この拙作でのレースに関する事柄・トレーニング方法などは、全てトリ頭の筆者の空想が入っておりますので、ご了承下さい。
弥生賞を無事に制し、次はいよいよ【GⅠ皐月賞】
“もっとも速いウマ娘が勝つ”と言われる、三冠レース最初の一冠だ。現在俺とスペちゃんはウッドチップコースにて、それに向けたトレーニングに励んでいる。
このコースは芝はもちろん、ダートコースよりもクッション性が高く脚への負担を少なくできるメリットがある。学園のコースは急坂も用意されているので流石の設備力だ。
そんなコースを現在スペちゃんが、平坦・急坂問わず物凄いスピードで駆け抜けている。その姿に周りの見物している人たちも、思わず見惚れてしまっている様だ。
うんうん、スペちゃんは速いでしょう? もっと見惚れてくれても良いのよ?
……ごめんなさい嘘つきました。確かに周りの人たちは釘付けになっているけど…それは恐らく見惚れている訳ではなく、「な、何してんの?」という困惑が主な原因の様だ…
1人、眼鏡を掛け非常にボリューミーな芦毛を靡かせたウマ娘さんは「ほぅ…」と興味深そうにしているが……あと何故か、秋川理事長も満足そうに此方を眺めている……え? あの…お仕事は? 大丈夫なんですか? たづなさんに怒られても知りませんよ?
何でこんな視線に晒されているのかと言うと、駆け抜けているスペちゃんが……“紙風船を持ちながら”…平坦も坂も物凄いスピードで駆け抜けている所為だろう。
三角乗り坂路爆走の時もそうだったが、これにもちゃんとした理由があるトレーニングだからさ…お願いだからそんな目で俺たちを見ないでよ…
まずこのトレーニングでやっている事は、【紙風船を潰さない様に両手で持ちながらコースを疾走する】という事である。
何で紙風船を? となるのだが、先ずこれを潰さない様に持つためには、肩から腕にグッと力を込めて固定しなくてはいけない。そうする事で普段なら使わない、脚や臀部・腰・背中などの筋肉を連動させる能力を強化する。という理由があるのだ。
走る時にただ闇雲に腕や肩を動かしてしまうと、フォームが微妙に捻れて消耗が激しい・怪我をしやすい・推進力にムラが生じる。と言った悪影響が起きてしまう。
これはその悪影響を防ぐ為のトレーニングなのである。更に筋肉を上手く連動させられると、坂道などで身体にかかる負担を上手く逃がせる様になるので、登り坂でも下り坂でも軽々と駆け抜ける事ができる様になる。
「──はあああああぁ〜っ! ……はあっ…はあっ…お兄さん! タイムはどうですか!?」
そんな事を考えつつも、しっかり紙風船を潰さずに駆け抜けていたスペちゃんのフォームやタイムを確認していた俺に、走り終えたスペちゃんが駆け寄って来る。
「お疲れ様スペちゃん。うん! 筋肉の連動もかなり上手に出来ていたし、タイムは文句なしだよ。これなら、次の皐月賞でもしっかりと実力を出し切る事が出来るはずだ」
「ふうっ…良かったです! …けどまだ、お兄さんほど滑らかに連動が出来ていないので、もっともっと頑張らないと!」
このトレーニングに入る前、俺はお手本として同じ様に一本走っている。スペちゃんはどちらかと言うと、見て覚えられるセンスの方が高いためだ。
流石に速さは敵わないが、筋肉の使い方などは俺の方がまだ上手く出来る。まあ俺の場合は《チート》があるからなぁ……寧ろそのチート持ちの俺と大差がないレベル…しかも未だ成長を続けるスペちゃんの方が何倍も凄いのだが…
「うーん、じゃあラスト一本だけ走ろうか! ラストは紙風船は持たずに、いつものフォームに筋肉の連動を更に馴染ませる様に走ってみよう」
「はい! よろしくお願いします! よーし! じゃあラスト一本行ってきますね!」
そう言って元気よく、スペちゃんは再びスタートラインへと向かっていく。弥生賞をあれだけ圧勝したにも関わらず、慢心や油断を一切せずトレーニングに励む姿には、本当に頭が下がる思いだ。
ラスト一本のフォーム確認やタイムも上々で終え、しっかりとトレーニング後のケアも終えた俺たちは、皐月賞に向けた打ち合わせを軽く行ってからその日の1日を終えた。
