強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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どうも89式小銃です。

今回は、内容が短めですので早めに投稿することができました。約3900文字と通常より少なく、原作と比べてかなりオリジナル味が入っておりますが楽しんで読んで下さると幸いです。

カンソウホシイナ〜(´・ω・`)


それではどうぞ



第52話 太陽神の正体

 

 

 

中央暦1640年4月30日

 

 

クワ・トイネ公国内陸部の某所にある、エルフ族の聖地と呼ばれる神森『リーン・ノウの森』その入口にいる男女二人のハイエルフーミーナとウォルは、この神森に訪れてくる客人達を待っていた。

 

ミーナ「うぅ、緊張する…」

 

ウォル「おいおい、そんなに表情を固くすると引かれるぞ?」

 

ミーナ「わ、分かっているわよっ!…そういうウォルこそ緊張しているでしょ?」

 

ウォル「全然。」

 

ミーナ「う、うっそだぁー!!」

 

何気ない会話を交わす二人。

 

すると丘の向こう側から、こちらに向かって走ってくる2台の車の姿が現れる。

 

ウォル「どうやら、御一行がご到着のようだな。」

 

二人は服装と姿勢を正し、来客を出迎える準備を整える。

 

 

◇ ◇ ◇ 

 

 

ダムッ ダムッ

 

中村「ほぉーここがエルフの聖地であるリーン・ノウの森ですか。」

 

吉田「とても良い場所ですね、地元の長野を思い出します。」

 

絵に描いたような美しい森を見て思わず感動する考古学者の中村と護衛部隊長の吉田伍長の二人。背後のトラックからは護衛の兵達が続々と降りてきている。

 

彼らがどういった理由でこの森に来たのかは、数日前に遡る。

 

公都クワ・トイネにある大日本帝国大使館に、あるエルフの集団が訪れた。大使はエルフの集団を招き入れ、代表者に要件を尋ねると『あなた方に、太陽神の使いが使っていた神の乗り物を返したい』との返答が帰ってきた。

 

当然、大使はその言葉に酷く困惑した。どう対処すればいいか外務省に電報を送ったものの、外務省も対処方法が浮かばす頭を抱えた。

 

この件は首相官邸まで上がり、外務大臣及び陸軍大臣を招集した閣僚会議の結果、軍民共同の調査部隊を派遣し太陽神の使いと言う組織が使用していた乗り物を回収して調査するということで話は纏まった。

 

 

ミーナ「お待ちしておりました日本の皆様。この度、目的地まで案内を務めさせて頂きますハイエルフのミーナと申します。」

 

ウォル「同じくハイエルフのウォルです。」

 

中村「はじめましてミーナさん、ウォルさん。考古学者の中村です。今日はよろしくお願いします。」

 

吉田「護衛の吉田伍長です。どうぞよろしく。」

 

四人はお互い軽い挨拶を交わす。

 

ミーナ「では、早速ですが目的地まで案内させて頂きます。はぐれないよう私についてきて下さい。」

 

中村「はい、よろしくお願い致します。」

 

ミーナが先導し中村達は森の中へと入っていく。

 

 

_______________________________

 

 

 

2時間後

 

 

中村「はぁ…はぁ…」

 

民間人である中村はヘトヘトになっていた。

 

リーン・ノウの森は魔獣等の侵入を防ぐため地形が複雑であり、舗装されていない険しい道を休み無しでひたすら歩いていたためだ。

 

吉田「大丈夫ですか中村さん?」

 

中村「だ…大丈夫です…」

 

そう本人は言うが、尋常ではない量の汗をかいており脱水症状に陥らないか心配になる。

 

ミーナ「…少し休憩しましょうか?」

 

吉田「そうしましょう。」

 

中村の体調を見かねたミーナの提案に吉田は乗り、小川の辺で部隊は一度小休憩をとる。

 

 

◇ ◇ ◇ 

 

 

中村「ふぅ…こんなに道のりが険しいとは予想だにしなかったですよ…」

 

