陰の実力者になりたくて!×ハイスクールd×d   作:S.・G

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9話です。
カゲマスももう半年ですねー、時が経つのが早い。


9話

あれからイッセーと一緒に夜の繁華街で悪魔を召喚するチラシを配る仕事をしていた。この仕事は本来、使い魔がするんだけどイッセーが見習い悪魔ということでイッセーがしている。僕はその手伝い。

その生活を一週間ぐらい続けていると、とうとうイッセーにもリアス先輩から悪魔として依頼主との契約を取ってくる仕事を任された。

 

ちなみにみんな結構契約を取れている。

そういう僕は依頼すらあまりされない。うん、これぞ僕の目指すモブだ。もう割とネームドと関わっちゃってるけど。

 

今回は小猫ちゃんが依頼が二件被ってしまったので、小猫ちゃんが行かないもう一件にイッセーが行くこととなった。

普通依頼主の所へは魔法陣でいくのだが、イッセーが魔力が少なすぎて、魔法陣を使えなかった。その結果自転車で依頼主の所に行っていた。依頼主のところへチャリで行く悪魔ってなんだよ。

 

イッセーの初契約は破談に終わった。なんでも漫画の話で語り合い、その漫画のキャラになりきりバトルごっこをしてたらしい。

前世でも仮面ラ◯ダーやスーパー戦◯に憧れている人はたくさんいたし、かくいう僕も陰の実力者に憧れていたからわからなくもない。

というか僕は現在進行形で陰の実力者ごっこをしているしね。

 

次の日、再びイッセーの仕事が始まった。今度は鍛え抜かれた筋骨隆々の男がゴスロリ衣装を着て、魔法少女にして欲しいと願ってきたらしい。当然そんなこと無理で、そこで終われば良かったんだけど、そのあと魔法少女アニメを見たらしい。

そんなこんなで二度目の契約も破談に終わったけれど、依頼主からのアンケート評価は軒並み高いから流石主人公だよね。

 

次の日の朝、学校に登校していると、イッセーがシスターの服を着ている金髪の女の子と話していた。

 

「おーい、シドー」

とイッセーに呼ばれたからイッセーの方に行った。

 

「どうしたの、その女の子?」

 

「あぁ、この子、教会に行きたいらしんだけど道に迷ったらしくて」

 

「教会?あそこってしばらく人いなくなかったっけ?」

 

「そうだけど、この街で教会ってあそこだけだろ。だから一応案内しとこうと思って」

 

「そうなんだ」

 

「てことでシド。おまえも一応着いてきてくれ」

 

「えーわかったよー」

 

「ところでその子の名前は?」

 

「あ、アーシア・アルジェントと申します」

 

「俺の名前は兵藤一誠。でこっちが、シド・カゲノー。よろしくなアーシア」

 

「よろしくね」

 

「はい。よろしくお願いしますね。イッセーさん、シドさん」

 

と軽く自己紹介をしたところで教会が見えてきた。

おそらくイッセーは教会を見て、本能的に恐怖を感じているだろう。

まぁ、使われてないとはいえ敵陣地だしね。

僕はまったく怖くないけど。

 

「じゃ俺らはここで」

 

「あ、待ってください!あの案内してくれたお礼がしたいので教会に寄って行ってくれませんか?」

 

「ごめん。俺たちこのあと学校があるから」

 

「そうなんですか、なら、仕方ないですね」

 

「じゃ、またどこかで会えたらいいね」

 

「はい!お二人ともまた必ずお会いしましょう!」

 

——————————

 

「2度と教会には近いづいちゃだめよ」

とリアス先輩と姉さんに怒られてしまった。

まあ仕方ないよね。教会といえば、悪魔と対立している天使の拠点であり、悪魔がそこに入ると空からひかりの矢が飛んできたり、即戦争開始という状況にもなっちゃうからね。しばらくお説教をくらっていると、

そこに朱乃先輩がやってきて、こう言った。

 

「はぐれ悪魔討伐の依頼が大公から届きました」

 

————-はぐれ悪魔

僕がまだ修行中だったころ何回か倒したことのある存在。

ぶっちゃっけそこまで強いのはいないけどたまに、強いやつもいたりするんだよね。

その討伐依頼がリアス先輩のところに来たのだ。

ちなみに僕と姉さんもついて行っている。

 

時間は深夜。場所は廃屋となっている建物。

 

「……血の臭い」

 

小猫ちゃんがぼそりと呟き、制服の袖で鼻を覆った。

血の臭いはさておき、さっきから敵意と殺気をこちらに向けている。

ここで僕のすべきことは、そう!

