強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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第17話 大日本帝國の怒り

翌日

 

大日本帝國 帝都東京 首相官邸 会見室

 

首相官邸にある会見室では報道関係者がカメラやビデオカメラを回しながら緊急会見が開かれるその時を待っていた。政府要人は、ニシノミヤコ日本人虐殺事件のことを知っているが民間人などは、そのことをまだ知らない。大日本帝國と国交を結んでいるクワ・トイネ公国、クイラ王国、ロウリア民主主義共和国、フェン王国、アルタラス王国、ムー国、アベーラ合衆国の在日大使は、帝都東京にある大使館に設置されているカラーテレビを食い入るように見つめ、緊急会見の時を待っていた。

 

パシャパシャパシャ

 

シャッター音が鳴ると同時に、山内が黒のスーツ姿で会見室奥にあるカーテンから現れる。山内の顔は、険しく、笑顔など微塵もない。

山内が演台の前に立つとさっきまでざわついていた報道関係者は静まり返り、山内の第一声をカメラやビデオカメラを回しながら待っていた。

山内がゆっくり話し始める。

 

山内「まず最初に、大日本帝國国民に悲しい知らせがあります。昨日未明、フェン王国に侵攻したパーパルディア皇国軍によりフェン王国西部に位置しているニシノミヤコに在留していた何の罪も無い日本人250名が捕えられ虐殺されました。」

 

「「「「!!!!!」」」」

 

報道関係者全員が驚愕する。報道関係者だけでは無くテレビ越しに会見を見ていた民間人、軍人、各国の外交関係者もテレビの前で驚愕する。

 

山内「犠牲者の中には、幼い子供や赤ん坊もおり、更に陛下の御息女であらせられる京子内親王殿下もいらしていたとのことです…」

 

「「「「!!!!!!!」」」」

 

さっきの驚きを乗り越えて更に驚愕する。

なんと犠牲者の中には、天皇陛下の御息女である京子内親王がいらしていたのであった。

皇族を殺害され、何の罪も無い多数の国民が虐殺されたことに大日本帝國中の国民の腸が煮えくり返る。

 

山内「京子様を含む日本人250名は、捕まった時にはまだご存命であり大日本帝國外務省は、すぐさまパーパルディア皇国に京子様を含む国民の釈放を要求しましたが……彼らは、我が国を蛮族、馬鹿、野蛮人と罵り要求を拒否し、日本人全員を処刑しました……私達は、この蛮行に目を瞑ってはいけません!!昨日の虐殺の首謀者には、必ず日本人全員を処刑したそれ相応の罰を受けて貰い、罪を償なって頂きます!!!」

 

山内の声が会見室中に響き渡る。

 

山内「このまま、蛮族のパーパルディア皇国を放置し続ければ、いずれ戦火はフェン王国首都のアマノキにまで至り、そこに在留している日本人2400名が捕まり処刑されてしまいます。大日本帝國政府は、大日本帝國を、陛下の子である国民を守る義務があります。そして我が国の同盟国であるフェン王国も他国だからといってパーパルディア皇国に侵攻されるところを見過ごす訳にはいきません。我が国は、平和を愛する国であると同時に民主主義国家です。侵略主義、植民地主義であるパーパルディア皇国の蛮行を見過ごす訳にはいきません!!我が国と同盟国フェン王国、アベーラ合衆国は、お互い協力しあい日本人、フェン王国人の生命、財産、土地を守るために侵略者であるパーパルディア皇国軍をフェン王国から叩き出し、パーパルディア皇国に侵攻することを3カ国会談で決定致しました。」

 

パシャパシャパシャ

 

山内「私は、首相としての命令、そして天皇陛下の御命令により、大日本帝國陸海軍全部隊にパーパルディア皇国軍を全て叩き潰すことを指令致しました。無法国家であり蛮族国家であるパーパルディア皇国を滅してニシノミヤコで命を落とした、無罪である250名の国民の仇討ちをするのです!!!!!」

 

パシャパシャパシャパシャパシャ

 

シャッター音が会見室に鳴り響き、会見が終了する。

 

 

 

 

 

 

 

少し時間を戻す。

 

 

アベーラ合衆国 首都ニューアーク 大統領府官邸

 

大日本帝國と同じ転移国家であるアベーラ合衆国の州、ニューアーク州にある首都ニューアーク。

都市中心付近を200〜250m級の超高層ビル群が立ち並び、中心には大統領が執務を行い居住している大統領府官邸、通称「ホワイトハウス」が建っていた。

 

