不思議な世界の警察官   作:日本国民

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六話目です。タイトルが過去一で長いです。
ではどうぞ!


六話 東光寺町道路封鎖事案及び東光寺町怪物出現事案

甲府市東光寺町

 

「暇、だな。」

 

「ええ。ほんとに。」

 

「最近は色々あったから、たまにはこういうのもいいな。」

 

俺らはパトカーでパトロールしながら平和を享受していた。

 

「空から少女が降るわ、豚が暴れるわ、怪物が街を破壊するわ、今思うと本当に無茶苦茶です。」

 

「ん?あれって…」

 

「カバトンですね。何やってるんでしょうか。」

 

途中の路地を見ると、カバトンが作業服で何かを準備していた。

 

「なあ、川西。」

 

「はい?」

 

「あれさ、ちょっと見てみるか?」

 

「なんでです?」

 

「いや、あれ、何をやるかで罪を増やせるだろ?」

 

「そっか、いいですね!」

 

「なら路肩に止めて、行くか!」

 

「はい!」

 

俺らはパトカーを降りるとカバドンの監視を始めた。

 

「あれは、道路を封鎖してるのか?」

 

「ええ、罪状に往来妨害も追加ですね!」

 

「さてと、じゃあ確保するぞ!」

 

「了解。応援も呼んでおきます。」

 

「頼む。」

 

『甲府3から山梨本部。』

 

『こちら山梨本部。どうぞ。』

 

『カバトンを確認した。念のため、応援を願いたい。場所は東光寺町3丁目。どうぞ。』

 

『山梨本部、了解。』

 

「応援呼びました。じきに来るはずです。」

 

「そうか…ん?あれは…」

 

「え?」

 

「あれ、ソラだよな。」

 

「ソラさんですね。」

 

川西の後ろから、青髪の少女、ソラが来ていた。

 

「どこ行こうとしてるんだ?それに今日は。」

 

「ええ、学校。春休みも終わってるはずですから。」

 

「サボってるのか?」

 

「うーん、ソラさんの性格上そんなことは…」

 

「そういえばソラって別世界から来たんだよな?」

 

「確か、スカイランド?っていうところから来たって言ってたような。」

 

「なら、まず通えてないのか。」

 

「呼ばれてきました!容疑者は?」 

 

俺らがソラについての話をしていると、近くの交番の新米巡査が来た。

 

「あそこだ。」

 

「321で確保な。」

 

「行くぞ、3、2、1、今だ!」

 

「おいこらバカトン!また罪増えたな!」

 

「なんのことなのねん!」

 

「知ってるか?公道の封鎖は往来妨害罪なんだよ!」

 

「じゃあ、バカトンさん。往来妨害、詐欺、器物破損等で逮捕します。両手を後ろに回せ。逃げるなよ。」

 

川西から敬語が抜けたことにビビったが、とりあえずは確保できたようだ。

 

「あとは逃げられないようにするだけですけど…」

 

「ああ、どうするか。」

 

そんなことを言っていると、川西が応援に来た警察官の方に向かった。

 

「なんですか?川西巡査長。」

 

「これからすることは、絶対に他の人に言わないでくださいね。」

 

「え?なぜです?」

 

「なんでもです。」

 

そうすると川西はカバトンの後ろに行き…

 

「おい、どうすれば瞬間移動できなくなる。言え、頭が吹っ飛ぶぞ?」

 

「うわっ…」

 

拳銃を抜いてかなり低い声で脅し始めた。

 

「話すわけないの「あ?」

 

俺の横にいる巡査はかなり驚いている。

 

「おい、巡査。」

 

「はい?」

 

「お前も川西を怒らせんなよ。ああなるから。」

 

「ひっ」

 

俺は巡査に一応忠告しておいた。(この日から巡査の川西に対する態度が一変したのは別の話…)

 

「おい、川西、それをするのは留置場で、だ。」

 

「え?」

 

「ここは住宅街だぞ、拡散されたらお前の首が吹っ飛ぶんだから。」

 

「…それもそうですね。すみません。」

 

だがその瞬間。

 

「カバトントン!」

 

「あ!」

 

「またか…」

 

「やっぱりどたま撃ち抜いときゃ良かった…」

 

(今のは聞かないでおこう…)

 

「思ったんだが。」

 

「なんです?」

 

「あいつはあの赤ん坊を狙ってんだよな?だったらあの二人が邪魔になる。」

 

「はい、まあそうなりますね。」

 

「なら、あの二人を潰しにかかるよな?それならある程度見当がつくんじゃないのか?」

 

「中学校ってことですか?」

 

「ああ。」

 

「んで、この辺りなら、一つあったよな?」

 

「はい、それもすぐそこに。」

 

「ならそこだ。」

 

「あのう。」

 

「ん?」

 

「二人はなんの話をしているのですか?」

 

「「あ。」」

 

俺らはすっかり巡査のことを忘れていた。

 

「ま、まあとりあえず、俺らについてきてくれ。」

 

「了解です!」

 

俺らは巡査をパトカーに乗せ、東光寺町の中学校近くに向かった。

 

「この辺りですね。」

 

「巡査部長、あの大きい皿を持った人ってさっきのじゃないですか?」

 

「んあ?」

 

俺は巡査が指差した方を向いた。

 

「ああ、あのバカ豚だな。」

 

「そしてあの2人ですね。」

 

俺らは、ソラたちに対して演説?しているガバトンを見つけた。

 

「尺の無駄です!」

 

(尺!?)