 

「ね、姉さん、、さ、さっきから、す、すさまじい殺気を感じるんだけど、、、」

と、ビビる!これこそモブ。

 

「あら、これぐらいでビビるなんて訓練たりてないんじゃないの?今度の休みは一日中特訓してあげるからね」

 

しまった!これじゃ僕の貴重な休みが!選択ミスったかな。

 

「それに、私たちが戦っている間、あんたはイッセー君を守らないといけないんだからね」

 

「わ、わかってるよ」

 

「さて、おしゃべりもここまでにして、そろそろ入りましょうか」

 

「イッセー、あなたは悪魔の戦いがどんなものかを見てなさい。そうね、ついでに下僕の特性を説明してあげるわ」

 

「下僕の特性? 説明?」

 

あんまりわかってなさそうなイッセーに対してリアス先輩は続ける。

 

「主となる悪魔は、下僕となる存在に特性を与えるの。わたしだったら朱乃たちに、クレアだったらシド君にね。……そうね、頃合だし、悪魔の歴史も含めてその辺教えてあげるわ」

 

「大昔、我々悪魔と堕天使、そして天使を率いる神は三つ巴の大きな戦争をしたの。長い間争ったけど決着は付かず、どの勢力もひどく疲弊したの」

 

続けて木場くんが話す。

 

「悪魔側も大きな打撃を受けてしまった。もはや、軍隊を保てないほどにね」

 

今度は朱乃先輩が口を開いた。

 

「純粋な悪魔はそのときに多く亡くなったと聞きます。しかし、戦争は終わっても、三勢力の睨み合いは現在も続いています。いくら、堕天使も神側も部下の大半を失ったとはいえ、少しでも隙を見せれば危うくなります」

 

そしてリアス先輩が再び語り始めた。

 

「そこで悪魔は少数精鋭の制度を取ることにしたの。それが『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』———」

 

「イーヴィルピース?」

 

「ある程度位を持った悪魔は人間のボードゲーム、チェスの特性を下僕悪魔に取り入れたの。主となる悪魔が『王』。私たちの間で言うなら私とクレアのことね。そして、そこから『女王』、『騎士』、『戦車』、

『僧侶』、『兵士』と五つの特性を作り出したの。この制度はここ数百年のことなんだけど、これが意外と爵位持ちの悪魔に好評なのよね」

 

「好評? チェスのルールが?」

 

「競うようになったのよ。自分の下僕が強いのよって。その結果、実際のチェスのように下僕を使って上級者同士で行うようになったのよ。それを私たちは『レーティングゲーム』と呼んでいるわ。私たちはまだ成熟してはいないから公式には参加できないんだけどね」

 

「そうなんですね。部長、俺の駒は、役割や特性って何ですか?」

 

「そうね————-イッセーは」

 

そのときある声が聞こえてきた。

 

「不味そうな臭いがするぞ? でも美味そうな臭いもするぞ? 甘いのかな?苦いのかな?」

 

「はぐれ悪魔バイサー。あなたを消滅しにきたわ」

 

そうリアス先輩は言い渡した。

 

見た目は上半身裸の女性で、下半身は足四本のバケモノだった。

結構キモいな。

 

「主のもとを逃げ、己の欲求を満たすためだけに暴れまわるのは万死に値するわ。グレモリー公爵の名において、あなたを消しとばしてあげる!」

 

「こざかしいぃぃぃぃ! 小娘ごときがぁぁぁ! その紅の髪のように、おまえの身を鮮血でそめあげてやるわぁぁぁ!」

 

めっちゃキレるじゃん。

 

「雑魚ほど洒落のきいたセリフをはくものね。祐斗!」  

 

「はい!」

 

近くにいた木場くんがリアス先輩の命を受けて飛び出す。  

イッセーが木場くんの速さに驚いた。

 

