいと大日本帝國にお願いしたがキッパリ断られてしまってな…そこで、身だしなみが外交官に近くて威厳が小さく、兵器に詳しい君が選ばれたということだ。」

 

外交官「受け入れてくれるかね…?」

 

マイラス「なるほど……分かりました。受けさせて頂きます。」

 

外交官「本当か?!感謝する!我が国と大日本帝國との会談は1週間後に行われるが、その間に彼らを観光案内し探りを入れて相手の技術レベルを探ってほしい。」

 

マイラス「わかりました。」

 

外交官「それでは私達は失礼する。明日からは頼むぞ?」

 

マイラス「わかりました。」

 

外交官と軍人は部屋から退出する。

 

マイラス「さてと…明日に備えるとするか。」

 

マイラスはマイカル市内のホテルに宿泊し明日に向けて準備するのであった。

 

 

 

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