 

大統領執務室

 

国防長官「大統領、大日本帝國より連絡が来ました。」

 

大統領が座っている執務席に向かって大日本帝國から連絡が来た事を言う。

 

???「国防長官か、どのような内容なんだ?」

 

彼の名は、「リッチェル・A・ダグラム」

大統領と言う役職に身を置きながら44歳とアベーラ合衆国の歴史上、最若の大統領である。

判断力や理解力などに長け、それらを活用し、幾度も合衆国の危機を救った合衆国の英雄である。

 

国防長官「はっ、フェン王国に在留していた日本国民を虐殺した蛮族であるパーパルディア皇国を滅するため我が国に協力を求めたいとのこと。」

 

リッチェル「そうか……遂にあのパーパルディア皇国がやりやがったか…」

 

リッチェルは、呆れた表情をする。

 

国防長官「まぁ、あのプライドが異常に高い国ですからいつかはやらかすとは思っていましたがね。」

 

リッチェル「そうだな。その国を滅するために大日本帝國が我が合衆国に協力を求めてきた訳だが…協力内容はどんなだったのだ?」

 

国防長官「はっ、具体的に言うと軍の派遣を求めています。」

 

リッチェル「軍の派遣か…要請している規模は?」

 

国防長官「3個師団及び艦隊1個の派遣を要請しています。」

 

リッチェル「…意外と少ないな…パーパルディア皇国を滅するのはあくまでも大日本帝國軍ということか…」

 

国防長官「いかが致します?」

 

リッチェル「もちろん大日本帝國の要請を断るわけにはいかないからな……軍の派遣を許可する。派遣兵力は、大日本帝國が要請したどおり陸軍3個師団、海軍1個艦隊で編成する。編成部隊は、国防長官、君に任せる。」

 

国防長官「了解致しました。」

 

リッチェル「我々は、西方の同盟国と共にパーパルディア皇国に宣戦布告する。」

 

こうしてアベーラ合衆国は、大日本帝國の要請を受けて対パーパルディア皇国戦を開始するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルタラス王国 王都ル・ブリアス 王城

 

側近「ターラ様!ターラ様!」

 

王が執務を行う執務室の扉を側近が派手に開き、息を荒げながらターラの前に跪く。

 

ターラ「急に扉を開けるではない…ビックリしたぞ……ところで何用なのだ?」

 

側近「はっ!大日本帝國が…!大日本帝國がパーパルディア皇国に宣戦布告致しました!」

 

ターラ「何っ!?それは、真か!?」

 

側近「はっ!大日本帝國の大使から連絡を頂いた確かな情報です!」

 

側近は、嬉しそうに報告する。

 

ターラ「そうか!遂に大日本帝國があのクソッタレパーパルディア皇国に宣戦布告してくれたのか!」

 

側近「はい!あとパーパルディア皇国に侵攻する前哨拠点を我が国に建築したいと申し出が来ていますが。」

 

ターラ「パーパルディア皇国を滅してくれる最高な国を受け入れない訳が無いだろう!大日本帝國の大使に伝えるのだ!喜んで受け入れると!」

 

側近「はっ!直ちに伝えて参ります!」

 

側近は、急いで部屋を退出する。

 

ターラ「あぁ〜神よ!パーパルディア皇国を滅して下さることに真に感謝致します!!」

 

パーパルディア皇国を物凄く嫌っていたアルタラス王国中は歓喜の声に包まれる。

 

 

 

 

 

 

 

第二文明圏 列強国ムー 軍司令部

 

パーパルディア皇国、大日本帝國の双方と国交を持っているムー国は、どちらに観戦武官を送るか迷っていた。

負ける側に観戦武官を派遣すると戦闘に巻き込まれ、最悪の場合、死亡する可能性があるので慎重に見極める必要があった。

 

司令部長「さて…我が軍から観戦武官をパーパルディア皇国か大日本帝國に出すか決めたいところだが……誰が意見はあるか?」

 

一人の軍人が手を挙げる。

 

軍人1「私は、大日本帝國に観戦武官を送るべきだと思います。彼の国は、我が国より高性能な艦艇、航空機を保持しており、戦列艦やワイバーンを運用しているパーパルディア皇国より確実に安全だからです。」

 

すると別の軍人が挙手し話し始める。

 