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──
─
●皐月賞前日・栗東寮
明日はいよいよ皐月賞……三冠ウマ娘を目指す私にとっての最初の一冠レースが控えている中、私は少し緊張に包まれつつも…お母ちゃんから届いた手紙を読んで頬を緩めていた。
お兄さんのご両親と一緒に現地で応援したい。って言ってくれてたけど、お母ちゃんもお二人もお仕事が忙しそうだったのと、移動も大変だと思うので、テレビで応援してくれるだけでも嬉しいとお返事しておいた。
「お母さんのお手紙、なんて書いてあったの?」
そんな手紙を読んでいた私の耳に、ルームメイトのスズカさんの声が届く。
「あ、はい! お母ちゃん応援に来たいって言ってくれてて、私も来て欲しかったんですけど…お仕事も忙しそうだったので泣く泣く断ったんです。そうしたら、テレビでちゃんと応援してるね。って」
「ふふっ、そうだったの。──そうだ、はいこれ。明日の蹄鉄しっかりと締めておいたわ」
「おお〜! ありがとうございます!」
「次も勝てると良いわね」
「──はい! 頑張ります!」
テレビで見ててね! お母ちゃんも、お兄さんのご両親も! 絶対に勝ってみせるからね!
そう皐月賞への意欲を高め、その日は明日に備えて早めに寝床へと着く。今日は調整のための軽めのトレーニングだったとはいえ、心地良い疲れに包まれていた私は、すぐにウトウトと夢の中へと入っていった。
そして遂に…三冠レース最初の一冠・皐月賞の当日を迎えた───
♢♢♢
遂に迎えた【皐月賞】当日……俺は現在、スペちゃんの勝負服が初披露されるパドック会場に来ている。今日まで体調管理も万全に行う事ができ、最高の状態でお披露目できるはずだ。
『最後に! 1番人気の登場です! 8枠・18番──スペシャルウィーク!』
ステージカーテンが開かれ、上着を羽織ったスペちゃんがステージの中央に歩いて行く……うん、緊張で固くなり過ぎてはいない。これなら大丈夫だ!
そう思いながら見守っていると、スペちゃんがステージの中央に到着し───バサッ! と羽織った上着を脱ぐパフォーマンス共に、自身が考案した可愛らしいデザインの勝負服に身を包んだ、スペちゃんの姿がお披露目された。
──ワアァァァァァァァァァッ!
「うわ〜!可愛い〜!」
「スペシャルウィーク〜! 頑張って〜!」
「おお〜! 調子良さそう! これは期待だな!」
お披露目された瞬間、会場から物凄い歓声が上がる。ふふん、そうでしょう? そうでしょう? もっとスペちゃんの事を褒めてくれて良いんですよ? 皆さま?
『白と紫を基調とした、可愛らしい制服風の勝負服です! しかし流石はGⅠレース! 大歓声が上がっております!」
スペちゃんは観客の皆さんの歓声に手を振って応え、ゆっくりとステージを引き返して行く。
流石はGⅠ…物凄い歓声だな…だけど引き返す時のスペちゃんの表情は、変わらず良い表情だったので安心した。
さあ……後はレース本番を迎えるだけだ!
♢♢♢
『ファンファーレが鳴り響いて……気持ちの良い晴天に恵まれた中山レース場。桜から新緑の季節へ…その新緑に負けない力強い走りを一目見ようと、およそ60万人もの観客が詰めかけたと先ほど発表がありました! 三冠レースの初戦、GⅠ・皐月賞! 【中山の芝2000m・18人】で争われます。良バ場発表!』
『枠入りは──③のセイウンスカイがちょっと嫌がっていましたが…今係員に誘導されて入りました。トライアルでの敗退は、この一冠を獲るための大いなる布石! セイウンスカイ、2番人気です!』
(うう〜〜〜っ…やだなぁ〜…狭いところ〜)
『その後の枠入りは順調……さあ続いて⑫キングヘイロー! 前走トライアルで味わった初めての敗北…その悔しさバネに、いざ一冠奪取へ! キングヘイロー、3番人気です! ……因みに解説の板垣さんは、この娘が勝つと予想されておられましたね』
『能力は疑いようがありませんし、パドックでの調子も良さそうでしたからね〜持ち前の勝負根性を存分に発揮した走りを期待しています』
(キングに相応しい走りで…今度こそ勝ってみせる!)
