とある高校、生徒がまばらに通学路を歩いている。
黒髪の少女はあくびをしながら歩いていたが視界に同じ黒髪のおさげが入った。
黒髪の少女はその姿を見かけると声をかける。
「…あっ、おはよ」
「…んっ? あぁ、おはよ」
「最近暇だね」
「暇なのは平和でいいことじゃない? 私は仕事だったけど」
おさげの少女は口に手を当て大きく欠伸をする。
本当に眠そうだ、彼女の家は保育所だし子供の相手で疲れたのだろうか。
「家の方?」
「いや、あっちのほう」
スレミンの方か、昨日何かあったっけ…と脳内でスレを検索してみると昨晩真島の兄さんと4人でビルを制圧してきたらしい。後始末とか面倒だったのかな、彼女がいるならリコリスが来たってことだし。
あれ、真島の兄さん出てたのに私に声かからなかったな。別の人いたのかな。
「春川仕事出すぎじゃない?」
「私いる方が楽らしいしお金もらえるし結構好きなんだけどね、むしろ夜凪出なさすぎじゃ?」
「私の方は戦いには向かないし。まぁ戦えないわけじゃないけど」
春川と夜凪は雑談を続けながら通学路を歩く、二人とも顔が整っているためか通行人がちらちらと二人を見ているがいつものことなので視線を向けるようなことはしない。
「…今更だけど目立つね私達」
「仕方ない、本来はメインキャラなんだし」
「ぶっちゃけ『あ、この人もそうなんだ』って分かるよね。ほらあそこのヒモっぽいムキムキおじさん」
「パパ黒じゃん」
黒い服を着た口元に傷のついた美丈夫を見ながら言う、他作品のキャラは大体がスレミンだ。
コテハン持ちかはわからないけど。
「それにしてもコテハン持ち、高校生多いね」
「母数も多いからじゃない?」
「かな…あ、もうつくね」
「2周目だから正直授業面倒」
「わかる」
591:メソッドJK
前世では割かし勤勉だったからか
高校の授業が退屈で仕方ない
592:名無しの一般人
授業は受けときな
593:名無しの一般人
時折教師の趣味100の問題とかも出るし
594:名無しの一般人
ここでカンニングも出来るけどな
595:暗殺保育士
眠い
596:名無しのリコリス
昨日も仕事してたよね、ハルマキ
597:名無しのオペレーター
働きすぎよ、ハルちゃん
598:名無しの一般人
お金困ってたりするの?
599:暗殺保育士
ちょっと欲しい物あるけど基本は趣味
600:名無しの一般人
無理はしないでね
601:メソッドJK
あ、放課後スタバ行こスタバ
602:暗殺保育士
いいよ、今日は何もないし
603:名無しの一般人
同じクラスなんだから直接言いな
604:名無しのリコリス
私も青春したいよぉぉぉぉ!
スタバ行きたいぃぃぃぃぃぃぃ!
605:名無しのオペレーター
そんな君にミッションです
606:名無しのオペレーター
ミッションを連絡します
〇〇駅にて爆弾テロをするという報告がラジアータにより伝えられました
彼は特にどこの組織にも所属してない反体制勢力です。
愚かで暴力的、生かしておく価値は何もありません
薬物使用の可能性も見受けられます、接敵の際はご注意ください
なお、いつもの通り一般人への露呈には気を付けるように
スレミンであるリコリスでは問題ない任務です。
快諾を期待しています。
607:名無しの一般人
今回は…どこだ?
608:名無しの一般人
おそらく企業連
609:名無しのリコリス
まーたー任務ー
610:名無しのリコリス
今日はあたしとのコンビだしスタバヨロ
611:名無しのリコリス
わーい
612:名無しのオペレーター
情報はごまかすから早めに済ませてね
613:名無しのリコリス
はーい
614:名無しのリコリス
はーい
615:名無しの一般人
そういえば今日メソッドJKと暗殺保育士見たな
登校中の
616:メソッドJK
あ、もしかしてパパ黒?
