どうも89式小銃です。
今回の使節団に見せつける兵器についてのアンケートが中々に拮抗していた物があったのでどうしようかと悩みに悩みましたが、メッセージボックスでの助言もあり、上位の『震電』『大和型』『原子爆弾』の3つを登場させることとしました。投票して下さった皆様ありがとう御座います!
そしてアベーラ合衆国の兵器設定の案を絶賛募集中です!!想定より多く案を頂いているので感想などを書く時間があまりないですが、皆様の案はきちんと全て目を通しているのでご安心下さい!!
それではどうぞ
4月12日 午後2時
ゲリラ豪雨によって予定より出発時刻が遅れてしまう、ちょっとしたトラブルに見舞われながらもアルタラス王国にて無事に燃料補給を終えた天の浮舟ゲルニカ35型は大阪に向けて旧日本海上空を飛行していた。
「使節団の皆様、まもなく大日本帝国の領空に入ります。目的地であるオオサカの空港までは誘導のため日本軍の戦闘機2機が先導致します。目的地まで快適な空の旅をお楽しみ下さい。機長のサウスでした。」
機長による機内放送が終わる。
アルパナ「おぉ、あと少しで大日本帝国ですな。」
ベルーノ「どんな日本軍の戦闘機が登場するか楽しみですね。」
向かい合わせで席に座る二人は機内サービスのドリンクを口にしながら、どんな戦闘機が来るのか話を交わしている。
フィアーム「はぁ、やっと到着しますか。やはり第三文明圏のさらに東に位置する国ですので遠かったですね。あと少しでその文明圏外国家の相手をしなければならないとなると頭が痛くなります。」
ライドルカ「(まーた偏見に満ちた事を話してやがるなこの女は。)」
空の旅の途中何度も聞かされた偏見の満ちた話に呆れる。
フィアーム「戦闘機が先導してくれるとのことですが、ワイバーンではなく航空機を持っていたことには驚きましたね。さすがムーの恩恵を受けた国です。第三文明圏列強のパーパルディアに勝つ事ができたのも理解できます。まぁ我が国の天の浮舟には遠く及ばないと思いますが、どんな戦闘機で登場してくるか楽しみですね。」
彼女の頭にムーが運用しているマリンのようなレシプロ機が思い浮かぶ。
科学という訳の分からない技術を使うマリンと比べてミリシアル軍の誇る制空戦闘機型天の浮舟エルペシオ3は世界最強の性能を有し、この世界で撃ち落とせるものなど存在しないと言われている。
所詮はムーから技術支援を受けた文明圏外国家、航空機は大した性能ではないだろうと、ニヤけた笑みを浮かべる。
ゴォォォォォ
すると、機内であるにも関わらず聞き慣れない音が天の浮舟のエンジン音に紛れてかすかに聞こえてくる。
ライドルカ「?なんでしょうこの音は?」
アルパナ「さぁ?何の音ですかな?」
次の瞬間、天の浮舟の真横を2機の航空機がもの凄い速さで通り過ぎる。
「きゃっ!!」
「何だ!?何が起こった!?」
突然の出来事に機内は軽いパニックに陥る。
すれ違った深緑色の航空機はそのまま高速で通り過ぎると少し離れた後方で反転し、あっという間に天の浮舟に追い付いて両サイドにつく。
ライドルカ「な、なんだあの航空機は!?」
ベルーノ「赤い丸…まさか日本軍の戦闘機か!!」
ライドルカ達四人は、少ない小さな窓に吸い付くように外の航空機を見つめる。
彼ら使節団を出迎えたのは兵庫県鳴尾飛行場を拠点とする第三三二海軍航空隊所属のJ7Wジェット局地戦闘機『震電』
機体後部にジェットエンジンを搭載し機首付近に小翼を配した前翼型の機体形状が特徴的であり、機首に30mm機関砲を4門搭載、高度10.000mで最高速度840km/hの高速性能を発揮する傑作戦闘機である。
今まで見たことない形状をした異質な戦闘機を観察していたベルーノが何かに気付いた後、驚愕に満ちた表情を浮かべる。
ベルーノ「胴体に空気取入口がある!!ということはあのエンジンはまさか…魔光呪発式空気圧縮放射エンジン!?日本も実用化しているのか!?それになんて速さなんだ!!制空戦闘機型のエルペシオ3の最高速度を凌駕しているぞ!!アルパナ殿、あの機は少なくとも600km/h以上を出せます!!」
