強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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どうも89式小銃です。

ゴールデンウィーク楽しいですね〜自分は家でゲーム三昧の毎日です。皆様もゴールデンウィークを楽しんでいますか?

今回は基地見学です。誤字・脱字があれば報告お願いいたします!

それではどうぞ



第45話 列強最強の訪問③

 

 

______________________

 

中央暦1640年4月12日

 

この日、私は人生始まって以来、最も驚いた一日

だった。

私が第三文明圏から更に東方の文明圏外に位置す

る国の大日本帝国に使節団として派遣されると聞

いて正直、嫌だと感じた。文明圏外国家は狡猾で

野蛮な国家だ。この世界は第一文明圏、第二文明

圏そして第三文明圏で構成されているがそれらの

文明圏から外れる程、国力・技術力に劣り野蛮な

民族が蔓延っている。

しかし、今日の日本帝国の都市"大阪"を見てそれ

は誤りであったと私は確信した。中心部に軒並み

立ち並ぶ数百メートルの高層ビル群、町を行き交

う人の数、そして整備された交通網を走る車の量

、明らかにそこは文明圏外ではなく列強ーそれも

我が国と大差無い驚きの光景であった。こんな近

代国家が遥か東に位置していたなど誰が予想でき

ただろうか?あのパーパルディアが何故こんな国

に喧嘩を売ったのか私は理解に苦しむ。

 

明日の午前は日本軍の基地を見学する。あの数だ

けは凄いパ軍を僅か4ヶ月で打ち破ったのだから

我が軍と同程度かそれ以上の兵器を有しているの

だろう。特に天の浮舟の機内で見たあの戦闘機は

まちがいなく我が軍の天の浮舟より強い。間違っ

てもこの国と我が国が戦争状態にならないことを

祈るばかりである。

 

              筆 フィアーム

______________________

 

 

 

4月13日 午前

 

 

使節団を乗せたバスは、日本軍見学のため広島県呉市にある海軍施設"呉軍港"へと向かっていた。

 

1889年7月1日に呉鎮守府が開庁されて以降、呉軍港は日本海軍最大の軍港として急速に発展していき、呉海軍工廠と合わせたその規模は前世界の米軍の太平洋での一大拠点である真珠湾に匹敵し各国からは『アジア一の巨大軍港』と呼ばれていた。

 

菊田「使節団の皆様。まもなく呉へと到着致します。ご降車の準備をお願いいたします。」

 

菊田がマイクで客席に座る使節団に下車準備を伝え、指示を聞いた団員達は荷物を纏める。

 

アルパナ「おっ、あれですかな?」

 

窓から外の風景を眺めていたアルパナが多数の工場やガントリークレーンが立ち並び、埠頭や沖に停泊する軍艦の姿がある軍港らしき施設を見つける。

 

菊田「はい、あれが国内最大規模を誇る一大軍港の呉軍港です。」

 

ベルーノ「あれが呉軍港ですか…凄い規模の大きさですね」

 

持参してきた魔導写真撮影機で軍港を撮影しながらその規模の大きさに驚く。

 

フィアーム「菊田さん、あの港以外にも軍港は他にあるのですか?」

 

菊田「はい、現在我が国には五つの軍港が存在し、呉、佐世保、舞鶴、横須賀、そして大湊が海軍の拠点となっております。」

 

フィアーム「なるほど」

 

 

◇◇◇

 

 

キィィィィッ

 

やがてバスは軍港の出入り口へと到着し、門の前で停車する。

そして前の扉が開き、銃で武装した二人組の警備隊員が入ってくる。

 

菊田「これより、安全検査のため車内で手荷物検査と本人確認を行います。ホテルでお渡しした身分証を警備隊の人に提示し、手持ちのお荷物の中身をお見せ下さい。」

 

団員達は指示に従い、荷物の口を開きポケットから取り出した身分証を提示する。

 

「拝見します。」

 

警備隊の腕章を着けた兵はフィアームから身分証を受け取り、手元にある資料と見比べる。

 

肩から下げているStg44がガチャガチャと音を立て、その音に使節団の面々は緊張する。

 