617:名無しの一般人
おう
618:名無しの一般人
パパ黒がノーネームなのおかしいよ
619:名無しの一般人
いつか幹部入り出来たらいいな
620:名無しの一般人
幹部になるとどう変わるん?
621:メソッドJK
お金が多くもらえる。行ける場所が増える(リコリコとか)
基本はこんな感じかな、色々増えるけど
622:名無しのヤクザ
昨日親父が喧嘩できたからかご機嫌っすね。
仕事もしてくれると嬉しいっすけど。
623:名無しのリコリス
今日のスレは緩いね
624:名無しの一般人
3話はDA回だからこっち何もないのよね
625:名無しのハッカー
たまーに小競り合いはあるからそれに出るぐらいかな
626:名無しのオペレーター
というかDAリコリス使い捨てし過ぎなんだよ
627:名無しの一般人
俺らが介入しなかったら4割ぐらい死者増えているんだっけ
628:名無しの一般人
重火器に拳銃で挑めっていうのもあるからな
629:名無しの犯罪者
昔の話だけど捕らえられたリコリスが販売されるとかあったからな
10代の表に出ない少女だから都合がいいとか。もちろん組織は潰したぞ
630:名無しの一般人
珍しい人が来たな
やっぱそういうのあるんだなぁ…普通に美少女だし
631:名無しの犯罪者
助けられなかった事例もありそうでやるせないな
俺がいるところが女子供には優しくがモットーだから
632:名無しの一般人
昔といえばあったよな
囚われて死亡扱いされたリコリスとブチぎれて組織ぶっ潰して二人で逃避行したスレミン
633:名無しのオペレーター
あぁ~なっつ~、俺がナビして逃がしたから覚えてるわ
634:名無しの一般人
あの二人今どうしているんだろうなぁ
635:名無しの一般人
確か二人でひっそりと暮らしてたはず、子供が生まれたのは聞いた
636:名無しのオペレーター
国のために死ねって言われているような子たちだから人としての幸せ手に入れられるのはいいことだよ
637:名無しの一般人
リアルであってるから知ってるけど子供は6人になってたぞ
638:名無しの一般人
仲睦まじすぎぃ!!!
「…この前来たところは違いますね」
「うんそうだよー、別のところ」
紙袋を持ってとある事務所の前に立つ千束とたきな。
看板には『真島組』と書かれている。インターホンを鳴らすと眼鏡をかけたオールバックの男性が出てきた。
「ふぃ…あっ、千束ちゃん…と新入りさん」
「たきなだよ~東山さん」
「たきなちゃんね、それにしてもよかったよ。ちょうど親父が…」
「もうないやんけぇ~~~~~!!!!」
事務所から男性の甲高い声が響いた。東山は焦ったような顔をする。
「あぁ、親父が…」
「どうぞ、早く届けてあげてください」
千束は東山にコーヒーを渡すとわたわたと中に入っていった。
ちょっと経つと箱を持った東山が事務所から出てくる。
「いやぁ助かりました、親父はコーヒー切れるといつもああなんですよ。これ持って行ってください」
「うっわぁこれめっちゃ高いやつじゃんいいんですか?!」
「いいんすよ、こういうのいっぱいもらってるんで。じゃ、また切れたらお願いしますね」
手を振って事務所の中に戻っていく東山、二人はリコリコに戻る。
たきながぼそっと言う。
「普通の人でしたね」
「東山さんは常識人で苦労人だからねぇ。組長さんが来たら大変だよ」
「組長…ですか」
「みても銃撃っちゃだめだよぉ」
にししっと千束は笑った。
・メソッドJK
名前:夜凪景 作品名:アクタージュ
スレでは名優ともいわれる、潜入型のネームド
普段は高校生として活動している。裏の仕事はあんまりしない
他の人の姿になれるので他ネームドなどが仕事している時その人に成りすましていたりする。
次はいつになるかな。