 

俺はソラの言う言葉に驚きながらも助手席にいた川西に耳打ちをする。

 

〈川西、どうする。〉

 

〈このままじゃ、ソラさんたちの正体がバレますよね?〉

 

〈ああ、だからどうにかして巡査を遠ざけたい。〉

 

〈なら、任せてください。〉

 

〈分かった。手荒な真似はすんなよ。〉

 

〈流石に仲間にそんなことはしませんよ。〉

 

そう言うと川西は巡査の方を向き

 

「巡査?」

 

「は、はい?」

 

「今、別の事件が入ったらしいので、行ってもらえないでしょうか?」

 

「ええ、分かりました。ですけど、あの手配犯は?」

 

「大丈夫ですよ。きっとね。」

 

「…分かりました。場所は?」

 

「愛宕山の方です。」

 

「では、行ってきます。」

 

「ふう、これでいいですね?」

 

「ああ。ありがとな。」

 

とりあえずは、ソラたちの素性がバレることは無くなった。

 

「やっぱり出ましたね。」

 

「まあ、出さないはずがないよな。」

 

カバトンの方を見ると、怪物を生み出していた。

 

「じゃあ、引っ捕らえますか!」

 

「よし、行くぞ!」

 

「了解です!」

 

俺らはすぐさまパトカーを降りて、カバトンの方に向かった。

 

「山梨県警だ!お前を往来妨害等の罪で逮捕する!」

 

「え?お巡りさん!?」

 

「お前らしつこいのねん!」

 

「生憎、これが仕事なんでね。」

 

「さあて、脳天撃ち抜くんで動かないでください。」

 

「やめとけ、拡散される。」

 

「はい、わかりましたよ。」

 

「ってあいつこっち向いてねえか?」

 

「ランボーグ、あいつを踏み潰せ!」

 

「川西!銃口を向けるのはあいつじゃなくて怪物にだ!」

 

「分かってますよ!」

 

俺は今にも撃つ感じだった川西を止めた。

 

「はぁぁぁ!」

 

「お!ナイスだ!スカイ!」

 

撃とうとしたが、その前にスカイが蹴りを加えていた。だが…

 

「まるで効いてないですね。あの怪物に。」

 

「ああ、耐久面を見強化されてんだろう。」

 

「とりあえず、俺らはあいつを逮捕するぞ。」

 

「分かりました。」

 

「はい、逮捕!」

 

川西はカバトンに手錠をかけた。

 

「そういえばだけど、お前、これ以上川西を怒らせない方がいいぞ?本気で死ぬからな。」

 

「うわっ!なんだ?この煙!」

 

「あの怪物が煙幕を炊いたんだ!」

 

だが、その数秒後には、光が俺の目を襲った。

 

「くっ!昨日のと同じか!川西、目瞑れ!」

 

「すでに瞑っています!」

 

俺らが目を開けると、怪物はいなくなり、カバトンも消えていた。

 

「チッ!また逃げられた!」

 

「あ、そうだ!」

 

「そら、ましろ!」

 

「何ですか?」

 

俺はとあることを思い出し、ソラたちに声をかけた。

 

「すまないが、県警に協力してくれないか?」

 

「え、ええ、構いませんが、一体何をすれば…」

 

「カバトンの逮捕だ。これまでに何度も逮捕しようとしたが、全て瞬間移動で逃げられている。だから、怪物とも互角の戦いができるお前らなら、確保も可能だと考えたわけなんだが…」

 

「こんな警察ですまないが、頼む!」

 

「分かりました!協力します!」

 

「ありがとう。あと、すまない。」

 

「いえいえ!」

 

俺は一通り言い終えると川西の元に戻った。

 

「協力の件、言ってきたんですか?」

 

「ああ、快諾してくれた。」

 

「そうですか、なんというか、情けないです。警察が中学生に協力を要請するなんて。」

 

「こればっかりはしょうがないと割り切るしかないが、再発はしたくないな。」

 

「ええ。」

 

そう話すと、俺らはパトカーに乗り込み、パトロールを再開した。




ということで、終わりです。カバトンが現時点でどれくらい罪を犯しているのかを載せてみました。

罪状(ランボーグによる間接的なものも含む。)

誘拐罪(スカイランドでエルちゃんを誘拐しようとしたため)
器物損壊罪(一話でソラの手帳を破り捨てたため)
往来妨害罪(公道封鎖、道路の破壊をしたため)
詐欺罪(二話で食い逃げをしたため)
殺人未遂罪(カバトンがどうかは知らないがスカイたちを殺せるような一撃を与えようとしているため)
傷害罪(ランボーグがソラを吹っ飛ばしたため)
爆発物取締罰則(二話、三話でランボーグはミサイルを使用したため)
窃盗罪(五話で電車をランボーグにしたため)
建造物損壊罪(ランボーグがビル等を破壊したため)
森林窃盗罪?(原作のみ。裏山が仮に虹ヶ丘家の私有地だった場合、キノコの採取は犯罪になる)
建造物侵入罪(無断でビルの屋上に上がったため)
道路交通法違反(道路上で立ち止まったため)

とまぁ、こんな感じです。これから先、後40話ぐらい?残ってるわけですが、どれくらいの罪を重ねて行くのでしょうかね。
ではまた次回!
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