フィアーム「(これが日本軍の銃か…外見は古臭いが、ミリシアル軍の魔導銃の形状と似ているな…)」

 

横目で警備隊の装備するStg44を見つめながら、自身の検査が終わるのを待つ。

 

「神聖ミリシアル帝国の外務省外交官フィアームさんですね、問題ありません。ご協力感謝致します。」

 

フィアーム「ありがとう御座います。(ふぅ…緊張したわ…)」

 

問題無く検査を通過することができ、胸を撫で下ろす。

 

 

数分後

 

問題無かった使節団を乗せたバスは門を潜り抜け基地内へと入る。そして基地内への駐車場へと停車すると荷物を持った使節団の面々が続々と降りていく。

 

有元「お待ちしておりました神聖ミリシアル帝国使節団の皆様。今回、基地内を案内させて頂く有元 翔少尉です。よろしくお願い致します。」

 

使節団を敬礼で出迎える案内係の有元少尉。それに対してフィアームは挨拶にて答える。

 

フィアーム「神聖ミリシアル帝国外務省外交官のフィアームです。今回、基地見学の時間を設けさせて頂いて感謝致します。」

 

有元「いえいえ、では早速この呉軍港を案内させて頂きます。」

 

埠頭に向かって歩み出し、使節団は彼の後を着いていく。

 

当初は、工廠等の基地施設見学を予定されていたが技術流出のリスクが大きい等の理由により見送られ、代わりとして埠頭や沖合に停泊する艦艇が見学先に選ばれた。

 

有元「ここ呉軍港は中央暦1553年に同軍港を管轄する呉鎮守府が設置されてからは日本海軍の重要拠点として呉の町は発展してきました。あちらのドックをご覧下さい。天城型航空母艦の赤城が定期検査のため入渠しております。」

 

フィアーム「あれが日本の航空魔導母艦ですか…中々に大きいですね。」

 

有元「はい、天城型航空母艦は元々巡洋戦艦だったものを航空母艦へ改造した艦ですので全長260m幅31mと我が軍の保有する戦艦群より大型です。基準排水量36.500トン満載43.000トン、速力31ノット、最大で約82機の艦載機を搭載することができます。同型艦は赤城ともう1隻、一番艦の天城がおります。」

 

ベルーノ「失礼、巡洋戦艦というものは?」

 

魔導巡洋艦と魔導戦艦の名が合わさったような聞き慣れない艦種にベルーノは有元へ質問する。

 

有元「はい。巡洋戦艦というのは巡洋艦並の速度を有しながら戦艦級の主砲を装備するーいわゆる高速戦艦ですね。登場時は巡洋艦を圧倒する主力艦として期待されましたが、戦艦からの攻撃に脆弱なのが判明したことによって徐々に廃れていき我が海軍では改造艦を除いて巡洋戦艦は配備されていません。」

 

ベルーノ「なるほど、要するに攻撃力と高速性能を重視した軽装甲の戦艦ですね。」

 

有元の話した内容を素早く全てメモするベルーノ。その手付きは恐ろしく早い。

 

ライドルカ「おっ、あれは戦艦か。……でもあの後ろの構造物は何だ?」

 

艦橋構造物の前後に主砲塔2基を背負式で配置した外観は普通の戦艦の特徴だったが、艦後方の一段盛り上がった特徴的な構造物が目に入る。

 

有元「あれは伊勢型戦艦ですね。29年前に就役した旧式艦ですが、5年前の大規模近代化改装によって搭載していた主砲塔6基のうち、艦尾方向の5・6番砲塔を撤去し航空機用の格納庫及び射出機を装備する作業甲板を設置した、空母と戦艦の特徴を併せ持つ航空戦艦として誕生しました。4基の35.6cm連装砲を備え、20機の艦載機を有する伊勢型戦艦はあらゆる任務を多目的に行うことができます。」

 

アルパナ「ほう、魔導空母と魔導戦艦の両方の特徴を持つハイブリッド艦ということですな?」

 