技術研究開発局開発室長のベルーノはその職業柄、興奮気味に話す。
フィアーム「ば、馬鹿な!!魔光呪発式空気圧縮放射エンジンは我がミリシアル帝国の特権技術だぞ!!それを遥か東の文明圏外国家が持つなどあ、ありえない!!」
ライドルカの隣に座っていたフィアームは頭を抱えて震えていた。
フィアーム「我が国には先進的な学問形態もさることながら古の魔法帝国の遺産を他国より多数研究できるアドバンテージがあるにも関わらず、東の果ての小さな文明圏外国家に重要技術の航空機分野で敗北することはあってはならないのだ…!」
文明圏外国家と侮っていた日本が自国軍の戦闘機より立派な戦闘機を有している事実に思わず耳を塞ぎたくなる程、彼女にとっては屈辱的だった。
◇◇◇
「使節団の皆様、本機はまもなくオオサカに到着致します。当機より降りる準備とシートベルト着用をお願いいたします。」
アナウンスを聞いた団員達は荷物を纏めると席に座り、シートベルトを着用する。
アルパナ「おぉ!あれが大日本帝国第二の都市オオサカか!」
しばらくして大阪の街が見えてくる。
中心部には何百メートルもあろう高層ビル群が建ち並び、それを囲むように何百棟ものビルが建っていた。その規模は世界最大と言われ『眠らない魔都』の異名を持つミリシアル帝国首都ルーンポリスと同規模に見える。
ライドルカ「文明圏外国家にこんな立派な都市があるなんてな…」
ベルーノ「魔法無しでここまでの大都市を築き上げるとは…ますます大日本帝国は唯の国ではありませんね…」
天の浮舟は大阪の上空をしばらく飛行した後、近郊にある大日本帝国で数少ない民営民間空港へと着陸する。
駐機場で停止し、使節団の団達は機体後方の出入り口を利用して天の浮舟から降機する。
アルパナ「おっ、レシプロ機ですな。」
近くには日本で運用されている主力旅客機の"ダグラス DC-3B"が数機駐機していた。
「はい、駐機しているのはダグラスDC-3Bと言いまして全長19.66m、全幅28.96m、最大速度182ノット巡航速度140ノット、航続距離2.420kmを誇り約4トンの貨物または28〜32人の乗客を乗せることができます。その高い輸送性能ゆえ軍では輸送機として多数が運用されています。」
出迎えた空港職員が使節団の面々に機体説明を行う。
ライドルカ「なるほど、中々の性能ですね。」
ゲルニカ35型より機体スペックが低く、加えてレシプロ機ならムーで飽きるほど見れるので団員達はそこまで驚かない。
空港職員の案内で空港施設の出入り口に到着すると、大日本帝国外務省の面々が出迎える。
菊田「お待ちしておりました神聖ミリシアル帝国使節団の皆様。本日から3日間案内役を務めさせて頂きます大日本帝国外務省の菊田と申します。」
フィアーム「使節団代表のミリシアル帝国外務省外交官フィアームです。今日から3日間よろしくお願い致します。」
文明圏外国家の人間を相手するのは嫌だが、皇帝陛下より命じられた国際交流の一環のため相手側に無礼が無いよう礼儀を尽くす。
菊田「それではまず、説明会のため皆様が宿泊される施設へ向かいますのでそちらの車にご乗車お願いいたします。」
菊田に促され、団員達は用意されている車に乗り込んでいく。
レトロチックだの、形がカッコ悪いだの団員の各々が感想を言っていると使節団を乗せた車列が動き出し、大阪市内のホテルへと向かう。
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大阪市 天王寺区
ホテル 会議室
菊田「改めましてはるばる遠い所からお越しくださり感謝致します。早速我が大日本帝国の説明を始めますが、皆様のお手元にある資料の2ページを見ながらお聞き下さい。我が国に関する概要が記載しております。」
団員達は机にあった大陸共通語に翻訳された資料を手に取り、指示されたページを開く。
なお、他国からすれば頭のおかしい話になるため転移についての説明は資料から省かれている。