軍人2「私も、大日本帝國に観戦武官を派遣するべきだと思います。今ここにパーパルディア皇国人が居ないので発言しますが、彼の国はここ最近やり過ぎです。自国の利益だけを求め周辺国家に無理矢理な要求を押し付けそれを断ったら圧倒的武力で滅して属国にする。今のパーパルディア皇国は、正直言って列強では無く蛮国です。そんなパーパルディア皇国に民主主義である我が国が観戦武官を送ることは到底出来ません。なので私は、我が国と同じ民主主義であり、我が国を上回る軍事力を保持している大日本帝國に観戦武官を送るべきです。」

 

周りの軍人達が頷く。

 

軍人3「私も、大日本帝國に観戦武官を送るべきです。大日本帝國軍の方が陸海軍全てで我が国やパーパルディア皇国を上回っており、パーパルディア皇国軍はレイフォルを少し強くした国家です。大日本帝國とパーパルディア皇国が戦ったら確実に大日本帝國が勝利します。それに観戦武官を現地に派遣することによって大日本帝國のまだ見ない新兵器を見れる可能性があります。よって観戦武官は、大日本帝國に派遣するべきだと思います。」

 

他の軍人達も自身の意見を言い合った結果、全員が大日本帝國に観戦武官を派遣するべきだと結論づけた。

 

司令部長「分かった。我が国は、観戦武官を大日本帝國に派遣することを決定する。」

 

会議の結果、ムー国は観戦武官を大日本帝國に派遣することを決定した。

 

 

 

 

 

神聖ミリシアル帝国 港町カルトアルパス とある酒場

 

そこでは、いつも通り、仕事を終えた商人達が酔っ払いながら話をしていた。

 

モブ商人1「そういえば、パーパルディア皇国と文明圏外の3カ国連合が戦うらしいぞ。」

 

酒を飲みながら話す。

 

モブ商人2「また、3つの国が滅んでパーパルディア皇国の領地が広がるのか……しかし、最近のパーパルディア皇国はやり過ぎだな。毎日、戦争戦争戦争だぜ?パーパルディア皇国は第三文明圏を統一して征服でもするつもりなのか?」

 

モブ商人3「しっかし、その三カ国も勇敢だな。国民の殆どが不幸と分かっていて従属しないとはな。何処の国なんだ?トーパ王国か?シオス王国か?それともガハラ神国か?」

 

モブ商人4「いや、どうやらフェン王国と大日本帝國とアベーラ合衆国という新興国らしい。」

 

モブ商人3「また、意味の分からない国が増えたな……それにしてもあの大日本帝國か?最近、アルタラス王国沖でパーパルディア皇国軍を壊滅させた大日本帝國がか?」

 

モブ商人4「ああ、どうやらそうらしい。」

 

モブ商人3「それなら今回、パーパルディア皇国は負けるかもしれないな。」

 

モブ商人1「いや、それは無いだろう。前回は蛮国だったロウリアが相手だったから良かったものの今回は、列強のパーパルディア皇国だぞ?幾ら大日本帝國でも勝ち目は無いさ。」

 

モブ商人3「いや、大日本帝國は勝つぞ!俺は大日本帝國が勝つのに酒を2本賭けるぞ!」

 

モブ商人1「じゃあ俺はパーパルディア皇国が勝つのに酒を8本と特大ステーキ2枚を賭ける。」

 

酒場では、パーパルディア皇国か大日本帝國かどちらが勝つか賭け事が行われていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

フェン王国 首都アマノキ

 

側近「シハン様、大日本帝國の大使より言伝です。大日本帝國は、パーパルディア皇国に宣戦布告したそうです。」

 

シハン「それは真か!!よしっ!!よしっ!!大日本帝國が参戦してくれる!!これで我が国は救われる!!!」

 

シハンは上機嫌だった。

 

シハン「一時はどうなるかと思っていたが大日本帝國が参戦してくれるなら我が国は、もう勝ったと同じだ!!」

 

顔には満面の笑みが浮かんでいた。

 

シハン「王国軍全部隊に伝えよ!!王国軍全部隊は、大日本帝國軍に全面的に協力するのだ!!」

 

シハンは、王国軍全部隊に大日本帝國軍に全面的に協力するようにと命令し、フェン王国救援部隊が到着するのを待つのであった。

 

 

 

大日本帝國対パーパルディア皇国戦争になった一番の要因になった人物は?

  • 全ての元凶、皇帝ルディアス
  • 何も解っていない皇族レミール
  • 第一外務局の愉快な人達
  • 話を取り合わなかった第三外務局の人達
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