有元「はい。ただし作業甲板が短いため、通常の艦載機では無く水上機に運用が限定されること等の問題点がありますが―」

 

アルパナ「なるほど。(コンセプト的には我が軍のロデオス級航空魔導母艦に似ておるようだな。しかしロデオス級は20.3cm連装魔導砲と10.2cm連装魔導砲をそれぞれ1基しか備えていない。艦載機の数では上だが砲戦ともなるとロデオス級では勝ち目はないな。)」

 

頭の中で戦闘を行った場合のシュミレーションを行い、分析する。

 

 

ベルーノ「…!?あ、アルパナ殿!!あれを見て下さい!!」

 

アルパナ「ん?どうした…なっ…!?あ、あれは…!」

 

何かを見つけたベルーノの驚きの声に、団員達の視線が沖合へと向く。

 

 

 

「「「ぐ、グレード・アトラスター!?」」」

 

驚愕している団員達の目に映った沖合に停泊する1隻の巨艦。

三連装の主砲を前に2基、後ろに1基を搭載しビルのような艦橋を持つその姿は列強レイフォルを僅か5日で滅亡させた伝説の戦艦グレード・アトラスターに違いなかった。

 

有元「いいえ、形状が酷似しているので良く間違われますが、グレード・アトラスターではありません。あの艦は大和型戦艦と言い日本海軍が保有する最大最強の戦艦です。」

 

ベルーノ「ヤマト型…?ということはあの艦は日本が…?」

 

有元「はい。ここの呉海軍工廠にて建造された、れっきとした大日本帝国海軍所属の戦艦です。今回、あの艦が所属する第一艦隊の司令官と大和艦長のご厚意で大和型戦艦の見学が特別に許可されましたので、今から向かうとしましょう。」

 

アルパナ「なんと!!あの艦を見学できるのか!?」

 

グレード・アトラスターの名は知られているが、その性能は良く分からないことが多く、数少ない魔写で予想するのが精一杯であった。

 

そんな艦と非常に酷似した大和型戦艦の見学に、もしかするとグレード・アトラスターの性能を知ることができるかもしれないと軍関係者や情報省の者達は心が踊る。

 

早速、団員達は桟橋に用意されている三隻の内火艇へと乗り込み、沖合に停泊する大和型戦艦一番艦『大和』へと向かう。

 

 

◇◇◇

 

 

 

ライドルカ「これが日本海軍最大最強の戦艦…!」

 

フィアーム「な、なんて大きさなんだ…」

 

大和へと近づくにつれ、その巨大な船体に使節団は圧倒される。

 

ライドルカ「改めて近くで見るとグラ・バルカス帝国のグレード・アトラスターにそっくりだな…」

 

フィアーム「ええ…ビルのような艦橋に前に2基、後ろに1基の巨大な主砲、艦橋直前のなだらかな坂が特徴の船体形状…一部違う箇所がありますけど、遠くから見ればグレード・アトラスターと間違えてしまいますね…」

 

知らされてなければ魔写でしか見たことないグレード・アトラスターと瓜二つの大和型を間違えてしまうだろうと二人は思う。

 

内火艇は右舷へ回り込み、接舷用の艀が用意されているところへ接舷し、使節団の面々は足元に注意しながらラッタルを上がっていく。

 

 

竹中「使節団の皆様、ようこそ大和へ。艦長の竹中 宗一郎大佐です。」

 

純白の士官服を着用した艦長の竹中が敬礼で出迎える。

 

アルパナ「これは竹中艦長殿。神聖ミリシアル帝国軍軍務省軍務次官のアルパナです。今回、この艦の見学を許可して下さり誠に感謝します。」

 

竹中「いえいえ、我々海軍でも大和型戦艦は機密の塊ですから見学できる箇所が少ないと思いますが、じっくりと堪能して頂ければ幸いです。それでは有明少尉、案内を頼むぞ」

 

有明「はっ!」

 

案内を頼む旨を告げると竹中は部下を連れて艦内へと去っていく。

 

有元「ではまずは艦前方周辺から案内します。こちらへ着いてきて下さい。」

 

