強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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第27話 皇国の判断

 

翌日

 

1月18日

 

パーパルディア皇国 皇都エストシラント 皇城

 

大日本帝國軍による皇国各地の無差別爆撃を受けて、皇城の皇帝の間では、皇帝ルディアスが参加する帝前会議が始まろうとしていた。

 

 

進行係「た、只今よりき、緊急帝前会議を開始い、致します…」

 

震えた声で進行係が緊急の帝前会議の開始を宣言する。

 

「「「「…………」」」」

 

しばらく無音の時間が続いたがルディアスが発言する。

 

ルディアス「アルデよ、まずは事の顛末を話してみよ。」

 

皇国軍最高司令官のアルデに事の顛末を話すよう言う。

 

アルデ「ははっ…昨日未明、皇国上空に侵入した大日本帝國軍の飛行機械によりアルーニやデュロ等の10以上の町が爆撃され民間人や工業施設に甚大な被害を出しており、また、アルーニ及びデュロの防衛隊陸軍基地も敵の攻撃を受けこちらは壊滅致しました……現在も各地で大日本帝國軍の飛行機械による空襲を受けております…」

 

冷や汗をかきながら事の顛末をルディアスに伝える。

 

海将「アルーニとデュロが僅か1日で壊滅しただと…まさかそんな事が…

 

陸将「救助活動に行っている同僚によると少なくとも既にデュロで12万人、アルーニで21万人が死んでいるらしいぞ…

 

1日の攻撃で主な工業地帯が全て破壊され、多数の皇国民に死傷者が出ていることに招集された陸海軍の者達が驚愕する。

 

ドォン!!!

 

ルディアスが自身の座っている椅子を強く叩く。

 

ルディアス「…アルデよ…またもやおごったな…」

 

ルディアスの顔には怒りが籠もっていた。

 

ルディアス「お主には大いに失望したぞ!挽回のチャンスを与えたにも関わらず蛮族国家の大日本帝國にフェン王国侵攻軍を殲滅され、しまいには皇国を爆撃され工業地帯は軒並み破壊され、数多の皇国民が犠牲になっているではないか!!」

 

部屋にルディアスの怒声が響き渡る。

 

ルディアス「…アルデよ。これから皇国軍の指揮は、余が全て行う。そして今日より皇国軍最高司令官からお主を解任する。」

 

アルデ「………」

 

アルデは、黙って聞いているしか無かった。反論することもできない。

 

ルディアス「新たな配属部署でお主の新しい職を用意してやった。せいぜい職務を全うするのだな。分かったな?」

 

アルデ「ははっ…」

 

アルデが静かに頷く。

 

ルディアス「下がれ。」

 

アルデ「はっ…失礼致します…」

 

ふらつきながら皇帝の間を後にする。

 

 

 

ルディアス「マータルよ。」

 

会議に出席していた皇国軍作戦参謀のマータルに話しかける。

 

マータル「はっ、いかがなさいましたでしょうか皇帝陛下。」

 

ルディアス「お主の大日本帝國に対抗する作戦を聞かせて貰いたいのだ。」

 

マータル「ははっ!承知致しました!」

 

マータルが説明を開始する。

 

マータル「まず、今までの戦闘結果から我々が分析した大日本帝國軍についてですがムーが保有している機械動力船…いわゆる戦艦と飛行機械を保有していることは確実でしょう。」

 

ルディアス「ふむ…」

 

マータル「ムーの兵器をどのぐらい、そしてどの種類を保有しているかは不明ですが飛行機械ならワイバーンオーバーロードでも対処可能で御座います。問題は、大日本帝國がムーの戦艦を購入していた場合です。」

 

ルディアス「戦艦か?」

 

マータル「左様でございます。ムーの戦艦は、戦列艦に搭載している魔導砲よりも射程が長く、絶大な威力を誇っている大砲を何門も搭載しております。さらに頑丈な鉄によって船体は装甲化されており、普通に真正面から戦えば、まず我が皇国海軍は敗北するでしょう。」

 

ルディアス「そうか…では何か解決策はあるのか?」

 

