強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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どうも89式小銃です。

対パーパルディア皇国戦争もやっと山場を迎えます。アンケートの結果、エストシラント沖大海戦には大和型戦艦1隻でナメプすることになりました。大和型戦艦の活躍は次回に書くので楽しみにしていて下さい。

それではどうぞ


第29話 エストシラント沖大海戦(前編)

 

 

3月8日 早朝5:27 

 

まだ空が薄暗い早朝、皇都エストシラントに集結している皇国海軍艦隊をおびき出すため大日本帝國海軍の重巡「妙義」「愛鷹」、軽巡「能代」、駆逐艦「夕雲」「巻雲」「風雲」計6隻の陽動艦隊は、デュロ沖18kmの海域に単縦陣で航行していた。

 

 

陽動艦隊旗艦「妙義」 艦橋

 

副艦長「艦長、まもなく攻撃開始時刻の5時30分です。いつでも指令をどうぞ。」

 

艦長「うむ、各艦に伝達。主砲、高角砲を敵都市デュロに照準せよ。」

 

副艦長「はっ、電信員。」

 

電信員「了解、電信室に連絡致します。」

 

艦橋内に居た電信員が電信室に内線電話で指令内容を伝える。

しばらくして各艦の主砲がデュロの方角に向けて仰角を上げながら旋回する。

妙義の20.3cm連装砲5基もデュロに向けて仰角を上げ、旋回し、照準に収める。

 

副艦長「全艦、デュロに照準完了致しました。」

 

艦長「うむ。…それにしても1週間も経っているのにまだ燃えているのか。」

 

デュロがある方角の空が赤く染まっており、空襲から一週間が経っても火災がおさまっていないことを物語っていた。

しばらくデュロの方角を見つめていると艦長の腕時計の針が作戦開始時刻の5時30分のところを指す。

 

副艦長「作戦開始時刻になりました。いつでもどうぞ。」

 

艦長「うむ、…砲術長、主砲射撃用意!目標敵都市デュロ!!」

 

砲術長「了解!方位盤、主砲射撃用意!弾種、零式通常弾!」

 

方位盤の射撃手に内線電話で主砲射撃用意の指示を送る。

 

艦長「主砲撃ちぃ方始めぇ!!」

 

砲術長「主砲撃ちぃ方始めぇ!!」

 

ドォォォォン!!

 

ドォォォォン!!

 

ドォォォォン!!

 

妙義の主砲5基が射撃を開始する。

僚艦も射撃を開始し、多数の砲弾がデュロへと飛翔していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

ドゴォォォォン!!!

 

ドゴォォォォン!!!

 

ドゴォォォォン!!!

 

ストリーム「な、なんだ!?」

 

郊外に設置されていたデュロ防衛部隊基地臨時司令部のテントの中で熟睡していたデュロ基地司令官ストリームが突如起こった轟音で目を覚まし、ハンモックから飛び起きる。

 

ブレム「大変ですストリーム司令!!デュロ市内各地が何者かの攻撃を受けております!!」

 

テントに入ってきたデュロ陸軍防衛部隊の司令官ブレムがストリームに何者からの攻撃を受けている事を報告する。

 

ストリーム「なんだと!?現時点での被害は?!」

 

ブレム「救助活動をするために市内に駐屯していた歩兵大隊500名のうち154名が死亡、84名が重軽傷を負っており、更には救出していた民間人にも被害が出ております!!」

 

ストリーム「くそっ!夜間は視界が効かないから攻撃してこないだろと高を括っていたが夜間でも攻撃できるとは!」

 

ブレム「いかがなさいます!?」

 

ストリーム「近くの基地に援軍を要請しろ!生き残った大隊の兵は救助した民間人を連れてデュロから退避しろと伝えろ!!」

 

ブレム「はっ!!」

 

するとテントに一人の兵が入ってくる。

 

兵「沿岸監視部隊から報告!デュロ沖に発砲炎を多数確認!正体を確認したところ艦尾にあった特徴的な旗から恐らく大日本帝國軍の艦隊です!!」

 

ストリーム「艦隊?…まさか日本軍は皇国本土に上陸するつもりなのか!?」

 

皇国本土への一週間前からの空襲や今起こっている艦砲射撃から大日本帝國軍が皇国本土に上陸しようとしていると判断する。

 

ストリーム「直ちに皇都の総司令部にデュロが攻撃を受けていることを連絡しろ!!恐らく日本帝國は本土に上陸するつもりだ!!」

 

ブレム「はっ!了解致しました!」

 

ブレムがテントから出ていく。

 

ストリーム「不味いな…空襲によってデュロ防衛を担当する部隊が壊滅している状況で上陸されたら小規模な戦力でも1日もかからず市街地全域を占領されるだろう…近くの街に援軍を要請しても最低でも3日はかかる…くそっ!いったいどうしたら良いんだ!」

 

ストリームは頭を抱える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーパルディア皇国東海域沖350km

 

佐世保から山本艦隊とそれが護衛する輸送船団が出撃した同日、沖縄からも上陸部隊を積載した輸送船団及びそれを護衛する山口 多聞中将が率いる第二航空艦隊が出撃し、パーパルディア皇国へと向かっていた。

 

 