『さあそして最後に大外⑱スペシャルウィーク! 衝撃のデビュー戦に激震のトライアル! 北の大地からやって来た“けっぱり娘”が、満を持して一冠に挑みます! スペシャルウィーク、1番人気です!』
(調子は悪くない、作戦も頭に入ってる…お母ちゃん、お兄さん、皆んな…私…勝つよ!)
『さあ全てのゲートインが完了しました! もっとも速いウマ娘が勝つと言われる三冠初戦! 世代最速の証明を今ここで! GⅠ皐月賞─────今スタートしました!』
『各ウマ娘綺麗なスタート! さあ大歓声が上がって先ずは先行争い。何が行く? 何が行くんだ? ②のコクエイナンバワンが内から先頭に立つ。③セイウンスカイは2番手に控えるか? そして⑫キングヘイローもスッと内の方から前に付ける。1番人気、大外スペシャルウィークは今日は前には行かないか?』
(前に居る②の子は飛ばし過ぎる癖があったはず…なら、私はこの位置で!)
(前にはセイウンスカイさん…スペシャルウィークさんは…今日は後ろから? …ならこの2人の仕掛けが同時に分かる位置に!)
(この感じだと…お兄さんの言う通り弥生賞よりペースは早くなる…なら無理に前に行くよりも、後ろから皆んなの事が見える位置に!)
『さあスターダムへと駆け上がる! その足音響かせて各ウマ娘が1、2コーナーの中間地点、バックストレッチに入っていきます。先頭は②のコクエイナンバワン。その少し後ろ、外目に付いて③セイウンスカイ、内から①のハルシオンが続いています。この2人を見る様に⑫キングヘイローがこの位置。1番人気の⑱スペシャルウィークは…後方5番手辺りからレースを進めています』
(スペちゃんは後ろから…けどキングが後ろにいるのが厄介だなぁ…)
(セイウンスカイさんはマーク出来た…後はスペシャルウィークさんがどこで仕掛けてくるか…)
(もう少ししたら少しだけ位置を上げて…後は仕掛けるタイミングと、スパートの調整をしっかりと!)
『1000mの通過は59.2。やや早いペースで飛ばしていきます②のコクエイナンバワン。変わらず③セイウンスカイが2番手。内から①のハルシオン。⑫キングヘイローは少し位置を上げている。そして⑱スペシャルウィークもジワーッと中団辺りまでやって来た』
(内の子が少し苦しそう…なら悪いけどキングの壁になってもらって、私は早めに仕掛ける!)
(そろそろ3、4コーナー…前走と同じなら、スペシャルウィークさんはその辺りで仕掛けてくるはず!)
(セイウンスカイさんも、キングヘイローさんも良い位置…もう少し前に行かないと!)
『ここから3コーナーに入ります。逃げる②コクエイナンバワン。そして2番手の③セイウンスカイがスッと並びかけて来た。3番手①のハルシオンもそれに追従する様に上がる。その後ろ⑫キングヘイロー。スペシャルウィークは中団外目から上がって行く構えか?』
(もうすぐ無り600m……よ〜し──行っくよ〜っ!)
(──ッ!? セイウンスカイさんが仕掛けた!? ──くっ! 前にハルシオンさんがいるけど…行くしかない!)
(セイウンスカイさんが仕掛けて一気に早くなった……私も──ここからッ!)
