不思議な世界の警察官   作:日本国民

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どうも!3話目です。
それではどうぞ!


三話 積翠寺町騒音事案

甲府市下積翠寺町

 

「中島さん?」

 

「あ?どうした?川西。」

 

「いや、珍しいな、と思ったので。」

 

「何がだ?」

 

「中島さんが考え事をしているのが。」

 

「ああ…」

 

「何考えてたんですか?」

 

「カバトンをどう捕まえるかだ。」

 

「よくよく考えると、捕まえて留置所に入れたとしても、動きじゃなくて、念のような感じで瞬間移動できるなら脱出できてしまう。」

 

「なら、もう一度捕まえればいいのでは?」

 

「それが何度も通用はできない。まずずっと県内に緊配を敷くのか?」

 

「それに、他の都道府県に逃げられたり、はたまた国外に逃げられたら捕まえることは困難だ。」

 

「それもそうですね。」

 

「まあ、まず捕まえてすらないんだが…」

 

「それ言ったら終わりですよ。」

 

俺らは路肩に止めたパトカーの中で飯を食べながら話していた。

 

バーン

 

「ん?今なんか土砂崩れみたいな音が…」

 

山の方から異音が聞こえた。

 

「ええ、僕も聞こえました。まさか熱海の二の舞なんてことはないですよね?」

 

「分からない。だが、嫌な予感がする。」

 

「とりあえず確認するぞ。」

 

「了解。無線入れます。」

 

『甲府3から山梨本部』

 

『こちら山梨本部、どうぞ』

 

『下積翠寺町で異音が聞こえた。土砂崩れ等の可能性を考慮して、これより確認に向かう。』

 

『山梨本部、了解。二次災害に十分注意されたし。』

 

上積翠寺町

 

「あれ以来異音が聞こえませんね。」

 

「ああ、だが今回は聞き間違えるはずがない。」

 

「ん?あそこ!煙が立ってます!」

 

「あれは、土煙か!確認するぞ!」

 

「了解!」

 

「ここからは歩きだな、拳銃は?」

 

「持ってます。」

 

「よし、行くぞ。」

 

俺たちはパトカーを降りると、拳銃を抜いた。普段なら抜かないが、怪物による攻撃があったため、そちらの可能性も考慮して、だ。

 

聞こえてくるのは誰かが戦っている音だ。

 

「チッ、まただな。これは。」

 

「ええ、僕たちはなんでこんなに会うんでしょうね。」

 

「ほんとだよ。運命か?」

 

「そんな運命いやですよ。」

 

「俺も嫌だな。」

 

少し開けた場所に出た。そこでは案の定怪物とソラが戦っている。

 

「川西!ソラを援護するぞ!」

 

「了解です!」

 

バン!

 

一発発砲すると、怪物はこっちを向いた。そして、両手を地面に突き刺していた。

 

「何してるんでしょう?」

 

「多分攻撃が来る、警戒しろ。」

 

やはり地面から竹が生えて、襲ってきた。

 

「うわっ、嘘でしょ!」

 

「くそ!当たったらやばい、死ぬ気で避けろ!」

 

変身後のソラならまだしも、俺らは生身の警官だ、当たったら確定で死ぬ。

 

「ソラ!俺らが囮になるからこいつを潰してくれ!」

 

「分かりました!」

 

俺もまさか囮になって手助けするとは思わなかった。

 

「え!?」

 

「中島さん!やばいです!」

 

「何がだ?」

 

「なんか、ミサイルがこっち目掛けて飛んできてます!」

 

「は?」

 

俺は後ろを向いた。ミサイルが3つぐらい飛んできているのが確認できた。

 

「川西!着弾寸前で跳んで避けるぞ!」

 

「そんなこと!できるんですか!?」

 

「やってみなきゃわかんねえだろ!」

 

「3、2、1、今!」

 

俺らは横に跳んだ。

 

うまく行ったのか、ミサイルは突き刺さったまま動いていなかった。

 

「ふう、良かった。」

 

「良くないですよ!まだ本体がいます!」

 

「いや、もうソラが消滅させただろ。」

 

俺が後ろを向くと必殺技で怪物を始末していた。

 

「おい、川西。」

 

俺はアイコンタクトで川西に指示した。

 

「おい、バカトン!てめえこの前は逃げやがって。!」

 

「カバトンなのねん!」

 

「うるせえ!警察の仕事を増やすな!さっさとお縄につけよ!」

 

「もう怪物も死んだ!諦めろ!」

 

「グゥゥゥ、こうなったらこれだ!」

 

そうすると、カバトンはキノコを取り出した。

 

「おい、お前!それ!」

 

俺は食わせるのをやめさせようとした。今、カバトンが食べようとしているのは、毒キノコだからだ。

 

どうやら他の全員も同じ反応のようだ。

 

「これでパワー全開なのねん!」

 

「いや、その逆だぞ。」

 

そして皆が考えた結末になった。

 

「イテテテ!」

 

「はあ、てめえが食ったのは毒キノコだぞ、お前、本当にバカトンだったんだな。」

 

そしてソラの説教を受けていた。

 

俺はそのうちに、首を縦に振った。

 

「はい、動かないでください。」

 

「な!」

 

カバトンの後ろにいた川西が手錠をかけていた。

 

「まさか、毒キノコを自ら食うとは、バカトンの名前の通りですね。」

 

「うるさいのねん!」

 

「自分の立場弁えたらどうですか?」

 

俺は分かった。川西は多分だが怒っている。

 

「赤ん坊の誘拐なんてしょうもないことをした上に、食い逃げ、救いようがないですね。」

 

「変な動きをしたら問答無用で殺す。」

 

川西から敬語が抜けた。相当怒っている証拠だ。

 

「川西を怒らせるなんて、相当だな。」

 

「中島さん!後3分で応援が着くみたいです!」

 

「ああ、わかった。」

 

「ソラ、怪我は?」

 

「ないです!」

 

「なら良かった。それにしても、ソラってなんで変身できるんだ?」

 

「これのおかげです!」

 

そういうと、ソラはステッキ型の物を見せてくれた。

 

「これは?」

 

「スカイミラージュです!これを使うことでプリキュアに変身できます!」

 

「ふーん。ていうかあの状態のことをプリキュアって言うんだな。初めて知った。」

 

「あれ?言いませんでしたっけ?」

 

「いや、俺は聞いてないが。」

 

「そうでしたか。」

 

「ちなみにあの時はキュアスカイって言います!改めてよろしくお願いします!」

 

「そうなのか。じゃあこちらこそよろしくな、キュアスカイ。」

 

ウーウー

 

「来たか。じゃあそろそろ帰れよ。」

 

「「はい!」」

 

「川西、どうだ?」

 

「ちょいと脅したら、気絶しました。」

 

川西はどこか嬉しそうだった。

 

「な、何したんだ?」

 

「え?生意気だったから、トリガーを引いたら簡単に逝きましたよ。」

 

「もちろん殺してないよな?」

 

「はい、弾は抜きました。」

 

「そうか。」

 

俺は川西を怒らせないようにしようと心に誓った。




ということで終わりです。ほぼ連続で2話投稿してみました。もう一つの方もそろそろ投稿しないと…
ではまた次回!
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