真祖は気軽に接したい!!   作:ulo-uno

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吸血鬼探し……勘違い……

新横浜に来た……は良いモノの肝心のDの孫が何処に住んでいるのか聞いてなかった。

今から聞きに行くのもいいがそもそも自由奔放な奴の事だ、奴の一族の根城に行ったっところで何の意味もないだろう。

とは言えSNSとやらを使うにもそもそも未だにスライドするタイプの携帯を使っている俺にはメールくらいしか手段がない。

しかしながらDは自分からメールを送るくせにこちらからのメールにはなかなか気づきもしない。

う~む、どうしたものか。

 

あ、そうかハンターズギルドに行けばいいのか

 

あそこならこの街の主な吸血鬼の居場所くらい知っていてもおかしくない。

無害な同胞や危険な同胞の対処を生業とする彼らにとってDの孫のような序列持ちの血統の同胞を見逃すほど怠慢でもないだろう。

 

となればハンターズギルドの場所を誰かに聞かねばならない。

丁度都合がいいことに近くに交番がある、あそこでハンターズギルドの場所でも聞くことにしようか。

 

「はい、何の御用で━━━えっ?騎士?コスプレ?」

 

む……これはコスプレなどではない。

れっきとした騎士時代の名残だ。

これを付けていると王女に喜ばれるのだ。

 

「あ、そうですか……ハンターズギルドの場所はこの通りの信号を3つ行ったところを右に見たところにありますよ」

 

信号3つ行って右に見たところ……なるほど、感謝する。

最初の態度がアレだったが思ったよりも好青年だったようだ。

 

あ、もしもし吸対ですか?……ええ、新横浜外から吸血鬼が……。いえ、ハンターズギルドに向かいました。……よろしくお願いします

 

よし、場所が分かれば後は楽勝だ。

新横浜を練り歩く手間が省けた。

 

さぁ、来い我が脚よ。

 

交番の近くにあった花壇の土がモコモコと盛り上がる。

出て来るのは首が無くなった騎馬。

嘗ては輝くような白銀の馬の鎧はくすんだ鈍色に、その体躯は痩せこけ皮と骨だけになってもなお死後まで私に忠誠を誓うかつての愛馬の姿である。

 

街道を駆け進み見えてきたのは一見Barにも見える建物しかし看板にはハンターズギルドと書いてある。

間違いない、あそこがハンターズギルドか。

 

よく見れば赤い衣を身にまとったガンマン、鉄槌を手荷物Barの主人(マスター)らしき人に聖女やチャイナドレスを着た女性まで居る。

所であのカモは何なんだ?

 

まぁ、それはともかくあんなに多くのハンター(仮)が出迎えてくれたのだ。

きっとさっきの交番の警官がハンターズギルドに連絡してくれたんだろう。

それにしてもわざわざ出迎えてくれるとはなんと心温まる人たちなのか。

きっと嘗て人間と戦った同胞も彼らと出会えばその考えを改めるだろう。

 

ん?何やらギルドの前が騒がしいな。

此方を見て何やら騒いでいるようだ。

大方私が見えたとかそんなことを言っているのかもしれないな。

 

此方からも見えているとサインを送るべきだろうか?

 

何処からともなく昔使っていた旗槍(パルチザン)を取り出しこちらがよく見えるように掲げる。

何処から取り出したかは聞かないのがお約束だ。

 

━━━キィィンッ!!!

 

旗槍越しに手に伝わる鋭い感覚。

橙色の髪の毛、翡翠色の鋭い眼光、両手にはそれぞれにカタナと呼ばれる東洋の剣。

白を基調とする服に身を包むその女性は明らかに此方を()とみていた。

 

伏兵か……。

偶々ハンターズギルドの連中にこちらの存在を知らせるために掲げた旗槍のおかげで運よく防ぐことができたがそうでなかったのならばどうなっていたことか。

死にはしないまでもかなりの深手を負った可能性も……いや、ないな。

これでも長生きしているのだ。

これまでに様々な術を手に入れた私ならば例え首を落とされたとしても何の致命傷にもならない。

 

それにしてもこの女、中々強い。

その姿から放たれる刃は一見して柔の剣が放たれるようにも思える。

しかし、その事実放たれるのは剛の剣それも両方の手がほぼ同じ威力、そしてそれを且つ高速で迫ってくる。

 

中々……強かだな小娘。

 

人間に対してどうこうしようという意思はない。

ましてや殺したり苦しめようとする意志は全くない。

 

しかし、……しかし、だ。

ちょっとしたいたずら心は存在する。

 

例えばの話、過去に俺が国王だった頃も反旗を翻したものが私に立ち向かうのを心待ちにしていたり、序列第一席に選ばれた私に名声を求め戦いを挑むものに対しどのような手を出すのか、どう挑んでくるのか、そう言ったものを心待ちにしていたりとそうした果てにちょっとした悪戯を見出してしまったのだ。

 

故に……。

 

━━━カァァァン……。

 

両刀を交差させた切り下ろしに対して下から旗槍を叩き上げ刀を弾き飛ばす。

 

━━━カランカラン……。

 

彼女が持っていたカタナが私を挟んで反対側に落ち持ち手を失ったカタナがむなしく音を立てる。

 

勝負有り……だ。

 

カタナを弾き飛ばした時の衝撃が強かったのか尻もちをついている彼女は唖然と此方を見て固まっている。

流石に威力が強すぎたかな?

 

ちょっとした罪悪感が私を襲い彼女を起こそうと手を差し伸べる。

彼女はちょっと……いや、かなり意外そうな顔を見せながらも私の手を取り立ち上がる。

何かを言っているようだが早すぎていまいちよく分からない。

極東特有の言葉は世界的にも難しい。

あの交番員はゆっくり丁寧に教えてくれたから伝わった。

しかし、それを矢継ぎ早に言われると何を言っているのか本当に分からなくなる。

言葉が分からず分からず固まっている私を見ると彼女は一呼吸を置き、

 

アリガトウ。

 

……ああ、なんだ。

感謝の言葉を言っていたのか。

まぁ、確かに最初はいきなり襲ってきて何事かとも思ったがあの程度の不意打ちでは先程もいったが致命傷にもならない。

つまりはノー問題、と言う事だ。

 

そも、敵ならば今この時に隙を伺い武器を取り戻そうとする様子を見せるが彼女からはそんな動作を見受けられない。

 

何かの勘違いか……なら、まぁ、いいか。

 

それよりもDの孫のことをハンターズギルドの面々に聞かねばならないのだ。

彼女の刀を拾って帰してやり服に付いた埃を軽く払ってやる。

何やらまた騒いでいたがやはり矢継ぎ早で何を言っているのか分からない。

何時の間にか近くにいたハンターたちをその場において店に入る。

 

久々にとても良い気分だ。

Dの孫を探さなければならないが少しくらい酒を飲んでもいいだろう。

今はそう言う気分だ。

 

 




※第一席はヒナイチをハンターと思っています※

次は誰と絡ますべきか?

  • みんなのY談おじさん
  • 何処でもいつでもマイクロビキニ
  • スケベでも仁義を通す野球拳
  • 命は無価値マッドでMADなVRC
  • サッサと掛け(作者の自由で良いよ)
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