強化された大日本帝国召喚   作:89式小銃

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どうも89式小銃です。

仕事の都合上、投稿がかなり遅くなってしまいましたが、今回より魔王編の投稿を始めます。だいたい5〜6話程度の物語とする予定ですので飛ばさず読んで頂けますと幸いです。

また、感想等をお待ちしております。

それではどうぞ



第56話 厄災の来襲

 

 

中央暦1640年5月13日

 

 

パーパルディア共和国やリーム王国が位置するフィルアデス大陸。その北東部に四国地方程の小さな国『トーパ王国』が存在する。

 

フィルアデス大陸とトーパ王国は横200m、長さ30kmの細長く伸びた陸地によって繋がっており、トーパ王国の北東には更に横100m、長さ約40kmの陸地でグラメウス大陸と呼ばれる未開の地と繋がっていた。同大陸には国家は一つたりとも存在せず、グラメウス大陸は凶暴な魔獣達の大規模住処となっており幾度となく魔獣がフィルアデス大陸へと侵入していた。

 

しかし、遥か大昔に太陽神の使いと共に巨大な城壁『世界の扉』を築いたことにより魔獣は効率よく撃退され、長きにわたって侵入を阻止してきた。

 

いつしか"人類最後の砦"と王国民から呼ばれている世界の扉であったが、今その場所は城壁を守護する王国兵・傭兵及び魔獣の群れとで壮絶な戦いが繰り広げられていた。

 

 

ガイ「クソッ!!どんだけやって来るんだよッ!?」

 

城壁の警備として雇われた傭兵『ガイ』は次から次へとやって来る魔獣の群れに言葉を吐き捨てる。

 

モア「ガイ!!喋ってないで手を動かせ!!」

 

ガイ「今やってるわ!!」

 

王国軍騎士であり、ガイの幼馴染でもあるモアが咎める。

 

モア「(クソッ…!兵力が削減された時に襲来してくるとはタイミングが悪すぎる…!)」

 

ここ最近、グラメウス大陸側からやって来る魔獣の数が少なくなってきたため防衛兵力がかなり削減されており、世界の扉を防衛する者は王国兵・傭兵合わせて約300名と少なかったために魔獣の突破を許してしまった。

 

 

ズン… ズン…

 

 

ガイ「…?おいモア、何か聞こえないか?」

 

モア「なに?……確かに聞こえるな。」

 

戦いの最中、地震のような重い地響きが鳴っていることに気づいたガイがモアに話しかけ、当の本人もそれに気付く。

 

そして、地響きは収まるどころかどんどん近づいているように感じられる。

 

モア「!?な、なんだと!?」

 

すると、グラメウス大陸側へ向けたモアの目に信じられない"存在"が映り、驚愕の表情を浮かべる。

 

パーパルディアの地竜より3回り大きい赤色の巨大ドラゴン、その背中にある玉座のような席に座る人間に似た姿をした魔獣が一体。

 

その姿は、王都にあったとある施設の資料室で読んだ古文書に載っていたことを思い出す。

 

モア「ま、魔王ノスグーラ!!??

 

 

魔王ノスグーラ

 

3.5mほどの身長で全身が黒く角が生えた人型の魔獣であり、他種族とは比べ物にならない膨大な魔力を持つ。そして膨大な魔力からくる強力な魔法と30万の魔獣を絶対隷化させる能力を使い、かつて人類を滅亡寸前にまで追いやった厄災である。

 

 

「モア!!魔王ノスグーラと魔王軍の復活をトルメスに出向いて報告しろ!!」

 

モアと同じく魔王の姿を見た防衛部隊を指揮する騎士長は、後方に位置する城塞都市トルメスに向かうようモアに指示する。

 

モア「し、しかし…!」

 

「これは絶対命令だ!!魔王が復活したとなれば1秒でも早く対策を講じなければならない!!それにお前は魔物に精通しているから今後の魔王軍との戦いで必ず必要になる!!王国―ひいては世界のために生き延びてくれ!!」