マータル「はっ、コストが悪いですが戦列艦の圧倒的な物量で戦艦を包囲そのまま何十時間にも渡って集中砲火を浴びせ撃沈するか。もしくは原始的な方法になりますが大量のワイバーンを投入して攻撃を避けながら戦艦に直接乗りつけ、上部甲板を火炎弾で焼き払いながら銃を持った龍騎士を戦艦内部に突入させ、制圧致します。運が良ければ戦艦を鹵獲できる可能性もあります。」

 

ルディアス「ふむ…かなりの被害が出るかもしれんな。」

 

マータル「もはや大日本帝國は、被害なしで勝てる相手ではありませぬ。しかし、皇国の技術と物量で押せば今戦争に必ず勝利致します。まず皇国海軍の残存戦力全てを投入して大日本帝國海軍を殲滅致します。そして大日本帝國海軍の殲滅を完了次第、皇国から約10万人陸軍侵攻部隊を積載した200隻以上の揚陸艦が出撃し、大日本帝國の経済都市フクオカに上陸し、そこから電撃的に各地を侵攻し、大日本帝國を殲滅致します。」

 

ルディアス「うむ、良い作戦では無いか。バルスよ、現時点での海軍の戦力を教えてくれ。」

 

皇国海軍総司令官のバルスに残存戦力を尋ねる。

 

バルス「はっ、現時点での我が海軍の残存戦力は、竜母30隻、50門級戦列艦8隻、100門級戦列艦450隻、120門級戦列艦52隻、150門級戦列艦18隻の合計558隻に450騎のワイバーンロードを保持しております。」

 

ルディアス「おお、流石皇国海軍だな。まだそんなに戦力が残っているのか。」

 

バルス「それだけでは御座いません。以前から訓練していたワイバーンオーバーロードを運用可能な超巨大竜母[ヴェロニア]の実戦投入が可能になりました。」

 

「「「「おお!!!」」」」

 

他の席から歓声が上がる。

皇国が建造し訓練していた、既存の竜母を上回る性能を誇る皇国最強の竜母「ヴェロニア」が実戦投入可能になったのだ。

 

ルディアス「それは誠か?!」

 

バルス「ははっ、紛れもない事実で御座います。」

 

ルディアス「よくやった!バルスよ!」

 

バルス「ははっ!ありがたきお言葉ありがとう御座います!」

 

ルディアス「バルスよ、お主にら大日本帝國海軍殲滅艦隊の指揮を任せる!忌々しい大日本帝國海軍を殲滅し、皇国海軍の強大さを知らしめるのだ!!」

 

バルス「ははっ!!皇帝陛下!私にそのような大役を任せて頂き誠に感謝致します!!」

 

ルディアス「皆の者よ!皇国になめた態度をし、余の顔に泥を塗った大日本帝國を必ずや殲滅し、この世から全ての存在を消し去るのだ!!」

 

「「「うおぉぉぉぉぉ!!!!」」」

 

皇帝の間には歓声が響き渡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

皇都エストシラント郊外 カイオス邸

 

カイオス「…分かった。引き続き情報収集を続けてくれ。」ガチャ

 

使用していた魔信を切る。

魔信の内容は、第一外務局局長時代の部下からの情報収集の結果だった。

 

カイオス「レミールの小娘め。ムーとの会談でやっとお前がしている行動の過ちに気づいたか。」

 

部下からの報告内容は、ムー国大使との会談の後、第一外務局と皇族のレミールの動きが少しおかしいことであった。

だが、動きが少しおかしいことであって大きな動きが無いことを見ると、皇帝ルディアスと皇族レミールは、犯罪者として大日本帝國に行く気は無いと思われる。

 

カイオス「クソ…!奴らが行けば皇国臣民の犠牲が減るというのにっ!!」

 

自室で苛つく。

ここ継続的に行われている大日本帝國軍の空襲によって皇国での犠牲者は、既に60万人を超えており負傷者に至っては80万人を超えている。更にほぼ全ての工業地帯が空襲によって機能を喪失しており、属領の工業地帯も半分以上が破壊されている。

 

カイオス「このままでは崩壊どころか国自体が消えてしまう…やはり早期に動くべきか?……いや、まだ軍の大半が残っている状況で動いても容易に殲滅されてしまうだろう…」

 

