不思議な世界の警察官   作:日本国民

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どうも九話目です。十話で終わらすと言いましたが終わりそうにないです。すみません。
それではどうぞ!


九話 荒川緑地爆発事案

甲府市相生

 

「カバトンが国際指名手配されましたね。」

 

「ああ、まあ当然といったら当然なんだがな。」

 

「甲府でテロを起こした以上、ただじゃすみませんからね。」

 

一週間前に発生したテロから、カバトンは姿を現さなくなった。カバトンは殺人未遂等で国際指名手配となっていた。

 

「それにしても、あの事件で死者が出なかったのは奇跡ですよね。」

 

「本当にな。改めてスカイたちに感謝だよ。」

 

「そういえば。」

 

俺はとあることを思い出し、川西に言うことにした。

 

「なんです?」

 

「新東京電波塔でテロのような事件があったの覚えてるか?」

 

「新東京電波塔……クローバータワーのことですか、そんな風に言う人いませんよ。んで、その事件は覚えてますよ。」

 

新東京電波塔占領事件…東京都江東区にある新東京電波塔、通称クローバータワーで発生した事件だ。証言では謎の怪物が現れたというが、真相は不明。未解決事件の一つだ。

 

「それ、確か『怪物が現れた』っていう証言があったんだよ。」

 

「そのあと調べたら、川崎や江ノ島、練馬や遠く離れた沖縄でも、イタズラの通報として処理されているが、同様の『怪物が現れた』という事件があった。どれも数年単位。最後に発生したのは2年前、沖縄だった。」

 

「ということは、甲府以外にもカバトンの被害に遭ってる都市があるということですか?」

 

俺はあのテロ以来、伝で全国からそういう事件の資料を集めた。その数11。もっとあるとも考えられる。

 

「いや、それは違う。」

 

「どういうことです?」

 

「事件の証言を見たんだ。例えば電波塔の占領。その時の証言では『蟹のような怪物』だった。よく考えてみろ、カバトンはどうやって怪物を召喚する?」

 

「え?そりゃあ近くの物を怪物に……あ。」

 

「そうだ、生物を怪物にできない。さらに、できたとしても東京、それも江東区近辺に蟹はいないだろう。つまり同一犯じゃない。組織的犯行とも捉えられるが…」

 

「それで、カバトンの単独ではなく、組織的犯行だとするなら、10年以上前からずっと日本を攻撃してきた主犯がいるはずだ。」

 

俺はその事件の証言を見た後、組織的犯行と判断し、カバトンが主犯ではなく、誰かの指示でやっている可能性があると考えた。エルを狙っているのもその誰かの指示で…

 

「とりあえず、捕まえないと分からないですね。」

 

「ああ、いくら考察しても、カバトンを確保しないことには分からないからな。」

 

考察を川西に話していると、通報が入った。

 

『山梨本部から甲府管内。甲府市相生の荒川緑地で、花火のような爆発音が聞こえ、その後土煙が見えたとの通報。付近の車両は直ちに現場に急行せよ。以上山梨本部。』

 

「相生ってここだな。行くか。」

 

「無線入れます。」

 

俺らは丁度近くにいたので、その現場に急行することにした。

 

『甲府3から山梨本部。爆発事案、急行する。』

 

『山梨本部了解。先日のテロ事案を踏まえ、拳銃の無制限使用を許可する。以上山梨本部。』

 

『甲府3了解。』

 

今回のテロを山梨県警はかなり重く見ているようだった。普通ならこのような事案で銃の使用を許可するなんてことはしない。

 

「使用を許可か、かなり重く見てんだな。本部は。」

 

「それだけあのテロの被害が大きかったってことですよ。」

 

「サリン事件ほどではないにしろ、自衛隊が出動なんて前代未聞だからな。カバトンの逮捕は公安に移ってもおかしくないな。」

 

そんなことを話しながら急行していると、爆発音が聞こえた。

 

ボカーン

 

「「……!」」

 

「これ、戦闘してないか?」

 

「こういう音は大抵そうでしょうね。」

 

『甲府3から山梨本部。爆発事案、現着。」

 

俺らは爆発事案のあった荒川緑地についた。未だ爆発音は聞こえており、空を人が飛んでいた。

 

「またやり合ってんのか…」

 

俺はその状況から怪物とプリキュアが戦っていると推察した。

 

「川西さん!拳銃って撃っていいんですよね!?」

 

「え、ああ、だが殺すなよ?」

 

「え?ええ、分かってますよ。(チッ)」

 