 

モア「き、騎士長…」

 

ガイ「行くぞモア!!すぐそこまで魔王が迫ってきている!!」

 

モア「あ、ああ…!」

 

既に軍馬を借りていたガイに促され馬に飛び乗ると世界の扉を後にし、城塞都市トルメスへ向けて馬を全速力で走らせる。

 

 

 

そして数分後、魔王軍の攻撃によって世界の扉は陥落した。

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

王都ベルンゲン 王城

 

 

「太陽神の使いと我ら先祖が作り上げた世界の扉が陥落したそうだ…」

 

「なんと…!それは誠か…!」

 

「世界一頑丈で難攻不落と称された世界の扉が魔獣の軍勢に落とされるとは…それにせよ、何故こうも突然魔王が復活したんだ…?」

 

「そもそも魔王自体、兵の見間違いではないのか?」

 

王の間では、魔王軍復活の報を知った各大臣達が慌ただしく話し合っていた。かつてこの世界の人類を滅亡一歩手前まで追い込んだ魔王軍が復活し、王国内に攻め込んできているのだから皆は気が気でなかった。

 

ゴゴゴゴゴッ

 

すると、大きな木製の扉が音を立てながら開き、トーパ王国国王であるラドス14世が従者と共に現れた。

 

「こ、国王陛下!!」

 

ラドス16世「挨拶はよい。国防大臣、今起きている出来事を端的に教えてくれ。」

 

王の座にゆっくり腰掛けると、近くにいた国防大臣へと話しかける。

 

「承知致しました。…端的に申しますと、我が王国は滅亡の危機を迎えております。理由は―」

 

ラドス16世「魔王ノスグーラの復活とその配下である魔王軍による大規模侵攻…であるな?」

 

「左様で御座います。魔王が指揮する魔王軍の攻撃によって人類最後の砦である世界の扉は既に陥落し、城塞都市トルメスもただいま攻撃を受けております。」

 

ラドス16世「むぅ…さすがは魔王軍だ、侵攻速度が桁違いだな…魔王軍の規模はどのくらいだ?」

 

「ははっ。まだ詳細な値は出ておらず、あくまでも予測値ですが魔王側近のレッドオーガ、ブルーオーガ、そして赤龍を筆頭にオークキング1000、オーク2000、ゴブリン8000、加えてワイバーンやカリュブディスといった航空・海上兵力も確認されております。」

 

ラドス16世「………」

 

国防大臣から告げられた魔王軍戦力に思わず閉口してしまう。

 

現在のトーパ王国軍戦力は陸海含めて6万人と数値だけ見れば王国軍が圧倒的に見えるが、魔王軍には一騎当千と謳われる赤龍やレッドオーガ、ブルーオーガそして魔王の戦闘力を考慮すると、戦力は五分五分か魔王軍が少々上ということになる。

 

ラドス16世「…国防大臣。今の王国軍で魔王軍を撃退することはできるのか?」

 

「ッ…僭越ながら申し上げますが…王国軍の全兵力を持ってしても、魔王軍を撃退できる可能性はかなり低いと思われます…」

 

ラドス16世「そうか…」

 

小さな声で弱々しい呟く。

 

そんなラドス16世の状態を見ている大臣達は、とんでもないことになったと改めて認識し息を呑む。

 

ラドス16世「…もはやこの件はトーパ王国のみならず、人類滅亡の危機とみて均しい。残念だが、我が王国単独では魔王軍を撃退するのは限りなく不可能に近い。よって、近隣国で最も強力な軍を持つ大日本帝国に軍の派遣を要請しよう」

 

「!なるほど、大日本帝国ならこの状況を打破してくれるかもしれませぬ!!」

 

「あのパーパルディア皇国を打ち破った大日本帝国ならば可能性はある!!おい!!急ぎ日本大使館に連絡せよ!!大至急だ!!」

 

 

 

そして当日中に、トーパ王国は在トーパ日本大使館を通じて日本政府に魔王軍撃退のための日本軍派遣を要請するのであった。

 

