強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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どうも89式小銃です。

今回もスムーズに筆が進んだので早めに投稿できました。
いやーパーパルディア編が終わった途端投稿ペースが上がるのはなんででしょうね〜?

今回は短めです。

それではどうぞ


第43話 列強最強の訪問①

 

 

1640年 4月7日

 

神聖ミリシアル帝国 帝都ルーンポリス

 

 

リアージュ「しかし未だに信じられないな。列強であるパーパルディア皇国が文明圏外、しかも国土の狭い国に敗れるとは。」

 

外務省の一室にて外務省統括官リアージュは外務省を訪れた情報局局長のアルネウスと会話を交わしていた。

 

列強のパーパルディア皇国が文明圏外国家に敗れた事は衝撃的な出来事として世界最強国家である神聖ミリシアル帝国でもテレビ、新聞、ラジオなどを通じて報道され民衆、政府、軍から注目を集めていた。

 

リアージュ「ミリシアル軍をもってすればパーパルディアの軍など容易に叩き潰せる。しかし第三文明圏の技術水準から考えれば、周辺国と比べてパーパルディアの軍事力は突出していた。それを打ち破った国家大日本帝国か…興味が湧くな。」

 

アルネウス「はい。そして今回の戦争の結果、大日本帝国と国交を結ぶ国が増加してきております。先日、同じ第一文明圏の中央法王国、ミルキー王国そしてアガルダ法王国も大日本帝国との国交樹立を表明しました。」

 

以前から大日本帝国と接触していた国はあったが、中央世界から見て遥か東に位置する文明圏外国家ということで第一文明圏や第二文明圏内の国々は距離を置いていた。

 

しかし、彼の国と国交を結んだクワ・トイネ公国、クイラ王国、アルタラス王国の急激な経済発展の様子が各国に伝わったことが後押しし、さらに列強国パーパルディアを破ったことが更に後押しとなって第一・二文明圏で国交を結ぶ国が増加したのである。

 

アルネウス「我が国も大日本帝国と国交を結んだ方が良いのではと私は思います。ここは使節団を彼の国に派遣してみては?」

 

リアージュ「そうだな…これは私の一存では決められないからな、皇帝陛下に御上奏して議会に説明しなければならない。皇帝陛下は使節団の派遣を了承して下さるはずだが、問題は議員の方だ。」

 

深く溜め息をつき、思い悩む表情を浮かべる。

 

リアージュ「列強を破ったと言っても相手は文明圏外国家。世界最強の地位にいるミリシアル帝国が遥か東に位置する文明圏外国家に我が国から使節団派遣を打診し派遣させるなどと知れば、パーパルディア人に負けない高いプライド精神の議員達が猛反対するだろう。」

 

遥か昔に融和政策に切り替えてからは文明圏外国家に対する差別や偏見などは少なくなったものの一部では文明圏外国家への差別意識を持つ者が未だ存在し、なかでも議員の半分以上がその意識を持っていた。

 

アルネウス「…それについては大丈夫だと思います。」

 

リアージュ「と言うと?」

 

アルネウス「今回の戦争にてパーパルディア皇国は実質的に列強から脱落しました。これまでは第三文明圏代表として彼の国は参加していましたが、パーパルディア無き今、これからは大日本帝国が実質的に第三文明圏列強の地位となることでしょう。そこで2年後の1642年にカルトアルパスで開催予定の先進11ヵ国会議に第三文明圏代表国としてパーパルディア皇国の代わりに大日本帝国を呼び込むことはどうでしょう。そして会議に向けての事前説明と言う形で使節団を派遣できないでしょうか?」

 

リアージュ「なるほど、その手があるか。よし、それなら議員達も納得するだろう。確かムーには日本大使館があったな。そこを経由して大日本帝国に使節団派遣の話を打診するとしよう。」

 

アルネウス「了解しました」

 

 

______________________________

 

 

翌日4月8日

 

大日本帝国 帝都東京 外務省

 

 

荒木「我が国への使節団派遣の要請?何処の国からだ?」

 

久しぶりの外国からの使節団派遣の話に仕事の手が止まる。

 

「神聖ミリシアル帝国です。この世界では列強最強と名高い国家のようです。使節団派遣の内容としては国交樹立と2年後に開かれる先進11ヵ国会議への参加要請及びその説明の模様みたいですね。」

 

荒木「先進11ヵ国会議?」

 

聞き慣れない単語に部下に聞き返す。

 

「2年ごとにミリシアル帝国の港湾都市カルトアルパスにて開催される世界会議のようです。文字通り参加国は11ヵ国。列強の神聖ミリシアル帝国、ムー、エモール王国、パーパルディア皇国、レイフォルが常時参加、あとの6ヵ国は持ち回りで参加する形式となっているようです。」

 

荒木「で、その会議に我が国が参加して欲しいと?」

 

「はい。今までは第三文明圏代表としてパーパルディア皇国が参加していたようですが、ご存知の通り我が国が完膚なきまでに叩いたので列強としての地位を失格。代わりとして我が国へ参加してほしいのでしょう」

 

荒木「世界会議か…」

 

頭に自身が国際連盟大日本帝国代表大使を勤めていた頃の嫌な思い出がよぎる。

 

荒木「…よし、分かった。使節団派遣要請を受け入れよう。日程は4月12日から15日の3日間まで、規模は制限しないと在ムー大使館経由で送ってくれ。」

 

「了解しました、失礼します。」

 

ギィィィ バタンッ

 