『3、4コーナーの中間残り600mを通過──おっと!? ここでセイウンスカイが動いた! ③セイウンスカイがここで仕掛けました! ②コクエイナンバワンを置き去りにして一気に先頭に! ①ハルシオンは少し苦しいか!? そのハルシオンを交わすように⑫キングヘイローも上がっていく! ───おっとそして!? それに引き寄せられる様に⑱スペシャルウィークが外からやって来る!』
「だああああああああああぁ〜っ!!」
(速い!? ──けど負けられない!!)
(直線に向いたら──更にトップギアに!)
『スペシャルウィーク! 外から動いて行く! 外から動いて行く! あっという間に取り付いた!! 凄い凄い! 凄い脚でやって来る!!』
『さあ! 第4コーナーを周って直線コース! 中山の直線は短いぞ! 先に顔を覗かせたのはセイウンスカイ!! 芦毛を靡かせ逃げる逃げる!! 2番手はキングヘイロー! しかし少し一杯か!? ──そして外から⑱のスペシャルウィーク!! スペシャルウィークが飛んできた〜!!』
(──ッ!? スペちゃんッ!? いつの間に!?)
(──くっ!? 最後まで──最後まで諦めない!!)
「ここからあああああああああぁ〜っ!!」
『セイウンスカイ! 内で懸命に粘る!! しかし外からスペシャルウィークが捉えた〜!! まるで彗星だ!! 一直線に突き抜ける!! スペシャルウィークあっという間に交わした!!』
「いやだあああああああああぁ〜っ!!」
「まだっ──まだあああああぁ〜っ!!」
「やあああああああああああぁ〜っ!!」
『試練の坂を登り切って残り150m!! これはスペシャルウィークだ!! スペシャルウィークだ!! 中山のターフに彗星が横切った!! スペシャルウィーク! 3バ身! 4バ身! 今突き放して────ゴォーールイン!! ……2着に粘ったセイウンスカイ! 3着に2バ身ほど離れてキングヘイロー!』
『北の宇宙から彗星来降〜〜!! スペシャルウィークやりました!! 新たなる伝説!! その扉を開いたのは⑱スペシャルウィーク!! 先ずは一冠!! 圧巻の走りで、世代最速を証明しました〜!!』
「はあっ…はあっ…はあっ…やっ…た?」
(はあっ…はあっ…はあっ…あ〜〜……くっそぉ……)
(はあっ…はあっ…はあっ──くっ! ……下は─向かないっ!)
『いやぁ〜〜! 板垣さん! まさに圧巻! 最後は凄い脚を見せてくれましたね!』
『いや〜!! 凄いですね!! この娘は! ちょっと道中は後ろだったので、届くのかな? って感じだったんですけど…関係ありませんでしたね…外から捲って行って、最後あれだけ伸びるとは……いや〜恐れ入りました!』
『これはちょっと気が早いですけど…今日の走りを見ていると、三冠も夢では無いんじゃないか? と思えて来るんですが?』
『いや〜今日の走りを見せられたら何も言えないですよね! ……私なんかは、スペシャルウィークはマイラーじゃないのか? なんて思ってしまっていたんですが…いやほんと謝らないといけませんね……手の平を返して素直に応援しようと思います』
『デビュー戦でのタイムからマイラー疑惑もあったスペシャルウィーク。ですが! 今日の走りからすると…それは杞憂に終わりそうです! 改めて1着は⑱スペシャルウィーク!! 先ずは一冠、皐月賞を制しました!』
♢♢♢
俺は今、ゴールを1着で駆け抜けたスペちゃんを見ている……直線では声を張り上げて応援していたが、そんな俺の声も届かないだろう大歓声に包まれながら、スペちゃんは圧巻の走りで一冠・皐月賞を制してくれた。
スペちゃんは……まだ自分が勝った事が信じられないのか…あまりにも夢中で走っていたのか…呆然とした感じで電光掲示板を眺めている。
──ワアァァァァァァァァァ〜〜〜ッ!!
