それではどうぞ!
甲府市下積翠寺町
「中島さん?」
「あ?どうした?川西。」
「いや、珍しいな、と思ったので。」
「何がだ?」
「中島さんが考え事をしているのが。」
「ああ…」
「何考えてたんですか?」
「カバトンをどう捕まえるかだ。」
「よくよく考えると、捕まえて留置所に入れたとしても、動きじゃなくて、念のような感じで瞬間移動できるなら脱出できてしまう。」
「なら、もう一度捕まえればいいのでは?」
「それが何度も通用はできない。まずずっと県内に緊配を敷くのか?」
「それに、他の都道府県に逃げられたり、はたまた国外に逃げられたら捕まえることは困難だ。」
「それもそうですね。」
「まあ、まず捕まえてすらないんだが…」
「それ言ったら終わりですよ。」
俺らは路肩に止めたパトカーの中で飯を食べながら話していた。
バーン
「ん?今なんか土砂崩れみたいな音が…」
山の方から異音が聞こえた。
「ええ、僕も聞こえました。まさか熱海の二の舞なんてことはないですよね?」
「分からない。だが、嫌な予感がする。」
「とりあえず確認するぞ。」
「了解。無線入れます。」
『甲府3から山梨本部』
『こちら山梨本部、どうぞ』
『下積翠寺町で異音が聞こえた。土砂崩れ等の可能性を考慮して、これより確認に向かう。』
『山梨本部、了解。二次災害に十分注意されたし。』
上積翠寺町
「あれ以来異音が聞こえませんね。」
「ああ、だが今回は聞き間違えるはずがない。」
「ん?あそこ!煙が立ってます!」
「あれは、土煙か!確認するぞ!」
「了解!」
「ここからは歩きだな、拳銃は?」
「持ってます。」
「よし、行くぞ。」
俺たちはパトカーを降りると、拳銃を抜いた。普段なら抜かないが、怪物による攻撃があったため、そちらの可能性も考慮して、だ。
聞こえてくるのは誰かが戦っている音だ。
「チッ、まただな。これは。」
「ええ、僕たちはなんでこんなに会うんでしょうね。」
「ほんとだよ。運命か?」
「そんな運命いやですよ。」
「俺も嫌だな。」
少し開けた場所に出た。そこでは案の定怪物とソラが戦っている。
「川西!ソラを援護するぞ!」
「了解です!」
バン!
一発発砲すると、怪物はこっちを向いた。そして、両手を地面に突き刺していた。
「何してるんでしょう?」
「多分攻撃が来る、警戒しろ。」
やはり地面から竹が生えて、襲ってきた。
「うわっ、嘘でしょ!」
「くそ!当たったらやばい、死ぬ気で避けろ!」
変身後のソラならまだしも、俺らは生身の警官だ、当たったら確定で死ぬ。
「ソラ!俺らが囮になるからこいつを潰してくれ!」
「分かりました!」
俺もまさか囮になって手助けするとは思わなかった。
「え!?」
「中島さん!やばいです!」
「何がだ?」
「なんか、ミサイルがこっち目掛けて飛んできてます!」
「は?」
俺は後ろを向いた。ミサイルが3つぐらい飛んできているのが確認できた。
「川西!着弾寸前で跳んで避けるぞ!」
「そんなこと!できるんですか!?」
「やってみなきゃわかんねえだろ!」
「3、2、1、今!」
俺らは横に跳んだ。
うまく行ったのか、ミサイルは突き刺さったまま動いていなかった。
「ふう、良かった。」
「良くないですよ!まだ本体がいます!」
「いや、もうソラが消滅させただろ。」
俺が後ろを向くと必殺技で怪物を始末していた。
「おい、川西。」
俺はアイコンタクトで川西に指示した。
「おい、バカトン!てめえこの前は逃げやがって。!」
「カバトンなのねん!」
「うるせえ!警察の仕事を増やすな!さっさとお縄につけよ!」
「もう怪物も死んだ!諦めろ!」
「グゥゥゥ、こうなったらこれだ!」
そうすると、カバトンはキノコを取り出した。
「おい、お前!それ!」
俺は食わせるのをやめさせようとした。今、カバトンが食べようとしているのは、毒キノコだからだ。
どうやら他の全員も同じ反応のようだ。
「これでパワー全開なのねん!」
「いや、その逆だぞ。」
そして皆が考えた結末になった。
「イテテテ!」
「はあ、てめえが食ったのは毒キノコだぞ、お前、本当にバカトンだったんだな。」
そしてソラの説教を受けていた。
俺はそのうちに、首を縦に振った。
「はい、動かないでください。」
「な!」
カバトンの後ろにいた川西が手錠をかけていた。
「まさか、毒キノコを自ら食うとは、バカトンの名前の通りですね。」
「うるさいのねん!」
「自分の立場弁えたらどうですか?」
俺は分かった。川西は多分だが怒っている。
「赤ん坊の誘拐なんてしょうもないことをした上に、食い逃げ、救いようがないですね。」
「変な動きをしたら問答無用で殺す。」
川西から敬語が抜けた。相当怒っている証拠だ。
「川西を怒らせるなんて、相当だな。」
「中島さん!後3分で応援が着くみたいです!」
「ああ、わかった。」
「ソラ、怪我は?」
「ないです!」
「なら良かった。それにしても、ソラってなんで変身できるんだ?」
「これのおかげです!」
そういうと、ソラはステッキ型の物を見せてくれた。
「これは?」
「スカイミラージュです!これを使うことでプリキュアに変身できます!」
「ふーん。ていうかあの状態のことをプリキュアって言うんだな。初めて知った。」
「あれ?言いませんでしたっけ?」
「いや、俺は聞いてないが。」
「そうでしたか。」
「ちなみにあの時はキュアスカイって言います!改めてよろしくお願いします!」
「そうなのか。じゃあこちらこそよろしくな、キュアスカイ。」
ウーウー
「来たか。じゃあそろそろ帰れよ。」
「「はい!」」
「川西、どうだ?」
「ちょいと脅したら、気絶しました。」
川西はどこか嬉しそうだった。
「な、何したんだ?」
「え?生意気だったから、トリガーを引いたら簡単に逝きましたよ。」
「もちろん殺してないよな?」
「はい、弾は抜きました。」
「そうか。」
俺は川西を怒らせないようにしようと心に誓った。
ということで終わりです。ほぼ連続で2話投稿してみました。もう一つの方もそろそろ投稿しないと…
ではまた次回!