諸事情により投稿が大幅に空いてしまいました…誠に申し訳御座いません…
ここで皆さんに報告です。
本来ならパーパルディア皇国戦後処理を終えたところで投稿を一時休止する予定ですがパーパルディア皇国編後に投稿予定の戦間期編、グラ・バルカス帝国編の物語が上手く纏まりそうなので急遽予定を変更してグラ・バルカス帝国編まで投稿することを決定致しました。
ご愛読して頂いている皆さんには、またしばらくお世話になります。
それではどうぞ
「大本営発表、3月10日午後2時18分。パーパルディア皇国南方海域にて我が海軍の戦艦信濃は、敵と戦闘状態に突入せり。3月8日午前7時28分、襲来して来たパーパルディア皇国軍飛竜部隊470騎を対空戦闘にて撃滅せしめる。11時18分、パ皇艦隊760隻と戦闘状態に突入せり。パ皇艦隊は、卑怯にも騙し討ち攻撃をし我が方の戦艦信濃が僅かな損害を被るも戦闘を続行し敵艦隊を壊滅せしめる。本海戦での我が方の収めたる戦果。轟撃沈、戦列艦506隻、揚陸艦216隻。敵軍最後の主力艦隊は、我が海軍の戦艦1隻になす術も無く見事敗れ去ったのである。」
帝國テレビ 大本営海軍部大本営発表
「中央暦1640年3月8日、パーパルディア皇国南方海域にて日本帝国侵攻を企てるパーパルディア皇国主力艦隊700隻及び飛竜隊が日本帝国海軍戦艦と戦闘状態に突入。当初、軍部は圧倒的戦力差からパーパルディア皇国の辛勝だと予想するが日本海軍戦艦は、飛竜隊400騎以上撃墜、戦列艦500隻以上、揚陸艦210隻以上を撃沈する空前絶後の大戦果を挙げ海戦に勝利。その後、味方艦隊と合流し、パーパルディア皇国の首都エストシラントに艦砲射撃を加え甚大な被害を与える。海戦後、アルタラス王国に派遣されている我が新聞社社員が同国に停泊していた戦艦の乗員にインタビューしたところ、[普段の砲撃訓練の的当てのように簡単だった]と発言し、日本帝国海軍水兵の練度の高さが伺える内容だった。また、パーパルディア皇国の工業都市デュロに日本軍が上陸し僅か1日で制圧。エストシラントに向けて迅速に侵攻していおり、軍事専門家によれば「パーパルディアは1週間も保たない」と発言しており、パーパルディア皇国の滅亡も近いとのこと。また、今回の出来事を受けて軍部は、新興国グラ・バルカス帝国に対抗するための練度向上や他国軍との交流の一環としてムー国海軍及び日本海軍、アベーラ合衆国海軍他2ヵ国を含む多国籍合同軍事演習を日本帝国に提案し、日本政府は前向きに検討、アベーラ合衆国他2ヵ国は参加を決定しているとのこと。」
ムー国新聞社 オタハイト・タイムズ3月12日号
ムー国 首都オタハイト
ムー大陸の東海岸に位置するムーの首都オタハイト。
レンガ造りの建物が立ち並ぶ、明治時代の東京に似た町並みの中心には白レンガで建設された王城がそびえ立ち、圧倒的な存在感を放っていた。
そして王城のとある一室では一人の男が午後のティータイムを満喫しながらオタハイト・タイムズが発行した新聞紙を読んでいた。
ムー「ふむ…パーパルディア皇国は更に追い詰められておるな…」
「ラ・ムー」
その者、ムー国王を意味する名前の通り、ムーの国王である彼は国民から象徴的存在として長年親しまれ、心優しき性格であり各国の間でも大人気の人物である。
バスティア「パーパルディア皇国の技術は我が国150年前頃の水準。それに対し我が国より50年も先の技術を持つ日本帝国とでは約200年も差があり勝負になりませぬ。当然の結果です。」
ムー「うむ……今この時も数多ものパーパルディア皇国民と日本軍の兵が命を落としておる…政治に関わるべきでは無い私が言う事ではないが我が国が仲介して両国に和平を提案したいが…」