「スペシャルウィーク〜!! おめでとう〜!!」
「スペシャルウィーク〜!!」
「すげぇ…本当に凄かったぞ〜!! スペシャルウィーク!!」
再び地鳴りの様な大歓声が上がると、スタンドからスペちゃんに祝福の喝采が浴びせられる。
ようやくその歓声で我にかえったのか、スペちゃんがスタンドに振り返り──今度はパァ! と笑顔を輝かせて、スタンドに何度も手を振りながら一礼をしている。
「皆さんっ! ありがとうございます! ありがとうございます!」
そのスペちゃんの姿を見て、何とも言えない悦びに胸を打たれていると…スペちゃんがコチラに気付いて駆け寄って来てくれた。
「お兄さん! 見ててくれましたか!? わたしっ……私! やりました! やりましたよ!」
「ああ──ああ! ちゃんと見てたよスペちゃん! 本当に─本当におめでとう! スペちゃん!」
「──っ、お兄さんっ──本当に─本当にありがとうございます! ──お兄さんのお陰ですっ──お兄さんのお陰で──私──こんな凄い舞台で──GⅠで勝つ事が出来るまで─強くなれましたよ!」
笑顔で溢れる瞳の端に…涙を滲ませ…スペちゃんは俺に抱きつきながら、何度も…何度も「ありがとう」と言ってくれた…
ああくそっ…今は泣いちゃ駄目だ…泣いちゃ駄目だ……まだ一冠…ここで泣いてたら、涙がどれだけあっても足りないぞ俺……スペちゃんはこれからもっと強くなる……だから今は…無事に帰って来てくれた事を…1着で帰って来てくれた事を、心からお祝いしなきゃ!
「──スペちゃん、違う…違うよ…お礼を言うのは──お礼を言いたいのは俺の方だ…スペちゃん、この舞台であの走りを──あんな凄い景色を見せてくれて──本当にありがとう! スペちゃん! ──おめでとう! 本当におめでとう!」
結局言葉を発するうちに視界が滲みながら…俺もスペちゃんを力強く抱きしめて、何度も何度も「おめでとう」を口にする。
スペちゃんの2人のお母さん、父さんも母さんも、見ててくれましたか? スペちゃんがやってくれましたよ! 次も──これからも! 2人でもっと強くなりますから──これからも見ててくださいね!
俺は、きっとスペちゃんの事を見守ってくれていたであろう家族に想いを馳せる。
祝福降り注ぐ中山レース場。俺たちはしばらくそうやって、悦びを分かち合った。
……後日の新聞で、俺たちが抱き合っている写真が記載されてしまい、2人で顔が真っ赤になるのは…また別の話しだ…
───
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●観客スタンド・《チームスピカ》
「スペちゃん──良かったぁ…おめでとう!」パチパチ
「こりゃあスゲェなぁ〜!! アイツこの間、坂路を自転車で爆走してたヤツだろ! ムチャクチャ速ぇじゃねぇか!」
「カッケェ〜〜! スペ先輩!」
「やるわね…スペ先輩…」
「……マジでスゲェな……こりゃあ…想像してた何倍も化けもんだぞ……スズカと当たるなら…ちゃんと分析しとかねぇとヤバいな…」
ルームメイトは嬉しそうに、破天荒ウマ娘は面白そうに、アウトローウマ娘は憧れを、緋色のウマ娘は憧れとライバル心を……そして彼女らをまとめるトレーナーは…強敵登場の喜びと不安を抱えながら、ターフで祝福を受ける、皐月賞覇者の圧巻の勝利を讃えた。
●観客スタンド・《東条ハナ》
(一先ずはおめでとうね。……それにしても…やっぱりあの走りは脅威でもあり……そしてとても魅力的でもある……エルがダービーで当たる前に一度……)
学園最強チームを率いる…文字通り最強の女性トレーナーは、圧巻の走りを見せた皐月賞覇者への祝辞と、ある1つの計画を実現する為に決意を固めた。
ここまで読んで下さって本当にありがとうございます!
史実ではセイウンスカイの勝利だった皐月賞。この拙作ではスペちゃんの圧勝でございました! セイちゃんファンの皆様、キングファンの皆様、何卒お許しください。後悔はしておりません!
さて次はいよいよ日本ダービー! ……の前に、祝勝会やオハナさんの計画実現など。ダービーに向けた日常会になるかと思います。
少しでも読みやすくなるように、次も頑張って書いて参ります!