あれからカイオス率いるクーデター派は、大日本帝國軍の武器支援を受けており、最新鋭兵器では無いが九九式小銃や一〇〇式機関短銃、95式軽戦車などの日本陸軍の旧式兵器を搭載したムー国商船に偽装した大日本帝國軍の戦車揚陸艦から秘密裏に少しずつ受け取っていた。

だが未だ多数の戦力を保持している皇国軍には対抗不可能であり、皇国が弱体化しなければ自身の策が使えない。しかし皇国が弱体化するということは守るべき皇国臣民が多数犠牲になってしまうことである。その矛盾点にカイオスは苛つく。

 

カイオス「どうすれば…どうすれば良いのだ…」

 

カイオスは、頭を抱えてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

フェン王国 王都アマノキ

 

各地の町は、フェン王国に侵攻してきた皇国軍を日本軍が撃退したことによって平穏を取り戻し、住民達は駐留している日本軍の兵士達と交流していた。

 

 

 

王城 王室

 

あちこちが焼け落ちた王城の中にある剣王シハンが居る王室に在フェン大日本帝國大使が訪れていた。

 

 

シハン「…謝罪とはどういうことなのだ?」

 

予想外の言葉にシハンが驚きの表情をする。

大使が訪れた理由、それは謝罪だった。

 

大使「貴国の町ニシノミヤコを作戦とはいえ我が軍が隅々まで破壊してしまった件です。」

 

シハン「作戦の都合上仕方ないことだったのだろう?貴国が救助してくれたおかげで生き残っていた我が民にも被害は無かった。我が国としては感謝する件だが…」

 

大使「いいえ…生き残っていた人々の家を奪い、町の全てを破壊してしまいました…私達には謝罪しかする事ができません!誠に申し訳御座いません!!」

 

大使が頭を下げて、シハンに謝罪する。

 

大使「人々に対する謝罪や賠償も準備しております!復興支援も大々的に行う予定です!大変申し訳御座いません!!」

 

更に頭を下げる。

 

シハン「……顔を上げられよ。」

 

シハンに言われ、ゆっくり顔を上げる。

 

シハン「我が国や民は、賠償も謝罪も求めておらぬ。むしろ感謝しているのだ。もし、貴国が参戦しなければ我が国はパーパルディア皇国によって滅ぼされ民は、家畜以下の扱いを受けていただろう。そんな存亡の危機から我が国を救ってくれた大日本帝國に我々は感謝しきれない。だからそのようなことをしないで欲しい。」

 

モトム「私からも感謝します。我が国の存亡の危機を救って下さりありがとう御座います。」

 

大使「っ……ありがとう御座います…」

 

シハンとモトムからの感謝の言葉に大使が涙を流す。

 

 

シハン「さて…我が国から貴国に一つ提案があるのだ。」

 

大使「提案ですか?」

 

涙を拭き終えた大使が言葉を聞き返す。

 

シハン「ああ、我が国を含む他の国々が列強や文明国から文明圏外国家と呼ばれているのは知っておるな?」

 

大使「はい、我が国も最初はそう呼ばれていたので。」

 

シハン「文明圏外国家は蛮族、蛮国と罵られ、差別され不平等条約を強制的に結ばされ、見下される存在だ。そこで貴国、大日本帝国を盟主として各国が協力しあい、差別や見下す事をしない平和な世を築く新陣営の設立を貴国に提案する。」

 

大使「わ、我が国を盟主にした新陣営ですか?」

 

表面では普通の反応をするが、裏面では予想外の言葉に驚愕していた。

 

シハン「そうだ。列強並みの国力をもつ大日本帝國が盟主なら加盟している文明圏外国に列強や文明国は容易に手を出せず文明圏外国は平穏に過ごすことができる。どうだ?一度本国で検討してみては?」

 

大使「……分かりました。一度この件を本国に報告致します。」

 

シハン「うむ、吉報を期待しているぞ。」

 

大使「はい、では自分はこれで失礼致します。」

 

モトムと共に王室から退室する。

その後、大使はこの件を報告し、興味を持った大日本帝國政府が真剣に検討するのであった。

 

 

 

to be continued

 

改大和型に新型兵器を搭載しようと思うのですがどれが良いですか?

  • 51cm砲
  • 試製誘導対空噴進弾
  • 試製誘導対艦噴進弾
  • 対潜誘導魚雷発射管
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