戦いはしませんけども。
今回も楽しんでいただけると嬉しいです!
ジャガがイッセーに彼女が出来た証拠を見せろと言った次の日、
イッセーは本当に彼女を連れてきた。
僕はイッセーに彼女が出来ようと出来まいとどっちでもいいのだが、
他の4人はそうでもなかったらしい。4人とも大量に血の涙を流して悔しがっている。
「この子が俺の彼女の天野夕麻ちゃん。」
「イッセーくんのお友達さんですよね!はじめまして。天野夕麻です。
これから仲良くしてくださいね。」
うわ、彼女の人の良さに当てられてヒョロたちが砂になってってる。
ていうかこの人、人間じゃないんだけど。この気配は堕天使かな?
何か企んでるかも。普通に考えてわざわざ堕天使が人間に関わってくるとは思えない。
「ねぇ、イッセー。今度彼女とデートとか行ったりするの?」
「今週の日曜に行くぜ。夕麻ちゃんが告白してくれたときに、誘われたんだ。」
「そうなんだ。お幸せにね。」
「おう!」
何か企んでるとしたらそのデートの日かな。
ついにやってきたのか!陰の実力者ロールプレイのチャンスが!
———イッセーside———
今日は待ちに待ったデートの日。
待ち合わせの時間はクリア。何せ夕麻ちゃんがくる3時間前には来てたから。
途中わけわからないチラシ配りに怪しげなチラシ手渡されたりしたけどな。
「あなたの願いを叶えます!」って、怪しげな魔方陣が描かれているオカルト的なものだ。
····捨てたいけど、今は捨てにいけないし、ポケットにいれておきますか。
んで、夕麻ちゃんが到着したら言ってやったね。
「いや、俺も今来たとこだから」
決まった! つーか言えた!
これを俺はずっといいたかった!
そして俺らは手を繋いで歩きだした。感動したね。
美少女な彼女と手を繋ぎながらデート!!
その後も服を買いに行ったり、高校生らしくファミレスに食事に行ったりしてデートを楽しんだ。
ああ、これが若者のデートだって痛感したよ。俺は今生きてるって実感できた。
なんてことを考えてたら、もう夕暮れですよ、お客さん!
別れ際にキス!?とか脳内でバカ騒ぎしました!
それ以上のこともしちゃったりして!
夕暮れの公園には俺たち以外誰もいなくて、そのおかげでエロい妄想はヒートアップしたね。
「今日は楽しかったね」と噴水をバックに微笑む夕麻ちゃん。
くっ!なんてかわいいんだ!
「ねぇ、イッセーくん」
「なんだい、夕麻ちゃん」
「私たちの記念すべき初デートってことで、ひとつお願い聞いてくれる?」
来た、これ。絶対あれでしょ!口の臭い!大丈夫!
心の準備! 駄目だ!心臓バクバクいってるぅぅ!
「な、なにかな、お、お願いって」
ああああ。声が上ずってる。変な妄想してるってバレちまう!
しかし、夕麻ちゃんは微笑んでくれるだけだ。
そして、はっきりと俺に向かって言った。
「死んでくれないかな」
はっ? えっ? はい?
「•••え? それって••••あれ、ゴメン、もう一度言ってくれない?なんか、俺の耳おかしくなったみたいだ」
聞き間違いだろうと思った。だから聞き返した。
でも——-。
「死んでくれないかな」
また、はっきりと俺に言った。笑いながら。
俺が冗談キツイなー、夕麻ちゃんと言おうとした瞬間、
バッ。
夕麻ちゃんの背から黒い翼が生えた。
バサバサッと羽ばたきすると、黒い羽が俺の足元に落ちた。
何かの演出?そんなわけない。
だが、こんなこと信じられるわけがない。
彼女の目がかわいらしいものから冷たく怖い目つきになった。
「楽しかったわ。あなたと過ごしたわずかな日々。初々しい子どものママごとに付き合ってる感じだったわ」
そして、夕麻ちゃんの手に一本の槍のようなものが現れた。
ヒュッ。という音がし、すぐにドンッ!と鈍い音がした。
俺の腹に何かが触れたと思ったそのときには、俺の腹をさっきの槍が貫いていた。
槍を抜こうとしたけど、槍はふっと消えてしまう。
頭がクラクラし、視界がボヤける。気づいたら足元が崩れて、倒れた。
「ゴメンね。あなたが私たちにとって危険因子だったから、早めに始末させてもらったわ。恨むなら、その体に神器(セイクリッド・ギア)を宿した神を恨んでちょうだい」
••••セイ、なんだって••••?