菊田「我が国は建国されてから2600年もの長い歴史を持ち、現人神であらせられる天皇陛下を元首かつ君主とする立憲君主制国家です。領土面積497.190平方km、人口は約1億8000万人、国内総生産…いわゆる経済力を金銭で表したもので、年間およそ1280億円に昇ります。」
資料に書かれているものと同じ内容をすらすらと話していく。
ライドルカ「(2600年か。我が国と比べれば短い歴史だが、別視点から見れば僅か2600年だけでここまでの技術発展させたということになるな…いったいどんな手を使ったんだ?)」
建国されてから4000年以上の歴史をもつ神聖ミリシアルとミリシアル帝国は長い年月をかけて技術を発展させ列強最強と言う地位を確立しているのに対し、大日本帝国はそれの1400年短い期間でミリシアルに匹敵する発展をし、その手口が気になるライドルカ。
フィアーム「(これほどの経済力を持つとは……私はとんだ勘違いをしていた…この国は文明圏外国家では無く列強に匹敵する立派な大国だ…)」
人口やGDPなど何気ない情報だったが文明圏外国家とはとても思えない国家概要に彼女は衝撃を受け、自身の勘違いを訂正する。
◇◇◇
菊田「続いて軍事分野についてです。」
アルパナ「(来たな。)」
軍事分野という言葉にアルパナ達軍人は姿勢を整える。
今回の使節団派遣には裏の目的がある。それは大日本帝国軍の戦力及び能力の情報について可能な限り収集することであり、使節団30名中半数の15名が軍関係者であることがそれを裏付けている。
そのためアルパナ達軍関係者は話を聞き逃さないため耳を傾ける。
菊田「我が国には大日本帝国海軍及び大日本帝国陸軍の2つの軍組織が存在し、その指揮権は統帥である天皇陛下に属しますが、通常は海軍及び陸軍の最高司令官が軍を指揮します。膨大な数を誇るロウリアやパーパルディアに対抗するため、1945ね…失礼、中央暦1639年時点で兵員戦力は常備153万人に予備44万人でしたが、現在は多くの兵力を削減し常備143万人、予備40万人としています。」
菊田はロウリアやパーパルディアに対抗するためと説明しているが、元来はソビエト軍や中華人民共和国軍といった"畑から兵士が採れる"と揶揄される程の莫大な兵員数を持つ両国へ対抗するために軍備が強化されていたのを話に流用した。
菊田「規模としましては具体的な数はお答えできませんが、戦車1500輌、装甲車輌2000輌、火砲40000門、艦艇700隻、航空機7000機程度の戦力を有しております。」
アルパナ「ふむ…一つ質問良いかね?」
菊田「どうぞ。」
アルパナ「この戦車という兵器はどういった物かね?」
菊田「えっ?あっ、はい。戦車というのは―」
菊田自身はミリシアル帝国は自国に匹敵する近代国家と認識していたため、アルパナの質問に一瞬戸惑いながらも自身の知っている知識の中で戦車の説明を行う。
◇◇◇
菊田「以上が戦車に関する簡単な説明です。」
アルパナ「(なるほど、我が国の魔導装輪式戦闘車の防御及び不整地性能を高めた版の兵器というわけだな。)説明感謝する。」
菊田「ご質問なされた戦車含めた兵器の詳細説明はまた後日の基地見学にて行いますのでご了承下さい。最後に何か質問はありませんか?」
使節団を見渡し、他に質問者が居ないのを確認する。
菊田「以上で説明会を終わります。6時からは夕食のお時間になりますので、それまで使節団の皆様は各自お部屋でごゆっくりお過ごし下さい。」
説明会が終了すると共に、席から立ち上がったミリシアル帝国使節団は外務省の者に案内され部屋から退出していく。
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ライドルカ「アルパナ軍務次官殿、実際に大日本帝国を見て何か感じたことは?」
説明会後ライドルカ、アルパナ、ベルーノの三人は、食事会場で、頼んだ料理を待っている間自身が感じたこと分かったことを各々話し合っていた。
アルパナ「そうですな……まず間違いなく日本はムーと同じく科学国家。しかし、その技術力はムーを大きく上回っていますな。列強第二位の実力どころか下手をすれば我が国を上回っている可能性がある。それを垣間見れるのが車の数ですな。」
