謎の声が聞こえて暫くしたあと…出口を探して進む。しかし進めば進むほど、出てくるのは岩しか無くて…出口らしき所は一向に見当たらない。
「(もしや…迷子か?)」
自分が迷子になってる事に漸く気が付いた少年は歩くのを辞める。現在位置すら分からない状態な為に、動くわけにはいかない。
「聞いても答えてくれないよなぁ…。」
あの声はあれっきり聞こえてこない。道案内くらいしてくれりゃあ良いのに…なんて、無い物ねだりをしても仕方ない。
こっちから話しかけても答えてくれない以上、これ以上の問答は不要だと言っているのだろう。
「…ん?」
一瞬、足元で何かが光った。拾い上げて見ると…何やら不思議な形をしたアイテムと一個の人形であった。
それらを拾い上げて眺めてみる。アイテムに関しては良く分からないが、もう一つに関しては完全に人形だ。
子供のおもちゃのような…しかもヒーローみたいな見た目じゃない。
「何だこれ…?」
用途が良く分からない。赤い点々のような模様に白いモコモコのようなものが付いており…顔は正に怪人と言っても良いような見た目である。
こんなの何に使えば良いって言うんだ。
そんなこんなしていたら、やがて洞窟を抜けることが出来た。
「やっと出れた…」
ホントに疲れた…。もうマジで歩きたくない。あの後も巨大生物に追い回されて死ぬかと思った。
何故か扉は開いて居た為、苦労すること無くここまで来ることが出来た。しかし、外を出たら出たで今度は森の中である。
「……はぁ。」
もうこれにはため息しか出なかった。
「……歩くか。」
彼は歩く。街が見えるまでただひたすらに歩くことにした。本来なら動かないことが正解なのかも知れないが…前が見えない状況ならば進むしかないだろう。
一見するとただの森に見えるのだが…何でか分からないが、嫌な気配がする。しかもそれがまるで段々と近づいてくるような…!
「隙あり!」
その声が聞こえる寸前で大きく跳躍して距離をとる。不意打ちをしようとした存在は、それが失敗してしまい舌打ちをする。
そいつはまるで能面のような無表情を貫いているような奴だった。
彼は知らないが、こいつはダダ星人。人間の標本を作ろうと地球に侵入して悪事を働いていた宇宙人だ。
「お前は…」
「良くも我々を封じ込めてくれたな!だが私は、今この場で!復活を果たしたのだ!
あの時の雪辱を返してやる!」
かつて初代ウルトラマンと戦い破れ去っているダダ星人は、自身の弱さを知っている。だからこそ復活した際に渡された物でリベンジを果たそうとしていた。
「さて…これでウルトラマンであるお前を倒してやる。行け!ゴルザ!」
瞬間、地面が揺れたかと思えば地底から巨大な怪物が現れた。その怪物の名こそが超古代怪獣ゴルザ。
ダダが超古代の怪獣を従えて、襲い掛かってきた。