報告を終えた部下が部屋から退出する。

 

荒木「ハァ…パーパルディアのような事にならなければ良いが…」

 

________________________________

 

 

4月11日

 

神聖ミリシアル帝国 帝都ルーンポリス

 

ゼノスグラム空港

 

ムーにある日本大使館より使節団派遣の許可が降りてから3日後、ミリシアル最大規模を誇るゼノスグラム空港の一角にある駐機場には、30名にも及ぶ大規模な使節団の姿があった。

 

同団は様々な分野のスペシャリストによって構成され、代表人物として―

外務省外交官『フィアーム』

 

情報局局員『ライドルカ』

 

軍務省軍務次官『アルパナ』

 

技術研究開発局開発室長『ベルーノ』

 

これら四人が使節団の主軸を担っている。

 

アルパナ「大日本帝国へ行けるとなり、非常にワクワクしますな。」

 

ベルーノ「えぇ、パーパルディア軍を打ち倒した日本の兵器…もの凄く興味が湧くばかりです。」

 

軍関係者のアルパナ、そして開発局員のベルーノは未知の国家である大日本帝国へ行くことが楽しみとなっていた。 

空港関係者に案内されながら、使節団一行は駐機場に停めてある不思議な形状をした航空機『天の浮舟』へと乗り込む。

 

帝国内で広く使われている旅客機であるゲルニカ35型天の浮舟。

巡航速度310km/h、航続距離4200km。エンジンには高純度の液体魔石燃料を使用する[魔光呪発式空気圧縮放射エンジン]を搭載している。本機はジェット機だがエンジン性能がかなり酷く、バイパス比が出鱈目な点やファンがエアブレーキとなっている点など、ドイツやアメリカのジェット戦闘機開発者が見たら発狂してしまうことだろう。

 

アルパナ「いや〜さながら旅行の気分ですな〜」

 

今回の使節団派遣にあたって、仲介者のムーが現地までの移動をサポートすることになっており同国の空港があるアルタラス王国にていったん燃料となる高純度赤発魔石を補給し、そこから大日本帝国第二の都市『大阪』へと向かう予定となっている。

一日目は両国の説明と日本海軍の視察、二日目は観光や地元民との交流、最終日は大日本帝国首相と会談する日程となっている

 

アルパナやベルーノが子供のように楽しみにしている一方、外交官のフィアームは席に着くとともに大きな溜め息をつく。

 

ライドルカ「フィアームさん、どうかしましたか?」

 

彼女の優れない表情を見た隣の席のライドルカが話しかける。

 

フィアーム「はぁ…事前に説明を受けましたが、我々中央世界の、しかも世界最大の国である我が帝国が、わざわざ自分で第三文明圏のさらに東に位置する文明圏国家に足を運ぶ行為が気に入らないのです。」

 

彼女は自国の国力に対して絶対的な誇りを持っており、第三文明圏を『土地が広いだけの低文明の集合体』とも発言する過激な差別・偏見家であった。

 

本来は、上記の理由から使節団へ入ることを断っていたが上司の強い勧めや出世の話により仕方なく参加していた。

 

フィアーム「その国はパーパルディア皇国に独力で勝ったらしいが、私は違うと思う。あの国はもともと民衆を恐怖によって支配し、国内に多くの不満を抱えていた。そこを上手く突いただけでなないか?だいたい私は第三文明圏を文明圏と呼んでいいのかと私は思っている。独自の文明を持ってはいるがワイバーン以外の飛行方法が確立されていない、ただ土地だけが広い文明レベルの低い集合体にしか見えない。今から行く大日本帝国と言う国は、そんな第三文明圏よりさらに外れているというではないか。ただでさえ文明レベルの低い第三文明圏から外れる国など、どんなに文明レベルの低い国か想像もつかない。」

 

彼女はためらう気も無く自身の気持ちを延々と話し続ける。

そんな様子にライドルカは若干引いていた。

 

フィアーム「まず、この天の浮舟がきちんと着陸できる設備の整った空港及び滑走路があるのかが心配です。」

 

ライドルカ「滑走路についてはムー及び日本にきちんと確認しているので大丈夫だと思いますが…」

 

フィアーム「そういえば今回の使節団派遣は、あなた方情報局が提案したそうですね?使節団を派遣する前にまずは対象国の情報を調べてくるべきでは?我が神聖ミリシアル帝国は世界一の国ですから、国交を結ぶにしても、まずは日本から来させるように工作くらいはして欲しいものですね。」

 

ライドルカ「は、はぁ…(このクソアマが!!情報局を何だと思っていやがる!!そんなに行くのが嫌なら今すぐ天の浮舟から降りろっ!!)」

 

表面上では苦笑しながらも、内心ではブチギレているライドルカであった。

 

 

数分後、使節団30名を乗せたゲルニカ35型天の浮舟は滑走路を離陸し、エンジンから青い光を発しながら最終目的地である大日本帝国の大阪まで向かうのであった。

 

 

 

to be Continue

 





第一連合艦隊さんから☆10、大西洋の鉄城さんから☆9、くあさんから☆8を頂きました!評価ありがとう御座います!!

評価、感想をお待ちすると共にアベーラ合衆国兵器案を絶賛募集中です!!

次回は未定です。それではグッバイ

日本陸軍の次期主力銃のモデルはどれが良いか?

  • AK-47
  • FN FAL
  • SKSカービン
  • 64式小銃
  • スプリングフィールド M14
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