強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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どうもお久しぶりです89式小銃です。

ここ最近忙しいため投稿期間が空いてしまいました…誠に申し訳御座いません…

さて、ここで少しお知らせがあります。
この作品では登場する兵器の詳しい設定を1話で書いており、現在アベーラ合衆国の兵器について書こうとしているのですが中々良いものが浮かばないでいます。そこでこの作品をご愛読なさっている皆様から案を集いたいと思います。活動報告にて皆様の案を集い、そこから良い案があればそれを採用したいと思います。詳しいことは新しく作る活動報告にて書いておりますのでそちらをどうぞ。

 ◇注意!◇
今回の内容の一部に残酷な表現があります。苦手な方はそこだけ飛ばして頂くか、ブラウザバックをよろしくお願いします。

それではどうぞ



第41話 憎き者達の最期

 

 

1640年4月4日 午前

 

パーパルディア皇国 エストシラント

 

華々しく飾られた皇城の地下には牢獄が存在した。

かつては政治犯や国家転覆を企てた者、属領の王族やその関係者などを収容して拷問を行い、最終的には殺害していた暗い歴史があった。

 

現在は、戦争犯罪者を収容する臨時監獄として日本により使用されており、ここに収容されている者は陸軍憲兵と特別高等警察により激しい拷問が行われている。

前日のエストシラントで行われた軍事裁判で裁かれたレミールもまた、ここへ収容され一本の蠟燭で照らされた小さい獄で激しい拷問が行われていた。

 

「オラァ!!」

 

レミール「グッ…!」

 

特別高等警察の者によって顔面を勢いよく殴られる。

木製の椅子に縛り付けられ何時間も殴られたレミールの顔面は青く膨れ上がってあちこちから出血し、醜い顔となっていた。

 

「もう一発じゃあ!!」

 

レミール「ガハッ…!」

 

再び顔面を意識が飛びそうになるほど強く殴られ、レミールの身体が椅子ごと地面に倒れる。

 

「倒れんなゴラァ!!」

 

レミール「ぐぅっ…!」

 

髪の毛を引っ張られ、無理やり起き上がされる。

 

「貴様は罪もない民間人を虐殺し、我が国に戦争をふっかけた極悪人じゃあ!!楽して死ねると思うなよ!!」

 

レミールの眼前で男が大声で罵倒する。

 

 

エストシラント軍事裁判では戦争犯罪者を丙、乙、甲、特甲の階級で振り分けられ、レミールは大日本帝国刑法第七十五条や第七十三条など6つ以上の罪に問われ、特甲に分類され死刑判決を受けた。

なお、特甲に分類された他の者としてはアルタラス王国駐在大使のブリガスが存在し、彼もアルタラス王国の首都ル・ブリアスで行われた裁判によって死刑判決を受け、王都の広場で民衆に罵倒され、物を投げられ、最後は生きたまま火あぶりにされて処刑された。自身の欲が生んだ結果に当然の報いだと言えよう。

 

レミール「(どうして…どうしてッ…)」

 

蛮族蛮族と下に見ていた国の人間に罵られ続けた彼女の心は完全に壊れかかっていた。

 

皇国の完全敗北に屈辱的な講和会議

 

親愛する皇帝が死んだこと

 

裁判であっさりと宣告された死刑判決

 

獄中での壮絶な拷問や性的暴行

 

これらの出来事は、まだ若い皇室家の彼女の心を壊すのに十分すぎるものだった。

 

ガコンッ ギィィィィ

 

あちこちに乾いた血跡がある鉄格子の扉がゆっくりと開き、右目に切り傷の跡が残る厳つい面構えの男が牢へと入ってくる。

 

「西川警部!!」

 

直属の上司である男を見て、拷問していた男は敬礼を行う。

入ってきた男の名は『西川 衛二』

帝国海軍中将を父親に持ち、長崎県警察局の治安部特別高等警察課に属する警察官である。

 

西川「レミールの執行が決まった。トラックに乗せて執行場に運ぶぞ。」

 

「はっ!」

 

足枷は外さず腕の手錠だけを外され、外に向けて歩かされる。

 

レミール「……どこに連れていく…」

 

西川「………」

 

レミールの問いに西川は答えなかった。

薄暗い道を歩いていき、しばらくして地下から外に出る扉に着くと西川が木製の扉をゆっくりと開く。

 

レミール「うっ…」

 

久しぶりに見る、眩い太陽の光に目が眩む。空はまるで戦争が無かったかのように青く澄んでいた。

 

しばらくして太陽光に目が慣れると、眼の前に1台のトラックが停まっていた。

 