ここまでの移動時、行き交う車の台数にアルパナは注目していた。
世界最先端を進んでいるミリシアル帝国とはいえ、車を持てるのは上級階層や中級階層などの富裕層に留まっており、国民の半分が労働者等の低級階層では車を持つ世代は限られる。それでもミリシアルは圧倒的な台数の車を持つが、日本帝国はそれを超える数の車を有し1世帯に1台は持っていると言う言葉には心底驚いた。
ライドルカ「だが、このような近代国家が存在するならば多少の情報でも第三文明圏経由で入ってくるはず。しかし、今までそんな情報は情報省に入ってこなかった。」
ベルーノ「もしかするとムーの言う通り、大日本帝国は異世界から転移してきたのかもしれませんね。」
ライドルカ「だが国の転移など信じられるか?そんなの空想上の話だけだぞ?」
魔法技術が蔓延るこの世界だが国や人の異世界への転移は空想上の出来事であり、実際に転移してきたムーや国の転移をその目で見たクワ・トイネ公国を除くこの世界の殆どの種族はそれを信じていない。
アルパナ「いや、もし大日本帝国が転移国家だったのならば今まで彼の国の情報が入らなかったのも、突然この世界にやって来て周りの国々がそれを知らなかった事に説明が付く。それに魔光呪発式空気圧縮放射エンジン、これを作るには古の魔法帝国の技術が必要不可欠だ。だが聞いたところ日本のそれはジェットエンジンと言う科学技術を利用して独力で作られた物であり、この世界では実現不可能な技術だ。」
ベルーノ「ということは大日本帝国は…」
アルパナ「ああ、かなり高い確率で本当に異世界からやって来たのかもしれんな。」
高い確率で大日本帝国は異世界からやって来たという結論に三人は静かになる。
ベルーノ「…とりあえず、この話は置いておきましょう。明日の午後からは日本陸海軍の基地見学が予定されています。」
アルパナ「あぁ、そうだったな。確か日本海軍最大の基地に連れて行ってくれるのであったな。日本は島国であるからシーレーン護衛のため必然的に海軍を強化せねばならない。海軍艦艇もさぞ強力なのであろうな。」
ライドルカ「ムー経由の情報によれば日本海軍の艦艇の一部はあのグラ・バルカス帝国の物と非常に酷似しているみたいです。」
アルパナ「ほう、それは興味深いな…っと、どうやら注文の品が来たようだ。」
「お待ちしました、ドイツ料理のAコースで御座います。」
ウェイターによって注文した料理の品々が運ばれてくる。
アルパナ「おぉーこれがドイツ料理か!」
ベルーノ「とても美味しそうです!」
キャベツのスープ
『コールズッペ』
塩漬け豚すね肉の煮込み料理
『アイスバイン』
カレイのソテー
『フィンケンヴェルダーショレ』
ポテトのパンケーキ
『カルトッフェルクーヒェン』
キャベツの発酵料理
『ザワークラウト』
そしてドイツ人にはなくてはならない存在の悪魔的飲み物『ビール』
濃厚な香りが漂い、久しぶりの豪華な食事に三人は目を輝かせる。
アルパナ「それでは早速……おぉ!!これは美味い!!」
ベルーノ「この味!!今まで味わったことがない風味です!!」
ライドルカ「(やばい…!悪魔的すぎる料理だ…!!)」
今まで味わったことのない料理に舌鼓をうち、三人は一生忘れられない夕食を満喫するのであった。
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博麗シンボリルドルフさん、両津さんから☆10、屯田兵さん、黒狐/Black Foxさんから☆9、夜市よいさんから☆6を頂きました!!評価ありがとう御座います!!
評価、感想、そしてアベーラ合衆国兵器案募集中です!!お気に入り登録もしてくれたらウレシイゾ
次回は未定です。
それではグッバイ
日本陸軍の次期主力銃のモデルはどれが良いか?
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AK-47
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スプリングフィールド M14