強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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第23話 滅亡回避の道、そして禁忌

 

パーパルディア皇国 皇都エストシラント 皇宮

 

フェン王国侵攻軍全滅の報を受けて、レミールは予定より早く大日本帝國に対する殲滅戦の許可を貰うため、皇帝ルディアスのもとに訪れていた。

 

レミール「既に報告書は読まれたと思いますが…」

 

レミールが発言する。

 

レミール「フェン王国にいる皇軍は攻略に失敗し、艦隊共々全滅致しました。そして先程、2つの属領が独立を宣言し、パーパルディア皇国に対し攻撃を開始しております。それと属領独立に対する武器支援に大日本帝國が関わっているとの情報が入ってきております。2つの属領の独立を受けて他の属領も領民が独立に向けて沸き立っております。このまま大日本帝國をのさばらせておくと皇国の癌になりかねません。よって大日本帝國に対する殲滅戦の許可をいただきに参りました。」

 

ルディアスがゆっくり話しだす。

 

ルディアス「まさかフェン王国に居る皇軍が全滅するとはな。今回の失敗、アルデは奢ったか……奴の処遇についても考えないといかんな。しかし、たかが文明圏外の蛮族国家どもに列強たるパーパルディア皇国がこれほどまでに舐められるとはな……余は、不愉快だ。」

 

レミール「ははっ!私どもも不愉快で御座います!」

 

ルディアス「レミール、流石だな。最初からお前の言う通りだった。余が甘かったようだ。やはり我が皇国に抵抗する愚かな蛮族は殲滅し、皇国に逆らった者はどうなるか、世界に知らしめなければならない。」

 

レミール「では!!」

 

ルディアス「ああ。今ここにパーパルディア皇国皇帝ルディアスの名において大日本帝國に対する殲滅戦を許可する!!!皇国を舐めた蛮族の全国民を一人残らず殲滅するのだ!!!」

 

レミール「ははっ!!!!」

 

第3文明圏列強パーパルディア皇国は、大日本帝國に対し殲滅戦を世界に宣言するのであった。

 

 

 

 

 

第三外務局 局長室

 

カイオス「ついにやってしまった……」

 

第三外務局局長のカイオスが局長室の自身の席で頭を抱えていた。

 

カイオス「皇族の馬鹿どもが大日本帝國に宣戦布告してしまった……このままでは皇国は滅亡してしまう…」

 

カイオスの頭に大日本帝國との会談の時に閲覧した資料の数々の兵器の姿が浮かぶ。

 

カイオス「宣戦布告した今、大日本帝國は、講和を受け入れてはくれないだろう……こうなれば私自身が滅亡回避のために動かなければ…」

 

決断したカイオスが群島担当主任を呼び出す。

 

 

群島担当主任「いかがなさいましたかカイオス様?」

 

カイオス「群島担当主任、()()()()の準備を開始するんだ。」

 

群島担当主任「例の作戦…いよいよですか…」

 

カイオス「ああ、まずその前に大日本帝國の外交団と個人で対談するからホテルで宿泊している大日本帝國外交団に連絡してくれ。」

 

群島担当主任「承知致しました。…ですが現在、我が皇国は、彼らと戦争状態です。話を聞いてくれるかどうか…」

 

カイオス「話を聞いてくれるかどうかではない。話を聞いてくれなければ国土が荒廃し、皇国民は一人残らず殺されるだろう。私は、それを防ぐために対談するのだ。」

 

群島担当主任「カイオス様…承知致しました。すぐにホテルへ連絡致します。」

 

カイオス「頼んだ。」

 

群島担当主任は、ホテルに滞在している大日本帝國外交団と対談するためにホテルへ連絡するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1時間後

 

カイオスは、大日本帝國の外交団が滞在しているホテルの部屋に到着していた。

 

カイオス「遅い時間に申し訳ない。」

 

カイオスが遅い時間に訪れたことを謝罪する。

 

外交官1「…本来なら貴国とは戦争状態なので通常は、対談など外交行為は行わないのですが、どうしてもと群島担当主任の方から必死にお願いされたので、今回は特別に許可しました。」

 

カイオス「…本当に感謝する。」

 

外交官1「さて…今回は、我々に重要な話をしたいと参られたわけですが…」

 

カイオスに対談をしに来た理由を尋ねる。

 

カイオス「端的に言いましょう……我々のクーデター計画を支援して欲しい。」

 

外交官1「…………はい??