「イッセー、さっきの続きをレクチャーするわ」

 

「祐斗の役割は『騎士』、特性はスピード。『騎士』となった者は速度が増すの」

 

「そして祐斗の最大の武器は剣」

 

木場くんがバケモノに切り掛かっていた。

 

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぉぁぁっ!」

 

バケモノの両腕が胴体と切り離れていた。

 

「これが祐斗の力。目では捉えきれない速力と達人級の剣さばき。ふたつが合わさることで、あの子は最速のナイトとなれるの」

 

悲鳴をあげるバケモノの足元に小猫ちゃんがいた。

 

「次は小猫。あの子は『戦車』。戦車の特性は」

 

「小虫めぇぇぇぇぇっっ!」

 

バケモノが小猫ちゃんを踏み潰そうとした。

 

「『戦車』の特性はシンプル。バカげた力。そして、屈強なまでの防御力。無駄よ。あんな悪魔の踏みつけでは小猫は沈まない。潰せないわ」

 

バケモノの足を持ち上げ、どかす小猫ちゃん。

 

「………ぶっ飛べ」

 

小猫ちゃんがバケモノのどてっ腹に拳を鋭く打ち込んだ。

 

「最後に朱乃ね」

 

「はい、部長。あらあら、どうしようかしら」

 

「朱乃は『女王』。私の次に強い最強の者。すべての駒の力を兼ね備えた無敵の副部長よ」

 

朱乃先輩は不敵な笑みを浮かべる。

 

「あらあら。まだ元気みたいですね? それなら、これはどうでしょうか?」

 

そのとき、天空が光り輝き、バケモノに雷が落ちた。

 

「ガガガガッガガガガッガガガガッッ!」

 

「あらあら。まだ元気そうね? まだまだいけそうですわね」

 

そういって何度もバケモノに雷を浴びせていた。あの人姉さんとは違った怖さがあるんだよね。

 

「朱乃は魔力を使った攻撃が得意なの。雷や氷、炎などの自然現象を魔力で起こす力ね。そして何よりも彼女は究極のSよ」

 

イッセーも朱乃先輩の戦い方を見て、ビビっている。

 

「普段、あんなに優しいけれど、一旦戦闘となれば相手が敗北を認めても自分の興奮が収まるまで決して手を止めないわ」

 

朱乃先輩が一息をつき、リアス先輩がそれを確認して頷いたとき、なんと悪魔がその隙を見て僕の方に突っ込んできた。

 

「こうなったら、お前だけでもっっっ!」

 

「ひ、ひいっ!」

どうだこのビビり方は!

とそのとき僕の前に姉さんが現れた。

 

「あんた今、シドを狙ったわね?弟に手を出す奴は誰であろうと絶対に許さないわ!」

 

そういって姉さんははぐれ悪魔を自分の剣で切り裂いていた。

 

「そうそうイッセー。言い忘れていたけどクレアは私よりも少し強いわ。祐斗にも勝るとも劣らない剣術を持ち、戦闘センスならこの中で一番強いわ。それに何より彼女はブラコンなのよ」

 

「ま、まじっすか」

 

姉さんに切られて完全に戦意を失ったバケモノに向かって、リアス先輩は手をかざした。

 

「最後に言い残すことはあるかしら?」

 

「殺せ」

 

「そう、なら消し飛びなさい」

 

そういってバケモノは消し飛んだ。

 

「終わらね。みんな、ご苦労さま」

 

こうしてはぐれ悪魔討伐依頼は終わった。

 

「部長、あの聞きそびれてしまったんですけど」

 

「何かしら」

 

「俺の駒、っていうか、下僕としての役割はなんですか?」

 

「『兵士』よ。イッセーは『兵士』なの」

 

イッセーは明らかに落ち込んでいた。まあそれも仕方ない。自分が一番下っ端と聞かされたようなものだからね。実際は『兵士』って割と強いしね。それに安心して欲しい僕も同じ『兵士』だから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




楽しんでいただけたでしょうか?
次話はもう少しだけ早く投稿できるようにします。
よろしかったら感想など書いていただけると嬉しいです。

ローズやシェリー、アレクシアに、アイリスたちは登場してほしいですか?

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