川西は俺の返答を聞いた後すぐに舌打ちをした。俺の返答次第ではカバトンはここで死んでたかもな。これは金欲しいぐらいだわ。

 

「おいコラ!何やってんだ!…って危な!」

 

俺の横をミサイルが掠めた。

 

「てめえ殺す気かよ。」

 

「お巡りさん!」

 

「被害は?」

 

俺は近くにいたプリズムに問う。

 

「多分ないです。」

 

「そうか、なら良かった。」

 

「川西!応援頼む!」

 

「もう呼んでますよ!」

 

さすが川西、危ないとこもあるが、かなり有能だ。

 

「ん、って臭っ!シュールストレミング以上に臭え!」

 

「なんですかこの不愉快な腐った刺身のような臭いは!」

 

「お前ら好き勝手言ってんじゃないのねん!」

 

俺らが臭いカバトンの屁で悶絶しているうちに、怪物から4本のミサイルが放たれた。

 

「ってやっばい、川西!ミサイルだ!」

 

「え?あいつ卑怯すぎますよ!」

 

「その文句はこのミサイルを避けてから言え!」

 

他の3人はどうにかして避けれるだろうが、俺らには至難の業だ。

 

「あのミサイルどうやって誘導してんだ!?」

 

「僕にミサイルの知識はありませんよ!」

 

俺は銃口をミサイルに向けた。

 

「これで壊れるとは思えないが…」

 

バーン

 

「え、壊れた。」

 

まさかの銃弾でミサイルは破壊可能だった。

 

「戻りますよ!」

 

「あ、ああ!」

 

俺らはさっきいた河川敷まで戻った。

 

「うわ、プリズム、大丈夫か!?」

 

戻ると、デカい穴と、少し怪我したプリズムがいた。

 

「スカイたち、すご!」

 

川西はミサイルを華麗に避けるスカイとウイングに驚いていた。

 

「ん?あのミサイルでか!どうやってあの砲から出したんだよ。」

 

「中島さん!僕たちはカバトンを捕まえますよ!」

 

捕まえに行こうとしたその時、周りが暗くなった。

 

「え、暗っ!」

 

「うわ眩しい!」

 

後ろを向いた川西は、目をやられていた。

 

「カバトンを追うぞ!」

 

「分かってます!」

 

カバトンはリヤカーを引いて逃げる準備をしていた。

 

「おい待て!カバトン!さっきはよくも化学兵器を使いやがって!」

 

「知らないのねん!言いがかりなのねん!」

 

「うるせえ!あの屁は最早化学兵器だわ!」

 

「あれは焼き芋を食べてたまたま出ただけなのねん!」

 

「焼き芋2本ごときであんなデカい屁が出るか!迷惑にも程があるだろ!」

 

俺とカバトンは走りながら言い合いをしていた。

 

「カバトンさん、この前はよくも攻撃してくれましたね…今止まってくれたら頭に風穴が開くだけで済みますよ!」

 

「尚更止まるわけないのねん!カバトントン!」

 

「あっ!クソ!」

 

結局、カバトンは瞬間移動でリヤカーを残して消えてしまった。

 

『甲府3から山梨本部。』

 

『こちら山梨本部。どうぞ。』

 

『先程の爆発事案。犯人を見失った。どうぞ。」

 

『山梨本部了解。甲府3にあっては引き続き捜索せよ。以上山梨本部。」

 

「甲府3、了解。」

 

「中島さん、パトカーに戻りますよ!」

 

「ああ…」

 

後ろを見ると、いつの間にか3人はいなくなっていた。

 

(事情聴取、したかったんだけどなあ。)

 

俺はそんな事を思いながらパトカーに戻った。

 




これで終わりです。次回は十話…ではなく、番外編に行きたいと思います。番外編では、過去の事件の報告書を紹介するだけとなります。今回で散々示唆しましたからね。ちなみになぜかというと、次の回が次回予告を見る限りでは、街から離れた山に登山する感じなんですね。それに関しては次回を見ない限り分からないのですが…なので、あくまで番外編になる可能性がある、ぐらいで捉えてもらって構いません。
番外編は一応十一話構成にしたいのですが、場合によっては前後すると思います。というのも、どの都市かを決定づけるような証拠が少ないので、どうなるかが僕でも分かりません。現時点では、確定しているものが8つ、不明瞭なものが3つとなっています。ちなみに確定で除外が7作あります。(理由としては建物が西洋すぎ、前作の続き、どの都市かを決定づけるものが存在しない)まあ、一作に一話と思っていただいてよろしいかと思われます。すごい長文になりましたが、後書き終了です。
ではまた次回!
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