水筒の水をがぶ飲みしながら呟く。地球と共通で、異世界でも自然を侮ってはならないと中村は学んだ。

 

吉田「ところで気になったんですが、なぜこの森はあなた方エルフにとって神聖な森となっているんですか?」

 

ふと気になった事をミーナに尋ねる。

 

ミーナ「それは私達の神様である緑の神の住処であるからです。…ですが、今この森に緑の神はいません。」

 

吉田「それはなぜ?」

 

ミーナ「遥か昔、まだ国という概念が無かった頃の出来事です。遥か北東に位置するグラメウス大陸から魔王ノスグーラが率いる魔王軍が、障壁となる膨大な魔力を持つエルフを絶滅させるためロデニウス大陸に攻め入ってきました。巨大な力を持つ魔王軍に対抗するために各種族は種族間連合と呼ばれる連合軍を結成し、魔王軍と激しい戦いを繰り広げましたが、魔王軍は強く、種族間連合は敗退を繰り返し歴戦の猛者も多くが戦いで散っていきました。そして遂にはここ神森まで魔王軍は攻め入ってきました。」

 

魔王ノスグーラという気になる言葉があるが、とりあえず最後まで話を聞くとする中村と吉田。

 

ミーナ「このままではエルフは滅亡してしまう。生き残ったエルフの長老達は緑の神に助けを求めました。そして緑の神はエルフ、他種族を救うべく創造神である太陽神様に祈りました。神は見守る者ゆえ直接介入することは許されていません。そのため、禁を破った緑の神はこの森を去っていきました。」

 

中村「それはなんと…」

 

我が身を顧みず、自分を崇拝するエルフのみならず他種族を救うために行動した緑の神に中村は思わず感動する。

 

ミーナ「緑の神の祈りは太陽神に無事届き、太陽神は自らの使いである太陽神の使いを降臨させました。太陽神の使いは空を飛ぶ神の乗り物や火を吐く鉄龍を操り、魔王軍を焼き払いました。…これが我々エルフに伝わる神森の物語です。」

 

中村「なるほど、この森にはそんな歴史があったのですね。」

 

興味深い神話に、考古学者である中村は目を輝かせて興味津々の様子だった。

 

ミーナ「では、行きましょうか。目的地までの道のりはまだ遠いですよ。」

 

数分の小休憩を終えた部隊は再び歩き出す。

 

_______________________________

 

 

 

30分後、面々は草でできたドーム状の建築物の前に居た。

 

中村「これは…」

 

ミーナ「この中に太陽神の使いが使っていた神の乗り物があります。魔王軍との戦いが終わった後、太陽神の使いが自分達の世界へと戻る際に、魔王が再び復活した時に対抗できるよう自らの乗り物をいくつか残して去っていきました。そしてエルフは太陽神の使いが再び現れたその時、残していった乗り物を返すべく今では失われた時空遅延式魔法をかけてこの先に保管しました。」

 

吉田「(太陽神の使いが化け物退治に使用していた乗り物―いったいどんなものなんだろうな。)」

 

ミーナ「,.etyvgdf.gtyi:setwad」

 

建物に手を当て、エルフ独自の言語で呪文をミーナが唱えると草が動物のように動き出し、入口を形成する。

 

ミーナ「こちらへどうぞ。」

 

彼女に誘われ、建物の中に入った吉田達は目に入った物に驚愕する。

 

中村「なっ…!?」

 

吉田「こ、これは…!」

 

中にあったのは、約30年前―欧州大戦の真っ只中に登場し従来の戦い方を一変させた兵器群の一つ、履帯で走行し強力な火砲と分厚い装甲で敵を蹂躙する兵器『戦車』の姿だった。

 

吉田「(この戦車はいったい…?)」

 

なぜ大昔のロデニウス大陸にこんな物がと疑問を浮かべながら、近くにあった2両の戦車に近づく。

 

