強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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どうも89式小銃です。

しばらく忙しかったので投稿が遅れてしまいました申し訳御座いません…

書いていくうちに海戦の様子を一話に纏めることが難しいと判断したので今回は信濃対竜騎士隊とし、次回に艦隊決戦とします。艦隊決戦を楽しみにしていた方はもうしばらくお待ち頂けたら幸いです。

それではどうぞ



第30話 エストシラント沖大海戦(中編)

 

パーパルディア皇国南方海域 

 

第二航空艦隊から離脱し、出撃したパーパルディア皇国艦隊約500隻を撃滅するため戦艦信濃は、第一戦速18ノットの速力で航行していた。

 

 

艦橋

 

副艦長「艦長、戦闘指揮所より対空電探に感あり。距離28km、数3。」

 

副艦長が戦闘指揮所からの報告を信濃艦長である河内 兵蔵(かわち へいぞう)大佐へと報告する。

 

河内「ふむ、たった3騎か。恐らく偵察が目的だろう。」

 

敵騎の少ない数から敵ワイバーンの目的を偵察だと判断する。

 

河内「(第二航空艦隊が発見されて上陸作戦を妨害される可能性があるかもしれんな。)…対空戦闘用意!甲板上に出ている者は全員退避!!」

 

副艦長「対空戦闘用意!!甲板上の者は全員艦内に退避!!」

 

河内が対空戦闘用意を下令し、副艦長から砲術長へと指令が伝っていく。

 

ジリリリリリリリリリ!!!

 

一回目のブザーが甲板上に鳴り響き、甲板上に出ている全乗員が艦内に退避していく。

 

 

副艦長「全乗員退避確認!」

 

河内「目標、敵偵察ワイバーン3騎!弾種、三式弾!」

 

砲術長「目標敵ワイバーン、弾種三式弾、了解!」

 

砲術長が艦内無線機にて方位盤に居る射手に伝える。

しばらくすると艦前方の46cm三連装砲2基が敵ワイバーンがいる方角に仰角を上げながら旋回する。

そして主砲発射を合図する二回目のブザーが鳴り響く。

 

砲術長「射撃用意よし!!」

 

河内「主砲撃ち方始め!」

 

砲術長「撃ちぃ方始めぇ!!」

 

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

轟音が轟き、艦前方が発射煙によって包まれる。

主砲塔2基から発射された三式弾6発は敵ワイバーン3騎がいる方角へと飛翔していく。

 

 

 

 

ドォォン!!ドォォン!!

 

しばらくするとレーダー波で目標を捕捉した三式弾が炸裂した音が聞こえてくる。

 

副艦長「戦闘指揮所より報告、敵ワイバーン3騎の反応消失。撃墜です。」

 

河内「うむ、上出来だな。他に反応は?」

 

副艦長「ありません。」

 

河内「恐らく敵ワイバーンは偵察だ。異変に気づいたパーパルディアの連中どもがワイバーンで群れをなしてやって来るぞ。対空戦闘指令はそのまま継続。砲術長、第一、第二主砲は三式弾を再装填、第三主砲、副砲も三式弾を装填しそのまま待機。」

 

砲術長「はっ。」

 

河内「高角砲群、機関砲群、機銃群の操作員はいつでも攻撃できるよう近くの艦内で待機しておけ。」

 

砲術長「了解致しました。」

 

砲術長が艦内電話機で各所に指令を伝達する。

 

電信員「艦長、偵察機より報告。敵首都沖にて敵の大艦隊を発見。戦列艦約500隻、竜母30隻、揚陸艦約200隻の大規模艦隊です。」

 

皇都エストシラント沖上空を偵察飛行している零式水上偵察機からの報告を受けた電信室からの連絡を艦橋内に居た電信員が報告する。

 

河内「700隻以上か…アメリカ海軍の総戦力にほぼ近いな。木造船の残存戦力とはいえかなりの数だな。敵艦隊の距離と方角は?」

 

電信員「本艦から見て2時の方角、約270kmの海域です。」

 