艦前方に向かって歩き出す。

 

有元「大和型戦艦は、我が国の最新技術を結集して建造された最新鋭の超弩級戦艦です。主要要目は、全長263.4m、幅38.9m、基準排水量65.500トン、満載排水量74.500トン。速度性能や航続距離は軍事機密―軍機につきお答えできませんのでご了承下さい。」

 

艦の説明をしながら第一砲塔前へと到着する。

 

有元「これが主砲の九四式四十一糎三連装砲です。大和型には前に2基、後ろに1基の計3基搭載しております。詳しい主砲性能も軍機につきお答えできません。」

 

大和の搭載する46cm三連装砲は、軍機保護法の第一条『作戦、用兵、動員、出師其ノ他軍事上秘密ヲ要スル事項又ハ図書物件』などにより、最上位機密の"軍機"に位置しているため秘匿名称の『九四式四十一糎砲』で説明を行う。

 

ライドルカ「(41cm砲だと?!最新型のミスリル級ですら38.1cm砲なのにこの戦艦はそれよりも2.9cm大きい41cmなのか!?)」

 

現在のミリシアル帝国の艦載砲製造技術では38.1cmの口径が限界であり、しかもそれより約30mmも口径が大きい41cm砲の制作は主砲身を削り出す専用旋盤の性能不足により不可能であった。

 

軍事知識に乏しい民間人なら、たかが29mmの差で何が変わるのかと思っているだろう。だが実際には大きな差が出るのである。

例として妙高型や高雄型、妙義型の装備する50口径三年式二十糎砲2号の203mmと退役した古鷹型や青葉型が装備していた1号の200mmを比べてみると、重量で16kg近い差があり炸薬量も1号2.83kg、2号3.10kgと2号の方が多い。

たった3mmの差でここまで違いがあるのだから30mm近い差ではどうなるかは予想できるであろう。

 

砲から読み取れる日本の製造技術に軍関係者や情報省の者達が驚愕する中、ベルーノは一人違和感を感じていた。

 

ベルーノ「(おかしい…41cm砲なのは確かに凄い。だが、こんなに大きい船体にも関わらず零式38.1cm砲より少し大きい程度の口径の砲を搭載するなんて不釣り合いだ。これほどの規模なら41cm以上の砲でも搭載できるはず……もしかすると日本軍は本当の性能を隠している?)」

 

合理的ではない船体規模や搭載兵器に日本軍は本当の主砲性能を隠しているのではないかと推測する。しかし、それを確かめる術は現時点で無いため心の中に留めておくことにする。

 

有元「ちなみに余談ですが、この主砲に関する行事が月に一回行われておりましてそれが度胸試しです。」

 

フィアーム「度胸試しですか?どういう行事なのですか?」

 

有元「まず乗員の中から参加者を集めて内火艇に乗せ、数十mのところで停止。そして主砲を斉射させ、その 爆風に耐えられるかを競う行事ですね。」

 

フィアーム「ええっ!?戦艦の主砲の爆風に耐える行事ですか?!そんなことをして、参加した人は大丈夫なんですか!?」

 

有元「はい。何人かが気絶したり、難聴になるだけで極めて安全な行事ですよ。」

 

フィアーム「いや、全然危険じゃないですか!!」

 

漫才のようなやり取りに作業していた水兵だけでは無く使節団の面々は声を上げて笑い、甲板は笑い声に包まれる。

 

有元「はは、では次に艦橋を見に行きましょうか。」

 

彼らの大和の見学は続く。

 

 

 

 

 

to be Continue

 





もすかうさん、あたま/かなやさん、駄馬さんから☆10、akagi1925さん、元SEALs隊員さんから☆9、黒ささみさんから☆8を頂けました!!皆様ありがとう御座います!!

アベーラ合衆国兵器案絶賛募集中です!!高評価、感想よろしくお願いします!!

それではグッバイ

日本陸軍の次期主力銃のモデルはどれが良いか?

  • AK-47
  • FN FAL
  • SKSカービン
  • 64式小銃
  • スプリングフィールド M14
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