西川「乗れ。」

 

天幕が張られたトラックの荷台へ二人の日本人警察官と乗り込み、トラックは走行を始める。

 

______________________________

 

 

レミールを乗せた移送トラックは戦火が及んだエストシラントの市街地を走る。

 

レミール「あっ…あれは…」

 

虚ろな目で背後の小穴から外の光景を見ていたレミールは自身の目に映った光景に驚愕する。

 

すでに復興が始まっている被害を受けた町並み

 

家を失った民間人に食事を提供している日本軍の将兵

 

やんちゃな子供達と一緒にボール遊びをしている日本兵達

 

仲良く談笑しあっている皇国軍人と日本軍人の姿

 

数日前までは激しい戦闘を繰り広げ、敵同士だった者達が手を取り合い、皇国の復興に向けて汗水を流している驚きの光景に目を奪われる。

 

レミール「これは…いったい…」

 

西川「驚いたか。」

 

向かい側の席に座っていた西川が話し始める。

 

西川「お前達の始めた無謀な戦争によって家と家族を失ったパーパルディア人が大勢いる。その者達を救うため我が国主導のパーパルディア復興計画が始まっている。」

 

レミール「復興計画…だと…?」

 

西川「ああ。計画には大日本帝国の他にアベーラ、クワ・トイネ、フェンそしてアルタラスが参加している。お前らが侵略した国までもが戦争によって荒廃したお前達パーパルディアを救おうとしている。」

 

昔から無理難題な要求を何度も突きつけたアルタラス王国、そしてかつて大軍をもって侵攻し数多もの人命を奪い取られたフェン王国までもが、自分達の国の復興を手助けしている事に彼女は驚きを隠せずにいた。

 

西川「だが、お前達は大罪を侵した。自国や己の利益の為に他国を侵略したと言う大罪をな。お前達はその罪を自身の死で償ってもらう。死後があるかは知らないが、あの世で自身の犯した罪と永遠に向き合っていることだな。」

 

レミール「うぅ…うぅぅっ…」

 

自身の誤りにようやく、ようやく気付いたのか声を上げて泣き始め肌を大粒の涙が流れる。

 

________________________________

 

 

皇都の出入り口門を潜り、ある程度舗装されている道を5kmほど走り、トラックは郊外にある空き地へと到着する。

 

西川「降りろ。」

 

先に降りた西川に促され、重い足枷に苦戦しながら地面へと下りる。

 

レミール「えっ……」

 

自身の目に飛び込んできたのは、乱雑に掘られた穴に捨てられているおびただしい数のパーパルディア人の死体、死体、死体、死体。

 

レミール「ウッ…オェェェェッ…!」

 

何十匹ものハエが集る死体の山から発せられる腐臭や血の臭いがレミールの鼻を突き、吐き気が一気に込み上げ激しく嘔吐する。

 

レミール「(なんて酷い光景…)」

 

この時期のエストシラントは平均気温25〜31℃、湿度65〜75%と夏場並みの環境となっており、放置された死体を短時間で腐らせるには十分な環境だった。

 

しばらくすると、奥からドイツ軍に似た士官服を着た中佐1名と銃を持った護衛二人がやって来る。

 

西川「お疲れ様です。長崎県警察局治安部特別高等課の西川です。」

 

隣に居た西川は向かってくる相手に敬礼する。

 

中野「うむ、罪人の移送ご苦労。陸軍第六五三部隊長の中野中佐だ。」

 

『陸軍第六五三特別部隊』別名"ボリシェヴィキ虐殺部隊"と呼ばれ、前世界の同盟国(保護国)である大韓帝国や沿海州のロシア共和国に跋扈する共産主義者やその活動家の逮捕及び処理を目的とし、ドイツの秘密国家警察『ゲシュタポ』の国家保安本部に影響を受けて1940年に設立された陸軍参謀本部直属の部隊である。

本部隊はその任務の内容から基本的に汚れ仕事を行うため、その活動内容は一部の陸軍上層部を除き一般人や軍おろか政府の者達ですら知られていない。

 

中野「ここからは我々が業務を引き継ぐ。」

 

西川「了解しました、お願い致します。(臭いが酷すぎる…帰ったら服を念入りに洗わないとな…)」

 

慣れない遺体の強烈な臭いに西川達は早足でトラックに戻り、来た道を辿って皇都へと戻っていく。

 

レミール「(嫌だ…まだ死にたくない…!)」

 

死への恐れから足を動かそうとしないが、護衛の者に両腕ががっしりと掴まれ、引き摺られながら処刑場へと向かう。

抵抗しようにも相手は屈強な軍人であり、栄養失調で衰弱状態のレミールにそんな力はもう残されていなかった。

 