______________________________

 

 

城塞都市トルメス近郊 洞窟

 

 

ノスグーラ「人間どもは随分数を増やしたようだな。まぁ下種らしく貧弱であり食料には困らんから良いのだが。」

 

人肉を貪りながら呟く一匹の魔獣。

暗闇のような黒色の体に、刃物を弾く針金のような毛。黒く渦巻き状に突き出た角を持ち、他種とは隔絶した魔力を持つその正体は『魔王ノスグーラ』であった。

 

「しかし人間共も手強くなっておりますな魔王ノスグーラ様。」

 

新しい食事を持ってきたレッドオーガが、ふと魔王に話しかける。

 

「たった300体の人間共に2万いるゴブリンの内千体以上がやられ、オークも数体が討ち取られてしまいました。」

 

ノスグーラ「あぁ。時が経つにつれ下種共も少しは学んだのだろう。だがこちらには配下の魔物は腐る程いる。奴らが多少強かったとしても数で攻め込めばあっさりと勝利できるだろう。いずれにせよ、創造主様である魔帝様が復活なされる日が近い。魔帝様が再びこの世界を支配できるよう、下種共を排除し少しでも助力するのが我々の使命だ。」

 

人肉を貪りながら、自身の目的を改めて認識する。

 

「…ところで魔王ノスグーラ様。私には少し気になることが。」

 

ノスグーラ「何だ。」

 

「前回の戦いでは、我々は太陽神の使いに敗北を喫しました。ゴォーと後ろから火を噴き音の速さで飛びまわる神の船、動きながらでも強力な爆裂魔法を外さずに当ててくる鉄の地竜、そして追尾してくる光の矢を放つ鉄船…種族連合を破った魔王軍があっさりと破れ、私もこの通り左腕を失いました。」

 

レッドオーガは、太陽神の使いの攻撃により肘から下を食い破られたように失っている自身の左腕を見つめながら話す。

 

「魔王ノスグーラ様を、私の腕を吹き飛ばした太陽神の使いの強烈な爆裂魔法に対する恐怖が今も鮮明に残っております。もしまた太陽神の使いを呼び出されたらと私は不安でなりません…魔王様、魔帝様は太陽神の使いの力を上回るのでしょうか?」

 

ノスグーラ「ハッハッハッ!!そんな事か!!あの忌々しい太陽神の使いでも魔帝様には遠く及ばん。音の速さで飛行する神の船でも魔帝軍の対空魔導船には手も足も出ず撃ち落とされてしまうだろう。それに魔帝様が使う誘導魔光弾の威力は絶大だ。太陽神の使いの鉄船などたった一撃で沈むだろう。いかなる者でも圧倒的な強さをもつ魔帝様には勝てまい。それに太陽神の使いは遥か大昔の出来事だ。今の世には居ないため安心するがよい。」

 

かつて自身を含めた魔王軍を壊滅寸前まで追い込んだ太陽神の使いが、今この世界には居ないため大笑いしながら豪語する。

 

ノスグーラ「(今頃、魔力も技術力もない下種どもは我の復活に酷く怯えているだろうな。)」

 

そう内心で呟く魔王ノスグーラだったが、恐らくこの世界で最強格の国力を持つ太陽神の使いの先祖(大日本帝国)が自身を滅ぼさんと準備していることを知る由もない。

 

 

 

to be Continued

 





にゃにゃZNさん、神薙大佐さんから☆10

エルスさんから☆8

一二三之七氏から☆5を頂きました!!皆様、評価ありがとう御座います!!

誤字、脱字等がありましたら報告お願い致します。

感想、評価、お気に入り登録をお待ちしております!!そしてアベーラ合衆国陸空兵器案も絶賛募集中です!!

それではグッバイ

日本陸軍の次期主力銃のモデルはどれが良いか?

  • AK-47
  • FN FAL
  • SKSカービン
  • 64式小銃
  • スプリングフィールド M14
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