ようこそきよぽん先生の教室へ   作:いろはす@

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第6話:きよぽん先生の日常

◎おまけ:きよぽんの日常【短編】

 

 

「ふぅ・・・」

 

 

勤務を終えて帰宅したオレは、玄関の鍵を開けた。ん?照明が点いてるが、今朝消し忘れたのかな?

 

 

オレたち若手の教職員は、専用の独身寮で生活している。男女の区別はなく、部屋割りはランダムだ。もちろんそれ自体は、別に何の問題もないのだが・・・

 

 

オレの部屋は、なぜか左右を堀北と椎名に挟まれ、真正面には一之瀬、という環境下にあった。単なる偶然と言われたらそれまでなのだが、やはりこの美術部と部屋割りには問題がある・・・

 

 

疲れた頭でそんな事を考えていたオレは、無防備に室内へと歩み入った。まずはテレビでも見るか・・・

 

 

「お帰りなさい。ご飯にする?お風呂にする?そ、それとも、わ、私かしら?」

 

 

あまりにも自然体な出迎えに、思わず反応が遅れた。これがもしホワイトルームからの刺客だったら、オレは一撃で犯られ・・・ゲホゲホ!殺られていただろう・・・

 

 

「あ?あぁ、ただいま・・・じゃあ、みっつめで頼む・・・いや待て待て待て!!なんでお前が此処に居る?!」

 

 

「なんでって、()()()のお部屋だからでしょう?」

 

 

エプロン姿の堀北は、こてんと小首を傾げた。新妻感満点で、抗い難い魅力があるのは確かだが、ある意味ホワイトルームの刺客よりも危険だ。

 

 

「どうやって入った?」

 

 

「管理人さんに、通い妻だと言ったら作ってくれたの・・・あっ?!やめて♥️そんなに激しくされたら壊れてしまうわ」

 

 

自慢げに合鍵を見せる堀北から、瞬時にそれを奪い取る。あと、誤解を招く物言いはやめろ。いまのは単に、合鍵に付いたキーホルダーが壊れそうになっただけだからな?

 

 

暴れる堀北を追い返し、一息ついていると、チャイムが鳴った。

 

 

「綾小路君、ちょっといいかな?」

 

 

常識人の一之瀬だ。こんな遅くにいったい、どうしたんだろう?

 

 

オレは鍵を開けた。

 

 

「こんばんは。え?白衣姿で何しに来たのか?ですって?そんなの、お医者さんごっこ・・・ケホケホ!健康診断に決まってるじゃない。私は保健室の先生なんだから!さあ、服を脱いで♥️綾小路君・・・」

 

 

もがく一之瀬を叩き出し、一息つく間もなく、またもチャイムが鳴った。

 

 

「綾小路君、私です」

 

 

癒し枠の椎名だ。今度は大丈夫だろう。そう考えて、オレは鍵を開けた。

 

 

「こんばんは。お洗濯にお困りかと思いまして・・・汚れ物はこのカゴに出しておいて下さい。たっぷり楽しませて頂いたあと、きちんと洗ってお返ししますから♥️」

 

 

泣きわめく椎名を叩き出すと、またもやチャイムが鳴った。

 

 

「綾小路君、早く開けて!緊急事態なの・・・」

 

 

焦ったような堀北の声。はぁ・・・嫌な予感がするが、仕方あるまい。オレは鍵を開けた。

 

 

「どうし・・・たうわっ?!」

 

 

そこに居たのは、両手に水筒を装着した堀北。しかもバスタオル一枚で、全身泡だらけである。

 

 

「お風呂で水筒を洗っていたら、()()やってしまったの。助けて♥️」

 

 

なるべく何も見ないようにして、激しく抵抗する彼女を廊下に押し出す。やけにわざとらしく身を捩っていたから、たぶん、衝撃のポロリを狙っていたんだろう・・・

 

 

やっと静かになった部屋の中で、ため息をつく。最近ずっと、隣人たちがこの調子なのである。こうなったらもう、学校の外にマンションでも借りるしかないか・・・

 

 

すると、またチャイムが鳴った。いい加減にしてくれ・・・

 

 

「綾小路、俺だ。ちょっといいか?」

 

 

龍園か・・・ちょうどいい。ヤツに相談してみよう。

 

 

オレは鍵を開けた。

 

 

「よ、よう・・・単刀直入に聞くが、お前、BLってどう思う?♥️」

 

 

「たうわっ?!」




次回第7話:特別試験
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