河内「ふむ、270kmか。それほど遠くないな。」

 

艦橋後方にある海図室で敵艦隊との距離を海図員と共に確認する。

 

河内「第二戦速、面舵。30度。」

 

副艦長「第二戦速!面舵、30度!」

 

副艦長が操舵室に艦内電話機で指令する。

 

指令してからしばらくすると艦がゆっくりと右に転舵を始め、30度へと旋回していく。

 

河内「戻せ〜。」

 

副艦長「戻せ〜!」

 

しばらくすると艦がゆっくりと旋回が停止していく。

 

河内「ヨーソロー。」

 

副艦長「ヨーソロー!」

 

パーパルディア皇国艦隊の方角へと旋回を終え、信濃は第二戦速21ノットに増速する。

河内以下全乗員は来たるパーパルディア皇国大艦隊との戦闘に備えるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

皇都エストシラント沖

 

パーパルディア皇国残存艦隊 旗艦「ディオス」

 

皇国に残っている全ての海軍戦力をかき集めた戦列艦514隻、竜母30隻に先程合流した揚陸艦216隻を合わせた計760隻の大艦隊は大日本帝國へと侵攻するため陣形を組んで航行していた。

 

艦長「提督!竜母アビスより魔信にて報告!艦隊前方で偵察飛行していたワイバーンロード3騎が通信途絶致しました!」

 

アルカオン「何!?」

 

ディオス艦長からの報告に残存艦隊の総司令官であるアルカオン提督が驚愕する。

デュロが敵艦隊の艦砲射撃によって攻撃を受けていることを受けて、エストシラント軍港に停泊していたパーパルディア皇国残存艦隊は本土を攻撃している日本海軍艦隊を殲滅するため同軍港から全艦出撃し、念のためワイバーンロードを各竜母から何騎かを偵察に出していたがその一部からの通信が途絶した。

ワイバーンロードは、空を支配している王者(笑)だったため他の飛行生物の攻撃や自然現象等による墜落などはあり得なかった。

そのため考えられる原因は一つ。今現在、戦争をしており飛行機械やムーの戦艦を保有していると思われる日本軍による攻撃だとアルカオンは考える。

 

アルカオン「直ちに全竜母からワイバーン部隊全騎を発進させろ!!通信途絶は恐らく日本軍が原因だ!」

 

艦長「巨大竜母ヴェロニアに搭載しているワイバーンオーバーロードもですか?」

 

アルカオン「当たり前だ!皇国の危機と言うのに今秘密兵器を出し惜しむか?こういう時こそ秘密兵器を使うのだ!分かったのなら急いで命令を伝達しろ!」

 

艦長「は、はっ!!」

 

艦長が敬礼をし、急いで甲板下にある魔信室へと向かう。

 

アルカオン「(皇都近海に日本海軍が現れるとは……まさか皇都へ直接艦砲射撃をするつもりか!?)」

 

アルカオンの頭に最悪のケースがよぎる。

最近になって皇国へ伝わった第二文明圏西方に突如現れた不明国家「グラ・バルカス帝国」の戦艦グレード・アトラスターによる列強レイフォルの王都レイフォリアが艦砲射撃によって灰に喫し、国王や王族、政治関係者や多数の民間人が死亡した出来事がここで今似たような状態にあることに多量の冷汗をかく。

 

アルカオン「(このままでは皇都が灰になってしまい偉大な皇帝や皇族がこの世から消え去ってしまう…!なんとしてでも皇都への艦砲射撃を防がなくては…!!)」

 

拳を強く握りわなんとしてでも皇都を守り通すと決意する。

 

 

竜母「ヴェロニア」

 

「早く格納庫から上げろ!!」

 

「急いで帆を畳め!!」

 

「おい!そこ邪魔だぞ!早くどけ!」

 

艦上では怒号が飛び交っていた。その光景を竜母艦隊司令バーンが同じく竜母艦隊の参謀を勤めるアモルと共に見つめていた。

 

バーン「これほどの竜が敵艦隊の攻撃のため上がるのは皇国の歴史上初めてだな。」

 