 

あまりにも衝撃的な言葉に外交官は、唖然とする。

 

外交官1「く、クーデター計画??」

 

カイオス「ああ、自分で言うのもあれなんだがこう見えて俺は、政府要人の中でも屈指の皇族嫌いなんだ。だから皇族を打破するクーデター計画をだいぶ前から立案していたんだが兵力が圧倒的に足りなくてな…そこで、我が国と戦争状態にある貴国にクーデター計画の支援をお願いししに来た訳だ。」

 

外交官1「なるほど……とりあえずこのことを上に報告は致します。ですがもしこのことが上にバレたら貴方は、最悪処刑されますよ?」

 

カイオス「別に良い。バレて処刑されてもそれが私の人生だ。」

 

外交官1「…分かりました。とりあえず通信機と発電機をそちらに渡しm…」

 

すると外交官の話を遮るように無線機から連絡が入る。

皇都エストシラントに居るパーパルディア皇国軍駐屯地を監視している日本軍特殊部隊からだった。

 

隊長[駐屯地から小隊規模のパーパルディア皇国軍が出ていきました。恐らく貴方方外交団の拿捕でしょう。急いで荷物を纏めてホテルからすぐに出て下さい。]

 

外交団1「本当ですか!?分かりました!今すぐホテルから出発します!」

 

隊長[途中から護衛の三人が合流します。ではご無事で。]

 

そう言い無線を切る。

 

外交団1「カイオス殿、申し訳ありませんが我々は、今すぐここを出発しますので対談は、これで終了致します。」

 

カイオス「ああ。……もし良ければ避難先として私の屋敷に来ないか?そこなら軍施設より幾分離れているし、敷地も広大だからいざという時に隠れられる。」

 

外交団1「分かりました。今すぐ貴方の屋敷に向かいましょう。案内してください。」

 

カイオス「ああ、まずホテルの裏口から出てから向かうぞ。」

 

外交団1「承知しました。」

 

大日本帝國外交団は、パーパルディア皇国軍から逃れるためにホテルの裏口からカイオスの手引きで脱出し、カイオスの屋敷へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大日本帝國 千島列島 占守島から13kmの海域 戦艦「大和」

 

戦艦「大和」の艦上では1941年から5年間もの間、続けられた全国の日本人の優秀な技術者、科学者及び本国から派遣されたアメリカ人・ドイツ人技術者、科学者の全員を動員した秘密計画[天照計画]で製造された()()()()の威力実験を見るために総理大臣等の政府要人、陸海軍の将官、計画に携わった科学者・技術者の代表、アベーラ合衆国・ムー国・クワ・トイネ公国・クイラ王国・アルタラス王国の在日大使達が集まっていた。

 

空は雲一つ無い快晴であった。

 

各国大使は、特殊爆弾の実験を見に来ていたが戦艦大和の巨大さや美しさに見とれていた。

 

アベーラ合衆国大使「まさか大日本帝國がこれ程の超大型戦艦を保有しているとは…それも4隻も…」

 

ムー国大使「我が国の最新鋭ラ・カサミが小型艦に見えてしまうな…」

 

クワ・トイネ大使「これがマイハーク沖海戦で旧ロウリア王国の艦隊4000隻を葬り去った戦艦か…」

 

クイラ王国大使「恐ろしくでもあるが洗練された船体に巨大な構造物…非常に美しい…」

 

アルタラス王国大使「これがかの有名なヤマト型戦艦か…非常にかっこよく美しい…」

 

各国大使達が各々感想を言っていると大和の副艦長が大使達に第一主砲塔の前にある席に座るよう大声で言い、各国大使は副艦長の声に従い席に座る。

 

アベーラ合衆国大使「いったい何が始まるのだろうか。」

 

アルタラス王国大使「大日本帝國が長年かけて開発した新兵器…どんな威力か楽しみだな。」

 