第二航空艦隊第三航空戦隊 旗艦[葛城]艦橋

 

参謀「長官、陽動艦隊より連絡。敵都市デュロに対する艦砲射撃を完了。連合艦隊と合流するとのこと。」

 

第三航空戦隊参謀が山口に報告する。

 

山口「うむ。これであとはパーパルディア皇国首都の港に居座る敵艦隊が動くかどうかだな。」

 

参謀「パーパルディア本土に対する陸軍の空襲やデュロに対する艦砲射撃で動くとは思いますが…」

 

山口「まだ分からんぞ。戦場では兵学校で習った教本などほとんど無意味だ。想定外の事態が必ずと言って言い程起こる。上海事変での上陸作戦で我が海軍が受けた大損害がその一例だ。」

 

参謀「な、なるほど…」

 

山口「だから兵学校で習った教本をあまり過信し過ぎてはいけないぞ。」

 

参謀「了解致しました。心の中に深く留めておきます。」

 

山口「うむ、それが良いだろう。」

 

 

すると電信室から報告を受けた艦橋に居た電信員が山口のもとに近づく。

 

電信員「先行している駆逐艦より報告。水中探信儀にて海魔の群れを発見。数15。」

 

電信員が前衛駆逐艦を経由し、電信室から受けた連絡を山口に報告する。

 

山口「進軍途中に海魔か。種類は?」

 

電信員「硬魚種(カリュブディス)13体、イカタコ種(クラーケン)2体です。」

 

山口「イカタコ種か…厄介だな。」

 

ふと1年前の転移初期にテレビでしていたニュースを思い出す。

1945年(中央暦1639年)1月中旬、転移直後の混乱で千葉県沖で機関を停止していたドイツ客船「ヴィルヘルム・グストロフ」が巨大クラーケン1体によって横転沈没し、陸軍爆撃機隊がクラーケンを駆除し付近を航行していた貨物船やタンカー、海軍の艦艇が救助に来るまで、乗船していた乗客乗員合わせて約1350名が死亡または行方不明になり、僅か120名しか生存者がいなかった海運史上稀に見る大海難事故になったのである。

これを受けて、大日本帝國政府は海軍の全部隊及び陸軍航空部隊に日本全海域の海魔掃討を命令し、日本周辺海域は完全ではないが安全に航行できるようになったのである。

 

参謀「放置しておけば後方の輸送船団に被害が生じる可能性がごく僅かにあります。私としては前衛駆逐艦部隊により全海魔を爆雷及び対潜迫撃砲で駆除するのがよろしいかと。」

 

山口「ふむ……転移直後のドイツ客船事件の件があるから駆除した方が良いだろう。前衛駆逐艦の雪雲と軽巡鬼怒を先行させ海魔の群れを掃討する。雪雲と鬼怒に連絡。」

 

電信員「はっ。」

 

電信員が敬礼し、艦橋内の内線電話で山口の指令を電信室に伝える。

 

山口「…それにしても海軍上層部は遊び心が過ぎるな。敵首都に停泊している500隻規模の敵の艦隊を大和型戦艦1隻だけで攻撃させるとはな。」

 

そう呟きながら右の方向を見つめる。そこには第一主力艦隊第1戦隊より派遣された大和型戦艦3番艦「信濃」の姿があった。

 

山口「戦場伝説でも作るつもりか?」

 

参謀「あえて単艦で相手の艦隊を全て沈めて戦場伝説を作り、各国に我が国の強大さを知らしめたいのでしょう。実際、ムー国の西方に存在すると言われている正体不明国家、グラ・バルカス帝国が保有している大和型もどきの戦艦[グレード・アトラスター]が滅亡した列強国レイフォルの主力艦隊43隻やワイバーン隊を単艦で殲滅し、更には同国の首都を国王もろとも艦砲射撃で破壊し、この新世界で名を轟かせているので我が国でも同じ事をして手を出すとどうなるかを各国に見せびらかして戦争を回避するのが恐らく目的でしょう。」

 

山口「なるほどな。それなら戦場伝説の1つや2つあった方がいいな。」

 

参謀「まぁ、それでも理解せず戦争を吹っ掛ける国が居るのでそれが問題ですけどね…」

 

今現在、戦争をしているパーパルディア皇国がまさにその例だった。

 

山口「そうだな…」

 

すると先程の電信員が再度近づいてくる。

 

電信員「敵艦隊を監視している偵察機より連絡。敵艦隊が動き出した模様です。」

 

山口「陽動に引っかかったか。連合艦隊に伝達、敵首都の艦隊に動きあり。偵察機には監視を続行するよう連絡。」

 

電信員「はっ。」

 

山口「信濃に艦隊から離脱し出撃した敵艦隊を全て撃滅するよう伝えてくれ。」

 

電信員「了解致しました。」

 

電信員が内線電話で電信室に連絡し、山口の指令を伝える。

 

山口「パーパルディアは滅亡に向かって突き進む…か。」

 

数多の戦闘で敗北しているにも関わらず戦闘を続ける皇国の将来を考え、呟く。

 

 

 

 

 

to be continued

 





猛暑が続いておりますので皆さん熱中症には十分気をつけて下さい。

次回は未定です。

それではグッバイ
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