アモル「そうですね。この規模があればムーの戦艦ラ・カサミどころがミリシアル帝国の魔導戦艦ですら制圧できそうです。」

 

バーン「流石にミリシアルの魔導戦艦は無理だがムー国の戦艦なら多少犠牲が出るが必ず制圧できるだろう。」

 

アモル「そうですね。敵のお手並み拝見といきましょう。」

 

自信のある態度をもってバーンの呟きに答える。

 

6分後、巨大竜母ヴェロニアを含む全竜母からワイバーンロード、ワイバーンオーバーロードが発艦し、ワイバーンロード450騎、ワイバーンオーバーロード20騎の計470騎の皇国軍史上最大規模のワイバーン隊は、ワイバーン偵察隊が消息を断った南方に存在すると思われる日本艦隊へ向けて進軍する。

 

 

________________________________

 

 

副艦長「偵察機より報告!敵竜母全艦からワイバーンが発進!数不明!本艦主砲射程圏内までの到達時間およそ50分!」

 

河内「面舵一杯!対空戦闘用意!主砲、副砲射撃用意!」

 

艦後方にある第三主砲、第二副砲も使用するため面舵一杯を指令し砲術長に主砲、副砲に射撃用意を指令する。

 

砲術長「射撃用意よし!」

 

河内「各砲敵ワイバーン部隊が主砲射程圏内に到達するまで待機!」

 

砲術長「了解!」

 

敵艦隊の竜母から発進した大規模ワイバーン部隊の迎撃態勢を整え、主砲の対空射程圏内に敵部隊が到達するまで待機指令を出す。

 

 

50分後

 

副艦長「敵部隊、主砲射程圏内に入りました!」

 

対空電探にて敵ワイバーン部隊が主砲射程圏内に入ったことを電探室から連絡を受けた電探員が副艦長へと報告し、副艦長が河内へと伝える。

 

河内「主砲撃ちぃ方始めぇ!!」

 

砲術長「主砲撃ちぃ方始めぇ!!」

 

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

ドゴォォォォォォォン!!!!

 

主砲3基が砲撃を開始し辺りに轟音が轟く。3基の主砲から発射された三式弾9発が敵竜騎士隊へと飛翔していく。

 

__________________________

 

 

ドォォォン!!!

 

ドォォォン!!!

 

ドォォォン!!!

 

ワイバーンロードを砲弾先端に内蔵されたレーダーによって捉えた三式弾が炸裂し、内蔵している弾子996個を辺りに3000度の高温で砲弾破片と共に撒き散らす。

 

「熱いぃぃ!!熱いぃぃ!!誰か火を消してくれぇ!!!!」

 

「痛てぇ…痛てぇよぉ…」

 

「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!」

 

ある者は弾子の火によってワイバーンと共に焼かれ、ある者は砲弾の破片によってワイバーンごと切り裂かれたりと上空は阿鼻叫喚と化していた。

 

竜騎士1「隊長!先程の攻撃によってワイバーンロード36騎が撃墜されました!!」

 

竜騎士の一人が竜騎士隊隊長マルクスに早口で伝える。

 

マルクス「何っ!?たった一回の攻撃でそんなに落とされたのか!?」

 

たった一回の攻撃でワイバーンロード36騎が落とされたことに驚愕する。

 

ドォォォン!!!

 

ドォォォン!!!

 

ドォォォン!!!

 

今度は、自身の近くで砲弾が炸裂し近くの居た竜騎士隊28騎が3000度にもなる炎によって炙られ、破片によって切り裂かれる。

マルクスはギリギリ弾子の攻撃範囲から出ていたが砲弾破片によって左腕を軽く斬られる。

 

マルクス「クソッ…!全騎散開しろ!!」

 

2個竜騎士小隊を丸ごと撃墜する攻撃を使用している相手に密集隊形は危険だと判断し、部下に散開を命じる。

散開している間も竜騎士隊が集まっている場所を主にまるで分かっているかのような攻撃が続き、5分が経つ頃には全ワイバーン隊の3分の1に迫る112騎が撃墜されていた。

そして眼下の海面に目標を視認する。

 