バスティア「お言葉ですがそれは不可能でしょう。パーパルディア皇国はプライドが異常に高い国であり皇国民達は一刻も速い終戦を望んでいても、彼の国の軍部や皇族は断固としても戦闘を続けるでしょう。それに日本帝国はフェン王国にて自国民をパーパルディア皇国によって虐殺されています。大使館からの情報ではその中には日本帝国皇帝である天皇の御息女も居られたそうです。御息女が皇国に殺害されたことによって日本国民世論の大半はパーパルディア皇国の滅亡を望んでいます。」
ムー「うぅむ…政治は難しいものだな…一刻も早く戦争が終わると良いのだが…」
呟きながらティーカップに口を付ける。
ムー「…美味しいな。これは何と言う飲み物なのだ?」
バスティア「それはマッチャと言う日本帝国特産の飲み物でして緑茶の葉と呼ばれる茶葉を細かく砕いた粉をお湯で溶いたものだそうです。まろやかで僅かな苦みと濃厚な甘い味が他の王族の方や軍部で好評らしいです。最近では牛乳や砂糖を加えたうす茶糖なる飲み物が日本帝国で流行しているようです。」
ムー「ふむ、確かに若干の苦みはあるが濃厚な甘さとまろやかさが非常に美味だ。そのうす茶糖なる飲み物もいつか飲んでみたいな。そういえば最近は日本車を良く見かけるようになったな。」
バスティア「港湾都市マイカルを中心に多数の日本企業が進出しておりますからね。5年後には、マイカルはオタハイトに次ぐ大都市となるでしょう。」
ムー「国土が発展し、豊かになるのは良いことだ。侵略を続けているグラ・バルカス帝国に対抗するためにも日本帝国との連携を更に強化せねばならないな。」
神聖ミリシアル帝国 港湾都市カルトアルパス
カルトアルパスにある酒場ではいつも通り、酔っ払い達がミリシアル産の酒を頬張りながら話をしていた。
商人3「プハァ!!そういや、パーパルディアの700隻以上の艦隊が日本海軍のたった1隻の戦艦に挑んで敗北、全滅したらしいぜ!」
酒の入った商人3の言葉に酒場が一瞬で静かになり、店員や酔っ払っていた客全員が商人3の方を向く。
商人5「それは本当なのか?」
近づいて来た商人が事実か尋ねる。
商人3「ああ!!しかも竜母から飛び立った400騎以上もの竜騎士隊も日本軍の戦艦に傷一つ与えれずに全騎失ったそうらしい!!」
自分の祖国が挙げた戦果を語るかのような口調で話す。
商人6「はぁ〜?本当なのかよその話。それに出来たばかりの文明圏外の国が戦艦を持っているわけないだろ。」
商人3「本当だって!!本当かどうか確かめたいなら今、ニュースになっているだろうからそれで確かめると良いぞ!!」
商人6「じゃあ本当かどうか確かめてやる。おい、誰かテレビを付けてくれ。」
店員が酒場の端にあったテレビの電源を付け、世界で起こった出来事を主に放送するチャンネルに変更する。
「こんばんは、世界ニュースの時間です。本日未明、フィルアデス大陸南方海域にて列強国パーパルディア皇国海軍と新興国である日本海軍との間で大規模な海戦が発生しました。」
カラーで映る、長い金髪にメガネをかけたエルフ女性キャスターがムー国経由で入手した海戦の情報を語っていく。
「………あの…ディレクターさん、この内容は本当なんですか?とても信じられませんが………分かりました。…こほんっ、本海戦にてパーパルディア皇国艦隊は日本海軍の戦艦1隻に惨敗、艦艇700隻以上、ワイバーン400騎以上を失う大損害を被り、対する日本海軍の戦艦は無傷で海戦に勝利しました。そして皇都エストシラントに艦砲射撃を加え、皇国海軍総司令部を破壊する等の被害を与えました。その後、日本軍は皇国東海岸に位置する町デュロに上陸し僅か1日で制圧。日本軍はデュロを足掛かりに内陸へと侵攻、エストシラントへ向けて進軍しています。果たしてパーパルディア皇国に未来はあるのでしょうか?」
締めの言葉で日パ戦争関連のニュースが終わり、次のニュースへと移る。
商人3「な?本当だっただろ?」
商人6「あ、ああ…」