だんだん処刑場へと近づいていくと均等に並べられた四本の柱が建ち、そのうちの三本にはレミールと同じく死刑となった皇国軍人が目隠しをして縛り付けられていた。

 

「嫌だ!!嫌だ!!まだ死にたくない!!」

 

「俺はただ上の連中の命令に従っただけだ!!自分は悪くない!!」

 

「そ、そうだ!!だから命だけは助けてくれ!!」

 

見苦しい言い訳をし必死に命乞いをしていた彼らだったが、それは処刑に使う銃を持ってその場で待機する無表情の日本兵達の耳には入らなかった。

 

そして彼女は左端の木製の柱に括り付けられ、目隠しを付けられる。

そしてザッザッと言う乾いた土を蹴る足音が近づき、自分達の前に止まったのが雰囲気と音で分かる。

 

レミール「(どうしてこうなった…?)」

 

生きてる時間が残り少ない中、彼女の頭には今までの人生がフラッシュバックしていた。

 

レミール「(私はただ皇国や皇帝陛下のために尽力しただけ…)」

 

「薬室に弾込めぇっ!!」

 

ジャキ ジャコッ 

 

兵達がボルトハンドルを操作し薬室に弾を入れる。

 

「銃構えっ!!」

 

下士官の号令と共に兵達は九九式小銃を構える。

 

「死にたくない!!嫌だぁ!!嫌だぁぁぁ!!」

 

「あ…あぁ…」

 

目隠しによって何も見えない中、すぐそこに死が迫っている恐怖に、最後の足搔きみたく罪人達が必死に泣き叫ぶがそれで処刑が止まる訳が無い。

 

 

 

 

 

レミール「私は何のために生まれてきた…?

 

「撃てーッ!!!!」

 

 

パァン!!

 

 

パァン!!

 

 

パァン!!

 

 

パァン!!

 

 

 

 

 

 

広い処刑場を4発の銃声が響き渡る。

 

放たれた7.7mm×58mmライフル弾はレミールらの内臓を貫通し、内臓を貫かれたレミールらは銃痕から大量の血を流して口から血反吐を吐きながら苦しんでいる。

 

中野は赤黒い血が付着した短い雑草を踏みながらレミールの元へと近づく。

 

中野「肺と肝臓をやられたか。もって貴様の命はあと3分程度だろう。それまで貴様が手を下した罪無き者達と同じ苦しみを味わいながら死ぬんだな。」

 

レミール「っ……っ…」

 

何かを言いたそうにしていたが身体中に走る激痛によって目の前の彼女は喋れずにいた。

それを意に介さず、中野はレミールに最後の言葉を贈る。

 

中野「せいぜい地獄で敬愛する皇帝と会えることを祈りたまえ。」

 

 

◇ ◇ ◇

 

6分後、告げられた時間より3分ほど長く苦しみながら生き、この世から去った。

周辺国を恐怖のどん底に陥れたレミールはその生涯を銃殺という最後で幕を閉じた。

 

レミールの処刑で任務が完了した部隊は跡始末を始める。

処刑された罪人達の遺体は周りに掘られた大穴に全て埋められ、辺りに散らばった肉片や血痕を一つ残さず掃除し機材や道具を回収して速やかにその場から撤退する。

 

300人以上の皇国人が処刑された執行場は草が少し生えた空き地へと元通りに戻り、大量殺戮が行われた痕跡は全て消え去った。

 

 

 

 

 

 

 

『死が全てを解決する。人間が存在しなければ、問題も存在しないのだ』

             ヨシフ・スターリン

 

 





yuki isakasaさん、アラガミを喰らう艦息睦月改二さん、SS級戦犯さんから☆9

アイルランドパーリーピーポーさんから☆8

佑輔さん、ARIAHALOさんから☆7を頂きました!!皆様ありがとう御座います!!
感想、評価を頂けましたら嬉しいです!!

次回は未定です。

それではグッバイ

神聖ミリシアル帝国より使節団が来訪し我が陸海軍を視察する。さて、我々帝国軍はどのような兵器を見せつけるべきか?

  • 空の覇王『ジェット局地戦闘機震電』
  • 世界最大最強の存在『大和型戦艦』
  • 陸上の王者『ティーガーⅡ重戦車』
  • 海中の刺客『伊号第800型潜水艦』
  • 身体を斬り裂く『MG42機関銃』
  • 全てを破壊する究極の兵器『原子爆弾』
  • その他なんでも
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