大日本帝國政府要人が座っている隣では各国大使がどのような兵器を見せてくれるかワクワクしていた。

 

本田「いよいよですね首相。」

 

山内「ああ、5年の歳月と莫大な資金、大量の科学者・技術者を総動員して開発した特殊爆弾…はたしてどんな威力を見せてくれるのか…」

 

鈴木「本来なら1945年の初旬に完成する予定でしたが転移時の混乱でここまで遅延するとは…」

 

本田「まぁ、無事完成しましたからそれで良しとしましょう。」

 

鈴木「それもそうだな。」

 

しばらくすると特殊爆弾が発する()()()()の影響を受けないために特殊なサングラスを海軍士官から席に座っている全員に配布され、全員が特殊サングラスを装着する。

 

陸軍士官「まもなく実験開始時刻です。」

 

特殊爆弾を観測するために大和に乗艦している陸軍観測団の団長である陸軍士官が実験開始時刻に迫ったことを知らせる。

 

 

 

陸軍士官「点火10秒前。10、9、8、7、6、5、4、3、2、1、点火!!!」

 

陸軍士官が特殊容器に入れられた特殊爆弾の起爆ボタンを押す。

 

 

直後、猛烈な光が発生し、占守島がある方から巨大なキノコ雲が立ち上る。

 

 

 

 

ドォォォォォン!!!!

 

しばらく経つと大きな爆発音が聞こえてくる…

 

 

 

 

ォォォォォゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

 

 

爆発音から約8秒後には地震の音を思わせる低重音が聞こえてくる…

秘密計画「天照計画」で製造された特殊爆弾は、試製一型ウラン型爆弾。通称原子爆弾だった。大日本帝國は、決して手にしてはいけない禁忌の手、原子爆弾の製造に成功したのだ。

 

 

「大和」艦上

 

山内「あれが試製一型ウラン型爆弾……通称原子爆弾か……」

 

本田「なんという威力……」

 

鈴木「……我々は、もの凄い兵器を手にしてしまったかもしれん…」

 

計画を知っていた政府要人、陸海軍将官、科学者・技術者でも原子爆弾の威力に唖然としていた。だがそれはマシな方だった。

 

アベーラ合衆国大使「なんという威力なんだ……一つの都市を滅ぼせるでは無いか……」

 

ムー国大使「まるで魔帝が運用していたコア魔法と一緒じゃないか……」

 

アルタラス王国大使「な…な…な…」

 

クワ・トイネ公国大使「…………」

 

クイラ王国「…………」

 

各国の大使達は、原子爆弾の威力と規模に驚愕し、アベーラ合衆国・ムー国大使・アルタラス王国大使は、何とか意識を保っていたがクワ・トイネ公国・クイラ王国の大使は、気絶していた。

 

アベーラ合衆国「大日本帝國が同盟国で良かった……」

 

ムー国「…我々は、とんでもない国と同盟を結んでしまったな……」

 

アルタラス王国「大日本帝國は、神聖ミリシアル帝国を超えて世界1位の超大国になるかもしれないな……」

 

三カ国の大使は、改めて大日本帝國の高い技術力に驚愕し、同盟国で良かったと心底安心した。

 

 

こうして大日本帝國は、約1万年前に存在していた古の魔法帝国「ラヴァーナル帝国」に続き新世界で二番目の核兵器保有国になったのである。

 

 

 

 

 




著者から一言。

自分は、核兵器を肯定しておりません。核兵器は今現在、人類を滅ぼす可能性が最も高い兵器です。私達の国、日本は世界で唯一の被爆国です。長崎・広島で被害にあった何十万の被爆者の願い「全世界からの核兵器全廃」が達成されるよう唯一の被爆国である日本の国民として核兵器が全廃されるよう全国民…いや、全世界で団結していましょう。

長文失礼致しました。

大日本帝國対パーパルディア皇国戦争になった一番の要因になった人物は?

  • 全ての元凶、皇帝ルディアス
  • 何も解っていない皇族レミール
  • 第一外務局の愉快な人達
  • 話を取り合わなかった第三外務局の人達
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