「スレミン…一体何者なんだ…」   作:黒巛清流

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TSもの書きてぇな

実はこの展開を書くためだけに転生者大戦を始めた


23EX:異世界の諺は考えるだけで楽しい

「…無事ですか、マッシュ、風」

 

医療班がこちらにやってきた。

すでに前線からは数キロ離れているが戦闘音はこちらにも届いている。風は自らの片足を医療班に渡した。

 

「出来るだけ綺麗に切れたっぽいが大丈夫か?」

「問題ありません。とりあえず薬ばっしゃぁってやるのでそのあとKさんの所まで移動します」

 

猫猫が風の傷口に薬をぶっかけた、そのまま足を合わせて固定する。

 

「くっつきはしませんが後でくっつける時に楽になるのでそのままにしておきますね」

「分かった、援軍はいるんか?」

「初期名解放したので逆に邪魔になりますね。あぁ~ここも巻き込まれるかもしれないので移動しますか」

 

猫猫がそういうと他の医療班が風とマッシュに肩を貸す。

 

「結局はコテハン持ちが強いですからね…世知辛いですよ全く」

 

 

 

 

 

「…なるほどな。お前の縛り、詳しくは分かんねぇが『その術式は世界に一つしか存在を許されない』ってやつか。縛りにならねぇ縛りだが俺の十種影法術が使えて全部使えるお前が使えねえのは先に持っていた方が優先か」

 

しかし世界に対して縛りを結ぶとは…向こうの神様はかなりの過保護らしい。

こっちは何も情報なしにいきなり転生だからな。

パンッと再度両手を叩き、手をずらして犬の形を作る。

 

玉犬・渾(ぎょっけん こん)

 

俺の周りで揺らめいていた二対の影が混ざり巨大な人型に近い犬となる。

手を組み替えながら拳を握り男…呪術師に突っ込んだ。

 

「行くぞ呪術師」

「俺が十種影法術が使えねぇ程度で…!」

 

呪術師が手を叩く、その瞬間俺の隣にいた渾がいなくなり肉体を変形させながら尖らせた槍のような腕をこちらに振るう呪術師に変わった。

俺は渾を即座に消し、呪力を込めた手でその槍を弾き展延で顔面を狙い拳を振るう。

だがまた顔面を変形させながらその攻撃を回避し、再度距離を取った。

術式で動揺させることは出来たが千日手であることはあまり変わっていない。

まだだ。

 

「ふぅ…」

 

ゴキリと首を鳴らし再度手を組む。

 

「脱兎」

 

少し大きな犬ぐらいのサイズの兎がポコポコと生み出される。

マークの付いた破壊されると困る兎は遠くに移動させ、残りの兎を呪術師に向かわせた。

昔は色々と式神での戦い方を考えていたが今のメインは自分の身体能力だ、脱兎で呪術師の視界を塞ぎ。

俺は死角へと移動する。

 

「くそっ、邪魔だ…っ!」

 

呪術師が脱兎の一匹を弾く、その隙間を確認し拳を顔面へと叩き込む。

 

「げぶぁっ!?」

 

隙間から殴ったため威力は低い。相手がやぶれかぶれに様々な術式を飛ばしてくるが呪力を解放した俺なら避けることはたやすい。

まだだ……破壊されるかもしれないが一石を投じる。

 

世界から一瞬だけ光が消える。

 

「破壊される可能性があるからあまり使いたくはねぇんだが…」

 

握った拳を前に出す。

 

「正直、千日手なんてまっぴらでな」

 

俺の背後から拘束された人型が現れた。

 

布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)

 

バキリと音がする、後ろの人型の拘束が解かれ現れた。

 

八握剣(やつかのつるぎ)異戒神将(いかいしんしょう)魔虚羅(まこら)

「…チッ」

「魅せてやるよ」

 

呪術師は術師を潰そうと俺に向かって穿血を飛ばした。

しかしその間に突如として現れた魔虚羅が割り込み攻撃を受ける。

 

ガコンッ!

 

その音が鳴ると魔虚羅の傷が治った。

 

「…っ! 調伏済かっ!」

「正っ解っ!!!」

 

当時ここに呪力は俺以外存在しなかった。むかーしみた考察を試してみたがマジで上手く行くとは思ってなかったな…!

様々な攻撃を俺に向けて放つが全て魔虚羅に吸収させる。そのたびにガコガコと方陣が回転し適応する、呪術師がイライラし攻撃が苛烈化した。流石に俺自身も動かなくては防御できず傷がつくが、円鹿(まどか)で傷を癒す。

ふと、呪術師が何かを思い出した顔をした。

 

「そうだ…! 原作と同じにすればよかったんだ…!」

 

まだだ。

呪術師は大きく距離を取ると印を組む、それは五条悟が行う片手の印ではなく。

 

「領域展開…!」

 

視界が外殻に包まれる。

呪術師の背後に様々な生物の頭骨に象られた寺のお堂が出現した。

勝ちを確信した呪術師は笑う。

 

 

「伏魔御廚子」

 

 

外殻が閉じられた。あと一秒もしないうちに俺に向かって無数の斬撃が俺に襲い掛かるだろう。

俺は魔虚羅を消した。男の顔が疑問に染まる。

 

「ふぅ~……」

 

領域展延も、十種影法術も、魔虚羅も。

全部、全部、全部、この時のためのブラフだ。

俺は大きく息を吐き、拳を構える。近しいポーズと言えばファイティングポーズだろう。

それを見た呪術師は大きく笑う。

 

「今更構えた所で何がっ!」

領域展開

 

 

 

 

その領域が一瞬で塗り替えられた。この領域は必中の術式を付与されてない代わりにある一点だけの効果を持っている。その効果を自分にも適応することによりこの領域は押し合いに負けることはない。

呪術師はそれに驚きながらも即座に簡易領域の構えを取る。

その領域は一言で表すならプロレスやボクシングのリング、その周りに自閉円頓裹を彷彿とさせる巨大で開いた掌に囲まれておりそのリング内に俺と呪術師が立っていた。

 

「…っ!? 呪力がっ!?」

 

簡易領域が維持できずに消滅する。膨大な呪力、それに六眼による呪力消費の最小限化。

それがあっても、簡易領域を維持できず呪力を練れず構えを解いたがいつまで経っても攻撃が来ない。

必中効果を付与されていない? 六眼で術式を確認しようと色々な部分を見渡すが術式どころか呪力が確認できない。いったい何が起こっていると冷や汗を流した。

 

枯渇影捧場(こかつえんほうじょう)、この領域に入ったものはこの領域を維持するためだけにすべての呪力をこの領域に捧げ続ける。知ってるかは分からねぇが一言で言うなら」

 

エネルギー吸収アリーナ

 

「って感じだな」

 

一瞬で呪術師の眼前に迫った俺はその顔面を殴りぬいた

 




呪力ゼロ


 拳のみ


  勝者あり
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