商人3が言っていた事が事実だった事に全員が驚愕していた。
商人4「それにしても最近は凄い出来事ばかりだな。列強レイフォルがグラ・バルカス帝国に敗れ去ったり、日本帝国がパーパルディア皇国を完膚なきまでに叩き潰したり、とにかく話題に欠かない。」
商人5「皇国はどうなってしまうんだろうな?」
商人4「皇国側から日本帝国を含む世界に向けてに殲滅戦を宣言しているからな。良くても全国民の奴隷化と全国土の属領化、最悪の場合、国そのものを消される可能性もあるな。」
商人5「なら今後は、パーパルディア皇国で商売するのは難しくなるな。新しい商売先を見つけないと。」
商人4「いっそのこと日本に行って商売するのも良いかもな。」
商人6「日本に行けるのか?」
商人4「ああ、どうやらムーの港湾都市マイカルから月に三回程、日本帝国行きの船が出ているらしいぞ。」
商人6「日本帝国か…観光で行ってみるのもアリかもな。」
商人1「………」そろ〜り
商人2「………」そろ〜り
大勢がワイワイ話している間に商人1・2がこっそり酒場から抜け出そうとするが…
商人3「何処に行こうというのかね?」
いつの間にか商人3が二人の近くに移動し、襟を掴んで店から出るのを防ぐ。
商人3「賭けたビール6杯、よろしくな?」
商人4「俺も賭けたワイン8本よろしく!!」
商人5「じゃあついでに俺の分の特大ステーキセットとビール6杯も頼むぜ!!」
商人1・2「「嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」
リーム王国 王都ヒルギガ
第三文明圏の北東に位置する文明国リーム王国。首都である王都ヒルギガにそびえ立つ王城セルコ城の王室では国王のバンクスと王家直轄軍大将軍のリバルが会話を交わしていた。
バンクス「パーパルディア皇国に侵攻するとな?」
リバル「左様でございます。今や列強パーパルディア皇国は、日本帝国の軍によって陸海軍の主力軍は壊滅。更には本土にまで上陸を許し、彼の国が滅亡するのは時間の問題です。そこで蜂起した73ヵ国連合軍を支援する目的で本戦争に介入。軍都アルーニ、聖都パールネウスがある皇国北側の領土を獲得し、我が王国の国土とするのです。」
大まかな概要を話し終え、詳細な作戦をバンクスに伝えていく。
バンクス「ふむ、良い作戦では無いか。もし作戦が成功すれば今の国土の2倍もの新たな領土が手に入る。」
リバル「それだけでは御座いません。軍都アルーニは、パーパルディア皇国軍全ての軍事装備を支える重要な町。もし占領に成功すれば様々な皇国の兵器が手に入ります。」
軍都アルーニはB29の空襲によって壊滅し、皇国軍の武器も武器庫を破壊され全て損失していたがリバル達軍部の人間はそれを知らなかった。
バンクス「ワイバーンオーバーロード、銃、魔導砲、地竜…皇国の強力な兵器が我が王国の手に…」
リバル「それらの装備が手に入れば我が軍は、第三文明圏有数の強大な戦力を保持できます。いずれは世界から第三文明圏列強国としてリームの名が全世界に伝わるでしょう。」
列強として神聖ミリシアル帝国、ムーと肩を並べるリーム王国の姿を思い浮かべ顔がニヤける。
バンクス「…リバルよ。」
リバル「はっ。」
バンクス「パーパルディア皇国侵攻作戦を許可する。リーム王国発展のため、全力を尽くしてまいれ。」
リバル「ははっ!!国王陛下のため全力を尽くして参ります!!」
バンクス「うむ、吉報を期待しているぞ。」
リバル「ははあっ!!!!」
こうしてリーム王国はパーパルディア皇国への侵攻を決定。リーム王国軍20万は、パーパルディア皇国の国境へと向けて進軍する。
しばらくまた忙しくなりそうなので投稿を3週に1本のペースにしようと思います。非常に遅くなりますがご理解いただけたら幸いです。
それではグッバイ