片方の戦車は、車高が低いがティーガーⅡ並みに大きく、垂直面で構成されて角張った豆腐のような印象の砲塔からは砲身長がパンターやティーガーより短い主砲が真っ直ぐ伸びている。

 

もう片方の戦車は、先程のものと違って車体や砲塔に傾斜がつけられて避弾経始が考慮されており、砲塔形状は御椀型とも屋形船型とも見てとれる独特な形状である。主砲の左側には、箱のような物が装備されている。

 

「どちらも我々の保有しているどの戦車とも違う形状ですね。これが太陽神の使いが使っていた兵器なんでしょうか?」

 

吉田「外に居る女性ハイエルフの話が本当ならな。」

 

車高が低い車体前部からよじ登り、豆腐のような砲塔から伸びる主砲を手で擦る。

 

吉田「(よく作られているな…この組織は我々より高い技術力を持っているみたいだ。)」

 

砲身の直径の大きさから口径は120mm以上は確実にあると予測できる。地球で120mm級の戦車砲を備える戦車といえばソビエトのIS-3重戦車とアメリカのT-34重戦車の両者のみである。

 

触っただけで非常に高い技術で作られたことが分かる。

 

「吉田伍長、少し見て頂きたいものが。」

 

吉田「ん…あぁ、分かった。」

 

砲塔後部を調べていた部下が呼び掛ける声に返答し、その部下の元へと向かう。

 

「見てください。面白い形状の砲弾です」

 

そう言うと砲塔後部の蓋から一つの砲弾を取り出した。

 

吉田「ふむ、確かに変わった形の砲弾だな。」

 

その砲弾は、装弾筒部分はこちら側の使用する砲弾と変わりないものの、弾頭部分は中間に返しのようなものがあり先端がダーツに似た形状となっている。

 

吉田「(榴弾…ではないようだな。徹甲弾の一種か?もしそうならこんなに細い弾芯で厚い装甲を貫けるのか?)」

 

いろいろと気になることがあるが、技術士官などの専門職種ではないため分からない。 

 

「用途が全く分かりませんね…」

 

吉田「あぁ、だが俺達の任務はあくまで学者の護衛と事前調査だ。詳しい調査は本国の者に任せるとしよう。」

 

部下に砲弾を戻すよう指示し、戻す際に蓋の中を覗くと陰茎部のようなこれまた変な形の砲弾もある。

 

吉田「(さてと、一番の謎はこれだな)」

 

両戦車とも砲塔側面には大日本帝国の国旗である日章旗と『陸上自衛隊』の文字が日本語で描かれている。

 

吉田「(陸上自衛隊とはいったいなんの組織だ…?我が皇国にはそんな組織があることは聞いたことがないぞ…?)」

 

謎の兵器に描かれた日章旗と日本語の意味は?

 

太陽神の使いもとい陸上自衛隊とはどういった組織なのか?

 

そもそも太陽神の使いはどこからやって来たのか?

 

 

色々と考えていくが、謎は深まるばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後の調査により、戦車以外にもジェット推進式の戦闘機や回転翼機、自動小銃などが地下から発見された。

 

後日、兵器と共に見つかった資料から90式戦車改、74式戦車G型、F-14戦闘機"トムキャット"、UH-1"イロコイ"、64式小銃と呼称された兵器群は軍によって回収され、本国で詳しい調査が行われるのであった。

 

 

 

 

to be Continued

 





かなり、強引な終わらせ方になってしまいました…



笠松 友洋さん、X兵隊元帥(曹長)さんから☆9を頂きました!!高評価ありがとうございます!!

誤字や脱字、おかしな箇所当があればご報告よろしくお願いします!また感想、評価、お気に入り登録をお待ちしております!!

アベーラ合衆国陸空軍の兵器設定を募集中ですので、良い案がある方は活動報告へお願いいたします!

それではグッバイ

日本陸軍の次期主力銃のモデルはどれが良いか?

  • AK-47
  • FN FAL
  • SKSカービン
  • 64式小銃
  • スプリングフィールド M14
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