マルクス「(なっ!?)」

 

目標である戦艦信濃の姿を見て驚く。

27kmもの遠距離だが遠くからでも分かる皇国海軍の150門級戦列艦や皇国海軍最大の艦艇[竜母ヴェロニア]をも軽々と超える大きさ。事前の作戦会議では敵はムーの戦艦ラ・カサミに相当する艦艇を保持している可能性があると聞いていたが明らかにラ・カサミより大きく艦の形も全く違っていた。

そして何より驚いたのが相手が単艦だった事だった。

攻撃の大きさや数から相手艦隊は最小でも10隻規模と予想していたが見事予想は外れ、たった一隻に出撃したワイバーン隊の3分の1に迫る数が撃墜された事に驚くと共に憤りを感じていた。

 

マルクス「(クソがっ!!精鋭の我が竜騎士隊を舐めやがって!!!)」

 

たった一隻の明らかに舐められた相手戦力に頭の中が恐怖より怒りの感情で一杯になる。

 

マルクス「全騎、突撃せよ!!!!」

 

生き残っている全竜騎士隊に突撃を指示し、自身も隊の先頭に立って乗騎のワイバーンオーバーロードと共に突撃し、信濃との距離をどんどん縮める。

 

マルクス「よし!あと少しだ!」

 

信濃との距離が22kmを切った時、信濃左舷の一式50口径12.7cm高角砲群が射撃を開始。VT信管付き砲弾12発がワイバーンをレーダーにて捕捉し、編隊の中で炸裂する。

1騎、また1騎と撃墜されていき、ボフォース40mm機関砲が射撃を開始する頃には470騎も居た竜騎士隊は184騎と半分を切っていた。

 

マルクス「クソッ…!光弾の数が多すぎる…!」

 

40mmの大口径弾に毎分120〜140発の連射力は、皮膚が小銃弾やバリスタが簡単に貫通する厚さしかないワイバーンロードやワイバーンオーバーロードには致命的であり、10秒の射撃時間に4〜5騎が撃墜されていく。

 

「嫌だぁ!!死にたくない!!」

 

「お母さぁぁぁん!!!」

 

「助けてくれぇぇぇ!!!!」

 

敵艦の精確無慈悲な攻撃に竜騎士達は泣き叫び、士気崩壊していた。その者達も40mm機関砲弾や高角砲弾によってワイバーンと共に肉片と化し、海の養分と化していく。

 

マルクス「くそがぁぁぁぁぁ!!!こんな不条理な事があってたまるかぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ズシャァ!!!

 

あまりにも理不尽な状況で叫んでいたマルクスと乗騎のワイバーンオーバーロードをレーダーが故障し爆発しなかった高角砲弾が貫通し、海面へと落下していく。

 

 

 

________________________________

 

 

副艦長「艦長、敵ワイバーン隊およそ470騎。全騎撃墜致しました。」

 

最後のワイバーンロードを撃墜し、竜騎士隊の殲滅を完了した事を河内に報告する。

 

河内「これで敵艦隊の航空戦力は壊滅しただろう。…それにしても危なかったな…」

 

河内が安堵する。

安堵した理由は、最後に撃墜したワイバーンロードは、エリコン20mm機銃の射程圏内まで侵入していたためである。

 

河内「本土に帰還したら山本長官に対空兵装の増設でも頼んでみるか。敵艦隊の進行方向は?」

 

副艦長「依然変わらずこちらに向けて前進中です。」

 

河内「敵の航空戦力は殲滅した、あとは残っている敵艦隊を撃滅するだけだ。取舵一杯!第四戦速!」

 

副艦長「取舵一杯!第四戦速に増速!」

 

副艦長が内線電話で操舵室へと艦長の指令を伝達し、しばらくすると艦が左に旋回しながら増速し、皇国艦隊を絶望の淵へと叩き落とすため24ノットの速力で皇国艦隊がいる方角へと向かう。

 

 

 

to be continued

 





次回は未定です。

それではグッバイ
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