問いただすこともできず、俺は倒れたままだった。
意識が遠のいていく。腹にぽっかり空いた穴。重症だろう。
だが、痛みは無かった。けど、意識が途絶えていきそうなのはヤバいって理解できた。このまま眠るように意識をなくしたら気持ちいいだろうな。でも、そうしたら、俺は絶対に死ぬ。
マジかよ…。高校二年生でしぬのか?
走馬灯のように頭の中に色んなことが思い浮かんだ。
家族のことや友人のこと自室に隠したエッチな本のこと。
…てか、死ぬ前になんでこんなロクでもないこと考えてるんだ、俺…。
紅い……紅い、俺の血。手のひら全体が紅い。全部、俺の血だ。
そのとき、俺は思い出していた。
学校で見かけるたびに俺の目に鮮烈に映った紅い髪をした美人な女の子。どうせ死ぬならあんな子の腕の中で死にたいなんて思ってしまう。
どうせ死ぬなら夕麻ちゃんのおっぱいぐらい揉んでみたかったなぁ…。
あぁ、視界がボヤけてくる。
ちくしょう、あまりに薄っぺらい人生だった……。
……生まれ変われるなら、俺は……。
「あなたね、私を呼んだのは」
突然、俺の視界に誰かが映り、声をかけてくる。
「死にそうね。傷は……へぇ、おもしろいことになってるじゃないの。
そう、あなたがねぇ……。本当、面白いわ」
……何がそんなにおもしろいんだろうか……?
「どうせ死ぬなら、私が拾ってあげるわ。あなたの命。私のために生きなさい」
意識が途絶える寸前、俺の目に鮮やかな紅い髪が映り込んだ。
——シドside——-
陰の実力者プレイのために2人のデートをちょっと遠くからつけていたけど、今のところ特に何もない。強いて言うならイッセーが誰かの使い魔から、悪魔召喚のチラシ的なのを貰ったぐらい。もし仮にイッセーが死ぬようなことがあっても使い魔の主人がなんとか助けるだろう。
願いを言えば、悪魔が出てくるし、イッセーも多分生きたいとか願うだろう。そんなこんなでデートも終盤になってきた。
結論から言うとイッセーの彼女はセイクリッド・ギアという人間でも限られた人しか持っていないものを持っているイッセーを殺しにきていた。そして案の定、悪魔のリアス先輩がイッセーの願いを叶えに来たのでイッセーは大丈夫と確信した。
そして僕はシャドウモードになり、イッセーの彼女の行く方向に先回りし、そこにきた彼女にこう声をかけた。
「その選択は正しかったのか?」
堕天使の前に漆黒の男が突如現れた。
「だ、誰!?」
「我が名は、シャドウ。陰に潜み、陰を狩る者……」
「選択が正しかったのかってどういうことよ!」
「貴様がした選択により刻が近づいている」
「刻?何のよ?」
「覚醒の刻は近い、まもなく赤き龍が目醒める」
次の瞬間、漆黒を纏う男は居なくなっていた。
「シャドウ、いったい何者なの?」
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いやーー完璧に決まったな!
目的を達成したと思っている人に対して、それは本当に正しいのかと、問いただす陰の実力者。カッコいい——それにしても赤き龍は覚醒するていうあの言葉、イッセーは普段から赤いインナーを着てるしドラゴンの気配がしたから赤い龍って言ったけどなかなか良いアドリブだったんじゃないかな。
この世界に来て初の大きなイベントは大勝利といって良いだろう。
これから起こりうるイベントのために日々のイメージトレーニングや修行も怠らないようにしなければ。
読んで頂きありがとうございます!
今回はいつもより2倍近く長かったのでちょっと大変でした笑
明日から引っ越しなどゴタゴタするので次話の投稿は少し遅れると思います。
感想等が励みになりますので是非感想お待ちしてます!
ローズやシェリー、アレクシアに、アイリスたちは登場してほしいですか?
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